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ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

ボストン到着~B787のこと

2013-06-24 | アメリカ

恒例のアメリカ滞在の季節がやってまいりました。

これを制作している現在、アメリカ東部時間の6月22日朝。


今までのボストン行きは、直行便がなかったので、
いつもはたいていシカゴかアトランタでトランジットをしていました。
しかし、このトランジットというのが非常に曲者。
わたしは例年カード会社の旅行デスクと相談してチケットを取るのですが、

「トランジットに4時間ありますが大丈夫ですか」
「何もなければ大丈夫でしょう。この次が6時間待ちなので」
「6時間は長いですね」

などという会話の末、便を決めたりしても、たいてい何かあって

一度は完璧に乗り遅れ、一度は全力疾走の末、いま扉が閉まるというところで

「そこの飛行機、待ったああああっ!」

と叫んで息を切らしながら機内に駈けこむというさんざんな目にあっているのです。

ですから、成田から現地までずっと心安らかにいられるこの直行便ができて、
大げさではなく、わたくし人生が少しだけ楽になった気さえするのです。

一度乗り遅れた原因は日本からの便の遅れでした。
そして危うく乗りそこないそうだったときの理由は

「無作為に選ばれたセキュリティチェックのせい」

だったのです。

ところで先日、ロンドンのヒースローで、なんとツァー客が
空港のセキュリティチェックにつかまり、あろうことかその初老男性を置き去りにしたまま
ツァー便は出航してしまって男性怒り心頭、旅行会社を訴えたという話がありましたね。

あの抜き打ちチェックの理不尽なことは、エリス中尉ダラス空港で経験済みなので、
このニュースを非常に同情的に見たのですが、
放置された男性は、その場で日本の別の旅行会社に電話し、別の便を取り、
しかも、その日の夜はロンドンのホテルに一泊し、それを自費で払って帰ってきたそうです。

こんな目に遭ったのだから、当然旅行会社はそれに対して何かあってしかるべきだ、
皆さんもそう思われますよね?

ところがどっこい、帰国後、男性が旅行会社にそれを訴えたところ、
契約上責任はないと、会社は謝罪と賠償を突っぱねたのです。

男性が提訴に踏み切った理由はそれだけではありません。
予定の便に乗れない、ということになったとき、ツァー添乗員が携帯で男性に向かって

「自力で頑張って帰ってきてください」

と言い放ったのだそうです。

いや・・・・・もし自力で何とかできるほどの経験と語学力があったら、
普通、最初から添乗員付きツァーなんか申し込まないんじゃないですかね。
で、これにより男性は「非常に精神的な苦痛を受けた」と。

確かに、全く英語がしゃべれない男性がいきなりあてにしていた添乗員から
こんな人を馬鹿にしたような(絶対これ、揶揄しているよね)セリフとともに
たった一人異国の地に取り残されて、精神的苦痛を受けない方がおかしい。

仙台地裁に提訴されたというこの案件、興味があるので判決をフォローしてみます。



さて、11時20分の便に対し、6時20分に送迎サービスをよこすというカード会社に
「いくらなんでも早すぎるからせめて30分後に」
と言って迎えに来てもらったわけですが、案の定というかなんというか、そんな時に限って
高速に乗るなり「途中事故渋滞5キロ、所要時間40分」の表示が。

「5キロに40分って、ほとんど動いてないですね」
「回り道しましょう。だめなら東京駅に付けます」

運転手さんが機転を利かせてくれたため、まずここでは無事に到着。



しかし、一難去ってまた一難。
そういう時に限ってトランジットのときのような「アクシデント」は起こるものです。
それも「完璧に本人のせい」みたいなミスが。

去年は出発ゲートの前で国際免許を忘れたことに気付いたエリス中尉、
今年はなにをやらかしたかというと、

息子のESTAの切り替えを忘れていた

ことを、チェックインカウンターで指摘されたのでございます。
誤解のないように申し上げておきますが、エリス中尉、決してブログネタのために
わざとこういうことをしているわけではないのです。
真剣に、単に忘れていただけなのです。

「御同行のこのお客様はビザをお持ちですか?」

まずそう聞かれたので嫌な予感はしたのですが、やっぱり。

「ESTAの有効期限が(2年)切れています」

という空港職員の無慈悲な言葉に青ざめるエリス中尉。
そういえば、少し前にわたしの有効期限切れを通達してくるメールがきて、
それを受けて自分のESTAは延長したんだった。

で、なぜその時に息子のをしなかったかというと・・・・・・・・。

うーん・・・・・なんでだろう(笑)

わたし宛てにしかメールが来なかったので必要ないと思ったのかな。
まあ、どっちにしてもまたしても「やっちまった」わけでございます。


しかし、このインターネット基準の現代に住んでいて本当によかった。


「今申請していただければ間に合いますので、そこのインターネット環境のある場所で
お済ませになってからチェックインしてください」

そういってスターバックスのあるコーナーをにこやかに指さす空港職員。
このあと食事を家族ですることもでき、時間に余裕があってよかった、と心の底から思いました。

皆さん、くれぐれも国際線の利用には時間に余裕を持って臨みましょうね。



しばらく食べられないと思うと、どうしても和食を択んでしまう。機内食。



赤い鶴の航空会社なので、このような箸置きを使用しています。
直行便が出来てからここの利用が増えましたが、今まではずっとユナイテッドでした。
ここのサービスはよく言えばざっくばらん、実を言うと雑ですが、
鶴丸航空の、下にも置かんばかりの、御殿女中のようなそれはいつ乗っても
「やりすぎでは」と思わないでもありません。

まあ、海外が長い方で、帰国の時にこのサービスを受けると、
「ああ、やはり日本人女性のサービスはかゆいところに手が届くようだ」
と感激するそうですから、需要は確実にあるのだとは思いますが。

今回、前とは食事のサービスの形態が変わり、二度目の食事は

「自分が好きな時に好きなものを各自注文する」

ということになっていました。
これはしかしありがたかったです。
息子は醤油ラーメンを頼み、わたしは再び和定食を。
御飯はコシヒカリ、パンはメゾンカイザーというのは前と同じ。

しかも二回目の食事はぐっと量を抑えているあたりがわかっています。
ずっと機内に居てあまりお腹も空いていないから、ということですね。



ところでこの機体は一時不具合が連続して起こったボーイング787。

キャプテンのアナウンスでも、「整備を完全にして復帰したので」
というような説明がされていましたが、あの問題、どうやら原因は
加熱して燃えたバッテリーの過充電防止装置の「品質」にあるらしいですね。

そして、この報道を受けて当初さんざんバッテリ製造の「ユアサ」を叩きまくっていたマスコミが、
あるときからぴたりとこのニュースを報道しなくなったのでなぜかと思っていたら、なんと(笑)
不具合部分はユアサ製、つまり日本製じゃなかったんですよ。

その部分を請け負ったのがフランスのタレス社で、タレスが下請けに出していたのが

・・・そう、LG社。


そしてすぐに報道が無くなり、その後が報じられないまま、
いつの間にか問題は解決していたらしい。
だからこそわたしも今回この787に乗ったわけですけど、再就航させるなら、
ボ社も鶴丸も、それなりにきっちりと原因を明らかにしてくれなきゃ困るなあ~(ニヤニヤ)

なんにせよ、ユアサに落ち度がなかったことは、雪印や吉兆、不二家などの例にも見るように
「溺れる日本企業は棒で叩く」マスコミが、いきなり報道を止めたことでも明らか。

しかし、危うく優秀な日本企業がまたマスコミの手で葬られるところでした。
いやいや、危なかったですね~。


といいますかこの事案、GSユアサが最初から立ち入り検査などを受けたため、
心象的に「クロ」な雰囲気が漂って、マスコミがその尻馬に乗ったという図だったのですが、
そもそも当初原因もただ「バッテリ回りである」くらいしかわかっていない段階で、
ボーイングでもタレスでもなく、ユアサだけを「狙い撃ち」したということからどうやら
アメリカの「日系企業いじめ」なんではなかったか、ともささやかれていますね。

あれ?

こんな話がたしか「プリウス」にもあったような・・・。
あれは、手繰っていくと当時エリス中尉が「予想」したとおり、とある韓国系企業の
操作が浮上してきていましたが。

ああそうそう、この787機ですが、胴体部分の製作の

35パーセントが日系企業で占められ、

メイド・バイ・ジャパンと言われて話題になったんですよね~。
不思議だなー。なんか同じような構図だなー^^


ところでこの便は最初にも書いたように
「太陽と追いかけっこ」しながら、つまり
太陽が沈みそうで沈まない位置をずっとキープしながら飛んだため、
窓からは不思議な光景がずっと見えていました。

 

シェードがなく、代わりにエレクトロクロミズムを使った電子カーテン仕様の機体で、
窓からはいつもこんな景色が見えていたのです。
暗く見えますが、それはカーテンをダークにしているせい。



ちょっと明るくして撮ってみたらこんな感じです。



最後の頃は、ずっと雲海の水平線?に沈みそうで沈まない、
少し目をそらしていたらまた少し高く上がっている、という感じで、
「電子カーテン」搭載以前には決して見られなかった光景です。


成田を出発したのが昨日6月21日の朝11持20分。
約12時間のフライトで同日21日の朝11時10分にボストンに到着しました。



「マイナス10分でアメリカ東海岸まで移動した」、つまり
「太陽より10分早く目的地に着いた」

ということになりますね。









横須賀軍港ツアー~ジョージ・ワシントンとイージス艦

2013-04-01 | アメリカ

横須賀の米海軍基地スプリングフェスタに行ったとき、
車をショッパーズプラザというモールの駐車場に停め、
とりあえず三笠公園に向かったのですが
初めて来た者の悲しさ、道路へ出る方向がわからず、
商業施設から反対側の港方面に出てしまいました。

その失敗が今回軍港ツアーに参加するきっかけに。

「こっちじゃないよね」
と言いながら反対側に出てしまったわたしたち、
目の前の景色に「あっ」とびっくり。



米海軍旗と自衛隊旗が同時になびくこの光景。



ナンバー181・・・これは観艦式でエリス中尉が乗艦した

「ひゅうが」だあ!

こ、ここはまさに横須賀軍港ではないか!



見渡す港に点在する米海軍のフネ、そして護衛艦。
その中を今まさに出て行かんとする遊覧船。
この遊覧船は、まさか・・・・



そのまさかでした。
こんなツアーがここから出ていたとは!
これはもう参加しろという東郷平八郎元帥のお導き。

一も二もなく参加を決めたわれわれ、最終便の3時発クルーズを予約すべく
この看板の真後ろにある受付に飛び込みました。



この日、天気予報は「午後から雨」。
もし雨が降ってきてしまったら早く帰ってきて2時発に乗ることにして、
二人分のチケットを買いました。

(こんなことしてたから米軍基地に入るのが遅くなったんですね(-_-))

三笠公園からここまでは歩くと結構な距離があります。
米軍基地を出た後、記念艦三笠の見学をして
出港予定きっちり5分前に船着き場に到着。



これが軍港ツアーのクルーズ船。
わたしたちが並んだのは後ろの方でしたが、二階デッキに座れました。
TOは寒がりで「船内がいい」と最初言っていましたが、
わたしが当然のように「じゃ別行動で」というとおとなしく二階に座りました。

1000円で双眼鏡、毛布は無料で貸してもらえます。

ところがいざ出港という時間になって
「まだ予約されたお客様が全員乗っておられないので5分待ちます」
とアナウンスが。

なんだとおおっ。(笑)

フネは一旦出てしまったら追いつけないという鉄の掟をしらんのか。
貴様一人のためにこれだけの乗客を待たせて、
それでも海の男か!(女かもしれないけど)
海軍5分前の精神を知らんのか!

とマニアックに心の中で突っ込んでいたのはおそらく
乗客の中でもエリス中尉一人だったのではないかと思いますが、
そのうちこの客がやってきたらしく、5分遅れてフネは出港。


ツアー参加客には「海軍5分前」の掟を周知させるべきだと
主催会社にこの際提案させていただきます。




ともあれ無事出港、ツアーが始まりました。
いきなり我が潜水艦の横を通過。

番号が見えないのでおやしお型ではないかと思われます。
横須賀にあるのは第2潜水艦隊なので、おそらくは

「おやしお」
「うずしお」
「なるしお」

のうちのどれかでしょう。

それにしてもみなさん。
いきなりですがこの光景、不思議じゃないですか?

この港は「米海軍基地」「自衛隊基地」が別にあって、
こちらは米海軍側なんですよね。
この向こう側は、先ほどまで我々がいた米軍基地につながっています。
そして先ほどの写真、「ひゅうが」の停泊していたのは自衛隊の停泊地。

どうして海自の潜水艦が米海軍側のドックにいるの?


