私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

シンジコハゼ:ビリンゴと見比べる

2020-10-22 16:02:16 | 通し回遊魚
2020年10月22日(木)

シンジコハゼ


日本海側でのクロヨシノボリ(9/18)
の話の続きを今頃になって書いとるのである。
ネタがいろいろたまってて・・・



友とT君が送ってくれた画像なのである。(私はさぼってカープ観戦しとった)

宍道湖流入小河川で「いっぱいいたよ~っ!」と


「陸地からかぶせ採りでも簡単に採れたよ~っ!」と


「釣ろうと思えば簡単に釣れたんちゃうか?」と


なお、上の画像は採集後に放流したときのヤラセときの写真、シンジコハゼの生態とは異なるからね。

ちくしょ~、誘いにのれば良かったなあ・・・


さてさて、シンジコハゼ・ジュズカケハゼ・ビリンゴというウキゴリ属3種は、見た目そっくりなのである。
さらに、ジュズカケハゼにはどうやら少なくとも3グループいるらしく、ジュズカケハゼ種群といわれたりもする。

それらは、頭部にある感覚官の位置や数の違いで見極めるのだという。

かつて、先輩から「尾柄の太さ細さで分けられるよ」と教えられた。
けど、それもどうやら怪しい・・・

とりあえず、このシンジコハゼと手元にあるビリンゴ画像を比べてみよう!

第1背ビレ後方の黒点に注目してみてほしい。

まず、シンジコハゼ




続いて、ビリンゴ(広島県中部)

同じく広島県東部

同じく東海地方


かなり違ってるよね~?
少なくとも手元にある画像での区別は大雑把につけられそうだ。

ただし、あくまで非公式的私的独善的見解にすぎないので、信じるもんかも信じんぞもあなた次第だ!
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日本海側でのクロヨシノボリ

2020-09-18 17:17:30 | 通し回遊魚
2020年9月18日(金)

クロヨシノボリのメス


7月23日、友と日本海へ出かけたときの話のフィナーレ。
今頃になって書いちょるのである。

キヌバリ日本海型(釣査256種目)をたった1匹

日本海の小さな漁港:釣果まとめ

上の2つの話と並行して、友とTさんは、アユカケを見に小河川へと出かけてたのだ。

なかなか帰らないまま日が落ちかけた頃、2人は漁港へと戻ってきた。
私は、少し頭にきてたのだ。
すぐ戻ると言ってたではないか!
その後、磯場でのガサをすると言ってたではないか!
キヌバリ、初め頃の1匹しか釣れんまま、バケツの水替えもめんどいではないか!

聞けば、水量が多く、アユカケの生息を確認できないままガサを続けてたと
友にとっては初めて、日本海側でのクロヨシノボリを採集して撮影してたと

ま、地獄と天国が一気に訪れてたみたいなのだ。

私が、友にキヌバリとオハグロベラを見せようとバケツの水替えをしてきたように
友も、私に日本海側のクロヨシノボリを見せようとバケツに入れ運んで戻ってくれたのである。

幼魚も採れたと


残念ながら、オスは採れなかったという。

日がほぼ落ちた頃、みんなで元の川の採集ポイントまで戻しに行ったことは言うまでもない。
決して、疲れてた友が「ほぼ同じ内湾の小河川だから、すぐそこの川でええんとちゃうか?」などと言って
Tさんに「それはいけません! ちゃんと戻しましょう!」と、叱られてた、なんてなことはない。

後日、友から
クロヨシノボリのオスと


メスと


同じ河川へ再び出かけたときの画像が送られてきた。

比べてくれれば、撮影のための光量が違うことははっきりしとるもんな。

さてさて、国外も含め100種以上もの種に分化したヨシノボリ属。

まさに進化の途上にあって、国内のヨシノボリの分類さえまだまだ曖昧だ。

海水魚であるキヌバリでさえ、太平洋と日本海で異なる形態的特徴を示すのならば
通し回遊魚であり、仔魚期を湾の周辺で過ごすクロヨシノボリも違いが出てるかも?

