雷ブログ

落雷抑制システムが運営するブログ

屋外イベントでの落雷保護

2013年08月09日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

東京ビッグサイトで明日から始まる「コミック・マーケット」では、弊社のPDCE避雷針が使用されます。会期中、数万人のコミック・ファンが集うこのイベントで、突然の雷雨が発生しても来場者の安全を確保するための措置です。こちらの会場では広い駐車場を利用した屋外イベントであっても、一万人以上の来場者も避難できる立派な屋根付きの展示会場もあり、屋外イベントの会場としては突然の雷雨に対しても万全で、屋外イベント会場でこれ以上の所はありません。それでいながら、屋外にも更に対策するのは、立派なことです。

何の対策もせずに、人を集めるだけの屋外イベントは無責任です。昨年の大阪、長居公園での事故では被害者の御家族が主催者を提訴しました。これは、雷警報が午前中から出ていたにもかかわらず、何の対策もせずに来場者をただ並ばせておいただけでした。開演前で会場内の準備が忙しかった事はあるでしょうが、安全な場所を確保し、そこへ誘導するのも主催者側の責任であると思います。

主催側としては、販売した入場券により保護責任が生じるのは会場内に入場した後からと想定されているかもしれませんが、入場のための行列を作っている段階で既に安全な入場が可能なように雑踏を整理することからして主催者側の責任は発生しているのではないでしょうか?

今回の会場では、3日間限りのことなので今回の設置には工夫を凝らしました。何より人が大勢集まりますので、その安全が第一に考えたものです。 3日間、安全にイベントが行われる事を願っています。

〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町24番地8
SOHOステーション703
落雷対策専門の株式会社落雷抑制システムズ
電話 045-264-4110
公式サイト http://www.rakurai-yokusei.jp/
Eメール info@rakurai-yokusei.jp
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トップ・エンジニア

2013年08月08日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

ディスカバリ・チャネルの番組です。モノ作りが得意な10人に一つの課題を与え、その中で優秀と思われる案を二つ選び、その案を出した人をリーダーとして2チームに分かれます。チームの構成メンバーは、残り8人の中からリーダーが交互に選びます。この2チームが3日間でリーダーの案による課題作品を作りその優劣を競う番組です。

流石、米国人、メンバーは自己主張が強いので、チ-ム・マネジメントが重要になります。メンバーは自分のアイデアには自信のある人たちばかりで、リーダーの作品を最優秀作とは認めてはいなく、それでもリーダーに協力せざるを得ないので、人により協力の度合いが異なります。リーダーは自分の案の技術的な事だけでなくメンバーをどう動かすかが問われます。おとなしいリーダーでは押しの強いメンバーにチームを牛耳られてしまい、反対に独裁リーダーではメンバーに不満が募ります。モノを作る技術的な事以上にチームを統率する難しさがが浮かび上がります。 このような実践的なリーダーの訓練も米国的です。

この課題が米国らしいのです。毎回異なりますが、例えば、爆薬を積んだトラックを正面衝突させ、加速度が3.5G以上であれば爆発する仕掛けがしてあります。課題は、トラックの衝突の衝撃を吸収し、爆薬を爆発させない装置を開発することでした。最後に両チームのトラックを衝突させて結果を見ます。先日の課題は、空中を飛んで自分たちの小屋に落ちてくる疑似ミサイルを空中で迎え撃ち破壊する装置であるとか、やはり戦いのための技術と言う匂いがプンプンする技術を競い合うのです。平和ボケの日本では、このような課題を競技にしただけで問題にされそうですが、このような装置を3日間で作り上げる底辺の広さが米国の軍事技術を支えているように見受けます。

さらに米国らしいのは、この番組は一つの課題が終わって次のステージに進む時にメンバーの中から一人を不適格として外すのですが、誰を落とすべきかは、メンバーが各自、不適格な人が誰でその理由はと堂々と語るのです。リーダーとしての能力が不十分であるとか、協調的でないなどの理由で仲間から外され、この選抜で最後に残る人がトップ・エンジニアになれるようです。そういう議論でも常に他責を追求する我の強さ。並みの日本人には耐えがたい言い合いに発展します。ああいう好戦的で自己主張の強い人達だからこそ世界を動かしていくのですね。

