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自由貿易の「自由」とは?

2016年11月16日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

「不自由」よりは「自由」の方が良いですし、「言論の自由」「表現の自由」の自由はありがたい「自由」です。 しかし、「自由貿易」という場合の「自由」とは、そんなにありがたいものではありません。 なぜなら、売る側の「自由」であり買う側の「自由」ではないからです。 

自然環境は世界の国に平等でなく、領土の狭い国、広い国色々な制約を抱える中で国内産業を保護し、育み、生きてきました。 広い国土を先住民族から暴力的に奪い取り、その広大な領土では自国民に必要な食料よりも有り余る量を生産できるので、それを生かすには輸出しかない国が、耕地が少なく山に棚田を作り、細々と生産しているのを見て非効率だとあざ笑い自分の国の農産物であればもっと廉価に供給できる。 これを買わないのは「悪」であり、買え買えと迫って来る。 それが売る側の論理で成り立つ「自由」貿易なのです。 これは、本当は許されざるトンデモナイ「自由」なのです。

モノを買うか買わないかは買う側が決めるべきことで、売る側の論理に立っている「自由貿易」をありがたがるのは競争力のある輸出業者だけで、それはどの国々にも産業構造の力のバラツキがありますから、輸出の多い自動車産業と国内の農家では、立場が異なります。 それを単品ごとの関税という形で調整していることの何が悪いのでしょうか? 複数の国が集まって関税を全てチャラにしてしまおうとは乱暴な議論なのです。 それでも「自由貿易」という看板の下、素晴らしい事のように語れれますが、この「自由」の意味は違和感があります。 安い石油のお陰で、大量の食料を外国から輸入するということが定着しましたが、それで地元の農業も随分と減りました。 そういう形が本当に進化、近代化なのでしょうか?

自動車産業も農業も強かった米国が、ごり押ししてくる「貿易自由化」でしたが、今度は、米国が守りの側に入り、自由貿易に抵抗してくるのですから、世間は変わるものです。 今まで、日本は米国製品をズイブンと押し売りされました。 今度は米国が外国から自国産業を護りたいとの姿勢に変わりましたが、元々、こういう形での「自由貿易」を推進し、世界中の弱い地場産業を破壊してきたのは米国です。 今度は自分の地場産業が衰退し、ようやく経済のグローバル化のもたらすマイナス点に気が付いたようです。

日本は資源のない国で、輸出をしなければ食べていけない国であるとは、子供時代良く聞かされた話ですが、この神話も崩れました。 人々が自由に交流し、理解を深めることはよい事ですが、経済まで同じ仕組みにしてしまうのは乱暴で、ぞの失敗は既にEUで見えていますし、一時的な往来はかまいませんが、移民を自由にすれば大きな混乱が発生することも近年社会問題になっています。 有限な資源の下で持続可能な生き方に力ずくのグローバル経済は合いません。

今回のトランプ・ショックは、大きな教訓を含んでいます。 膨れ上がったグローバル経済は見直す時期が来たことは歓迎すべきことです。 TPPを国務長官として推進しておきながら選挙戦に不利と見るやそれを翻したヒラリーさんこそ「無責任の極致」であり、そのような無責任女よりもトランプさんの方がよっぽどもましです(と言いつつも、トランプさんの大風呂敷も近々、破れることでしょうが)。

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