これについて調べたところ、答えが3つ見つかりました。


1、潜水艦を泊めるには特別の施設が必要なのでここに泊めるしかない

2、警備の都合上米軍と一緒にしていた方が楽だから

3、内心米海軍は日本の潜水艦建造技術の実力に恐れをなしているので常に監視している


わたくし個人的には

1、60%、2、30%、3、5%、その他5%

って感じではないかと思いますがいかがなもんでしょう。
まあただ、「潜水艦に恐れをなし」という説もあながちでたらめではない
という気がします。

なぜなら、海自潜水艦隊にはこんな最強伝説が・・・。

海自と米海軍との合同演習での模擬戦中のこと。

米海軍「日本の自衛隊なんぞ楽勝。
ま、一応自衛隊の潜水艦は実戦レベルで探すけどね」

海自「…ポチっとな」

海自の潜水艦からのピンガーで米海軍の駆逐艦は撃沈判定。

海自の潜水艦は遥か遠くからエンジンを停止して、
海流の流れだけでアメリカの駆逐艦の真下に到達。

面子を潰された米海軍が本気で潜水艦を追尾するが悠々離脱する。




そんな潜水艦の舷門の見張りをしている水兵さん。



ミサイル駆逐艦アーレイ・バークII‐A級 ラッセン(LASSEN)

横須賀を母港とするイージス艦です。



アーレイ・バークI型 カーティス・ウィルバー(CURTIS WILBER)



どちらも母港を横須賀とする駆逐艦です。



ここで解説は左の海上自衛隊部分に。
そう、「ひゅうが」ですね。
定係港は横須賀。つまりここが母港です。

この横を船が通過したとき、艦尾で自衛官が皆で
帽振れをしてくれました。
アッと気が付いてカメラをズームしているうちに
撮りそこないました・・・・orz



そのかわり「ひゅうが」艦上の人影を写真に撮ってみたのですが、
・・・・なんだかこれ、一般の人じゃないですか?

もしかしたら、艦船見学できるのかなあ。



そこで米海軍側の岸壁に目をやると
物凄く年季が入った感じの軍艦らしからぬフネ。
APL40って、なんだと思います?

これは「支援艦」。
つまりこのフネそのものが「宿泊施設」なんですって。
かつてはベトナム戦争にも参加し、メコンデルタでは
米陸軍の移動基地として就役していました。

つまり「地獄を見たフネ」ってことですか?

今、このフネに動力部分はついておりません。
ただ、埠頭にぷかぷか浮いているだけのフネ。

修理などで横須賀港でドック入りする艦艇の乗務員が
宿泊するための施設で、中にはカフェテリアやジムも完備。

せっかく港に着いたというのに、艦艇の乗員たちも
オカの上で寝てえ~!って思ったりしないんでしょうか。



意味なく一部を引き延ばしてみました。
この艦橋は今何に使用されているのでしょうか。

・・・・・トップラウンジ・・・・?

ちなみに自衛隊では運用年数が決められていますから、
このような長期に亘る艦船の「二次利用」は行われません。



アーレイ・バークII‐A型 ミサイル駆逐艦マスティン(MUSTIN)

横須賀には第15駆逐艦隊の9隻の駆逐艦が所属しています。
ところで「第15駆逐艦隊」というのもかっこいいですが、
これ英語で言うと「デストロイヤー・スコードロン15」

うわ~かっこいいいい!
・・・・・わたしは中学生か。



ところでみなさま。
イージス艦イージス艦といいますが、
イージスシステムを備えているかどうか、どこで見分けると思います?
例えばこの「マスティン」の艦橋、
ほぼ8角形のプレートみたいな金属部がありますね?

これがSPY-1Dというイージスシステム用の多機能レーダー。
単純にこのプレートがあればイージス艦、でいいんです。

イージス艦は200以上の目標を追尾し、そのうち10から20の目標を
同時攻撃することができます。

案内のお兄さんは

「100のミサイルが飛んできたらそれを全て落とすことができる」

と言っておられましたが・・・。
実際はどうなんでしょうか。

ではこの際だから、「イージス艦講座」(初心者向け)をしてしまいましょう。

イージスとは、ギリシャ神話から来ており、全知全能の神ゼウスが
娘のアテナ(知恵、戦略の女神)に与えた楯、アイギス(Aigis)の
英語読みです。

イージス艦とはもともとソ連のミサイル攻撃から主に空母を守るために
開発されたもので、基本「守り重視の艦艇」という位置づけです。
「イージスシステム」=「艦隊防空システム」なのです。

つまり、同時多目標処理能力と対応時間の短さがポイント。
一度にたくさんのミサイルや飛行機に攻撃されても、
それをコンピュータ処理によってさくさくと攻撃し撃ち落とす、
これを可能にするには、衛星や偵察機とのデータリンクが必須です。

データリンクもできないのに
「日本が持っているからうちも持つ(ニダ)!」とばかり
イージス艦の数をとにかく増やそうとしていたどこかの国がありますが、
そのどこかの国は最近ロシアに衛星を上げてもらったので
もしかしたらデータリンクできるようになったのかしら。

どなたかこの辺のことご存じありませんか?




もう一押しアップ。
五色で書かれたHEEEEって・・・・何?

英語でもこれ、意味は「ひええええ」だと思うんですが・・・。



星条旗って美しいですね。



マスティンの甲板に人影発見。
日曜なのにお仕事中。
月月火水木金金。
アメリカ軍も海の男の「艦隊勤務」に土日はない。



近くで見ると結構あちこち錆びたりしています。
手入れがなっとらん。

もしかして・・米海軍、
「サビとか、いちいち細けえことはいいんだよ!」
って主義ですか?

実はこれについては今回知ったある逸話が・・・。
それは巻末のお楽しみ。




OH!

甲板に立っている二人の海軍さん。
なんと双眼鏡でこちらを観察中だ。



タイコンデロガ級 ミサイル巡洋艦 シャイロー(SHIRO)

第7艦隊の水上戦部隊は、この「シャイロー」と「カウペンス」
二隻の巡洋艦と第15駆逐艦隊で構成されます。

シャイローの向こう側に同型艦らしきのがいますが、これが
「カウペンス」かもしれません。(未確認)

右 アーレイ・バーグI型 ミサイル駆逐艦ステサム(STETHAM)

左 ブルーリッジ型 揚陸指揮艦ブルーリッジ(BLUE RIDGE)

ブルーリッジをその意味から護衛艦風に言うと蒼い稜線、つまり
「そうりょう」ってとこでしょうか。




ニミッツ級航空母艦 ジョージ・ワシントン
(GORGE WASHINTON)

でた!
いろいろと話題のジョージワシントン。
うーん。大きい。


アメリカ以外の基地を母港とする唯一の空母。
配備されるというときに反対運動がありましたが、
今はどうなっているのかとと調べてみたら、案の定

「ジョージワシントン4周年配備反対とオスプレイ反対のデモ」
(笑)

なんてのを市民団体(と言う名の左翼)が去年の秋にやってます。

「世界一危険な飛行機オスプレイの配置反対」

・・・・・はい。

それはいいがなぜ横須賀でオスプレイ反対を叫ぶ(笑)
ジョージワシントンに反対するついでに
旬の(マスゴミが取り上げる)案件だからこれも言ってみましたって?

もうあなたたち、デモするならもう少しテーマを絞らなきゃ。
だいたい4年も経って一向に出て行かないんだから、
たぶん今さらデモしてもとあまり意味ないと思いますよ?

そのうち任期が切れるから、それまで待つことですね。

この団体に提案なのですが、デモによる訴えを効率的にするには、
この日やっていた「米海軍基地スプリングフェスタ」、
日本人の観客もたくさんいるんだから、こういう機会に堂々と
基地前に集まってその正当性を叫ぶのがいいんじゃないでしょうか。

そして和気藹々と写真を撮っている米軍人と日本人たちに向かって

「この非国民が!」
「原子力空母は出て行け!」
「ヤンキーゴーホーム!」


って叫べば効果的だと思います。たぶん。



ジョージワシントンはご存知のように横須賀が母港ですが、
やはり一旦出て行ったら半年くらいは帰ってこなかったりします。
今、同艦は、ご覧のように「メンテナンス中」。

いつ横須賀に行っても観られるというわけではないので、
ここしばらくの間は必ず見ることができる「チャンス」らしいです。



全長333メートル(覚えやすい)。
333メートルといえば?
そう、昭和33年にオープンした

東京タワー。(全長333メートル)

東京タワーと全く同じ大きさなんですね。
この錨の重さは30トン。
錨を吊っている鎖の輪一つが162キロ!



作業中の人影発見。
なんか、甲板の上に日本製のプレハブがありませんか?





なにやら白いついたてを立てて目隠ししている。
これは「見られては困ることをやっている」でOK?



真正面から見たところ。
左舷に傾いています。

乗員は士官、兵員だけで3200名。
航空要員(パイロットとか)が2480名。

5000人ったら、何年も同じフネに乗っていたとしても、
一度も会ったことのない人なんていくらでもいそうですね。

一日にこれらの人々が食べる肉の量は「牛三頭分」。
肉ばっかり食ってんじゃねえよ(呆)


ところで、映画「バトルシップ」公開時に、宣伝のため
日本を訪れた出演者と関係者、日本人の浅野忠信とともに
このジョージ・ワシントン上で記者会見を行ったのだそうです。

なぜ?って気もしないでもないですが、
(だってジョージワシントン、別に映画に出てこないし)
配備反対とか何かと問題視する人もいるから、
パブリシティを兼ねてこの際友好的に、って感じでしょうか。

で、その時に浅野くんがぽろっと


「怒られるかもしれないけど、
日本人は真面目だから護衛艦の中は綺麗で。
アメリカの船も綺麗でしたが、ところどころラフな部分があって、
コカコーラが挟んであったりして。
全然違うなと。

それが悪いってことではないんですが(苦笑)」


なんて言ってしまったらしいです。
うーん、浅野忠信、空気読まなさすぎ。

というか、きれい好きではおそらく世界の二本の指に入る
日本の(あと一つはドイツ)、さらに「整理・整頓・清掃」の3Sをモットーとする
我が自衛隊の護衛艦とヤンキーのフネを比べるとは。

そんなことは普通に考えて当たり前、といいたいところですが、
目の当たりにした俳優の浅野くんにはさぞショックだったんでしょう。

すると、ピーター・バーグ監督が慌ててフォロー。
だって、周りにいるのは皆米海軍の皆さん。
ここで気まずくなってはわざわざジョージワシントンを
インタビューの舞台にした意味がないですものね。

「ちょちょちょっと一言補足して良いですか? 
アメリカの船はとてもとてもクリーンで、
日本の船は本当に本当にクリーン、
さらに清潔だったということです(汗)」

念のため英語でこの記者会見の模様をいくつか検索し、
この件が報じられているかどうかチェックしてみたのですが、
こんなことについて書いている英語媒体は見たところ

ひとつもありませんでした(笑) 

 

軍港ツアーシリーズ、続きます。




シリコンバレーのペリカン

2012-12-02 | アメリカ

久々に、アメリカで撮った写真をアップしていこうと思います。

この夏滞在していたスタンフォードは、サンフランシスコから南に
約1時間下ったところにあるシリコンバレーと呼ばれる地域です。
今絶賛ケンカ中(?)のアップルとグーグルはじめ、IT系の有名どころが
この一帯にひしめいています

アップルからグーグルまでは車で20分くらいしかかかりませんが、
これはアメリカにおいてはほとんど「隣」という感覚。
ホールフーズでアップルとグーグルの社員が喧嘩したりなんてないのかな。

まあそれくらい同じ場所にあります。

街を行けば明らかにほかの地域とは違うスノビッシュな雰囲気の連中が・・
・・・アメリカ在住の友人と「ITやくざみたいな」といいあったところの、
一種知的に悪ズレしたようなIT人種が、こころなしか多い気がします。

そんなこの地域ですが、もともとこの地域は自然に恵まれており、
ほとんど自然公園の間に町があるといった風です。
グーグルなども、庭にヤギがいるといううわさもありますが、
庭も何も、一歩外に出て例の4色グーグルカラーの自転車で数分行けば、
そこはもう海に面した自然公園。
というか、自然公園の中に会社を作ったという感じです。

ここにはあたりまえのようにローカルバードがいて、その生態を写真に収めようと
冒頭のバズーカ砲のようなカメラを持ってやってくるカメラマンもたくさん。

このカメラマンですが、ふとみると、そのときこのブログで
絶賛話題中だったカール・ツァイスのネームが入っていたので、
この人が撮っているペリカンを映すふりをしてカメラの写真を撮りました。
それにしてもすごいですね。これどうなってるんだろう。


同じツァイスレンズでもコンパクトデジカメで、しかもいまだ説明書も読んでいないため、
はっきり言って使いこなせているともいえない宝の持ち腐れ状態のわたしには、
こんなカメラで撮った画像がいったいどんなすごいのか、大変興味があります。


