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PDCE避雷針に機動性    高所作業車と組合せた屋外イベントでの落雷抑制

2013年08月12日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

10日【土曜日】から開催されていました、コミック・マーケットは本日、最終日です。昨日は、東京でも京王線が落雷の停電で止まるなど落雷被害が出ましたが、このイベントは本日、無事終了する事でしょう。 このイベントではPDCE避雷針を20mの高さに設置するのに初めて高所作業車を用いました。 高い柱や塔を建てるには基礎が一番重要です。高い柱で一番身近なのは電柱ですが、そのほとんどは高さ15m以内です。15mを超えると工作物として建築確認申請等の手続きが必要になりますので、その必要のない範囲内で建てられています。しかし、仮設で建てる場合、電柱を使い終わってから抜く作業も大変ですから、イベントの仮設には向きません。柱を建てる簡便な方法としては支線で四方【あるいはそれ以上でもOK 】から柱を引いて支える方法があります。しかし、地面付近では支線が邪魔な存在で、支線の内側に人が入るのは危険です。

という事で、簡便に高さ20m近い柱を建てる方法をいろいろと研究しましたが、一番確実/簡単なのは高所作業車であるとの結論に達しました。高所作業車であれば20m程度の高さは容易に実現できますし、その時の重量も200kg6程度の物を持ち上げられます。PDCEの場合、スタンドも含めて30kgにもなりませんから、重量の点では全く問題ありません。 アース線は上から垂らして地面に接続します。

高所作業車の操縦はをするには講習会に出席し免許を取得しなければなりませんが、免許を所有している方が常時、現場におられれば晴天時に上げておくこともなく、雲行きが怪しくなりそうであれば、早めに立ち上げておくようなことも可能です。

本日は、夕方に東京ビッグサイトを撤収し、明日は陸上自衛隊の総合火力演習で使用するために東富士演習場に持ち込みます。ここでも、25日の本番までの仮設として高所作業車に載せて用います。 キャンピング文化の進んだ欧州では、小さなトレーラに機材一式を載せて運び、トレーラ自体をジャッキアップして基礎として用い、そこにポールを建てるようなものがありますが、高さ的に不十分なので日本独自の使い方として高所作業車と組み合わせました。 このように、必要な時に必要な場所で落雷抑制に機動性を実現しましたので、今後、屋外イベントで沢山用いていただければ嬉しいです。

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