怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

アレヴィー派、頭巾なしイスラーム

2014年03月23日 | 文化
アレヴィー派というイスラム教の施設に行ってきた。
 
彼らの料理教室が開催されたのだ。

たっぷりの油脂と小麦粉で作られるクッキー。

オレンジ色のシャツの女性はカメラに向かってにっこりとポーズ。この集団の中で一番きれいな顔をしていたから自分の容姿に自信があるのだろうな。でも、ブログ掲載許可を尋ね損ねたので残念ながらモザイク・・・

参加者はトルコ人、在住外国人、ドイツ人。

これまた油脂まみれのパンのようなもの。トルコ料理はすでに経験しているので私は今更驚かない。

これはここのトルコ料理でよくあるブルガーサラダ。やはり油脂まみれだが私にも食べやすい。

大勢が料理に集中している中で、私を初めとるする数名はこのアレヴィー派について説明を聞いた。
これは礼拝室。よく知られているイスラム寺院の礼拝室とはまるで違う。礼拝の仕方、断食月なども違うのだそう。
 
掲げられている人物画は12人のイマーム(指導者)だ。人物画がイスラム教の施設に掲げられることも驚く。
 


ややこしい宗教の話はともかく(宗派間の争いもあるようで、虐殺されたアレヴィー派の人々を悼む写真や記事の掲示もあった)食卓は整った。
料理はどうみてもトルコ料理だ!私の好きなブルガーサラダはサラダ菜に載せて食べるととてもおいしい。


参加者の中に一人異質な女性が・・・頭巾をしているのでひどく目立った。ここのアレヴィー派の女性たちのすべては頭巾をしていなかった。クルド系トルコ人でアレヴィー派の女性がそっと私たちにささやいた。「彼女は宗派の違うムスリムですけどここの雰囲気が好きでよく来るのですよ。私たちはすべてのほかの宗派や宗教に対して寛容な態度を取ります」
アレヴィー派が寛容でも、この頭巾女性の家族はここを訪れるを快く思っていないかもしれない。
豚肉やアルコール無しの食卓であることは共通しているので、頭巾の彼女も一緒に食べた。

ドイツにおける最多の移民はトルコ人だが、そのトルコ人にもいろいろなものがあると改めて認識させられた。
人種、宗教、言語など、日本のように比較的同質さを良しとする環境に育った私には、故国がいろいろありというトルコの状況をすぐに把握するのは難しい。

他のモスクもそうなのだが、ここにも市長が訪れてお互いの理解を深める行事が行われているそう。
いつも驚かされるぞ、多民族国家振りを発揮しているドイツ。