私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

シラホシカミキリ Glenea relicta relicta :美麗な普通種と?

2024-06-17 10:03:46 | カミキリの仲間
2024年6月17日(月)

シラホシカミキリ Glenea relicta relicta

20240611  10mmほど

美しい小さなカミキリだ。
山道散歩中、イラクサの葉にとまってるのをカミさんが見つけた。
襟元にイシガケチョウがとまったりする人だから、虫たちも見つかりやすくスタンバイしてくれるんだろうね。

逃げたら大変と、遠くからそっと撮影して


まわりこんで横から撮って

逃げないことを確かめてから近づいた。

シラホシカミキリ属(Glenea)には、地域によって様々な変異がみられるそうで
10数の種・亜種が記載されている。
その中でも、国内に広く分布している「普通に見られる亜種」らしい。

こんなに美しくて目立つのになあ?
何年も山道散歩してて初めてみかけたのになあ?
コメント (3)
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イシガケチョウ Cyrestis thyodamas :30年以上もかけて

2024-06-15 09:12:37 | チョウ・ガの仲間
2024年6月15日(土)

イシガケチョウ Cyrestis thyodamas



20240611  開翅長50mmほど

沢沿いの山道散策中、カミさんが見つけた。
30年以上も前のこと、職場の窓ガラスに張り付き、仕事そっちのけなのに撮影がうまくいかなくて・・・
その頃、私の地域ではとっても珍しかったのに・・・
それから、チラホラ見かけるようになるも、ヒラヒラ落ち着きなく去ってくものだから
撮影はことごとく失敗したままだった。

この日、何度も何度も近くのどんぐり林に止まってくれたから、嬉しかったのだが・・・
よく考えれば、クロコノマチョウやナガサキアゲハなど南方種の蝶の分布域北上と同じように
コイツも地球温暖化の影響で、普通に見られる蝶になってるもんな。
撮影できなかったのは、一重に私が下手くそなせいだ。

少し歩くと数頭飛んでいて、ほら、道路にもとまってる。


な、なんと、カミさんの靴にもとまった。


私がプレゼントしたワークマン防水トレッキングシューズ1900円の靴にだ!

この靴、安価なのに極めて優れもの。
グリップも強く、クッション性も良い上に防水だから、少々の泥道なんかヘッチャラだ!
ただ、もう生産してないのかな?

と、もう1頭がカミさんのうなじにとまったっ!


「キャーキャー!とってとって!」と、カミさん騒ぐから
撮ってやった! 
たぶん、「とって」の意味は違うんだろうけど・・・

それにしても、このイシガケチョウたち、なかなか見る目があるなあ!
そして、30年以上も撮影できなかったのはなんだったんだろうなあ?

※追記:20240618 雨上がりの石崖にまさにイシガケチョウ!




一度、記録を撮ると、それまでの困難はどこへやら。
実に呆気なく撮れるようになるのはどうしてだろう?

コメント (4)
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クルミハムシ Gastrolina depressa :飛んで車に入る葉虫

2024-06-13 15:51:27 | ハムシの仲間
2024年6月13日(木)

クルミハムシ Gastrolina depressa

20240610  7mm

友人と行きつけの沢沿いの山道を散策し
ついでに町境まで足を延ばし
畑地跡で初物である外来種のブタクサハムシの大繁殖を知り
「こんな場所で・・・」と唖然とした後
車に乗り込み、帰路に着こうとしたとき
服についてたのか、「プ~ン・・・」と飛ぶ虫が腕に着陸!
「うわっ! クルミハムシかもしれんっ!」
友人は、昼飯をつめてたタッパーですかさず採ってくれた。
さすがである。
少し落ち着いた私は、こんなときのためにサイドポケットにタッパーを入れてることをやっと思い出し
友人のタッパーから私のへと移すよう強制し、手に入れたのであった。

帰宅後、とりあえず室内で撮影


食草(ホスト)は、オニグルミなどクルミ科の植物らしいので、わが家近辺に大きな影響を与えるとは思えないが逃がすわけにはいかない。
同じ市内とはいえ、ほぼ放流だから、撮影後は静かに冷暗所で休んでもらおう。

翌日、すっかり動きのにぶくなった朝、親指と比べる。


ずいぶん平たいハムシだ!


かつて、クルミヒラタハムシという名で呼ばれていただけのことはある。


それにしても、多くの初見の生き物観察をすませ、帰路についた車内でも初見のハムシに会うなんて・・・


「そんなことあるんかぁ~?」と、友人はぼやいていたが
ひとえに私の日頃の行いが善い(?)こととは無関係である。

※20240620追記:摂餌中のクルミハムシに出会った。


初めて自然下での観察ができた!

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ヒメキマダラヒカゲ Zophoessa callipteris :低地の里山にて

2024-06-08 09:17:55 | チョウ・ガの仲間
2024年6月8日(土)

ヒメキマダラヒカゲ Zophoessa callipteris

20240602  前翅長25cmほど

沢沿い散策中、ノイバラに止まってるタテハチョウの仲間を見つけ
とりあえず曇天の逆光側から高倍率ズームでパチリ!


はじめ、近所に普通にいるサトキマダラヒカゲと思い
次に、開いた前翅の斑紋から「コムラサキのメスか?」と思い直し
念のため、そっと近づいて接写撮影用デジカメで記録したら・・・

初見のタテハチョウだった。

帰宅後、調べるとヒメキマダラヒカゲ
西日本など温暖な地域では、標高1000m以高のブナ林の笹やぶによく見られるとのこと。

ええっ?
私が、この日歩いた沢沿いの山道は、どう大目に見ても標高500m未満だし、何よりブナ林などどこにもありゃしない。
たしかにクマサザだけはそこらに生えてはいたけれど・・・


身近でよく目立つ蝶でさえこういう出会いがあるからね。
地元でも知らないことばかりだよなあ。
やっぱり人間はもっともっと謙虚に生きなきゃいけないよね?
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ムカシヤンマ Tanypteryx pryeri :ダビドを添えて

2024-06-04 15:58:46 | トンボ・カゲロウ・カワゲラなどの仲間
2024年6月4日(火)

今日は6月4日、「虫の日」だ。
午前中、近所を散策して1万歩、とうとう初見の昆虫に出会えないまま・・・
しかたがない、一昨日の・・・

ムカシヤンマ Tanypteryx pryeri



20240602  8cmほど

この日、キビタキに会いたくて、隣町の沢沿いを散歩中、ガードレールに止まっていた。
人工物に止まるだなんて、ムカシという名に相応しくないと思いつつ記録。

体の模様や色はオニヤンマに似ているが
眼の色が黒褐色で、眼と眼の間が離れてるところはオニヤンマと全然違う。
むしろサナエトンボの仲間に似てる気がする。

日本固有種で、広島県では準絶滅危惧種とされている。

ま、コイツを今日書いたのは「ムカシ」=「6か4」=6月4日というダジャレにすぎん。

と、ついでにすぐ近くに止まっていた
ダビドサナエ Davidius nanus オス

メス

も載せておこう。

雌雄で体色がちがう美しく小さなサナエトンボだ。
コイツもほぼ日本固有種でありつつ、ダビドという名があたえられていて何となく釈然としない。
ダビドが何か私にはなじまないんだよなあ。
せめて「ダビデ」か「ディビッド」にしてもらえんもんかなあ。
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