私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ツマグロスジハゼ   妻が腹黒いのかあ?       釣査28種目

2016-11-25 18:34:24 | 周縁魚
 2016年11月25日 金曜日

 まだ、エサの砂虫(イソゴカイ)が余っとる。100円で何回も釣りができてしまう。
タナゴ仕掛けは、とてつもなく省エネだ。使い切らねば・・・・・・。

 というわけで、今日も出かけた。
ツマグロスジハゼである。

観察ケースについた塩分がとれん。汽水の魚の撮影はむつかしいもんだ。

 今日は、タナゴ竿を大きくしならせるマハゼ2尾、まるでタナゴみたいな豆ヒイラギを数尾・・・・・・。パッとせんな。
その中で、満点の夜空のごとくきらめくツマグロスジハゼがやっと釣れた。


 美しいねえ、きみは相変わらず。
だてに「キララハゼ属」に加わっていないことが分かる。 キララですよ! キララ

 キスなどの投げ釣りをする方々(今日も3人いたぞ!)には、お馴染みの外道なのかもしれないけどね。
ポイッてする前にじっくり見てやってね! できたら名前覚えてやってね!

 このツマグロスジハゼは、最近やっと正式に異なる2種に分類されたのだ。
スジハゼAがツマグロスジハゼに


スジハゼBがスジハゼに

分けられたのだ。 

 どこが違う? スクロールの手を止めて、何度も比べてみてね。 
私はいくら見ても「辻ちゃんと加護ちゃん」の区別がつかなかったという悲しい過去(どうでもええがな!)を持っている。


 さて、一番分かりやすい違いは腹ビレ(ハゼ類のお腹の吸盤)にある。


 ねっ! ツマグロスジハゼは幼き頃に泥んこになって遊んだあとの「爪の先」みたいに黒いでしょ? 
アニメでいうとハイジ型なんだねえ。
 一方、スジハゼは「きれいな爪」みたいでしょ? クララ型なんだねえ。

 どちらも汽水域でテッポウエビ(おじいさん型)の巣穴に暮らしているけど、
ツマグロスジハゼの方がより川に近い所にいるせいか、スジハゼよりも採集する機会が多いみたいだ。
 
 妻が腹黒いなんてまったく関係なかったねえ。
 
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シマイサキ   「はよ! しまい!」のサキは・・・      釣査27種目

2016-11-24 19:00:02 | 周縁魚
 2016年11月24日 木曜日

 シマイサキの幼魚である。


 正直に書くしかない。かみさんが釣った体長5cmほどの幼魚である。
このサイズでもタナゴ竿を大きく曲げてくれるから楽しくてたまらんかったろうなあ・・・・・・。
私はタモ網ですくったことは何度もある。が、釣ったことはない。悔しいのなんの・・・・・・

 こいつ、釣った時はこうだったのだ。


 夕暮れが近づき、「はよ竿しまい!先に撮影もせんといけんのんじゃろっ!」みたいに言われ、
しぶしぶ撮影にかかったために、シマイサキが夕焼けに染まってしまったんだねえ。
そのとき、私の頬も赤く膨らんだのだが、それは夕日と無関係である。

 結局、釣れなんだ。

 さて、私は「淡水」にこだわっている。私たちも淡水なしに生きられないし・・・・・・。
これまでの釣査26種もほぼすべて「人(魚)生のどこかで淡水の影響を大きく受けてる連中」なのである。

 このシマイサキもそうだ。
春の終わりごろ産まれた稚魚は、ある程度砂浜海岸近くで育った後に、河口などの汽水域や川の下流域へとやってくる。


 タモ網ガサの経験でいうと、小さな流木や落ち葉が底にある緩い流れの深みに多い。

 
 一回のタモ網で「うじゃうじゃ」採れたこともあった。
成長とともに黒っぽい体色から縦じま模様へと、それぞれの居場所と個性を大切にしつつ変わっていくような気がするね。
撮影ケースに入れ、観察してると、しばらくはひきつったように体をよじるようすが分かる。
まるで枯れ落ちた葉のように。

 おそらくシマイサキの幼魚は、
川から流れ積み重なった枯葉や流木の擬態(なったふり)をしているのではないかと思う。
成長とともにはっきり見えてくるたて縞も小さく黒ずんだ流木の真似なのかもしれない。
いじらしいもんだ。

 と言いつつ、これで4連敗。

 ま、負けているうちは「機嫌よく釣りにつきあってくれる」ので、良しとするか!
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ヒイラギ  柊は寒波とともに~       釣査26種目

2016-11-23 21:02:09 | 周縁魚
 2016年11月23日 水曜日

 昨日と一変。すっかり寒くなった。こんな日は、コタツで丸くなるのが一番なのだ。
なのだが、・・・・・・昨日100円分買った石ゴカイがまだ余っている。
使わんまま成仏させるわけにもいかんしなあ。

