私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

古本屋で・・・の巻

2017-02-22 07:32:39 | 書籍紹介
 2017年2月21日 火曜日

清水國明さんの「人の釣り見て、わが釣り直す」(2000年 祥伝社黄金文庫)の紹介。


先日立ち寄った古本屋で108円で売っていた。
風呂で読むのにちょうどいいので購入し、昨夜読み終えたのである。

清水國明(現在は国明に戻されている)はオオクチバス擁護派なのである。
今どう考えられているかは知らないし、考え方は違うけれど、この人はおもしろい。
アウトドアにどっぷりつかり、家族を巻き込み、
その体験を飾らない等身大の文章で書きすすめる姿はステキだと思う。

清水さんの考え方の大半は共感したのである。
そのすべてを書いてしまう訳にはいかないので、イマイチ共感できなかった2点について。

1.生態系に影響があると言うならば、もっとブルーギルを問題にすべきであって、
  そのブルーギルを唯一捕食しているバスは保護されなければならないのではないか。

清水さん、きっと断腸の思いでバスのお腹をさいて調べたんだろうね。
大型のバスだったのかもしれないし、その結果も正しいのかもしれない。
ただ、あくまで私の体験で言えば「バスはギルよりもフナ類・タナゴ類を好む」と思う。
時代をそろえるために10年前の記録を出してみると


左の写真が私の暮らしている水域で中高校生のボランティアと一緒に捕獲したギルとバス。
中央と右がそのバスの腹をさいて調べているようす。
3ケタのバスの過半数の腹から出てきたのはフナ類・タナゴ類だった。
残りのバスは空っぽの腹だった。
ギルはたくさんいるのにである。

2.犬や猫のようなペットと同様に愛着を持って接しているのに、
  バス釣り人口の大半を占める小中学生に対し、殺せ・肥料にしろと言わないでくれ。

バス釣りをしている若者に声をかけてみると
「バスやギルが生態系をこわしている」という認識を持ってることが多かったと思う。
「おもしろいからやってる。めんどくさいから殺さずに逃がす。」のに過ぎないんじゃないかなあ?
清水さんのように愛着を持って接してくれているのであれば、
バス釣り道具の残骸ももっと減っているはずだと思うのである。

バス釣りは「大人社会の範疇を越えて一人歩きしてしまった釣り」なのではなかろうか?

清水さんは今どう思われているのだろう?







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