あれから2年9ヶ月、宝剣です。
大会中に、栃の葉書房さんが「好きな品種アンケート」を行うようです。
皆さん楽しみながら参加しましょう〜。仲間と見せ合うと面白いですね。
そんな訳で、私は覆輪の古い品種では、宝剣が好きです。
この木は特に大阪の大先輩から譲っていただいた、お気に入りの木です。
親木は満点の柄ですが、子供はどれもイマイチ。
でもそれがこの品種らしいとも言えます。
実はこの木を譲っていただいた大先輩が、この春亡くなられてしまい、
私の中で富貴蘭界の昭和という時代が完全に終わった感じがしています。
この木を含め、譲っていただいた木を思い出とともに大切にしていきたいと思ってます。
手書きのラベルも、木と同じくらい大切な思い出です。
大切にされている木を譲っていただく際、大概最初は断られますが、粘りに粘って、
私の最後の口説き文句は、「この木を嫁に出す寂しさを埋められるだけの金額を提示してください、決して値切りませんから」と、
ちょっとドキドキしながら言ったことが何度かあります。
今まで、そう言えば必ず譲っていただけたし、法外な値段を提示されたこともありません。
そればかりか、2度タダでいただいてしまったこともあります。
この木は数年前に譲っていただいたものですが、棚で最後の宝剣でしたからなかなか首を縦に降ってもらえず、
最後の最後に「おそらく私の方が長生きすると思いますから、あなたが亡くなられた後、思い出とともに一生大切に作り続けますから」と
口説いて持ち帰りました。
とうとう本当にその時が来てしまいました。
この木は、まさしく我が家の宝物の一つです。
合掌。
返事が遅くなってごめんなさい。どうぞ紹介してください。
大阪大会には、韓国から大勢の方々が来てくださり、たいへん賑わってました。
日韓の素晴らしい交流の場になっていると思います。
今後もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
実は、このブログを見て大阪の大先輩が亡くなった事を知りました。年末にお邪魔して、3月に入院されたと聞いていたんですが....。今日、お宅に電話をさせていただきました。
大先輩の娘さんが富貴蘭のホームページをされていて、そこで富貴蘭を購入したのがきっかけで、時々遊びに行くようになりました。
いろいろなお話しを聞かせてもらいましたし、もちろん富貴蘭も見せていただきました。羆を見せていただいた時には感動したものでした。
人付き合いがあまり上手くないので富貴蘭の友はいませんが、こんな私でも電話すると見においでと快く迎えてくれました。ほんとに感謝しかありません。
蘭の国から さんのように無理を言って譲っていただいた蘭も大事にしていきたいです。
富貴蘭の楽しみ方は人それぞれですが、私にとっては、集めること、作ること、
そして人との付き合いの3要素が同じくらいの比率です。
中でも、大先輩の昔話を聞かせていただく時間は楽しく貴重な一時ですが、
私がお付き合いいただいた方も何人かはすでに鬼籍に入られました。
蘭が枯れたのとは違い、心にぽっかりと穴が空いたような感覚は、数年経っても癒えません。
それぞれの方との思い出の株を大切に作り続けるとともに、
後輩に楽しい昔話を語れる先輩にならなければと、思っております。