というわけで、こんな化け物のようなカメラには到底かないませんが、
このシリコンバレーで撮った写真を淡々をまたアップしていきます。



撮影場所はここ。
グーグルのすぐ近く、ショアライン・パークです。
カヌーをこいでいる子供がいますが、これはここで行われている
「夏休みカヌー、セイリング体験サマーキャンプ」。
朝、両親が車で子供を降ろした後、カフェでお茶を飲みながら
我が子の活動を眺めている光景が毎日見られました。

 

このカフェのクロワッサンが、また絶品!
クロワッサンにやたらうるさいエリス中尉が激賞し、
お持ち帰りを決めたというくらいの美味しさでした。
アメリカで食べた一番おいしいパンだったかもしれません。



この足こぎボートは、一時間数ドルで借りられる観光用。
湖にはキャンプのカヌーと、ヨットと、この足こぎボート、
そしてカヤックポロの練習、そして鳥が共存しています。

写真を撮りながら歩いていると、カメラを持った老夫婦とすれ違いました。
奥さんの方がわたしに声を潜めて
「あそこ、見て」と指を指した木の上を見ると


Heron、サギです。
超大型で、悠々と木の上に憩っていました



わたしが「Beautiful!!」と思わずつぶやくと、老婦人はにっこり笑ってうなずきました。



バズーカ・ツァイスのおじさんが撮っていたのはこの三馬鹿大将。
北アメリカに生息するBrown Perican、カッショクペリカン
ここのカフェで売っていた「ローカルバード辞典」では頭が白かったので、
別の種類だと思っていたのですが、どうやら彼らは全員若鳥らしい。
成鳥になると頭が白くなるのだそうです。

きっちり等間隔に間を開けるとは、さすがアメリカの鳥だけあって、
他者との距離の取り方を心得ています。



造形的にこのくちばしは細い首には荷が重そう。
というわけで、ペリカンは常態ではいつもこうやって
くちばしを体にぴったりとくっつけて下を見ています。



「ちょ・・・おま、何足に輪っかはめられてんのww」
「聞いてくれる?この間つかまっちゃってさ・・だせー」

認識番号X72と認識票をつけられてしまいました。



サンフランシスコ湾というのは、西海岸の奥に広く入り込んでいて、
そのため、ここシリコンバレーは西が太平洋、東がサンフランシスコ湾に挟まれた
小さな半島のような形で存在しています
このショアラインパークはサンフランシスコ側なので、
どちらかというと「干潟」のようになっている部分がたくさんあります。



こんな感じ。
実は、ここを歩くと魚の腐った匂いがどこからともなく漂ってきました。
息子は「臭い!」と息を止めておりました。

アメリカでは全くこういうところには手を加えません。
おそらく法律で規制があるのかと思われます。



人が歩くところだけは舗装がされています。





こちらはAmerican White Pelican。アメリカ白ペリカン



みんなでごはん中。
なぜひとところに固まるのか?

こうやって皆で水中を見張り、魚の陰あらばくちばしを入れ、
魚をくわえたのち、しばらくそのままじっといて、
水だけを吐き出して魚をいただきます。
今、真ん中のペリカンが捕食中。

ペリカンは動物食なのでその肉は臭くてまずく食べられませんが、
ネイティブアメリカンは、そのくちばしで財布や物入れを作ったたそうです。






この砂州のような道は延々と続いており、元の場所に戻れるのかと思ったのですが、
行けども行けども道が続いているので、あきらめて途中で引き返しました。
後で地図を見ると、確かに戻ってはこれるけど二時間以上かかることが判明。

行かなくてよかった。



遠目にはわかりませんが、おそらく鴨。



日陰は全くありませんので、歩いていると暑いです。
この辺は湿度は低くて夜は寒いのですが、昼間は猛烈に陽射しが強いのです。

こんな気候にも帽子を被らない人間、しかも女性がいるのがアメリカ。
日本だったら、黒い傘、黒のアームカバーで散歩する女性だらけでしょう。

どうもアメリカ人には「日焼けしている方がかっこいい」という認識から
いまだに抜けられない人がたくさんいるようです。
強烈な日差しにお肌をさらし続けた結果、世紀末なお肌になってしまっている
多数の中高年の女性がその末路を証明しているにもかかわらず。

そして、そうなったらそうなったで、そのシミ、皺だらけの背中や胸元を決して隠そうとしない。
日本人とは「恥ずかしい」の概念が全く違うなあといつも思います。
どちらがいいとは言いませんが。



ペリカンはコロニーを作って群生します。



時折ハトを捕食することもあるとか。
この鴨はペリカンの群れと一緒にいましたが、この辺はペリカンにとっても
餌が豊富なので、身の危険は全くないものと思われます。



滑空するペリカン。
ところで、このペリカンの羽、うまくできていて、
このうち、たぶん黒い部分だと思いますが、
この部分の羽を一対から三対ほど、彼らは飛翔の時に
エルロンとして使う、ということがわかっているのだそうです。

鳥の分際でエルロンとはしゃれた真似を。
あ、もしかしたらエルロンのほうが鳥のマネかな?



流し撮りにチャレンジ。
惜しい。
もう少し鳥が真ん中に納まっていたらなあ。

でも、この写真、見てください。
どの部分をエルロンにしているのかなんとなくわかりません?



普通のカモメ。



夏なのにいつも枯れているのような草が生えているのがこのあたりの特徴。
向こうに見える山々がところどころ剥げているように見えますが、
これはこの「枯れているように見える草(実はこれが常態)」の地帯なのです。



カッショクペリカンが飛び立つ瞬間。



今、捕食する魚を物色中。



見つけたようです。
水中にくちばしをまっすく入れて魚を袋に入れたら、
こうやってしばらくじっとしています。
魚が暴れるからかなと思っていたのですがそうではなく、
水中で魚と一緒にくちばしの袋に入った水を押し出しているのです。
魚一匹食べるごとに何リットルも水を飲むわけにもいきませんからね。
くちばしにはペットボトルで23本の水を貯めることができるそうです。
水中にくちばしを入れているのは一分くらいの間でしょうか。



水を吐き出し終わったら、おもむろにお魚をいただきます。
今、喉のところに魚のシルエットが見えていますね。



というわけですっかりこの日一日でペリカン博士になってしまいました。
ペリカンは賢い鳥で、人間になつくしペットにもなるそうです。
このカヌーには、親子かインストラクターと生徒かはわかりませんが、
大人と子供が乗っていました。
ペリカンを見つけると大人が指示してそっと近づき、
漕ぐのをやめてそばでずっと眺めていましたが、
ペリカン、慌てず騒がず、全く気にすることもなくお食事を継続していました。
危害がないことを百も承知。といった堂々とした態度でした。






WIFE SWAP~妻交換番組

2012-09-30 | アメリカ

いきなりお見苦しい写真をお出ししてしまい、申し訳ありません。
なんだこの目のイッてるおばちゃんは?
その疑問には後でお答えするとして。

なんどかアメリカ滞在中に観た「テレビ番組」をご紹介してきました。
アメリカの「視聴者参加番組」は、日本のような国民性からは信じられない「露出番組」、
たとえば「モーリー」や「ジェリー・スプリンガー・ショー」など、
浮気したかどうか嘘発見器にかけたり、子供のDNAを調べてその結果父親を特定するなとという、
出演者総出で恥さらしをする形態のもの、或いは、
身の回りの変な人を周りの通報によって曝すものなどに人気があります。

何人もの男性をずらっとスタジオに呼んで(わたしの観た最高数は七人!)
「この中の誰かが赤ん坊の父親だから、DNAテストで調べて!」と女性が訴え、男性は
「You are not the Father!」といわれるとみな歓喜してダンスを始める。
こんな「世も末」な番組は、アメリカ以外のどの国にも存在しないし、これからもしないでしょう。

こういうことを「ネイション・ワイド」に放映されてしまって、世間とかご近所に対して恥ずかしいとか、
みっともないとかいう感覚はアメリカ人にないんだろうか。ないんだろうなあ。

そういう、「恥知らずなアメリカ人」の作るテレビ番組で、長い間人気を得ている企画ものがあります。

「妻交換番組」。Wife Swapです。
この番組はオリジナルではなく、Trading SpouseというFoxの番組が元祖だそうです。
内容は、なんと
二つの家庭の主婦を、主婦だけ期間限定で取り換える

というもの。

どういう基準でどこから参加者を探してくるのか知りませんが、

「リッチな生活をしている妻がハーレムの家庭へ」
「貧乏妻が超豪邸に」
「潔癖症の妻と片づけられない主婦を交換」
「浪費家としまり屋の交換」

およそ考え付く限りの対照的な家庭が選ばれます。
妻交換といっても、たいていのうちには子供もいるわけですから、彼らにとっては
その期間別の女性をお母さんにすることになります。


冒頭写真は、わたしが滞在中に観たこの番組の参加者。
仮にAさんとしておきましょう。
Aさんの家庭はいわゆる小金持ちです。
家は結構な豪邸で、旦那さんは何をしているかは知りませんが、稼ぎはかなりある模様。
ただし、言ってはなんですが、このご主人にも家庭そのものにもアカデミックな雰囲気はゼロです。



Aさんはご覧のように、着飾ってお出かけするのが大好き。
なんでも月に2000ドル(17~8万円)は自分のファッションのためにお金をつかう剛の者です。

 靴専用のクローゼットはアメリカ人女性の憧れ。

 同じような小金持ち主婦同士でしょっちゅう集まっています。

 こうやって、家で一人のファッションショーも。
踊りだしちゃってノリノリです。

それにしても、こういう格好をする前におなかを何とかしたほうがいいと思うのはわたしだけでしょうか。
ちなみに肥満への道まっしぐらな三人の息子は、ほとんど料理らしい料理などしてもらっていません。
勉強しろとも言わない母親なので、毎日ゲームとテレビとスナックフードで生きています。

 かたやこちら。名前が出ているのでキャシーさんと呼びます。

 

キャシーはつつましい家庭の良き妻、良き母。
彼女の関心事は家族のこと。子供の教育。自分のおしゃれなど二の次三の次です。

 

こんな奥さんの旦那だからこうなのか。この旦那の妻だからこうなのか。
いかにもしまり屋で小市民よき市民、良き父良き夫のようなキャシーの夫。
浮気の心配だけはなさそうです。
まあ、世の中何が起こるかわかりませんので、断言はしませんが。
テーブルにお金を並べているのは、それぞれが「家族のお小遣い」。
ひとりあて1ドル50でいったい何を買えというのか。

ところで、何人いるのこの家族。

なんか7人くらいいるんですけど、子供・・・。

これはまた典型的な貧乏人の、いや正直者の子だくさん。
とにかく彼らは、大きな子供が小さい子の面倒を見、けなげに助け合っています。

キャシーさんが訪れたAさん宅。

必ずたった一人で交換先に行き、家をくまなくチェックしてあれこれ(悪口を)いう、というのがお約束。
片方が豪邸の場合、広さに感心して、「メイドに掃除させているのね」などといいます。

 

Aさんが訪れた「交換先」にはなんとびっくり、ニワトリがお出迎え。
キャシーさんの家はファームなんですね。典型的なカントリーワイフです。
まずクローゼットに突入し、キャシーさんのワードローブを出して馬鹿にするAさん。

「ちょっとー、何この、ゴムスカートは!だっさー!キャハハハ」


 豪邸のAさん家族にあいさつするキャシーさん。

お金持ちのほうの家庭はたいていスノッブで、貧乏人妻をあからさまに馬鹿にしたりするのですが、
彼ら、特にこの旦那さんは気のいい人らしく、なかなか好意的。
子供たちも、お化粧もおしゃれも、ギラギラもしてない女性が珍しそうにしています。

 「このママは、なんだかよさそうだなあ」

と思ったのもつかの間、キャシーママは、さっそく子供たちのゲームを制限し、取り上げ、
「さあ、みんなでできる遊びをしましょ。まずはダイヤモンドゲームよ」
などとやりだし、子供たちは「シマッタ」。

さて、交換されたからには、彼女らはオリジナル妻と同じことをする必要もあります。
ニワトリを見ながら田舎で暮らしていたキャシーさんに、次に下ったミッションは、
Aさんの常連の小金もちマダムの集まりにおしゃれしていくこと。どっひゃー。

 

まずは行きつけのブティックであれこれ買い物することから。
しぶしぶ出かけたキャシーさんですが、そこはやはり女性の性。
気が付いたらいろいろ試着してお洋服を選ぶのにどっぷりのめりこんでおります。

 

おしゃれしたからには、と慣れないお化粧にもチャレンジ。
いくらし慣れないからって、化粧するときにこんな顔をする人がいるだろうか・・・。
でも、この人顔立ちがなかなかいいので、お化粧がちょっとさまになってますね。
本人も、まんざらでもなさそうです。

 かたやAさん。
子供がだくさんいて、朝も早くからやること満載なのに、みんなが出て行ったから悠々起床。
家のことは一向にしないけど、お化粧にキラキラの服で朝から出てくるお母さんに、子供たちは目を丸くします。
とくに、この家の年頃の女の子は、彼女のファッションに興味津々。

しかしAさん、慣れない手つきで皆のために健気にも卵を焼いたり、勉強を見(るふりをし)たり、大活躍。
すぐに根を上げてしまうのですが。

 やっぱりこんなことしているほうが楽しいの~。

小金持ちマダムのパーティに出てみたものの、皆から浮きまくっていごこちの悪い思いをしたキャシーさんも、
二週間目が近づくと、「やっぱりうちがいいわ」などと思い出します。

というところでスワップ期間終了。

 

最後に、両夫婦が一堂に集まり「反省会」。
この場では何とも言わなくても、後でカメラに向かって相手の家庭や妻の悪口を言いだす人もいます。
この二人は、まったく自分とは別方向の暮らしを体験したわけですが、お互い「自分の家がベスト」であることを確認しました。

 でも、その後、ちょっとした変化が二人の妻にありました。

これまでこどもたちを放任して、自分のことばかりしていたAさん、
「キャシーママがいたとき、皆でゲームしたら楽しかったよ」
と子供に誘われ、トランプなどを彼らとするように。
そして、たくさんの子供たちのために、おやつを作って喜ばれたので、
Aさん、自宅でもちょっとクッキーなど焼いてみる気にもなったようです。

そして、キャシーさんは、少しお化粧をして人前に出るのもいいわね、という気になったようですね。
二人で並んでいるキャシーさんの顔、ちゃんとお化粧しているでしょ?