と、太平洋側でのクロヨシノボリと比べてみた。
クロヨシノボリ!40年ぶりの再会!:東海道中ガサ釣り記⑧

なんちゃわからん!

と、後日送られてきた画像が、クロヨシノボリだけならこの話は終わってたんだケド・・・
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ルリヨシノボリも40年ぶりに!:東海道中ガサ釣り記⑪

2020-04-03 10:37:12 | 通し回遊魚
2020年4月3日(金)

昨年11月上旬の東海道中ガサ釣り記2日目。

ルリヨシノボリのオス


も1匹、オス


さらに、メス


東海地方自然保護の御大とT君、私たちの希望を叶えんと渓流へ。

40年ぶりのルリヨシノボリ!
頬のルリ色の斑点が実にきれいだ!


と、言いたいところだが・・・も一つ発色が弱いかなあ・・・
若い頃に出会ったルリヨシノボリはもっとルリ色斑点鮮やかだったかも?
思い出は、何事も都合よく美しくさせるからなあ。

ま、私は自分でちゃんと採ったのである。
T君が3匹かな?
それに続いて、私かオスメス1匹ずつね!

このヨシノボリ、なかなか採りにくい渓流の転石に生活してる。

友になぜか採れない。
生息密度小さいな、きっと!
たぶん一度も採ったことのないヨシノボリなのだ。
やっきになる友のタモ網には

シマヨシノボリのオス


そして、メス


カワヨシノボリ


またまた、カワヨシノボリ


そして、他の魚たち。(紹介は略)

友は、採集魚の撮影も一手に引き受けてくれてたから
忙しいやら、採れぬ腹立たしさやら・・・・・・を、ぐっとかみしめて
「ルリヨシノボリ採れてよかったのう!」
T君と私の成果を、ひきつりながら称え、喜んでくれていた(のかな?)。

ま、最後までしつこくガサを繰り返してたのも友なんだけどね。

「採れるまで頑張りいや!」
ワハハハハハハ・・・・・・と余裕の心で笑いつつ。(おぬしも悪よの!)
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クロヨシノボリ!40年ぶりの再会!:東海道中ガサ釣り記⑧

2020-03-30 09:00:16 | 通し回遊魚
 2020年3月30日(月)

クロヨシノボリのオス


40年ぶりの再会だ。


昨年11月上旬の話。
東海地方の水生生物保護の御大と弟子T君に案内された2日目。
この日は、友と私のリクエストを優先してくれるとのこと。

「クロヨシノボリ・ルリヨシノボリが見たい!」
「タナゴ竿で新種の魚を釣りたい!だから海にも行きたい!」
「できれば河口干潟にも行ってガサをしてみたい!」

出るわ出るわ!なんとわがままなことよ。
これらのリクエストに的確なポイントを即座に対応してくださった。
保護の御大の把握量もすごいが、もはやT君も私らをはるかに越えたいっぱしの研究者だ。

かくして、1本目の小河川で

クロヨシノボリのメス


「側面中央にシックに縦に走る点列が好きだなあ!」と私。

オスの顔面


「眼をシュッとスマートに貫く赤線のフォルムがたまらん!」と友。

友は変人なのかもしれない。

若魚も


2匹採って


クロヨシノボリ採りは終わり!
もう十分だ!