日本で言うモノ作りは、工芸/美術品の延長のようなでき上がりの洗練さを目的にする工作技術を重視する傾向にあるかと思いますが、この番組ではいかに課題を実現するかと言うアイデアの勝負、仕組み作りの勝負で、それを具現化する工作技術は重要ではありません。「モノ作り」と「仕組み作り」、どちらが重要かと言えば、日本に足りないのは「仕組み作り」です。「モノ作り」は「仕組み作り」の下請けにしかなりえません。お笑い芸人の安っぽい番組よりはるかに潤沢な費用でこのような番組作りをする米国の実践的な底力を感じます。日本の「モノ作り」も製品の出来栄えのような自己満足に陥らないように、他国での「モノ作り」と方向性を比較/検討する事が必要です。

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レアメタルの太平洋戦争  藤井非三四 学研パブリッシング

2013年08月07日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

レアアースと聞けば、産出国である中国による輸出規制など話題になり、ハイテクを陰で支える大事な希少元素ですが、ここでいうレアメタルとは、マンガン/クロム/モリブデン/タングステン/ニッケル。銅、鉄などのべースメタルの特性を引き出すには必須のもので、戦術/戦略を云々する前に、それを支える産業力として金属を使いこなすための、採掘/選鉱/輸送/製錬/加工のシステムが確立されていなければ大量の金属を必要とする戦艦/戦車/飛行機どころか小銃の弾の1発も作れずに、戦う前から勝敗は決まっているようなもので、これは「大和魂」のような精神論ではどうにもならない技術的な事実です。本書ではレアメタルを「金属工業のビタミン」とよび、これらのビタミンを加えた鉄は様々な性質へと変化して戦争を支えた「骨格」となり、戦争のたんぱく質「銅」と共に、戦前、戦中の冶金技術や産出量などから日本の軍需産業に如何に大きな影響を与えたかを解説しています。

戦争はいつの時代も根底にあるのは技術の戦いで、例えば小銃の弾を一つ作るにも発射されて飛んでいく弾丸、弾丸を吹き飛ばす発射薬、そこに点火する雷管、これらを一体にまとめる薬莢【やつきょう:ケース】からなり、数種類の金属で構成されています。「八重の桜」の八重さん達がお城の中で作っていたのは和紙にまとめた発射薬ですは、現在は銅のケースが使われ、何ともうまく機能するのは、これは単なる発射薬の容器と言うだけではなく、雷管への衝撃で発射薬が高圧のガスになるとその熱で膨張し、発射ガスが後部に流れるのを防ぎ、これが急激に1気圧に戻ると薬莢自体も収縮して元のサイズの戻り、次の弾を装填するために簡単に排出されるという、この働きミクロに見れば発明した人はスゴイですね。映画ではいとも簡単に銃を撃つシーンを見てもそこまで考えた事はありませんでした。

人類の文明を支えた基本的な金属である、銅、鉄が炭素やレアメタルが本の少量加わるとどの様に性質を変え、どの様に有効な材料に代わるのか、当時の産出量など経済的な話から材料工学とも言うべき話まで、レアメタルの果たした役割、旧日本の軍事産業の技術力の正体まであからさまにしています。

今、再び脚光を浴びています零戦の設計者堀越二郎先生も仰っていたように、機体設計で欧米をマネル必要性は無くても、製造技術ではやはり2-3歩後ろを言っていたようで、機体自体は堀越オリジナルであっても、エンジンは米国ライト、200mm機関銃はスイスのエリコン、7.7mm機銃は英国ビッカースと乗せているものの系譜は外国製の物なのです。

この他、日本陸軍と海軍の不仲など、笑い話よりは現在の日本においても、過去を学んで同じ失敗をしないと言う点では良き反面教師としての話題を沢山提供してくれています。 単なる兵器の話でも、経済の話でも無く、それらを上手に融合させた読み物として第一級の出来栄えです。

