雷ブログ

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大型航空機の燃料

2011年11月15日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

昨日のジャンボの続きです。

JFKから成田まで11200kmを飛行するのに最大離陸重量377トンのうち、43%の163トンが燃料だそうです。渡り鳥のセキレイもサハラ砂漠 1500km を横断するのに20gの体重に10gほどの脂肪を蓄えて飛び立つそうで、体重の50%を燃料にするという点でジャンボとセキレイは近いという話が紹介されていました。しかし、セキレイは20gの体重の中に航法装置まで仕込んでいるのはすごいことです。

私は毎月、ガソリンを40-50リッター補給しますから、年間でおよそ0.5トンを消費します。ジャンボも毎日、NY便がありましたから、1日1便としてジャンボが消費する燃料は、年間にすると車の約120,000台分(163x365/0.5)です。エンジンが4発ついて燃料がぶ飲みということで、2発エンジンの飛行機に取って代わられましたが、エンジン半分で燃料が半分としても旅客機1機を見たら、通勤には使用しない自家用車のおよそ6万台分の燃料を1年間に使用すると思ってそれほどはずれていないかと思います(163トンは、目的地での着陸待ち時間の余分燃料、目的地に着陸できない場合の代替え空港までの必要燃料など余裕を持ったもので、すべて使い切る訳ではない)。

飛行機を見るのは空港周辺の空域だけで、上昇し終えた後は見えません。我々は見えないものには注意しませんから、地上の車の排気ガスのことばかり言いますが、高度1万メートルで毎日これだけの燃料が消費されていて、かつ、この瞬間にも世界中の空で数千機の大型機が飛行していることでしょうから環境は悪くなって当然ですね。地上の車は、ハイブリッドだ、電気だとエネルギー源のガソリン依存を変えられますが、飛行機の燃料だけは化石燃料以外に代替えはありません。本当は飛行機数を制限するなどが必要なのでしょうが、それも不可能に近いことです。格安航空券だとかLCCのニュースや広告を見るたびに人類は緩慢な自殺行為を止められない馬鹿な生き物だと思うのは大げさでしょうか?以前、TPPには反対と書きましたが、自由貿易だとかグローバル化だとか、地球上でそれぞれの生産物を大量に移動させることは安い化石燃料を前提にした話であり、各国の産物は本来は地産地消とし、国際間のものの移動は最低限の必要なものに留めるべきなのです。空輸されてきた生のマグロとか、何か人間がおごり高ぶったような気がします。そんな生活が永久に続く訳はありません。つかの間の栄華でしょうね。

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