 

さて、この日のもう一組の「交換妻」たち。
まずはこちらの夫婦から・・・・・・って、なにこれ!
ムキムキ筋肉男と腹筋妻。
ビリーズ・ブートキャンプか?と思ったら

 

そのものでした・・・・・。
こういうフィットネスチームを主催しているのがこの家の主人。

 夕食ができるのを待つ間に腕立て伏せ。

もうこうなったら運動ジャンキーです。
アメリカ人は極端で、太っている人は野放図に太っていますが、このように鍛える人は半端でなく鍛えます。
そして、もうこのあたりで予想がついた方もおられるかと思いますが、本日ここに交換妻としてやってくるのはこの人。

 

やせたら結構な別嬪さんであると思われるのですが、とにかく太っています。
そして、これもアメリカ人にありがちなのですが、妻がデブなら夫もデブ。(右)
この旦那さんも、痩せればティム・ロビンスなのに、ご覧の通りの超重量級。
食べるものが同じなのでこうなってしまうカップルが多いようです。

 

うちの妻になったからには、運動してもらわにゃ!という厳しい夫の命令で、いきなりトレーニングに参加させられるBさん。
日頃何もしていない人に、これはないでしょう。
心臓発作起こして死んじゃうよ~。

 かたや鍛え系妻。
カロリーの高いスナックフードをむさぼり食う旦那にうんざり。
「ちょっとは運動したら?」
「うちにはうちの考えがあるんですよ」
反発するデブ夫。
それでもやたらアクティブな鍛え系にハッパをかけられ、趣味のDJなどにチャレンジする気にはなったようです。
・・・・でも、やっぱりオレ楽な方がいいし、と、楽な方へ楽な方へと流れるデブ夫。

こちらではデブ妻ついにぶち切れ。

「こんなもの、こうしてやる!」
と、自分を苦しめる運動の象徴としてバランスボールにナイフをグサリ。
おいおい、何八つ当たりしてるんだよ。

「毎日毎日運動なんてもううんざりよ!」

デブ夫もぶち切れ。

「オレにこれ以上運動を強要するなあああ~!」ってなわけで、連れて行かれたジムでパンチングボールに八つ当たり。

こういう人たちって、なんかすごくこらえ性がないのね。
まあ、いきなりハードなブートキャンプを強要する方もする方だけど、どうもデブチームのキレ具合が半端じゃない気がします。
太っているから性格もおっとりしてる、ってことは全くないものなんですね。
むしろ砂糖の取りすぎでキレやすい傾向にあるような。

というわけで残念ながらこのチームの「反省会」は写真に撮れなかったわけですが、
何しろデブ夫とブートキャンプがどっちも怒っちゃって大荒れになってしまいました。

「Bさんはなにしろレイジーで食べてばっかりで・・・」とわーわー叫ぶブートキャンプ。
「あいつは馬鹿じゃないのか」とマジで嫌悪感をあらわにするデブ。

たいていの交換妻は、「うちにもいろいろ不満はあるけど、やっぱりあんなところから帰ってみるとうちの方がずっといいわ」
という結論に達するのが、この番組の「お約束的終わり方」。

それにしても、こうやって並べていくと、どうしても感じませんか。

強烈な「ヤラセ」臭を

バランスボールをナイフで引き裂いたり、ブートキャンプが激高して怒鳴ったり、
まあ多少の「地」ではあるにせよ、これはディレクターにあれこれ指示されているニオイが。
番組をおもしろくするために、あざとい演出は当然である、アメリカのこの手の「視聴者参加型番組」。
やらせは当然のこととして行われているものと思われます。

一昔前、日本でも「ジェリースプリンガー」を真似したと思われる暴露番組が放映されたことがあるそうです。
浮気したとか裏切られたとかのカップルが出てきて、悪い方(たいてい男)が責められるのですが、
その際、自分を非難したコメンテーターに向かって、参加者が「うるせえばばあ!」などと口汚く罵り、
さらに見ているものの嫌悪感を煽るというあざとい演出で、一時は「子供には見せたくない番組」の地位を獲得していたそうです。
実はそれに出演して暴言を吐いていた男性はヤラセもヤラセ、劇団員だったことがわかり、おそらくそのせいで番組は終了しました。

ちょっと見てみたかったかな。

日本人のメンタリティとして、いかに日頃そういう言動をしている人間でも、
わざわざテレビに出てまでそういう面を晒すことはあまりないと思うのですが。
実際、出演者、つまり一般の参加者が番組を継続できるほど確保できなかったのでしょうね。

「ジェリースプリンガー」や「モーリー」は、人口が多く、愚かな人間もそれだけ多く、
さらに恥を恥と思わない人間の多いアメリカでしか成立しない番組なのです。

さて、妻交換のあと、「やっぱりうちがいい」という結論に達したとしても、
別の家庭にしばし身を置いたことで見えてくるものもあります。
というわけで、
「確かにうちはいい。そしてあちらの家庭は最悪だった。でも、いい面もあった」
という「反省」を生かしてみせる交換後の彼らの姿が映されます。


 笑ったのがこれ。

運動を強要されて反発した二人ですが、さすがに太りすぎはあまりよろしくない、ということに考えが至りました。
あそこまでハードにやるのは無理だけど、そう、まず歩くことから始めてみようか。

これは、おそらくやらせなので、もしこの瞬間、二人がその気になっていたとしても、
せいぜい3日もしたら二人そろってやめてしまうことを確信するのは、エリス中尉だけではありますまい。
そもそもこういう地道な運動が継続できるような人であれば、ここまで太りはしないのよ。
なんてったって、彼らの表情が、全てを語っています。

この、つまらなさそうな様子・・・。







テレビ番組撮影現場に遭遇INサンフランシスコ

2012-09-15 | アメリカ

パロアルトに住んでいたこの夏、適度に暑い太陽と湿度の少ない快適な気候を楽しみましたが、
やはり長年訪れてきたサンフランシスコに、何度か足を向けました。
なにしろ、

I left my heart in San Francisco

でございますから。
フィッシャーマンズワーフや中華街は住んでいたときですらめったに行ったこともなく、
さらにアルカトラズ観光もようやく二年前初めて実行したというわたしですが、
これは住んでいたものなら大抵はこんなもので、観光地には住民はたいてい寄りつきません。



しかし、地元の人間が毎日のように散歩に訪れ、観光客も自転車を借りて走ったりする、
ゴールデンゲートブリッジ下の「クリッシーフィールド」という一帯は大好きです。
ゴールデンゲートからの飛び降り自殺や、鳥についてお話した項で、エリス中尉が滞桑中、
ここに毎日のように歩きに訪れることをお話しました。


ところで、サンフランシスコを漢字で「桑港」と書きます。
「サンフラン」が日本人には最初「ソーホー」と聴こえたらしいです。

なんでやねん。と思ったあなた。
虚心坦懐に聞いてみると、ネイティブの発音はサンフランより「ソーホー」の方が近いです。
割とマジで。

正式には桑方西斯哥(ソーホーシスコ)」、さらに港町であることから港を最後につけて
「桑方西斯哥港」と表記していましたが、長すぎるので桑港になりました。

念のため皆さん、一度
「そーふぉすぃすこぅ」
と発音してみてください。
あら不思議、あなたの発音がネイティブそのままの「San Francisco」に。

蛇足ですが、フィラデルフィアは「古豆腐屋」を「どう」にアクセントをつけて、
そしてミルク、は「めぉこ」と発音すれば、アメリカ人に
「パードゥン?」
と聞き返されることもありませんよ。

さて、TOが日本から来たとき、朝息子をキャンプに送っていった後、ここを散歩しました。
パロアルトからは40分くらいかかります。



サンフランシスコ市内に入ったとたん、いきなりそこは霧の中。
ここは以前住んでいたタウンハウス(同じ会社が管理している貸家の集合村)の入り口。
建物の右部部は住民専用のジムで、毎朝来たものです。
三年前まではこのタウンハウス内にいつもお世話になる「ティムさん」の会社が貸家を持っていて、
一ヶ月単位で借りられるため、利用していました。



上にゴールデンゲートブリッジを見上げる「フォート」。
レンガの建物には、昔(第二次世界大戦よりずっと前)から火薬、弾薬庫があり、文字通り
ここには「フォートレス」(要塞)がありました。
建物の前は駐車スペースになっているので、ここに車を停めて歩きます。

 ここをジョギングの折り返し地点にする人のために。
ハンドプリントに「でん」して、ターンします。
シャレかと思ったら、この写真を撮った直後、女性が「でん」してまた走っていきました。
本当に利用しているんだ・・・・・。



この下の部分が使われているのは見たことがありません。

さて、この車を停めるスペースに、いかにも撮影スタッフのようなグループがいました。



まん中のおじさんは撮影スタッフ、右の黒づくめは腕にマークがありますから、
おそらく警備関係のスタッフかと思われます。

 トラック内部。

移動カメラ。

サンフランシスコは何かと映画やTVショウの舞台になるところですから、ヒッチコックの
「めまい」以来、数知れずこう言った撮影が行われてきたのでしょうが、
住んでいて撮影現場を見たのは去年、しかも「これから設営」という状態でした。
今回はまさにもうすぐ始まりそうな予感。

機材チェック中。



すると、そこからもう少し行ったところにも撮影現場らしき場所が。
「映画の撮影みたいだね」
「ブラッド・ピットあたりが来てたりして」
などと言いつつ歩いていると、道のわきに立て看板発見。



お暇な方は読んでみてください。
面倒な方のためにざっと説明すると、要は

「CBSのドラマCSI:NYを撮影するから、うるさくしたりしないでね。
撮影の関係で足止めしたりするけど、協力してね。
もしそういうことを自分がすることができないと思う人は撮影が終わるまでどこか行け」

ってことです。

 

おお、いよいよ撮影っぽい。
我々の周りには、自転車の人やらジョギングの恰好の人やらが座りこんでいて、
てっきり野次馬だと思ってその中に紛れ、カメラを取りだしたりしたところ、スタッフらしき人が、
「ここでは立ち止まらないでください」
周りの人々は野次馬ではなく、エキストラだったのです。

・・・どうりで誰も写真撮ったりしていないと思った・・・・。

この右側の写真は冒頭のと同じ構図ですが、犯人役にハンドカフを掛ける瞬間の打ち合わせ。
冒頭の大きな写真をもう一度見てください。
この中にあなたも知っている映画スターがいますよ。
ちなみに、犯人を押さえているのは体型から判断すると監督(アンソニー・E・ズイカ―)
いちばん左と監督の後ろも俳優。
さて、左から二番目の俳優は、だーれだ!