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落雷 よろず相談

2013年08月06日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

弊社のHPは先月、アクセス数が8000を超えまして、雷被害に興味のある方が増えている事を実感します。 これと共に、落雷対策への相談メールも多数いただきます。 個人の方の質問も多く、毎回同じような答をしていますので、その回答を掲載します。 落雷で家電製品が壊れる事について安く対策できないかとの質問への回答です。

雷による被害の原因は次の3つがあります。

1.直撃雷 落雷に直撃されるもので、弊社のPDCE避雷針はこれに対処するものです。
2.誘導雷 電線を伝わって来るもので、付近の電柱に落雷したり、電線に貯まった電荷が雷雲の消失で行き場ががなくなり、電線を流れて来るものです。落雷しなくても発生します。
3.逆流雷 付近の地面に落雷した結果、地面を伝わり、電線を経由して家に流れ込んできます。

直撃に当たれば家は火事になることもあり、電化製品も焼け焦げ、電気回路は真黒に炭化してしまいす。このような場合にはPDCEの出番です。そこまでの被害ではなく、ただ動かなくなっただけの場合には、上記2)や3)による被害であり、直撃雷ではないと思われます。この場合、PDCEの出番はありません。雷での被害があればすべて落雷だと騒ぎますが、弊社にとっての落雷とは直撃雷の事であり、誘導雷については弊社では手が出ませんので、それを専門とする会社を紹介します。

誘導雷への対策としては、耐雷トランスと言いまして、雷からの過大な電流を遮るトランスを設置するか、一種のブレーカのようなものもありますが、ソコソコの費用はかかります。 廉価に済ませたい場合には、雷対策をした延長コードがあります。しかしながら、地震と同じで、雷の電流も発生してみないとその大きさが分かりません。どのような事態をを想定して対策するかで費用は異なります。津波と同じで、千年に一度の大津波にも耐えうる対策をするとなると大きな出費になります。 それで、最低限で対策をしておくと、それ以上の大きな電流が流れてくると役に立ちません。 自然と闘うのは厄介な事なのです。

安価に済ませたいのは誰でも同じですが、現実を直視すれば費用をかけずに効果だけは万全という対策は残念ながらありません。そういう安直で耳ザワリの良い現実離れした話は選挙前の政治家の演説の世界にしか存在しません。対策には費用がかかるものなのです。天空から見れば直撃雷は「点で」すが、誘導雷は「線分」の近辺で発生しますから、誘導雷による被害の方が多いのが事実です。 弊社のPDCEは直撃雷対策がメインです。 電線を流れてくるものについては無力です。 まず、最初に誘導雷対策をされ、それでも御心配な場合にPDCE避雷針を検討頂くのが順番かと思います。

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名古屋大落雷と四日市大落雷

2013年08月05日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

昨年の8月11日、名古屋市港区(名鉄線 大同駅付近)では、10㎞四方に約90分間に何と584発もの落雷がありました。私はこれを勝手に「名古屋大落雷」と呼んでいましたが、今年は7月26日、四日市で10km四方60分間に329発もの落雷がありました。今年はこれを「四日市大落雷」と呼ぶことにします。

落雷の被害額では日本で一番は栃木県でして、その栃木で数百発の落雷と言うなら「ヤッパリ」と思うでしょうが、愛知県も三重県も金額ベースでは、それぞれ全国23位と34位で落雷の多い地域ではありませんでした。その愛知と三重で昨年、今年とこのような集中的な落雷が発生するということは、全国どこでもこのような落雷があってもおかしくいないのです。

過去に落雷が無かった事が現在/将来には何の担保にもなりません。最近の集中豪雨は強烈ですが、落雷も同様に強烈になってきています。 落雷については、電車のような公共交通機関が止まるような事故であれば報道されますが、どんなに沢山の落雷があっても殆ど報道されませんから、身近に発生しない限り地方の様子など分かりませんが、実はこんなに落雷が発生しているのです。

