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回転球体法は正しいのか?

2024年10月07日 09時00分00秒 | 雷日記

こんにちは。落雷抑制の松本です。

 平面上の一点に放電点がある場合、ここから次にどこに放電するかといえば、方向は分りませんが、放電距離(長さ)は同じでしょうから、その点から等距離にある点の集合になり、その点を中心とする半径 r の円のどこかになります。これが2次元の平面ではなく、3次元であれば、その点を中心とする球体の表面のどこかという事になります。それで半径 r の球体を建物に沿って接しながら球体を回転しながら移動させて保護範囲を決めますが、この方法は怪しいと考えます。

 世界中の研究者が考えたのだからと言って無条件に認める方が多いのですが、この考え方は、落雷が常に上空から一方的に地上に向かってくるという前提です。実際には、地面からの「お迎え放電」が地上や建物から上空に向かい、上から降りてきた「先行放電」と結ばれることで「放電路」ができ、そこに雷雲から電荷が流れるのが「落雷」であって、常に上空から降りて来ると想定している点がおかしいのです。

 IECという大きな団体で決めた事だからというので、業界の皆さまは、ただただこの説に従うばかりなのですが、何故、おかしいことをおかしいと声を上げないのでしょう? まあ、お迎え放電という要素を入れたら複雑になり過ぎますから、先行放電のみの簡易形のモデルとしては良いのですが、お迎え放電を加えたものも将来の検討材料でしょうね。

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