ちなみに、このCSI:NYですが、わたくし観たことはございません。
ただ、アメリカに住んでいてテレビを見ていると、CBSチャンネルでよく番宣を観ます。
なんと2004年から続いている人気番組で、日本ではWOWWOWやテレビ東京系列で
放映されていたのだとか。

いつまでも立ち止まって撮影開始を眺めるほどの興味も無かったので、われわれは
それを観ながら通り過ぎ、海岸沿いを歩いていきました。

 犬の後ろ姿。(サービスカット)

 散歩業者。

 ソーラーシステム。

風力でこのオブジェのようなものをぐるぐる回し、電気を作っています。
その電気を何に使うかというと・・・、



タダで電気自動車のチャージをするコーナー。
このほか、向こうに見えているビジターセンターの電気も賄われているようです。
ここが、こちらかわの「折り返し地点」なのですが、こっちには「でん」する場所は無く、
かわりに、お食事処が。

「お腹空いたねえ」
「朝ご飯食べよか」
「さんせーい」

 

サンドイッチとお茶で朝ご飯にしました。
パソコンを出して長時間仕事をしている人がいますが、別に何も言われないようです。
それはいいのですが、ちょ・・・
「警告 銃器は許されていません」
・・・・・って、いるんですか?
こんなところに飛び道具持参で来る人。
お巡りさんは立ち入り禁止?
こんな「エコロジーの聖地」みたいなところに銃禁止マークがあるのも、アメリカならでは。
もしかしたら、カリフォルニアって銃の所持は合法だったっけ・・・・・。



今年は行きませんでした。こちらは科学の殿堂、エクスプロラトリウム。



目つきの悪い鳥さん水浴び中。



サンフランシスコはハネムーンのメッカです。(たぶん)
アツアツな感じがレンズを通じて伝わってきました。
・・・・・いいなあ・・・・・、って、そういや隣にTOがいたんだった。忘れてたわ。

朝ご飯をゆっくり食べて、先ほどのところまで帰ってくると、
「すみませんがここから動かないでください」と足止めされました
映画の撮影がちょうど始まっていたのです。


(後半に続く)

 


アップル本社詣で

2012-09-08 | アメリカ

帰国も近づき、息子のキャンプも終了したので、朝から公園に鳥を観に行った日、
「ここ、グーグルがあるんだよ」
とグーグルの本社の前を通過していたとき、息子が
「どうせならこのままアップルも行ってみない?」
と言いだしました。

「行こう行こう。クパチーノでナビ入れてみて」
「apple、と」
「だめだめ、アップルだとアップルストアに行ってしまうから」
「んー」

しばらく考えていた息子、
「オレ住所知ってる!」
と確信に満ちてアドレスを入力し始めました。

「Infinite Loop・・・・・・1」

「な・・・なんでそんなこと知ってるの?」

息子はマックユーザーですが、本社の住所を知っているほどのリンゴ信者だったとは聞いていません。

「だって、マックの製品に書いてあるもん」

わたしは今使っている(しかししょっちゅうブルーアウトするようになったので買い替えを決意した)
パソコン(パナソニック)の蓋に10個のアップルシールを貼り付けて、
それを見た通りがかりの人に苦笑されているほどアップル製品を買ってきましたが、
住所など目に留めたこともありません。

インターループ、というのはもともとおそらく何もない土地に社屋をいくつも建てるため、
アップルによって新しく考案された住所でしょう。
通りから入っていく道がループ状になっているので付いた名前だと思われます。

 

とか言ってたら、リンゴマークが、ブルー、ピンク、オレンジ、紫と。
「これ絶対に、あのピンクのところね、って内輪で認識するためだよね」
「でも、赤だけないね」
「赤は、アップルケア(アップルのカウンセリングが受けられる資格。販売している)だけよ」
「なんでだろう」
「多分、『ハート』って意味だと思う」

それにしても、グーグルと言いアップルと言い、どうしてこう「語るネタ」が尽きないのでしょう。



ここがうわさのInfinite Loop。
「終わらない輪」です。
洒落てるなあ。ジョブズの命名かしら。
広大な地域にたくさんの社屋があるにもかかわらず、なぜこの住所が製品に書かれているか。
それはここが、ビジターセンターであるからです。
この表示の字の左側、どうして広くスペースが取られていると思います?

 記念写真を撮るとき立つ場所。

そして、この緑色の部分、こちらから見ると分からないのですが、



この写真を撮っているときは気づかなかったのですが、数字の1の形をしています。
他の社屋にこのような配慮はありませんから、あくまでここは「観光客用」に作られている、
ということがわかります。

そしてアップルの計略通り、もうここはすでに「観光名所」となっています。
観光客は記念品を買いたがるもの。お土産屋さんが必要です。
そんなおのぼりさん達のために、アップルは素敵なお店を用意しています。

 

アップルストア。
アップルストアならどこにでもあるじゃないか、わざわざここで買うものなんてあるの?
と思われた方。
あるんですよ。



他のアップルストアには無い、アップルロゴの衣料品やグッズです。
考えの足りない企業なら、世界中にこの製品をバラまいて希少価値を無くしてしまうのでしょうが、
さすがはアップル、これらのTシャツは世界広しといえどもここでしか買うことはできません。

「アップルの本社に行った」ということを記念にしてもらうためのグッズで、
アップルはこれで儲けようなどと微塵も考えていないからでしょう。(たぶん)


我々も喜びいさんで、Tシャツをお土産の分も含めて6枚も買ってしまいました(笑)



息子が「どうしてもこれが欲しい」と言ったのだけで三枚。
夏の間キャンプでTシャツをもらいはしましたが、母親の服は何百枚と買っても、
息子にはそう言えばぼろぼろの靴を買い変えたきりです。
三枚とも買ってやりました。
何が違うのかというと、胸に付けられたロゴ。
背中はアップルマークです。



「我々の最も素晴らしいTシャツ」
これは、iphoneなどの製品を検索すると、必ず
「The most amazing iphone」という文句が出てくるでしょ?
あのパロディです。



「シリ、今日はTシャツ一枚では暑すぎるかな?」
シリとは、アップル製品に搭載されたボイスシステムのことで、
何かを話しかけると機械が答えてくれるという、夢のような商品。

息子がキャンプで似たようなシステムで遊んだことを報告していましたが、
「音楽をならせ」
というと音楽が始まり、
「頭が痛いんだけど」
と聞くと、近くの病院を表示してくれたりするのだとか。

「君って、美人?」ときくと、
「わたしは四角くて、メタルでカヴァーされたボディをしていて、液晶の顔で・・・」
と答えたそうです。
「いいもの買ったんだけど当ててみて」というと
「新しいiphone買ったの?」

アップル流に何かと洒落の効いているオモチャで、さびしい人のお友達にもなるでしょう。
そのシリに、こういうことを聞いているわけですね。



「わたしがアップル・キャンパスに行ったという噂がある」

カンパニー、ではなくなぜかキャンパス、というのですね。
彼らが自分の働くところを既成の会社のようにイメージしていないと言うことでしょうか。
このようなTシャツですから、ここ以外で売っては意味が無いというわけです。

 アップルマークのキャップ。

このほか、社員着用のブルーのダンガリーもありましたし、赤ちゃん用の衣料も豊富でした。
ロゴがサマになるって、こういう製品を作るのに非常に有利ですね。



ビジターセンターですから、ショップの横にあったこの立派な建物に入っていけば、
もしかしたらツアーなどやっていたのかもしれませんが、息子が
「違う!入っていくのはみなIDをつけていたから、社員だけだよ」
と強硬に言い張るので(彼はこういうとき実に小心者)写真だけ撮って帰ってきました。

 

平日の朝10時だと言うのに、駐車場は停めるところが無くて少し待ったほど、
ここは物見高い観光客でいっぱいでした。
わたしの後ろで物色していたのはイタリア人、どこにでもいる中国人、
スペイン語、ロシア語、日本語の飛び交う店内。

先日「グーグルの総本山」がここにある、という記事を書きましたが、ここはまさに
「アップルの聖地」。
あたかもメッカに信者が詣でるように、ここにも何もないのに(笑)人が集まってきています。
なるほど世界で最も有名なだけでなく、膨大な数の「信者」を世界中に持っている企業であると
あらためて感心した次第です。



オーガニックスーパー、「ホールフーズ」
いろんなホールフーズを見てきましたが、全米最大級です。
「こんなに大きなホールフーズ見たこと無いね」
息子もわたしもびっくりです。

このスーパーは「知的層、富裕層」の多く住むところのシンボルのようになっていて、
例えば中華街やヒスパニック村の周辺には決して出店しません。

「さすがアップルの近くのホールフーズだけのことはあるね」
「アップル社員もお昼はここでデリを買って食べたり帰りに買い物に来るんだろうね」

このあたりはまさに「アップルによって作られた町」のようです。








リスは自分の可愛いさを知っているか

2012-09-07 | アメリカ

またリスか、と思われた方、すみません。
ここシリコンバレーでいろんな野性動物に遭遇してきましたが、やはり一番多く見かけ、
そして文句なしに可愛いのがリスたち。
散歩に行っても歩くことより写真を撮る方に時間がかかってしまうこともしばしば。

そんなリスに、すっかり悩殺されてしまったエリス中尉であります。

先日、ラブラブなリスの画像をお目にかけましたが、今日は「戦うリス」を。
(先に言っておきますが、それだけの内容です)



なんどかお話しているこのディッシュトレイル、柵がこのようにめぐらされています。
中をリスが走り回っているのですが、時々柵の網目をくぐっったり、地面に掘った穴の出口を
「大脱走」のように柵の外につなげてしまって、リスが出てしまいます。

一歩外に出ればそこは車が猛スピードで走る車道。
じっとしていればいいものを、その道を渡ろうとして轢かれてしまうのです。
この滞在中、この横の道で三匹の犠牲リスを見ました。

 

このリスたちも、入口の車道に近い所に生息しています。
とくに左のリスはゲートの横の日影にいたのですから、車道はすぐ横。
冒険心を出してあちらに行ってみようなんて考えるんじゃないよ。
と心の中で話しかけながら、いつものようにカメラ片手に鹿の園ならぬリスの園に入っていくと、
目の前に不穏な空気を感じてふと立ち止まりました。



原因はこの二匹。
リスですから表情はなんら普通と変わりませんが、にらみ合って一色即発の様子。
いきなりバトルが始まりました。
「あああ、連写って、どうやったら撮れるんだろう」
カメラの使い方をそこまで把握していなかったのが悔やまれます。
デジカメはご存じのようにモードをそれ用にしないと、シャッターを押すたびに画像処理をするので、
次の写真がすぐに撮れないのです。



こうしてみると、無表情は無表情なりにお互いを威嚇するような顔をしていますね。


 

立ちあがって組みあったと思ったら、巴投げ。
投げられたリスの後ろ脚がかわいい・・・・。





一匹が片方をねじ伏せているように見えます。



投げがきれいに入りました。これは有効ではなく一本でしょう。

 がっぷり組み合ったリス。

目つきが・・・・目つきが・・・・・。

どうもいつものつぶらなお目々を半眼にして臨むのがリス流ケンカ術のようです。



真剣に喧嘩をしているのになんでこんなに可愛いんだろう・・。

 そしてこれ!

撮れてびっくり、空中に浮遊するリス団子。
そしていきなり・・・



 喧嘩終了。

終わったら並んでご飯を食べていました。
リスの喧嘩は後を引かないというか、一度とことんやり合うと自動的に友情が芽生えるようです。




おしまい。

息子が「リスって絶対自分が可愛いことを知っているよね」
となぜか確信に満ちて言っていましたが、この写真を見るとそんな気がしないでもありません。





スタンフォードのITキャンプ

2012-08-26 | アメリカ

例年サンフランシスコに滞在して、一カ息子を現地サマーキャンプに参加させてきたのですが、
今年は、ここ何年か利用してきた「レゴ・マインドストーム・キャンプ」がなぜか縮小になり、
上手く一カ月が埋まりませんでした。

いつもは三週間レゴキャンプ、一週間だけ科学博物館「エクスプロラトリウム」のサイエンスキャンプ、
という感じで割り振ってきたのですが、今年は思い切って別のキャンプを探すことに。

そして見つけたのが、スタンフォード大学の構内で行われているITキャンプ。
何もかも初めてのところではありますが、内容も充実しています。
因みに息子の選択したコースは

一週目・・・・・Programming in Java
二週目・・・・・FPS Game Design-Unreal development Kit
三週目・・・・・Autodesk Maya 3D-Modeling & Animation
四週目・・・・・3D Game Moddeling -Portal 2 & Half-life


何のことやらわたしにはさっぱりわかりませんが、息子とTOが一緒に決めたもので、
ボストンにいるときから息子は「早く始まらないかなあ」と首を長くして待っていました。

スタンフォード構内は広大なので、どこでキャンプが行われるか、どこでドロップオフ(車で落とす)
かについては前の週にメールが来ていたのですが、前日に現地に行って確かめておきました。



車が停められるところがサイン・アップ会場です。
左のデスクで名前を確認し、右にいって自分の名前の書かれたIDカードを受け取ります。
到着したキャンパーが数人たまるたびにカウンセラー(指導係)が、教室に連れていきます。



ネームの他に付いている小さいタグは、スタンフォード大学の学食での食事用。
ランチ代金は申し込んであるので、カフェテリアでこれを「ぴっ」とすれば好きなだけ食べられます。
初日、帰ってきて「ランチ、すごくおいしかった!」と感激していました。
うーん、さすがはスタンフォード。
カルテックと並ぶ西海岸の雄。って、なにが?