屋外イベントを主催される方は、この辺りの変化にも十分に注意する事が必要ですし、屋外イベントに参加する側もそれなりの覚悟と言えば大げさですが、意識くらいは高め、もし、突然の落雷にあったらどう行動するかを決めてからの参加が必要でしょう。

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毎日新聞への広告

2013年08月02日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

先月、毎日新聞の全国版に大きめの5段広告を掲載しました。 すると、新聞読者の約250名の方にアンケートを取った調査結果を教えてくれました。このレポートだけで10ページを超えるリッチな内容で、広告や弊社のイメージなど、それらを調査するだけでも多大な費用のかかるような調査までが広告費用にに含まれていたとは驚きでした。広告は出してもその反応がどうであったか、今までにも新聞広告は何回も出しましたが、結果についての調査資料をいただいたのは初めてです。

調査報告によると好感度は非常に高い数字でした。「学校/遊園地への落雷対策 楽しい前に安全であることが第一」というチラシを新聞広告に展開したものですが、このチラシ/広告のコピーは、私が作ったものです。実は、この歳になるまで、色々な職種を経験して思っていたのは、私の適職は実は広告のコピーライターではなかったか? という事を前々から思っていました。今更手遅れなのですが。。。それで。この広告の好感度が高かったのは非常に嬉しく思います(本人自身の好感度は高くはありませんので、なおさらです)。

「好きなものこそ上手なれ」と言うは反面、「下手の横好き」と言う言葉もあり、本人の好き嫌いとスキルは必ずしも一緒ではないようなのですが。。。

この調査、弊社製品への期待も期待も大きく、御期待に添えるようにせねばならない圧力も感じます。

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屋外イベント主催者の保護義務  大阪 長居公園の落雷事故

2013年08月01日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

前にも何回か述べましたが、入場料を徴収して人を集めるからには、雑踏の警備だけでなく危険と判断されるあらゆる処置を主催者側はすべきです。昨今のゲリラ豪雨、雷を伴うことが多くゲリラ雷雨とも呼ばれますが、これに対しても準備をすべきです。4年ほど前から、全国各地でゲリラ雷雨は頻繁に発生しています。ゲリラ雷雨による落雷を想定外などとは呼べません。

昨年、大阪の長居公園で発生した落雷ですが、公演開始の2時間前でした。この時、会場では、恐らく照明や音響の調整、リハーサルなどで大忙しの状況であったことでしょう。しかし、会場内がどんなに繁忙であっても、人命には代えられないのですから、会場内の作業を中断し、開演時間が遅くれるとしても、雷雨が始まれば屋外に並んでいる人たちを会場内に誘導すべきでした。この日は午前中から落雷注意報まで出ていたのですから、その程度の注意は当然です。これは主催者側の事故回避義務の怠慢と言わざるを得ません。

宝くじは当たる思って買う人が多いのですが、落雷などには撃たれないと思い込んでいる人も多いのです。雷雨が始まれば、屋根のある建物の中に避難するのが第一です。雷は、必ずしも高い木には落ちず、低い木に落ちることもあります。低い木であるからと言って安心してはいけません。テントでは雨はよけられますが、金属屋根ではありませんから、テントの中も危険です。古い雷の本には車の中は安全とありますが、この考えは時代遅れです。最近の車には、グラスルーフ、サンルーフなど、屋根が金属ではないものもあり、これらは落雷には安全ではありません。

雷雨が始まっても、会場にも入れない、付近には屋根のあるところはどこにもない。心細かったことでしょう。そのような場所で、数千人を待たせる主催者はどのような神経をしているのでしょう。公演の運営規定の中に、落雨への対処として

1)開演を待っている人たちがそこに入りきれる屋根のある避難所を用意する 避難所の用意ができない場合には、
2)公演会場に入れる

と言う位の規定を設けるべきです。それも無しに人を集めるべきではありません。多くの観客を誘導できる十分な数のスタッフを揃え、万全の対処をしたうえで楽しい公演をしていただきたいものです。

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