当然と云えば当然ですが、時間が進むことによって以前とは異なる視点が出てくることがあります。撮影で同じ場所を何度も訪れているのに以前は全く気づかなかった光景に出会うことがあるのです。振り返ってみて何故そこに視点が至らなかったのだろう、と不思議に思います。その場の状況はそれまでと全く変わっていないのにです。過去の経験で、心を捉える何ものもない、と想像する場所へ足を運ぶのはそれなりの勇気が要ることではありますが、その事が必ずしも無駄に繋がるとは限らないことも事実です。添付の写真1の光景がそうでした。話しは変わりますが私が写真活動を始めた頃、PCは普及していませんでしたので現像済のフィルムは紙ファイルに収納して保存していました。しかし、その数量が余りにも増えていきましたのでフィルム内容を確認したうえで意に沿わないものは廃棄処分としていました。ところが、年数が経ってから振り返ってみますと、捨て去った物の中にも残すべきものが存在していたことを悟りました。このケースも前述の視点の変化の例と同様だと思います。なお、フィルム廃棄の危険性を認識してから後は全てのフィルムを保存することにしています。
写真1
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