 フーバータワー。

ハーバードとはまた違う色合いですが、キャンパスには名門校の風格があります。



この向こうはカフェテリアですが、パンダエクスプレス、スターバックス、サブウェイなど、
おなじみのチェーン店が入っています。
学生より、もしかしたら外部からの人間の方が多いのではないかという賑わいです。


キャンプは4時ごろ終了し、4時半から5時の間にピックアップが始まります。
車でパーキングの入り口に行くと、名簿を持ったカウンセラーが名前を確認。
このとき、迎えに行く者は、あらかじめ決めておいたパスワードを言わなくてはいけません。

お迎えを待つキャンパーたち。

ボストンのキャンプでは、前もって学校から配られた紙にキャンパーの名前を書き、
それを車のダッシュボードに置いたまま進むと、カウンセラーが外から名前を読んで、
インカムかあるいは大声で該当者を呼び出してくれると言うシステム。

いずれも「誘拐」ということが起こる可能性についての対策であるわけです。
迎えに来たものが車から降りることは厳に禁じられていますが、
時々車から降りて勝手に迎えに行く親がいるんですよねー。

さて、キャンプは月曜日に始まって金曜日に終わりますが、金曜日は
「Showcase」という発表会が行われます。
と言っても、いつも4時に終わるキャンプが1時に終わり、保護者が迎えに行くついでに、
その週彼らがどんなことをしたのか、本人の説明を聞いて、ディプロマを授与され、終了。

 

車を誘導されて停めたら、受付に行きます。



受付でこのようなタグと色のついた紙をもらいます。
タグは車のダッシュボードに置く駐車許可票。
オレンジの紙は、キャンパーがどこで発表会を行うかの道案内になります。

 

このように道端にいろんな色の旗が立っているので、自分の持っているカードの色の旗を
辿っていくと、息子の発表教室に行けるという仕組み。



キャンパスを歩いていくわけですから、そこには大学ならでの光景も。



担当教授につかまって熱弁を聞かされている学生A。
いかにも「早く終わらないかなあ」みたいな空気が見ているこちらにも伝わってくるのですが、



教授は身ぶり手ぶりも熱心に、学生に語り続けます。
「ああ、こんな先生、いたなあ・・・・」
ふと教授の一方的な独演に相槌を打つのが大変だった学生時代を思い出しました。



さて、そんなキャンパスを抜けていくと、キャンパーとカウンセラーが集合しています。



これは、セッション最後の日のセレモニー。
この人がこのキャンプのディレクターです。
話の間はみな適当な態度で聴いています。



寝ている人もあり。
日本と違ってここではお行儀の悪いのは普通です。
いろいろと無意味に健闘をたたえたあと、セレモニーの一環として、

 

恒例の「下剋上タイム」があります。
アメリカ人はこういうのが好きで、TOのいた東部の大学でも、ビンゴ大会の賞品の一つが
「教授の顔にパイを投げる権利」
というのがあり、人気だったという話を聞いて驚いたことがあります。



この日はキャンパーが、なんだかんだと理由をつけてカウンセラーに「仕返し」する日。
やはりこのキャンプもビンゴ大会の賞品としてこういうことができるそうです。
上のように「ムース塗りたくり」の刑もあれば



お約束、頭からバケツの水ぶっかけの刑も。

それから教室に入り、キャンパーの発表を聞きます。



うちのようにわたしだけが見学者というのもあれば、ここのように、
おばあちゃん、お父さん、お母さん、弟、妹総出で見学する家族もあり。
なんか全然分かっていなさそうなのにいちばん熱心そうなおばあちゃんがかわいい・・・。



息子のプログラミングしたものを見学。
あまりちゃんと説明してくれないので、何がどうなっているのかさっぱり分からず。
まあこういうゲームであることだけはわかりました。

 

それが終わると、ディプロマ授与式。
その週のカウンセラーの周りに皆で外に出て集まり、一人一人賞状授与。
賞状にはカウンセラーの一人一人に対する評価と激励が数行くらい書かれています。

「今週のクラスで君は素晴らしい成果を出したね!
君の作ったランドスケープをちょっと見ただけで、僕にはすぐさま君が植林や地形の製作に
大変な時間と労力をかけたことがわかったよ。
だって、その効果はすごかった。息をのむような世界を作り上げることができたんだからね!
これからもこの調子でやれば、君はUDKエディターとして素晴らしいレベルをキープできるよ!
じゃ、よい夏を! アレックス」

こんな感じです。

そして解散となるのですが、画像をご覧のように、夏の昼間、スタンフォードは暑い。

 何となくサービス画像。
暑いので噴水に入っちゃった人。

そこでみんな、構内のジュース専門店「ジャンバ・ジュース」につい立ち寄ります。



キャンプの黒いTシャツは、毎週金曜日にもらえます。
つまり同じシャツが4枚たまってしまう予定。
同じキャンプの人がなだれ込むようにジュース屋さんに並び、遂に外にまで列が。
中は勿論芋の子洗う状態で大混雑です。



スイカのジュースがとても美味しかった!



なんと、ジャズのキャンプもあります。
先週は一週間だけ、スズキ・メソッドのキャンプもあったようで、
そこここに小さなチェロやバイオリンを抱えた子供や、先生らしき人を見かけました。

アメリカのキャンプはそれ自体が「商売」なので、いろんな業者がいろんな専門を打ち立て、
いろんなところで開催しています。
だいたい単位は一週間(5日間)なので、旅行ついでに参加することも可能。

英語が少ししゃべれる子供なら、野球やバスケットボール、音楽のキャンプも。
お子さんの得意な分野で現地のキャンプに参加させるというのも、いいかもしれません。

因みに、息子によると週一回、必ずキャンプでは地震の避難訓練をするそうです。
カウンセラーがいきなりジャンプしたり暴れまわったりして
「じしんだー!」
と叫ぶと、地震が来た、ということなので、皆避難経路を退出するのですが、
息子によるとノリノリのカウンセラーとは対照的に、キャンパーたちは
「皆、あー、はいはい、めんどくせーなって感じ」なのだそうです。

ITキャンプに来るようなお子たちは皆こんななんでしょうか・・・・。









 


リススレ

2012-08-23 | アメリカ

カメラを新しく購入して、毎日の楽しみがまた増えました。
特に今、自然動物の保護区の真っただ中に住んでいるわけですから。
どんな動物に出会えるのか、どんな姿を見せてくれるのか。

最初にスタンフォードのディッシュ・トレイルでリスの可愛らしさに悩殺されたエリス中尉です。
歩いていても、変わったところにいるリスを見つけるとパチリ。
面白い恰好をしているリスを見るとパチリ。

今のカメラになって気が付いたのですが、ズームがかなりできるカメラだと、
被写体を狙うのに、わずか数ミリの手のブレでフレームから外れてしまうんですね。
画像がぐらぐらしてまん中に収まらないので、仕方なく?脇を締めて脚を開いたりしています。
こういうカメラで普通に撮るのにも、いろいろ奥義がありそうだなあ。

それにしても、思いっきりズームして冒頭のような写真が取れると、嬉しいものです。
リスの愛情表現。
勿論撮っているときは分からなかったのですが、リス、なめてますね。顔を。
で、左のリスは小柄で、なんとなく美人って感じがするの。
もしかしてこちらがメス?

今日は、今までに撮ったリスフォルダーを一気に放出。



その前に、ディッシュトレイルをパノラマモードで撮ったものを。
舗装されたトレイルの両側の草地を走り回っています。



リスたちはいつも忙しそうに土を掘っては何かを取ってむしゃむしゃしています。
この写真のリスはこの辺独特の枯れた干し草のような植物を食べていますね。
この草に囲まれた道を歩いていると、本当に干し草の匂いがします。

サンフランシスコからロスアンジェルスに向かう海岸と反対側は、ずっと山が連なるのですが、
この山がどれもこの枯れ草色をしているので、最初は「山が禿げている」と勘違いしていました。
実は山々を覆っているのは、夏でも冬でも、こういう色の植物なのです。



このリスはときどき生えている黄色い花のついた緑の草を食べています。
ちなみにこれは古いカメラのズームですが、歴然と画質が違いますね。

このあたりは、海沿い、山の中、いたるところに自然公園があります。
ゴルフ場、テント型のコンサート会場などを作っても、まだまだ余裕がある土地。
ほとんど自然のままの湖では、子供たちがカヌーやセイリングの夏休みキャンプをしています。

 

「ダック・ポンド」という池があり、文字通りアヒルを始め鳥が何種類も遊んでいるのですが、
(そのせいでかなりここは鳥小屋臭かった)
ここにリスがいて、鳥たちと共存共栄の生活をしていました。



どうも、鳥に与えるえさを一緒になって食べている模様。

 

ニューヨークのネズミのように肥え太っています。
ディッシュ・トレイルのリスとは同じ種類と思えないくらいです。
餌を楽にもらえる生活だとこうなる、という見本のようなリス。



おまけにここは、ディッシュ・トレイルの天敵、タカやワシなどに狙われにくいのです。
ここは他の鳥もいますし、柵や木の根もとに巣穴を掘っておけば、逃げ込むこともできます。

 リス穴に飛びこむ直前のリス。

ディッシュ・トレイルを歩いていたとき、いきなり目の前ハヤブサが舞い降りました。
そして、地上のリスをひとつかみ。
あっという間に上空へ・・・・、と思ったら、リスが暴れたのか、掴み方が悪かったのか、
10mくらい上がったところでリスはするりと逃げてしまいました。



「一日に何匹くらいああいう犠牲になるんだろうね」
「まあ、鳥も生きていかないといけないからね」
興奮覚めやらぬままTOと話し合ったのですが、
このマウンテン・ショア・パークでは、上空にやってきた自分よりはるかに大きな猛禽類を
カモメがものすごい声をあげてで追い払う感動的なシーンを目撃しました。
ここならリスも、少なくとも空から脅威からは安心していられそうです。

ところで、冒頭のラブラブ・リスのように、仲良しぶりを見せてくれる画像を。



これは一度ご紹介しましたが、





下写真の二匹は、実は直前まで喧嘩していたのですが、左のリスが何か食べ出すと、
「何食べてるの?ねえねえ」
って感じでまた近寄っていっていました。
そこにリスがいれば、リスの数だけリス模様もあると・・・・。



全く相似形でくつろぐリス。なぜ同じ格好をするのか。

 リスその一。

 リスその二。

二枚の写真には間違いが10あります。(たぶん)

写真に撮ってみたら面白かったリスもあります。
たとえば・・・

 波目のリス。



「どうか神さまお願いします!」って感じです。

 

ちょうど日影にすっぽり収まって長細~くなって休んでいたリス。

 哀愁の後姿。

種類は皆一緒なのですが、住む場所によって生態もかなり違います。
ディッシュトレイルのリスは、人が違くにいても平気そうですが、土の平原のようなところのリスは、
隠れるところが全く無いので、とにかく人影があるとかなり遠くから穴に飛びこんで逃げたり。

体型も違うし、生まれた場所が性質や一生の幸福度を決めるのは人間だけではないようです。







グーグルの総本山

2012-08-21 | アメリカ

グーグルという会社を知らない人は、おそらくコンピュータをしている限りありえないでしょう。
・・・・まあ、アメリカにはバラク・オバマを知らない人もいるそうですから、言い切ることはできませんが。

そのグーグルの本社がこの近くにあります。
先日、朝の散歩のために新しい自然公園を開拓しようと、マウンテンビューへ行きました。
ここはまさに、広大に広がる公園に近接した、グーグルの総本山。

ロス・アルトスに到着してすぐのこと。
サンフランシスコまで買い物に出かけ、息子のお迎えのためフリーウェイ280を走っていました。
すると、前に奇妙な車が走っているのを発見。



天井にコップのようなものが付いていて、よく見るとそれが激しく回転しています。
「・・・・・ん?これは・・・・!」

 グー車(グーグルマ)だ!

