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乱射事件と銃規制

2018年02月19日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは。 落雷抑制システムズの松本です。

国は違っても子供を思う親の気持ちは同じでしょうから、高校生まで無事に育て上げた息子、娘が銃の乱射事件で殺された親御さんの心情は察するに余りあります。 さぞかし無念なことでしょう。

こういう事件があれば、銃規制についての声が高まるのは当然です。 しかしながら、銃と言うハードウェアの規制でこの種の事件が無くなるものではありません。 これは、米国の文化に根差した歪みの表れであり、銃が簡単に手に入るか否かのような単純な問題ではありません。 米国の隣国カナダでも銃は許可制で買えますが、同様の事件は米国に比べれば少ないですし、スイスなどは、徴兵制で訓練を受けた後は国民皆兵ですから、どの家庭にも連射ができて殺傷機能が高い軍用ライフルが備えられています。 しかし、その軍用ライフルを外に持ち出しての乱射事件など発生しません。 銃の問題ではなく、人の資質の問題、文化の問題なのです。

米国は、建国からして「マニュフェスト・デスティニー」(神から与えられた明白なる天命)などと訳の分からぬ自己主義をかざして、暴力的に先住民を虐殺、駆逐して建国してきたその歴史、気に入らないものは抹殺/排除するという文化が今や呪いとなって現れているようなものです。 ライフル銃を規制しても、ナイフはあるし、爆弾だって今や簡単に作れる時代になりました。 ハードウェアの規制で救われるものではありません。 そういう文化的な土壌と、競争を前提とする文化が今のアメリカを作ってきたのですから、社会的なストレスの高い国で、その社会に付いていけずに不満を鬱積させる人が出ることは銃規制などで防ぐことは出来ません。 人種問題も、白人たちの先祖が利用しつくした黒人奴隷が今や奴隷ではなくなり、昔の行いに対し、現在になってバチが当たっているようなもので、「因果応報」なのです。

銃の乱射事件を防ぐ事は米国の文化を根底から変えない限り無くなりませんし、人と競うことを止めたら米国は米国でなくなってしまいます。 日本では、「刀狩り」で一般市民の生活から凶器を取り除いてくれたご先祖様と、銃の規制を厳しく取り締まる日本の警察に感謝しながら、米国には「お気の毒に」としか言いようがありません。

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