もともと他のヨシノボリ類との競合に弱いのかもしれない。
暖流のあたる小河川に追いやられてるように思うのだ。
ところが、小河川は人の手によっていじられやすい。
三面護岸は当たり前、 覆蓋化されて川があることさえ気付かないことも多い。

私らのすむ広島県ではやすやすとみられる魚じゃなくなっているもんなあ。

余裕があれば、タナゴ竿・仕掛けでの釣りもしてみたいものだが
タナゴ類と同じように滅びの道を辿りつつある魚を、よそ者の立場でワイワイ釣る気にはなれないしね。
ヨシノボリ類釣りは、ゴクラクハゼ以外、観察と忍耐とたまたまの出会いが必要だしね。

ま、タナゴばかりをいつまでも釣り続けるより、目標の他魚をねらって数匹釣る方がはるかにおもろいな。

さて最後に、これまで釣ってきたヨシノボリ類の一部記事をまとめてリンク。

シマヒレヨシノボリ~フナおじさんに会いに最終編~ 釣査16種目
ゴグラクハゼは楽園なの・天国なの?「お魚日帰り旅」② 釣査18種目
シマヨシノボリ・ オオヨシノボリを釣るぞの巻!① 釣査19種目
シマヨシノボリ・ オオヨシノボリを釣るぞの巻!② 釣査20種目

カワヨシノボリ:その気になれば誰でも釣れるの巻 釣査83種目
カワヨシノボリ(訂正:トウヨシノボリ偽橙色型?)たち : 多目釣りの流儀 釣査166種目

明潭吻鰕虎(Rhinogobius candidianus)?を釣るの巻  台湾釣(ガサ)行記㉟ 釣査61種目
短吻紅斑吻鰕虎中部型を釣る巻  台湾釣(ガサ)行記㊹  釣査64種目


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シロウオの遡上・豪雨災害の後に:春告げ撮りクルリクル(中)

2020-03-08 09:05:08 | 通し回遊魚
2020年3月8日(日)

シロウオのオス


セトウチサンショウウオの生息確認の後
「春の干潟の生き物を見に行こうか?」と友。

「そろそろシロウオの遡上が見られるかもしれんよ」
「まだ、少し早いんちゃうん?(2018年の)豪雨災害で川もグチャグチャになったし」
「ほそぼそ遡ってるからね。ま、とりあえず行ってみよ」と。

2017年の春には割と遡上していたケド
シロウオの遡上と産卵を見に行くの巻(2017年4月)

豪雨で川床や堰はすっかりと土砂が堆積、産卵できる早瀬の転石も埋まってしまった。
遡上アユの姿も一気に減ってしまっていた。

シロウオはハゼ科の魚、アユやワカサギの仲間であるシラウオとは似て非なる魚。
シラウオを見る : 島根行脚⑥(2018年4月)

と、ガサを始めて5分。
「おった~っ!」と友の声。


ちっこく弱弱しいオスだ。(画面奥)

その5分後「とったど~っ!」と私。

透明な体がとても美しい。

頭をあげファイティングポーズ


体をクルリクルリ、大きく元気いっぱいのオスだ。どうだっ!


「今年は暖冬だったから早いと思ってた通り!」友はしてやったりの顔。

さ、撮影だ!
以前の写真は産卵後の弱りきったメスと卵の保護で疲れたオス。
元気に泳いでる画像を撮りたい。

ところが、私のコンデジではまったく焦点をあわさない透明さなのである。
しかも、撮影ケースをクルリクルリと泳ぎまくるもんな。
「ええいっ!」底石にピントをあわせといてやまかんで、やたらめったら撮りまくり。




産卵や成長のために川と海を行き来する「通し回遊魚」の仲間


とりあえず遡れる川があれば遡ろうとするだけの個体群は海に維持されてるんだろうな。


ただ、この川で再び多くの産卵は可能なんだろうか?


何枚も何枚も撮影して、ほとんどの写真がダメダメ。
わずかに残る写真もこのていたらく。

春告げシロウオを見れたことは嬉しいケド、コイツら砂れきに埋まったこの川床をどこまで遡れば産卵域が見つかるんだろ?
橋も崩落したし、堰も埋まったし、上流域の河川改修工事もずっと続いてるし・・・・・・

ここで一句
『崩落の川シロウオ遡(のぼ)る果ていずこ』 おそまつ

おまけに、たくさんいたミミズハゼ







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