グーグルマップのために撮影する車の真後ろを走っていたのです。
激しく回転しているように見えたのはカメラで、この写真ではレンズ部分がこちらに向いています。
(これを撮ったときはカメラをまだ買い変えていなくて残念)

「うむ。今、このグー車が映像を記録しているとすれば、わたしのメルセデスがマップに」

息子の「ゲーム友達」の家は、グーグルマップにおばあちゃんが家から出て行くところを撮られて
そのままそれが掲載されているんだそうです。

「じゃおばあちゃん写ったままなんだ」
「うん、でもすぐまた更新するしね、グーグルマップって」
「更新しないと『もうおばあちゃんはいないのにマップにはまだ写っている』ってことになるしね」
「そういう意味じゃない」

道で倒れている人間や、どうみても殺人事件の証拠、はては霊現象まで、
さまざまな「不思議画像」が発見されているグーグルマップですが、
そんな話のネタがインターネットの世界をにぎわすせいか、皆興味深々。

わたしがスタンフォードで降りたとき、同じスピードでぴったり並走して行く車があり、
明らかに「グーグルマップに写りたい」という意志が伝わってきて笑ってしまいました。



グーグル本社。
といっても、あまりに広大なため、ビルがいくつにも分かれています。
因みに、ここから先に横切る道は、その通りの名も「google」。(冒頭画像)

そして、このポイントをグーグルマップで検索すると、

このようにポイントされるというわけ。

全てにおいてシャレが効いています。
グーグルで働いている人の話によると、ここは

「大人の遊び場」

お給料もかなりいいようですが、何と言ってもその他の「福利厚生」にグーグル流のエッセンスが
ふんだんに振りかけられているのですから、面白くないわけがありません。

ここ、マウンテンビューは冒頭にもお話したとおり自然公園があるほどの土地ですが、
そこを望むグーグル本社の庭にはなんとヤギが雑草を抑えるためにいるのだそうです。
ヤギが勝手に来るのか、グーグルの力で無理やりヤギに来させているのかは分かりませんが。

TOの知り合いの日本グーグル勤務の方によると、会社にはマッサージ師が4人常駐し、
いつでもパソコンを見すぎて疲れた視神経にバッチリ効くマッサージをしてくれるそうです。

どこのグーグルでも「昼寝」が推奨されていて、「お昼寝ポッド」という専用の椅子で寝たり、
リクライニングチェアで寝たりするそうですし、仕事の合間にジョギングも推奨されています。

アメリカのグーグルでは巨大テレビは勿論、Wii、Xbox360で気晴らしをする部屋、
大音響で音楽を鳴らせるオーディオルームなどもあり、至れり尽くせりなのだとか。

 待機中のグー車。

普通のとはペイントが違いますね。
赤、黄色、緑、青の「グーグル・カラーに塗り分けられた車。
カメラも目立っています。
高速を走る車とは役割分担が違うのかな?
「付いて来られると困るところでは模様なし」とか?



グーグルの前から出てきたグー車。
「わーい」
と接近して付いていっていたら、ガソリンスタンドに入ってしまいました。
車種はレクサスですね。

そして、今回最も感動した「グーグル仕様」大賞。



一応ロゴと並べてみました。
これがなぜグーグルの自転車だと分かったかというと、この写真を撮る前に見かけたこの自転車、
グーグルの中に入っていったからです。

広大な会社なので、ビルからビルへの移動、ちょっとそこまで、という場合、日本と違って
徒歩ではさすがに時間もかかり過ぎるので、この自転車が出番となるようです。
休みの日にはこの自転車が社屋の前にたくさん停められているのが遠目にも分かります。

今回自転車に乗るにはあまりに短いスカートのオフィス・スーツのお姉さんが、太股もあらわに、
この自転車を漕いでいる写真もあるのですが、残念ながら公表は控えさせていただきました。


TOの留学時代のクラスメート(アメリカ人)が、M・Lからグーグルに転職したそうです。
実際のところ中はどんな職場かは入ってみないと分かりませんが、
M・Lならばグーグルの方が仕事を楽しめるのではないかと誰しも思うのかもしれません。



ここアメリカでは、毎日5時を一分でも過ぎたとたん、その辺一帯がものすごい交通渋滞になります。
みんなが5時きっかりに仕事を終了して家に向かうからです。
ナイトライフを楽しむ人は、家に一度帰り、シャワーを浴び、デートならちゃんと着替えます。
さらに金曜日ともなると3時過ぎくらいから渋滞は始まります。

サンフランシスコに住んでいたときは、金曜日の夜から車でどこかに行こうと思えば、
二つしかない橋を渡って外に出ようとする車が高速の乗り口の周りにも混雑を作り、
それに耐えに耐えて街を抜け出さないといけませんでした。
金曜日の夜からアメリカ人は一斉にいろんなところに遊びに行くからです。

このように仕事と私生活を切り替える時間が皆ほとんど同時なので、
「アメリカ人の方が日本人よりよっぽど判で押したような生活をしているじゃないか」
と、その律義さと几帳面さにいつも感心したり呆れたりしたものです。

普通のアメリカ人ですらこうなのですから、グーグルに勤めている人達はどんなのでしょうか。
グーグルの中の人によると、仕事はとにかくメール、会議への出席、面接をこなして、
残りはコーディングや他の人のコーディングを見直したり、ジムに行ったり、走りに行ったり、
掲示板を見たり、というような毎日だそうです。

こんな仕事ぶりだと、金曜日になって一目散にバケーションに向かう、というような、
普通のアメリカ人のような解放感はあまりないかもしれないと思うのですがどんなもんでしょう。

でも、仕事が楽しくて仕方がない、というのはいずれにしても羨ましいことですね。


因みに、グーグルの入社試験をネットで拾ってまいりました。

ある国では人々は生まれてくる子には男の子だけを欲しがりました。
そのため、どの家族も男の子を産むまで子供を作り続けました。
この国では男の子と女の子の人口比率はどうなりますか?


答え 1対1

皆さまはこの答えと理由がお分かりですか?





アメリカでカメラを買った

2012-08-16 | アメリカ

 

gooブログをやっておられる方はご存知かもしれませんが、アクセスランキングを見ると、時々
ブログタイトルの前に「Advance」あるいは「Photo」のどちらかのアイコンがついています。
どちらも有料でブログをしているという印です。

ブログを始めるとき「ブログ内に広告が無い方がいい」と考えて有料コースを選択したのですが、
写真のアップが増えてきたころ、
「もしかしたらこのPHOTOというのに申し込めば、写真のアップのときにまとめてアップできるのでは」
と考え、こちらにも申し込んでみました。
結果として、まとめてアップというのはなぜか全くできるようにならなかったのですがorz
面倒なのでそのままphotoブログのままなのです。



わりと最近、自分のランキングの前後にどんなブログがあるかを見ることができるようになり、
ときどき開いてみるのですが、このphotoをアイコンにしているブログはあまりありません。

ほとんどのブログが無料コース、ときどきアドバンスがあり、自分以外にPhotoは無し、
というのが普通なのです。

つまり、こういうコースに申し込むのは、写真を趣味でやっているとか、セミプロとか、
どちらにしても10年前に買った二万円のデジカメ(しかも液晶画面に傷入り)を使っているような
ユーザーではないと言うことは確かです。



誰がシャッターを押しても100%きれいに撮れるというカメラはこの世に存在しないとはいえ、
誰がシャッターを押しても普通に撮れるカメラがこの10年で市場に一杯出てきたのですから、
そろそろ新しいカメラに変えるべきかな、と思っていたら液晶に傷発見。
画像に問題は無いものの、そろそろ変えどきかもしれません。
でも、一眼レフなんかだと大きくていつも持ち歩けない。
いいコンパクトデジカメは無いかしら。

そう考えてアメリカでカメラを物色していたのですが、ここスタンフォードのショッピングセンターに、
SONYがあるのを、来てすぐに発見しました。



ふらっと入ってみたら、デジタルカメラのコーナーに、
小さいけれどいかにもなオーラを漂わせた、硬派な黒のカメラが。



これです。
新聞記者などの報道関係者の御用達、というのがうたい文句のこのカメラ、
店頭で触っているとお店のお姉さんが説明しに来てくれました。

今のカメラを見せながら
「今のカメラ買い変えたいんだけど。ここに傷ができてしまったので・・・」というと、
「これでしたら、ここにあるどれを選んでいただいても、今のよりいいと思いますが」
「そうでしょうねー」

取りあえずここにあるデジカメの中で一番高額であったこのカメラ。
たいそうなカメラは要らないけど、簡単にそこそこの写真が撮れて(というか失敗のあまりない)
しかも手にしっくりと収まるサイズ、ということで条件は満たしています。

そして、レンズに「カール・ツァイス」を使用、という決め文句が。
カール・ツァイスが誰だか今の今まで全く知らなかったにもかかわらず、
権威に弱いエリス中尉、「ドイツ製ならきっといいに違いない」
と考え、購入に決心が傾き始めました。

「部屋に帰って、日本のサイトをもう一回チェックしてからきます」

少なくとも正価は円高のおかげでこちらで買うと二割は安い。
一晩考えてすっかり買う気になったエリス中尉、再びソニーのお店へ。
昨日のお姉さんがどこにもいないので、代わりに声をかけてきた髭の店員に
「これを買うつもりで来たのですが」というと、

「今在庫を切らしています」
「うーん、それは、もしかしたらこの商品が人気があると言うこと?」
「そうです」

ますます選択は正しかったのではないかという気がしてくるではありませんか。

「eメールで入荷をお知らせしましょうか」
「ぜひお願いします。どれくらいかかりますか?」
「一週間か、それくらいでしょうかね~」

というわけで、毎日メールをチェックしていたのですが、お報せは待てど暮らせど来ません。

そんなある日、日本からToが遅まきながら休暇を取ってやってきました。
空港に迎えに行くと、出てきたのはスーツにパソコンバッグだけ持った身軽なビジネスマン。

「ちょっと・・・・、着替えは?」
「持ってこなかった」
「え、シャツとか靴下とか」
「一枚も無い。こっちで買うつもり」

なんでも、ぎりぎりまで仕事をしていて、パッキングどころではなかったので手ぶらできてしまった、
というのです。

「じゃ、スタンフォードショッピングセンターのGAPかなんかで皆揃える?」
「うん。記念にもなるしね」
「・・・・・・・・」(東京オリンピックのTシャツ買わせてやろうっと)

(使用後)

ということで、カメラを見に行ったあのモールに直行。
そこでふとわたしは「もしかしたら、カメラが入荷しているかも」と思ったわけです。

日本なら全くありえないことでも、ここアメリカなら
「入荷はしたが、店員がeメールを忘れていた、あるいは面倒なのでしていない」
などということは普通に起こり得る、アクシデント以前の日常茶飯事。

GAPの前にSONYに行ってみました。

「二週間くらい前、このカメラが入荷したらメールをくれるようにお願いしていたのですが」
「これですか。ございます」
「ございますですか?毎日メールを待っていたのに・・・(少しイヤミ)」
(軽く)「それはすみませんでした」

その話を、帰ってからそのときいなかった息子にすると、たった一言

「Welcome to America!」

 


というわけで、カメラの写真を旧カメラで撮ってみました。
SONYだからおそらく日本語の表示があるかと思っていたのですが、英、仏、独、西のみ。
しかし、面倒くさい説明書を読まずとも、なんなく疑問を解決する「?」マークのボタンなどもあり、
なかなか使いやすく出来ています。

今日一日パチパチやっていたら、かなり使い方もわかってきました。

最初の何枚かの写真は今度のカメラで撮ったものですが、かなり前のよりはいいですよね。
(当社比)

 

ためしに、今座っているところから同じ角度で撮り分けてみました。
左が旧カメラ、右が新カメラ。
なんの調整もせず、オートマチックモードで撮ったものです。
やっぱり歴然としてますね。


ところで。

購入するとき、店員さんは「メモリーカードもお買いになりますか?」と聞いてくれたのですが、
「今のカメラのがあるので・・・・」
というとTOが

「規格が違うかもしれないから買っといたら?」
「今のカメラのメモリーカードを見てもらえばいいじゃない」

旧カメラからメモリーカードを取りだして、
「このメモリーカード、使えますか?」
と言うと

「大丈夫です」

そう彼女が言ったので、買わずに帰ったのです。
しかしそれは彼女が全くいい加減な返事をしただけであったことが帰宅後すぐわかりました。

もしかしたらメモリーカードの規格って、この10年以内に変わりました?
なんだか前のよりサイズが大きいんですけど。
「ちょ・・・メモリーカードが小さい」
「お店の人『これでいい』って言ってたのにねえ」

次の朝、CVSにメモリーカードを買いに行ったら、ロックされたフックに掛けられていました。
万引き防止のためです。
レジまで行って、お店の人に「メモリーカードが欲しいので外してもらえますか」といったら、
しばらくごそごそやっていたのですが、そのうちはさみを持ってやってきて

「鍵がみつからなかったの。どれ?」

指さしたメモリーパックのパッケージをチョキンと切ってフックから外し、

「はい」


帰ってその話をしていたら、横で聴いていた息子、たった一言、

「Welcome to America!」



ところで、今日いつものコースにカメラを持っていき、リスなどを激写していると、
やはり立ち止まってはカメラをパチパチやっているおじさんが。
少し簡単な挨拶をして歩いていると、後ろから追いかけてきて、自分のカメラを見せます。

一緒のカメラだ!

