いくつかの要件が重なって、青森に出張で来ております。
北海道と東北各地での企業活動なので遠距離の移動が不可欠。
今回出張でも当初は飛行機移動の方がとも考えたのですが、
便数に制約があって、やはり結局帯に短したすきに長し。
飛行機便は東北では仙台以外、なかなか利便性とコストが見合わない。
なんですが気候風土的にはいちばん近似する北海道と東北。
ビジネス的な交流は大いに可能性は高い。で、久しぶり青森出張です。
これまで北海道新幹線は数回乗車しています。
今回は開業後1年を経過して新函館北斗からの乗車ですが、
相変わらずなかなか厳しい乗車率。
きのう函館から乗車した感じでは、1両あたり1割以下の乗車率。
公式の乗車率の発表は、主に走っている上野ー新青森までの
東北新幹線路線区間の乗車率もカウントされているのでしょう。
北海道区間だけの乗車率はたぶん相当低レベルでしょうね。
昨年夏場は、それなりに函館周辺は観光需要効果があったようですが、
冬場になって以降、例年と比較してもむしろ良くないとも言われる。
この新幹線の乗車率の低迷はJR北海道には厳しいでしょうね。
札幌からは特急を乗り継いで6時間程度だった移動時間距離が
1時間短縮で5時間にはなったけれど、
その対価としての運賃コストが2倍近かった昨年開業当初。
に対して今回はホテル宿泊をからめてのパックがJR側から発売されてきた。
その結果、運賃的にはほぼ以前のレベルに復旧している。
JR北海道の経営状況と関係なく、運賃は市場原理に沿っていくということ。
北海道民として心理的に微妙なのですが、
やはりJR北海道は冷徹な市場の声に従うしかない。そして、
北海道新幹線はJR東日本に当面運行を依頼するのが得策ではないか。
少なくとも札幌延伸までの間は北海道側にメリットは少ない。
その期間、2020年代といわれるまでの期間を耐える基礎体力はない。
そうでなくてもJR北海道は昨年の台風被害などもあって、
道内路線の縮小計画を余儀なくもされている状況。
JR東日本とJR北海道でいろいろ話し合いは継続しているのでしょうが、
現状、北海道新幹線に乗っているとこういった収支計算が頭をよぎって、
とてもじゃない、雑念が強すぎてノンビリできません(笑)。