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日本人とドイツ人 比べてみればどっちもどっち  雨宮紫苑  新潮新書

2018年12月18日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは。 落雷抑制の松本です。

日本とドイツの比較論と言えば、川口マーンさんが有名で、川口さんの長いドイツ暮らしに比べると、雨宮さんは日本の大学卒業後、すぐにドイツに渡り、ドイツ生活に慣れない日本人による比較文化論で日本のダメなところを十分に体験した上でのドイツとの比較は、良さ/悪さにどちらか片方のバイアスが加わることも無く正直、率直で心地よく読めます。

日本では恵まれた環境で育ちながら、ドイツ生活を旅行者や留学生でなく、移住という「労働者」でドイツ社会に飛び込むと就活しても仕事探しは大変で、職業教育を受けても最初はインターン制度という「ためし働き」でいやになり、レストランでは帰宅ができなくなる深夜までサービス残業が続き、ビザのために大学に入り直しても日本の大学のような遊園地とは異なり、本気で勉強をする学生についていけず、ドイツ文化と日本文化とのギャップの大きさを背伸びせずに書いているところが非常に好感がもてます。

分化の違いというのは、単なる「違い」であり、「良し/悪し」ではないと言いたいところですが、それでも二つの局面を相対的に比べれば、「良し/悪し」の面があり、ドイツを引き合いにしながら日本について書いているのです。著者の雨宮さん、某有名私立大学(本書では大学名をキチンと書いてあります)の文学部卒業なのですが、文学部は「アソブンガクブ」と呼ばれ、就活までの自由な時間を謳歌するのに忙しく、勉強をする人は皆無。3年間で受けた試験は5つもなかった、という日本の一部の大学の実情は、ドイツの事よりもの驚きでした。

ドイツに住みながらフリー・ジャーナリストで生計を立てているという雨宮さんの今後の「ドイツ見聞録」を楽しみにしています。

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