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地震予知学とBCP( Business Continuity Plan : 事業継続計画)

2011年11月29日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

早川先生のセミナーの中に、地震予知で得た情報をBCPへと展開する富士警備保障の関口さんのお話しがありました。前ぶれも無く突然発生した地震で事業にどれだけの被害を被ったかは今回の3.11の地震で思い知りました。地震情報が数日前から分かっていればどれだけ被害を減少することができたかは容易に想像できます。しかし、3つほどの課題があるかと思いました。

1)地震予知学による事前情報が、より確かなものになることも必要です。これは、観測点を増やすなどして改善され続けています。

2)「短期予報」と言っても、数日前のもので地震の正確な発生時間までは分かりませんから、いくら予報があっても、日常生活のすべてを震災対策にシフトする訳にも行きません。海岸に住む方が1週間も前から高台へ避難して生活したり、都内の会社への通勤を控えて郊外の家にこもっていることも現実にはできません。1週間ではできることにも限度がありますから地震による被害をゼロにすることはできません。ただし、準備により大きく被害を軽減することはできるでしょう。

3)せっかく準備したのに、発生しなかったらどうするんだ? このような文句も必ずあります。事前準備のために無駄と思われるようなことがあっても、それは地震被害のコストの一部と割り切るしかありません。地震が無かったら。それは良かったことであり、事前対策で費やされた少々のコストについては目をつぶるべきです

今回の地震の被害は大きかったのですが、これによりBCPが絵空事でなく、現実の計画として重要性を再認識されました。BCPで何を対策しておけば良いのか? それを考えてみるのに良い機会でした。

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コメント (1)
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