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米海軍、LCS(沿岸域戦闘艦)を佐世保に配備

2013年11月14日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

米海軍の最新のLCS(沿岸域戦闘艦)が佐世保に配備されるとのことです。このLCS、最新鋭とのことで、さぞかし強力な武装をしているかと思いきや、3千トンの艦に固定の装備としてはなんと57mm砲と30mm機関砲が2基あるだけです。同じクラスの護衛艦と比べると非常に貧弱なのですが、そこがスゴイんです。いつもお腹がすいているのでバイキングでお皿にてんこ盛りにするのが海自の護衛艦。食べることにガツガツしないで必要なものだけ選んでいる。。これが米海軍のLCS。つまり余裕なんです。コッテリ料理を食べ飽きてお茶漬けにしたようなものです。

搭載するへりからはレーザによる機雷探知、ヘリや自走水中ロボットを遠隔操縦する機雷処理なども行えます。フリーダム型【単胴船】とインディペンデンス型【3胴船】の2種類があります。

第二次大戦後、さすがに戦艦のような大型艦は無くなりましたが、それでも艦隊vs艦隊の戦いを前提としたような大型装備をこれでもかと搭載してきたのですが、例えば、護衛艦の典型的な装備は、127mm砲、対艦ミサイル、魚雷、対空ミサイル、20mmCIWSと相手は正規の海軍艦船を想定していますが、最近の相手は高速ゴムボートなどの小型舟艇に乗った海賊、自爆テロの高速ボートなどの相手が増えてきました。このような小型の舟艇を相手に大砲、魚雷、対艦ミサイルなどもったいなくて使えませんし、射程距離からしてもそれらは遠距離を対象にしていますから1km以内の懐に接近されてしまったら使いようはありません。使えるのは水上目標にも使えるように改修されたCIWSしかありません。

LCSが想定する相手は、大形の海軍艦艇でなく沿岸部での小型の舟艇です。LCSは3000トンもありながら速度も50ノット(時速80km)を超えるような運動性能で、ウォータ・ジェットで推進しますが、艦尾から排出される水流は高さ7mの波を発生し、小型ボートの前を全速で横切ればその波で小型ボートなど転覆してしまいます。

現在はシンガポールに配属されていて、米海軍は大量のLCSを建造する計画があります。中国の漁船団がRPG7ロケット砲、機銃などで武装し大挙して押しかけて来たら、海保の巡視船も海自の護衛艦も現在の装備では対処できません。そのような場合に活躍するのはこのLCSです。米海軍は環境の変化を敏感にとらえ、次から次に新しいタイプの艦船を開発して手を打ってくるその底力には感心します。本当に戦いが好きな国民性なのですね。

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