怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

野菜種差別主義者

2018年03月23日 | 頑張って食べる
普通のスーパーでは手に入れることが難しい黒にんじん。
頂き物を持ち帰った。

義母はそれで煮物を作った。

じゃがいもとにんじんの煮物が紫色になってしまった。
普段はにんじんの赤がきれいだ。義父は見るなり「食欲が失せるな」と嫌がった。
義母は「これ以後、黒にんじんを使いません」と宣言した。
食べてみると、普段のにんじんの煮物よりおいしい。見掛けだけの判断は危険だな、と思った。

野菜でさえ、色が黒いと差別されるんだ。それは普段見慣れないから、というだけの理由だ。
普段食している色が濃い食材は全く抵抗なく受け入れられるのにね。

そういうわけで、現在のところやはり、肌の色が黒い人たちに対する陰口を非常によく聞く。
10年以上住んでいるエチオピア人知人二人などは、すっかりドイツ風の身のこなしを身に付け、全く違和感が無い。
移住してすぐ、または数年の肌の色の濃いアフリカ人たちは歩き方さえもアフリカ風で、見ているだけである種の恐怖感を感じるのは仕方がないだろう。

黒にんじんを何度も食卓に出せば、次第にそのおいしさがわかってくるだろうに。
また手に入れたら、自分だけのためにキンピラにしようっと。