飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

1年生 数の概念 数字の幾何学的イメージ

2024年05月18日 06時24分20秒 | 算数科
1年生の算数科の指導。
数の概念が十分にできていないことで指を使って計算をする子が数人いる。
ほとんどの場合はやがては使わないでも計算できるようになるが、できることならできるだけ速く卒業させたい。
では、どのような方法があるのか。

1 数の概念を理解する
・数には、順序数と集合数があることを理解する。
・例えば8+4の場合、指で8をつくりそこに1,2,3,4と指を折りながら数えたししていく。
 これが順序数の考え方。
・集合数とはものの大きさを表す。
・集合数はおはじきやブロックで表す
・5+2は7、10+5は15のように
・順序数は順番 集合数は全体
・集合数で考えることができれば算数はできるようになる

2 集合数理解のメリット
①計算のスピードのアップ
②計算の工夫がしやすい
・集合数は幾何学的イメージを大事にする
・形や大きさのイメージができる
・パズルの感覚あるか
・ピッタリとあわせる 22+28は50のように
③計算ミスに対する違和感を直感的に感じる
・発見するように計算ミスに気付く

3 幾何学的イメージを持つための練習
・数字を5のかたまり、10のかたまり、ばらの3つに分けて理解できるようにする
・10のかたまり1 5のかたまり1 ばら2 そうすると17となる こんなふうに
・マグネット等をつかって半具体物で示す
・20までの数で練習する
◯次のステップ
・補数をさがす まず5から
・3はあといくつで5になるか 2
・次の10の補数 
・8はあといくつで10になりますか 2
◯次のステップ
・たし算を行う
・大事なのは5や10のかたまりを作るというイメージ
・4+3なら 3から1移動して5 答えは7のように
・次は10のかたまり 8+3なら 3から2移動して10 答えは11というように
・これらの作業を動作化、可視化するためにマス目とマグネットを使用する
・一桁のたし算引き算を頭の中で幾何学的イメージをつくる
・かたまりのイメージが大事
・さくらんぼ計算では形で捉えられない
・集合数の概念のブロックとマグネットを動かす
・百玉そろばんも活用する
・計算との向き合いはスピードではない 正確性でもない
・センスよく算数学習ができることが最重要
・100マス計算1分30秒を目指す

☆指から脱却して集合数で考える

saitani




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