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『宮城の魚』など(宮城県):ご当地お魚図鑑めぐり③

2019-03-08 10:12:23 | 各地ローカル図鑑
2019年3月8日(金)

「ご当地お魚図鑑めぐり」第3回は宮城県。


まずは『宮城の魚』 (東北大助教授 大森迪夫監修 マリンピア松島水族館編 河北新報社刊 1993年)


大学の先生と水族館でコラボするといい図鑑ができますね、という見本。
水中での生態写真が多くて、当時のローカル図鑑としては画期的かも・・・。
水族館の水槽でも撮影できるからね。
宮城県の魚を、分類系統に沿いつつ海水魚・淡水魚・みやぎのさかな10選にジャンル分けしてるのも面白い。

約200種の魚を紹介してる中で、やっぱり私はシナイモツゴ。
宮城県中央部にある松島町の品井(しない)沼が和名の由来だし。

この魚の
発見 → 開発(埋め立てなど)・他種との競合 → 絶滅? → 再発見 → 保護・保全 
という流れもとってもいいので、興味ある方にはさらに
NPO法人「シナイモツゴ郷の会」を検索されるといいと思う。


続いて『原色魚類図鑑~気仙沼市魚市場に水揚げされる魚類』改訂版 (気仙沼市刊 1985年)


掲載種はすべて標本写真で128種と多くはないケド
この図鑑は、気仙沼に水揚げされる主要魚類の漁場が地図で紹介されてるのがすごい。
北太平洋から南太平洋まで日本海も含め、実に広く長期にわたって漁をされてる。
あらためて魚を、漁業を大切にしなくちゃいけんなと思わせてくれる1冊。


続いて『魚類図鑑 南三陸の沿岸魚』(志津川町役場刊 1986年)


掲載種はすべて標本写真、沿岸魚にしぼってるのに215種と割と多い。
写真も大きく、とてもきれい。
南三陸の魚類相の解説もいい。
郷土の料理紹介もいい。
1つの町役場がまとめたとは思えないくらいいい仕事されてる。


最後に図鑑ではないけれど・・・
『こちら石巻さかな記者奮戦記』と『さかな記者が見た大震災 石巻賛歌』(いずれも高成田亨著)


とやかくは言わない。
魚道家(魚を極める道を進まんとする人)には、ぜひこの2冊を読み比べてみてほしい。 

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