空間と花









今日もお誕生日のお花を活けこみに、霧雨のなか、早朝から出かけました。この時期は毎年、様々な木々の紅葉が素晴らしいです。雨に濡れてさらに鮮やかさが増したその美しさに、早起きは三文の得というのでしょうか、眠気もどこかに飛んでいきます。

毎年同じ空間にお花を活けさせていただいて感じることは、花はどの花も美しいけれど、その空間の雰囲気や色合いとぴったりと合っていると、その美しさは何倍にもなります。

活けこみさせていただいた空間は和風の空間。窓からは燃えるような橙色の美しいもみじが見えます。椅子の色が落ち着いたバーガンディなので、それらの色を少しずつ拾った花を活けると空間も花もお互いの美しさを引き立てあって調和します。空間というと部屋の中だけと捉えがちですが、意識していなくても実は外の風景や自分の気がつかない意外なものも視界に入っていて影響を及ぼしているもの。それらを上手く整理し、強弱をつけてあげるとより美しい空間作りができますね。