怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

多民族国家のいいところ?

2018年03月16日 | ドイツ生活の外国
親しくしているインド系英国人F子さんの住まいはいつものようにモデルルーム状態だった。
毎日掃除するそうだ。私もトイレは毎日磨くけれど、他の部分は・・・とほほほほ。F子さんを真似なくては。
 
旦那さんの転勤で一緒に来たF子さんもすでにここの生活が5年近くなっている。
「英国もここも暮らし易いですよ。ここではちょいと英語が通じないこともあるのが不便ですが、どうにかなります」
昼食時を避けて訪問したのだけれど、彼女の「チャパティいかがですか」の誘いについつい乗ってしまった。おいしかった。

さて、今回の訪問はこれを受取るためだった。
インドミルクティーの出来合いスパイス。一週間ほど英国に戻っていたF子さんが買ってきてくれたんだ。
 
以前にもいただいていて、私はとても気に入っていた。この製品をここで手に入れるのは難しそうだが、材料をみると、それらはここでも比較的簡単に買えることを発見している。

「何か買ってきましょうか」とのF子さんの質問についつい「マサラティーのスパイス」と返事してしまった、えへへ。
英国製と書かれている。すでにそこには大勢のインド系の人々が英国人として暮していることを容易に想像できる。
彼女の英国の親族は大勢いて、年に一度以上その親族たちの結婚式があるんだ。
インド系で、しかもイスラム教徒だ。少数派のインド系英国人なのに、ちゃんと配偶者が見つかる。
写真を見せてもらうと、花嫁たちは揃って凄まじい美人ばかり。また、20歳代前半で結婚するという今の時代の先進国には比較的珍しい現象。
彼らのコミュニティーでの生活習慣、人生観が英国の伝統や流行に支配されないことを感じる。
今回の帰国で出席した結婚式のカップルは双方とも21歳の学生だったとか。そのため、挙式だけして、あと一年の大学生活中はお互い実家に暮らし、卒業後に披露宴を行ったあとに初めて夫婦として一緒に暮らす予定なのだそう。
その時が来るまで、二人は決して二人きりになることはない、とF子さんが強調していた。
まあ、そういう世界もあっていいとは思うけれど。

お礼に持って来た私の品は折り紙うさぎ。

キリスト教が広まっている国々では近づく復活祭のためにうさぎやたまごの飾り付けが始まっている。
イスラム教徒の彼女にこの贈り物は相応しくないとは思うのだが、私もキリスト教徒ではない。
単に、折り紙で作られた作品として彼女に喜んでもらえると嬉しいと思ったんだ。うん、喜んでくれたぞ。
多民族国家西欧州に住まう我々の現地文化の受け入れ方だな!