飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

とにかく反応しない

2023年12月08日 05時10分04秒 | 仕事術
人間は感情の動物と言われている。
嬉しいことがあれば喜び、悲しいことがあれば悲しむ。
叱られれば落ち込み、叱責されたり理不尽ないいがかりをつけられたりすれば怒りが沸き起こってくる。
当たり前の感情だ。
しかし、この怒りという感情はやっかいなことを引き起こすことがある。
人間関係に軋轢を生んだり、自分への評価を下げてしまうことがある。
まして、社会人としては相手に対して悪い感情をもたれると何かとやりにくくなるのは必然である。
プライベートであれば、どうでもいい人となら喧嘩になっても、それ以降付き合いをやめてしまうという選択肢がある。
むしろ、その喧嘩をきっかけとして距離をおくことが得策とも言える。

どんなに人間的に優れていても、どんなに人間的な修行を積んだとしても怒りや不満といった感情は誰でも沸き起こってくる。
では、必ず沸き起こるこの怒りをどうすればいいのか。
有名な言葉にアンガーマネジメント言う考え方がある。
これは諸説あるが、怒りが生まれてから理性が働くまでに6秒かかるという考え方だ。

医学博士の柿木隆介氏は次のように述べている。

怒りなどのさまざまな感情をコントロールする機能や理性的な判断、論理的な思考やコミュニケーションといったことを行うのが、大脳新皮質のなかにある「前頭葉」と呼ばれる場所。前頭葉が本格的に働き始めるまでにかかる時間は3〜5秒程度考えられます。「イラッ」「ムカッ」としたときは、まずは6秒待ちましょう。」

つまり、怒っているときは、人間の頭が悪くなる瞬間であり、冷静になって思考力を回復する、つまり、頭をよくする時間に6秒必要となる。
昔から短気は損気と言われる所以はこのことだ。
何かを言いたくなったときほど、逆に口を閉じる。
とにかく反応しないということが大事。
何を言うかよりも、何を言わないかのほうがはるかに大事だし、難しい。

SAITANI

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