先月のシルバーウィークはどこにも行かないつもりでしたが、
親父が「どっか行こう~」と言い出したので、
昼食がてら、カンランの自生地を見に行ってました。
5年くらい前に見付けた場所なのですが、あまりにも人家に近く、
またあまりにもワサワサと生えているので、
当初はその家の人が植えたものだと思ってました。
それが今年の春に、その地区でカンランを作ってる人に聞いてみたところ
「ちゃうちゃう、あそこには昔からいっぱい生えてるけど、
家の前だから誰も採らないんだよ」とのこと。





どれも立派な株で、この株なんか私の指先に古いバルブがあり、
痕跡を数えると少なくとも40年以上の株です。

こんなところにも生えてるので





まるでカンランの花壇のようです。

撮影してると、ちょうどすぐ近くの家の方が出てきて話が聞けました。
特にカンランに興味はない方でしたが、花は見たことがないとのこと。
まあ、一般の方にはカンランの花は地味過ぎて、
咲いてても気にならないのかもしれませんが、
あの素晴らしい香りには、誰しも引き付けられるはずです。
おそらく、間違いなく、自生地でもモグリバエにやられるため、
防除してやらないと開花には至らないのだと思います。
いつか時間を作って8~9月消毒に行って、開花状態を撮影したいと思います。

さて、家のブロック塀にはキバナノセッコクがいっぱい着いてて、
カメラでのぞいてると

「あ、斑入!」

塀のテッペンで、そのうち剥がれ落ちそうな感じだったので
「1株もらっていいですか?」と聞くと、どうぞと言って
脚立まで出してくれました。
塀の内側を見ると、一番手前の立派な木にも縞が



一番見栄えのする株だったので、さすがにこれを剥がしたら申し訳なく、
そのままにしておきました。
お礼にお金を渡そうとしたのですが、「いやいや、そんなことされたら困る」と
拒否されてしまいました。
以前にも同じようなことがあり、その時は後日お菓子とお金を袋に入れて渡したのですが、
お金は「もう~こんなことされたら困る」と突き返されました。
田舎のおんちゃんおばちゃんって、だいたいそんなもんなんです。

今回はお菓子とお酒にしようと思います。
帰り道、こんな道淵にも生えてました。




蘭の国ならではですね。

寒蘭やる人減ってしまっているのですね。
ナメクジ仙人とは面白い名前ですね。
寒蘭の趣味者はかなり減っているように感じますが、
そもそも山採りする人は、良い花の出た、いわゆる‘坪’に探しに行くので、
そうではない場所には結構な株立ちが生えてたりします。
ただし、高確率でウサギに食べられるか、イノシシに掘られたりするため、
このような人家の側が、意外と良いポイントかもしれません。
カンランの自生株に出会うことは簡単ですが、
開花に巡り会うことは、宝くじレベルの体験だと思います。
山であの香りに出会えるなんて、夢見心地ですね。
寒蘭の自生の様子を見た事が無いのでとても羨ましいです。
また近く室戸に観光に行く予定なので時間があれば寒蘭探してみます。
もし良ければ一度蘭の国の住人さんとお会いして色々お話を聞きたいです。
高知県東部では、カンランはあちこちで見ることが出来ますが、
見当も付けずに探すのはかなり難しいと思いますよ。
室戸に行くなら、吉良川の御田八幡宮がお薦めです。
ボウランの自生地として知られてますが、フウランとキバナノセッコク、
蘭じゃないけど、マツバランも見られます。
自生地のご案内は、基本的に調査研究の方に限らせてもらってますので、ご理解ください。
最初は山奥に入ったりしながら探しましたが春蘭の群生はあれど、寒蘭に出会うことが出来ませんでした。
高知に寒蘭が好きな方と知り合って自生地を案内して頂き本物の寒蘭を見る事が出来ました。
2〜3箇所で1箇所あたり約5〜10株程度自生しておりこのままずっと残り続ければと思います。
1番大きいものでバルブが6つで葉長も70センチ程の株がありました。
種が着いていたのでおそらく去年咲いたのでしょう。
みたかったです。
蘭の国からさんの記事の内容と近いですが民家の近くの方が寒蘭が多く自生している印象でした。
案内して頂いた方にはとても感謝しております。
またその方に「これ育ててみぃ」と豊雪を始めとした土佐寒蘭の銘品10株頂きました。
私が1時間かけて山奥に行って探し1株も見当たらなかったのにその方と行けば車を停めて2分で見つけたので少し悔しかったですが無事に見れて良かったです。
4回とは驚きです。見られて良かったですね。
今後は昔のようにライゾームまで掘り採られることはないでしょうから、
ある程度は採取され続けたとしても、山で見られる個体数は増えると思います。
ただ、鹿が心配ではあります。