たった一言が土台からその人への信頼を崩してしまうことがあると思います。誰でも言葉を口にした直後「しまった!」と反省することはあるでしょうし、その場の雰囲気や流れでそうなってしまうこともあると思います。しかし、普通の人の場合は仮に意に反して(?)その状況を作り出してしまっても大した問題ではなく過ぎ去ってしまうのだと思います。ところが、何かの専門家を標榜して世間に名前が通っている人達や社会に名を知られている人達に関してはそうはいかないかも知れません。そういう人達が発せられたたった一言がその人の信用を土台から崩して仕舞うことになりかねません。そしてそれはその人のその後を左右することになるかも知れません。先日のラジオ番組に登場されていた天文に詳しい女性の方(「夏休み子ども科学電話相談」の方とは別)は正に、そのものだったように私は思っています。天文に関する色んな知識を説明しておられましたが、進行役の女性アナウンサーが「それは月の右に見えるのですか、左でしょうか」と素朴に問われたことに答えられることができませんでした。内容は実に単純で、実際に空を観たのであれば直ぐに答えられるものです。想像しますに、実際を見ず、実態を把握せずに机の上だけの勉強で過ごしてこられたのではないかと思わざるを得ません。その人自身が相当のショックを受けられたのではないでしょうか。周囲からの信用もなくされてしまったのではないか、とも想像します。もう、何十年も前になりますが、やはりラジオ番組にレギュラーとして出演されていた男性がご自分の職業に直接関係する分野で使用されている曲名をご存じなかったり(その時はアナウンサーの方が支えられました)、TVの人気娯楽番組では女優が、一般的に誰でも知っている架空の人物の名前を告げるべきところを別の人物の名をあげたりされたことがありました。更には、これまた一般的によく知られた四字熟語を正式の場で訓読みされる国会議員もおられました。話しが少し、本題から離れてしまいましたが、現実、実態を把握することは物事の基本だと思います。
昨夜の月 月齢 6.4
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