 ということで、ヒイラギである。


 最短距離にある突堤へと向かい、タナゴ竿・仕掛けで釣り上げた。


 他種もいろいろ釣れたが、
海水がひどく濁っているだけでなく、こいつが防御の粘膜を出しバケツの海水中の濁りをからめまくるために撮影がうまくいかん。
すべて放流。
とりあえず海水が澄んでいる所へと移動し、あらためて釣り直し・撮り直しをしたという顛末である。

 漢字で「柊」と書く。植物のヒイラギも同じ漢字で表す。せめて魚へんにしてあげてほしいものだ。
でもすでにこの漢字を使ってる魚がいるんだよなあ、コノシロ(コハダ)が。
こっちの方がすしネタなどメジャーだしね、しかも冬が似合う魚とは言えんしね・・・・・・。

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ウロハゼ  ウロウロオロオロの結末やいかに!      釣査25種目

2016-11-23 09:37:33 | 周縁魚
 2016年11月22日 火曜日

 と、いうことでウロハゼである。


 前回、「わっ! ウロハゼじゃ! 釣ったところを記録してないがっ! ・・・・・・」で終えたウロハゼである。

 干潟のポイントをウロウロする。これまでのガサ採集で多くの魚種が生息することを確認してきたのだ。
「せめてウロハゼくらい釣れてくれんとの。」と、思いつつ・・・・・・
釣れていたウロハゼをマハゼかシモフリシマハゼと勘違いし、オロオロしたのだった。

「ま、ええか! また来ればいい!」
戻って今日の記録写真の整理を始める・・・・・・あった! ウロハゼを釣り上げた写真があった!


 なんてえこった! まったく覚えがないで! 釣ったことも、そのときすぐ撮影したことも記憶にないのだ!
こりゃあ、あらためてウロウロオロオロするしかないがっ!

 頭部と背面はこんな感じ。


 成魚はこんな感じ。全長30cmにもなるそうで、食べてもおいしいとのこと。

 しかし、腹ビレ以外は、純淡水魚のドンコに似てるねえ。「ウミドンコ」というニックネームを授けよう。


 幼魚はこんな感じ。若いうちはスリムで愛らしい。ま、この辺は人と同じ・・・やめとこ。
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マハゼ  半世紀ぶりの再開・再会      釣査24種目

2016-11-22 17:49:24 | 周縁魚
 2016年11月22日 火曜日

 11月22日は「いい夫婦の日」だという。
いい夫婦とは?・・・・・・・・・・そう、釣りへ出かける夫婦である。
汽水域での釣りを半世紀ぶりに再開した。秋といえばハゼ釣りのシーズンである。

 ともかくマハゼが釣れた。ブルブルブルブル懐かしい手応え!


 話は、少しさかのぼる。
 手探りでポイントを探すなか、第一釣り人発見! 声をかけてみる。
「スズキですか? 釣れますか?」
「いえ、ハゼ釣りです。(チャーンス!)
のべ竿をしまいつつ語る、今どき珍しい絶滅危惧青年なのであった。
「横で釣らせてもらっていいですか?」
「どうぞどうぞ。全然釣れないので、もう帰るところです。」

 こんな干潟の


 こんなところで

180cmタナゴ竿を2本出す。
「変わった竿と仕掛けですね? タナゴ釣り用ですか?」
さすが! きみはえらい! 話に少し花が咲く。
エサは、100円分の砂虫(関西では石ゴカイ:和名イソゴカイ 関東ではチロリのことらしい)。
行きつけの釣具屋は100円単位で売ってくれる。もちろん、それでも多すぎる。

「おっ! アタリじゃ!」
投入後すぐに釣れ上がってきた!
「シモフリシマハゼみたいですね。アカオビシマハゼかもしれませんが。」
ハゼ釣りボウズ青年が見ている。マハゼじゃなくてよかったと胸をなで下ろす。
「とうさん! おっきいの釣れたあ!」
天ぷらに手頃なマハゼである。気のきかんかみさんじゃ! 今は釣ってはいかんのじゃ!
「楽しそうな釣りですね。今度やってみたいです。」
青年は、そそくさ帰路に着いた。
さ、ここからが私の出番だ!

 ま、私の出番はなく、このポイントでも次のポイントでも(小1時間ずつ)かみさんの圧勝だった。
次のポイントではマハゼしか釣れんのですぐに飽きた。それでも12尾(4:8)釣れた。
これで3連敗だ。昼飯は、わたしのおごりだ。


「せめてウロハゼでも釣れとったらよかったのに・・・・・・・・・。ホンマ、ハゼはヒレ広げんし・・・・・・殺せんし。」
1枚目の写真だって下の写真だって相当ケース揺すったり、持ち上げたり、苦労の成果なのである。



ブツブツ言いながら、次の魚を観察ケースに移す。
「わっ! ウロハゼじゃ! 釣ったところを記録してないがっ! ・・・・・・」   続く  
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