蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

鹿児島産キバナノセッコク

2020年06月18日 | セッコク・キバナノセッコクなど


南州達磨を紹介してほしいとのコメントをいただきましたので紹介します。


もう花は終わりかけてます。











咲き始めにちょこっと撮ってた画像がこちらです。





今では見慣れましたが、よくぞキバナノセッコクに
こんな品種が出てくれたものだと思います。


長生蘭の無地葉変わり品種としても、
歴史に残る逸品だと思います。


見事に葉重ねした姿は古楽鉢でも合わせると、
これぞ伝統園芸植物って顔になりますよ。


今年の株はイマイチなので、こちらの以前上野に展示した時の株も覗いてみてください。



この鉢は高芽を集めた寄せ植えですが、
プニプニした矢に丸々とした葉が愛嬌良く、
幼木ならではの可愛さがあります。









南州達磨は南九州市頴娃町産で、私が銘々し、蘭友と一緒に登録しました。


南洲と書くと西郷隆盛のことを指し、実は当初は南洲達磨と命名してたのですが、
登録の際に書類が南州となっているのに気づいた方が「州でいいの?」と指摘してくれて
洲に直すように頼んておいたのですが、銘鑑と会報にも南州で出てしまいました。


そんな訳で我が家のラベルは州と洲がゴチャゴチャになってます。




ついでに同じ鹿児島県、指宿市の池田湖畔産の白雪姫です。


咲き始めはやや緑味を帯びていて





しだいに真っ白になります。





あまりにも白いためイセのように思ってる方もいるようですが、
飴矢なので白いわけで、舞鶴の紺覆が無い状態の花と思って見てください。




もうひとつ









霧島山系で発見された西郷どんです。


この品種は超大型の木になりますが、小さい木でも花付きはいいんですよね。
ただ大きい木の方が、より凄味のある花を咲かせてくれます。


今年あたり、また新しい花変わり品種が出てこないかなぁ。


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ちょっといっぷく

2020年06月16日 | 庭の四季


ヘゴの葉を切り取ったけど、捨てるのがもったいないので活けてみました。











『やぶれ傘さして笑顔の手鞠花』


蘭国


凡人査定かな?









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キバナノセッコク星降神苑芽変わり?

2020年06月14日 | セッコク・キバナノセッコクなど




私のではありません。
以前ブログ管理してくれてる蘭友にお礼にあげてた星降神苑が大株になってたので、
今春4つ に割って我が家の棚で作ってたところ、4鉢とも新芽がおかしいのです。















星降神苑はもともと燕尾葉を交える特徴があるのですが、
これらはさらに深化した感じです。


一緒に作ってる私のはこんな感じ。






でも今回一番大きな木を返してくれました。












これが継続してくれたら、神衣と風羅坊と合わせて、
キバナ散り斑縞芸三銃士になるかもしれません。


もちろん普通の星降神苑でも素晴らしい品種ですし、
普通の星降神苑自体にこんな芸をする素質があるのかもしれません。


星降神苑を栽培してる方はじっくり観察してみてください。





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キバナノセッコク『神衣』と『風羅坊』

2020年06月13日 | セッコク・キバナノセッコクなど



あれから3ヶ月、秋芽が成長中の神衣です。













一気にくらんでる最中で、暑さと共に
ミルクをぶっかけたかのように変身します。


この木は春に迷いながらバックを外しましたが、
ブログ紹介するのにちょうどいい姿になりましたから、
定期的に紹介しますね。




こちらもあれから3ヶ月、風羅坊です。















神衣が一旦くらんでから大変身するのに対して、
こちらはくらみながらも抜群の存在感で異彩を放ってます。


ほんの2年前までは、散斑縞タイプでは神衣の前にも後にも
神衣に並ぶ品種は存在しないと確信してましたが、
この品種の登場であっけなく覆されました。


この感じで行けば、神衣と2大巨頭品種になりそうです。


もっとも、神衣は最近の品種のように思われがちですが、
発見されてから40年くらいにもなるんですよね。
年数からすると、上柄の殖えの悪さは半端無いです。


それからすると、10年もすれば神衣の上芸品よりも
風羅坊の方が個体数が多いなんてことになるかもしれません。




こちらは風羅坊の中木の春芽



こちらは小木の春芽です。








こうやって比べると、成木になる程に凄みを増すことが見て取れます。


またこんなビックリするような品種が出てきてくれないかとあちこちに尋ねてますが、
あんまり何度も聞くもんだから、こっちが「キバナ・・・」って言いかけたところで、
「ないです!」って言われてしまいました。




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金冠

2020年06月12日 | 富貴蘭(覆輪)


虎&覆輪の複合芸の続きで、今日は金冠です。





金鏤閣のボヤッと覆輪のように見えて、正体は西出芸です。












写真では分からないですね。


虎斑の色と覆輪の色が同系統のため、インパクトには欠けるものの、
それがゆえに味わえる良さがあります。


幼木の頃から10年余り栽培してますが、柄の継続は完璧です。


長らく割らずに大株にしてたため、丈夫で殖えやすい木のわりには
本数はあまり増えてないんですよね。


でも大株よりはこじんまりとした株の方が似合うと思い直し、
昨年いくつかに株分けして作り直してます。


いい株ができたら、素敵な衣装を着せてあげたいと思います。





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