沖縄といえば、いろいろなところで出会うシーサーが可愛いですよね。
そういう遊びこころ、沖縄の人は大事にしているのでしょう。
街並みにシャッターを切っていたら、面白いオブジェを発見。
住宅街の塀に、ごらんのような仮面が展示されていました。
どうも地域の学校の生徒さんたちの美術の展示みたいなのですが、
ギリシャ悲劇の仮面のようなオブジェがこっちを見返してきます。
こうした展示が、気づいてみるとあちこちの街角にありました。
きっとクラス単位で、塀の壁面に付けさせて貰っているのでしょう。
作っている方は、きっとシーサーを作る感覚に近い気持ちなんでしょうね。
土をこねて、愛嬌のある表情の仮面を作るのは
あの二つと同じ表情のないシーサーを作っていくのと同じだろうと思います。
また、それを飾ってくれる場所を提供している人たちも
家の前や屋根の上にシーサーを乗っける感覚と同じなのでしょう。
まぁ、可愛い子どもたちから頼まれて、断りにくいのもあるのでしょうが
それでも、自宅の塀をこういう展示に提供するというのは、
地域文化がもたらしてくれる、ほのぼのとしたアートだと思います。
こういう関係性に、何かすごく素朴で暖かいものを感じます。
いろんなシーサーがあるけれど、こういうざらついた質感の土の感覚が
沖縄の印象や、美への感覚を育んできている部分って
きっとものすごく大きいと思います。
台風への備えもあって、木造がほとんど無くて
コンクリートや、石造りなどの建築がすごく多いということとも
こういうことは、きっと繋がっている部分があるのでしょう。
家族の者が沖縄で暮らすことになって、
地域を見る目線が、これまでとずいぶん変わってきたな、と感じます。
北海道と沖縄、いろいろ違いもあるし、地域色に変化があって
気づくことがとても多いので、まぁ、面白いですよね。
だんだん、日常的なことをテーマに
時々ブログで、触れていきたいなと思います。沖縄のみなさん、どうぞよろしく。