三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

沖縄の街角にて

2006年03月27日 05時50分50秒 | Weblog

沖縄といえば、いろいろなところで出会うシーサーが可愛いですよね。
そういう遊びこころ、沖縄の人は大事にしているのでしょう。
街並みにシャッターを切っていたら、面白いオブジェを発見。
住宅街の塀に、ごらんのような仮面が展示されていました。
どうも地域の学校の生徒さんたちの美術の展示みたいなのですが、
ギリシャ悲劇の仮面のようなオブジェがこっちを見返してきます。
こうした展示が、気づいてみるとあちこちの街角にありました。
きっとクラス単位で、塀の壁面に付けさせて貰っているのでしょう。

作っている方は、きっとシーサーを作る感覚に近い気持ちなんでしょうね。
土をこねて、愛嬌のある表情の仮面を作るのは
あの二つと同じ表情のないシーサーを作っていくのと同じだろうと思います。
また、それを飾ってくれる場所を提供している人たちも
家の前や屋根の上にシーサーを乗っける感覚と同じなのでしょう。
まぁ、可愛い子どもたちから頼まれて、断りにくいのもあるのでしょうが
それでも、自宅の塀をこういう展示に提供するというのは、
地域文化がもたらしてくれる、ほのぼのとしたアートだと思います。
こういう関係性に、何かすごく素朴で暖かいものを感じます。

いろんなシーサーがあるけれど、こういうざらついた質感の土の感覚が
沖縄の印象や、美への感覚を育んできている部分って
きっとものすごく大きいと思います。
台風への備えもあって、木造がほとんど無くて
コンクリートや、石造りなどの建築がすごく多いということとも
こういうことは、きっと繋がっている部分があるのでしょう。
家族の者が沖縄で暮らすことになって、
地域を見る目線が、これまでとずいぶん変わってきたな、と感じます。
北海道と沖縄、いろいろ違いもあるし、地域色に変化があって
気づくことがとても多いので、まぁ、面白いですよね。
だんだん、日常的なことをテーマに
時々ブログで、触れていきたいなと思います。沖縄のみなさん、どうぞよろしく。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする