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モノ作り

2011年11月08日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

「日本はモノ作りの国」これを聞くたびに、日本を世界の下請けにしておくための陰謀の様な気がします。もちろん、「モノ作り」には誇るべきものがありますが、「木を見て森を見ず」という観点で言えば、「モノ」は「木」にあたる、誰にも分かり易いハードウェアだけです。ハードウェア作りももちろん大切なのですが、需要を掘り起こす製品の企画、設計、生産、補給から保守、製品の広告・販促など一連の大きな「森」という仕事の中で、「モノ作り」に拘っていると「ハードウェアの生産」だけに留まってしまいます。

例えば、昔、iPod が発売された時に、電子業界の専門誌がこの構成部品を調査しました。基本的な電子部品は日本の誇る「モノ作り」です。ただ、それより付加価値の高いハードディスク、CPUは韓国製。販売価格に対するそれらの割合は小さなものなのです。一番、儲けているのは当然、この製品を企画してプロモートしているA社です。A社にとっては製造メーカ、部品等何でも良いのです。iPod から始まってスマホに至るまで、このような新しい製品を企画して作りだす、大きな意味での「モノ作り」を志さなければ、いつまでも部品作り、ハード作りの「モノ作り」に留まってしまいます。

A社は音楽配信の課金システムまで、ITuneカードというプリペイドで儲けるスケールの大きな展開をしています。縮み思考で目の前のハードウェア、「モノ作り」に徹していては、こういうスケールの大きなビジネス・モデルの中でハード作りの下請けとして便利に使われるだけではないでしょうか?そして最後は価格競争でTVから撤退するP社のような結末が待っているだけです。

ボーイング787に占める日本製品が35%あるから、これは純国産だとハシャイデいるマスコミがありましたが、旅客機を企画してから製造し、営業から保守部品の補給からトレーニングまで考えれば、機体の35%など全体の仕事の中で10%にもならないかと推察します。純国産だなどとハシャグことを寂しく感じてしまいます。

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