「買ったばかり?」
「そうです」
「いやー、このカメラ、人気あるんだね」
「ソニーショップで品切れしていて、3日前にやっと買ったんです」
「僕も最近買ったけど、いいよね、このカメラ」
「わたしはなんかわからないけど『カール・ツァイス』だから買ってみたんです」
「ああ、『ザイス』ね」

「・・・・・」
(ハウイッツァー事件を思い出すエリス中尉)

おじいさん、いたずらっぽく笑って、
「でも、そう言う名前が付いているだけで実はメイド・イン・チャイナかもしれんぞ」

・・・・・そんな・・・おじいさん・・・夢のない。
そんなものなのかもしれないけど。

「いい写真が取れるように祈っているよ」
「そちらこそ!」

そうお互いに言いあって、また別々に歩きだしたのでした。


 

本日の項は、買ったカメラのステマではないので、製品名は控えます。
カメラの写真とパッケージが写ってしまっているので、あまり意味は無いかもしれませんが。




シリコンバレーを歩く

2012-08-12 | アメリカ

ボストンで州立公園を歩いていたように、朝はできるだけ外を散歩することを心がけています。
旅行に行ったときも、街の探求を兼ねて朝一人で起き出し、歩いてみたり。

モントレーではアシカの群れが泳いでいるのを見ながら、
ナイアガラでは瀑布を眺める道に沿って、
パリでは朝市のおじさん達に訝られながら、(フランス人はウォーキングなんてしないらしい)
フロリダでは大西洋から昇る朝日に照らされてどこまでも続く砂浜の海岸を、
セント・トーマスではイグアナの群れを追い払いながら・・・・。

ここスタンフォードに一カ月滞在することになり、勿論ここでも歩いています。
それが写真の「スタンフォード・ディッシュ・トレイル」。

息子をキャンプに送っていく途中の道に、なだらかな丘陵の連なる一帯があり、
ゲートを入っていく「ブリスク・ウォーク」(アメリカのウォーキングの言い方)スタイルの人々がいました。
ここはいわゆる「トレイル」(歩くために開発された公園)に違いない!と、
息子を降ろしてすぐ行ってみました。
近くの道は駐車可なので、みなそこに車を停めて歩くのです。


 

自然の地をトレイル部分だけ舗装し、「それ以外のところには立ち入らないように」
この道を辿っていくと、一時間くらいで一周して同じ所に帰ってきます。



いちばん高い部分にはこのようなレーダーが二基。
これ、いつできたんだろう・・・。
まさか、日本と戦争してたとき?

ところで、ここは野性の生物がたくさんいます。
カリフォルニアのなかでもベイエリアは野性動物の保護区だからです。
だからといって、人が立ち入れないようにするのではなく、あくまでも控えめに、
彼らの領域に「おじゃまする」という感覚で自然を楽しむわけです。
ここも、道路こそ舗装していますが、自然をできるだけ弄らないように、柵も必要最小限。
日本にはありえない「放任主義」です。


毎日カメラを持って歩き、画像がたまったので、一気に放出。

リス。

最初にここに足を踏み入れた瞬間リス発見。
「うわああああ!かわいいかわいいかわいいー!」
と興奮して写真を撮りまくったのですが、通り過ぎる人は全く無関心。

それもそのはず、この一帯はこのリスの群生地になっていて、
少し歩けば踏んでしまうほどたくさんいるのですから(じっとしていればだけど)
ここの住民にとっては珍しくもなんともないの。
わたしも何日目かにはカメラすら取りださなくなりました。



ボストンのリスも日本のリスもシマリスですが、ここのはこういう斑点なんですよ。
ブツブツ模様のリスなんか見たことが無かったのでかなり驚きました。
調べてみると、この辺特有の種で、

「カリフォルニアジリス(California ground squirrel)」

だそうです。

ジリスってのは、ジ・リス、つまり地リスです。THE ・RISU、ではありません。
因みに「リス」の英語は日本で全く普及していないため、読むのに皆苦労するようですが、
「すくうぉえお」
をこのまま読んだものの発音に近いです。

グラウンド・スクウォエオだけのことはあって、こやつらのお家は地面に掘った穴。



家から顔を出していたので撮ろうとしたらひっこんでしまいました。
もう一回顔を出すのを待っていたのですが、出てきてくれませんでした。
もしかしたら、別に出入り口があるのかもしれません。



仲良しリス。
このあたりは夜猛烈に寒いですから、穴の中でくっつきあって眠るのでしょう。


 

まゆげリス発見。



ところで、リスの天敵もここには数多くいる模様。



立て札には「マウンテンライオン、コヨーテがいます」
「出会ったら大きな声を出すか地面に伏せてじっとしていてください」
死んだふりってことかな。

え?

コヨーテって、横たわってる、つまり死んだものを食べるんじゃなかったっけ。
それはハイエナか。
とにかく
「襲われても絶対に戦わないように!」(Fight back!)
戦いませんよ。お願いされても。



閲覧注意。

って、見てしまってから書かれても。
ヘビ嫌いなのに見ちまったどうしてくれる!という方、すみませんでした。

おそらくリスの天敵なんだろうなあ。
向かいから歩いてきた女性が、
「気をつけてね、ヘビがいるから」
と教えてくれました。非常に目だつ模様なので、教えられずともわかったでしょう。

わたしはヘビ、顔が可愛いので決して嫌いではないのですが、
シュルシュルと道を横切る姿は、何とも背中がぞくぞくする気持ち悪さがありました。

因みにこれは

「カリフォルニア・キング・スネーク(califoenia king sneak)」




閲覧注意。

出してから書くな!おまけに死んでるじゃないか、という方、すみませんです。
これは、コーチウィップ・スネークという種類のようだけど、これも、キング・スネークも、
ペットショップで売っていたりするんですって。

世の中には「ヘビ好き」というニッチな趣味を持つ方々も当然おられるのですが、
あるサイトで
「気性が荒く噛みつかれるので、初心者や猫可愛いがりしたい人には向いていないかも」
って書いてあって、思わずウケてしまいました。

猫可愛がり・・・・。

コースは、いきなりハードな上り坂から始まり、アップダウンが結構あって、トレーニングには最適。



閲覧注意。

って、出してから書くな!
見たくもないもの見ちゃったじゃないか、と思った方、すみません。
この上半身裸のおじさんは、常連さんで、歩くだけで息が切れてしまうほどのこの坂を、
毎日のように駆けあがって走っています。
なのに、なぜ体が一向にそんな感じになっていないのか、不思議です。
もしかしたら、たまたま先週から走り始めただけなんでしょうか。

ここは朝から日差しが強烈で、わたしなど陽のあたっている部分がひりひりするので、
いつも長袖長パンツのトレーニングウェアで歩くのですが、アメリカ人は平気なのか、
女性でもランニングに短パンは普通です。
しかしこのおじさんのように上半身裸、というのはさすがに珍しいのと、
写真では分かりにくいですが、おじさんは背中にもじゅうたんのように毛が生えていて、
それにひどく感銘を受けたので、ついシャッターを切ってしまいました。



お母さん軍団。
写真が小さくて分かりにくいですが、皆ベビー・バギーを押しています。
普通に歩くだけで息が切れてしまうほどの斜面を、バギーカーを押して歩くとは。
おまけに、このうち一人のお母さんは背中に赤ちゃんをおぶっていました。

「いざとなると世界で一番タフなのがアメリカの女」と誰かが書いていたのを思い出しました。



歩いていたら
「きっ」「きっ」
と鋭い音が聞こえてきました。
何だろうと音源を捜すと・・・・・、



このリス。
口を開けているのがおわかりでしょうか。
このジリスは、時々こうやって警告音を発するようです。
何かを仲間に伝えているらしい。

人間がしょっちゅう横を通るので、すっかり慣れっこになっているらしく、
よっぽど接近したり追いかけたりしない限り、横を歩いているだけなら平然としています。
大きいものは両手に余るくらい巨大化しています。

 

それにしても、リスの可愛さって、このしぐさですよねー。
いちいち目を奪われながら歩いていると、一時間なんてあっという間です。



散歩コースから見えているこの塔は、フーバー・タワー。
フーバーとはスタンフォード卒だったFBI初代長官ジョン・エドガー・フーバー。
フーバーダムでも有名です。

去年の暮、フーバーがルーズベルト大統領のことを「狂気の男」と評していたというニュースが、
今さらのように出てきていたのをご存知でしたか?

「ルーズベルトは対ドイツ参戦の口実として日本を対米戦争に追い込む陰謀を図ったのだ。
真珠湾攻撃はそのための口実だった。
在米日本資産の凍結など、41年7月の経済制裁は、対独戦に参戦するため、
日本を破滅的な戦争に引きずり込もうとしたものだ」

と、マッカーサーとの対談で語ったということです。

一般的には「黒い長官」と言われ、その手段を問わないやり口のため毀誉褒貶の激しい人物ですが、
この話を聞いてから、わたしはすっかりフーバーのファン?になってしまいました。
ディカプリオの「J.エドガー」も今度観てみようっと。

と、散歩とは何の関係も無い話題でした。

さらにどんどんと歩くうち、あれ、耳の大きなリスがいるぞ?と思ったら、



これは野兎でしょう。(多分)
ボストンにもいた、「手のひらサイズのウサギ」です。

さらに、土の中から顔を出しているリスがいる!と思ったら、

 

なんと、モグラでした。
そういえば、モグラなんて生で見たの初めてかもしれない。
モグラくん、いかにもまぶしそうに目をしょぼしょぼさせて、
穴から潜望鏡のように顔をめぐらせ、鼻をひくひくさせていました。



ところで、リスたちは時々、何もせずにじーっと太陽の方向を向いていることがあります。







なんだか哲学的思索でもしているかのような神妙な顔つきです。




シリコン・バレーには自然公園が他にもたくさんあるそうなので、
ここも滞在中に訪れて、今度は鳥の写真でも撮ってこようと思います。
実は、

カメラを買ったんですよ。

うふふ。
勿論今日の写真は、いつもの奴(10年前に二万円で買ったサイバーショット)ですが。
これで、ボケボケの写真を心ならずもお目にかけることにならずにすむ・・・・

・・・と信じたい。







スタンフォードで医者にかかる

2012-08-06 | アメリカ

先日、息子の副鼻腔炎でスタンフォード大学病院のERに行った話をアップしました。
危急の場合でもないのにERに行かなければいけないのは、つまり我々がここでの「ヒストリー」が
ないからで、取りあえず「面通し」の意味だった、ということをお話ししたわけですが、
そのとき保険会社の方から言われたのが
「ERですから、多分待ち時間が長いので覚悟しておいてください」

受付で10分、中に入って1時間、治療室に入って1時間、治療を受け出してから終わるまで1時間、
5時に病院に入って終わったら8時でしたから、待ったといえばそうなのですが、
例え予約をしてあったとしても治療までしばらく待ち、さらに終わったら会計で待ち、薬で待ち、と
何かと時間のかかる「半日仕事」である日本での医療を考えると、こんなものだと思いました。

ERではカルテを作成するのみで、診断は本ちゃん?の医者だけが行います。
ERが終わったときに、肉体派(笑)のナースがくれた紙に「二日以内に病院の予約を取ること」
と書いてあり、この予約をカード会社のメディカル部門に全部やらせようとしました。
ところが、係の方が
「間に私どもを挟むのは時間の無駄だと先方が言うので、お客様がご自身で予約をお取り下さい」

ちっ・・・・。

英語で電話のやり取りするのが面倒なので保険会社を通訳代わりにこき使おうとしていたのが
ばれてしまったのなら仕方がないな。

「スタンフォードの方から電話を入れてくれる予定ですので」
これも、日本の病院ではあまりないサービスです。

翌日電話がかかってきたのですが、その係というのが
「インターナショナルメディカルサービス」という部門。
どうやらヒスパニック系の「R」を強く巻く発音の女性でしたが、英語が非常に分かりやすい。

このときつくづく思ったのですが、我々日本人はネイティブの英語より、若干訥々としていた方が
ずっと聴きとりやすいようです。

英語、フランス語、スペイン語、中国語と、この順番で少しずつかじった程度ですが、
この範囲で言うなら、実は一番日本人に聞きとりやすいのがスペイン語なんですね。
と言っても、聴きとる聴きとらないの段階まで勉強したのはフランス語だけなのですが、
少なくともフランス語も、英語などよりずっと聴きとりやすい気がします。

これは言語に使用する波長域の共通部分が、英語と日本語はかけ離れているというからだ、
と聞いたことがありますが、同じ英語でもアメリカ人の英語より、イギリス英語の方が、
日本人には(というかわたしには)聴きとりやすいように思います。

おまけにアメリカには普通に多数民族が住んでいますので、見かけが東洋人だからと言って
最初から分かりやすいようにしゃべってくれる配慮など、まずありません。

というわけで、その分かりやすい英語の予約係と、診察の日にちを決めたのですが、
向こうから「月曜日の3時半はどうですか?」と提案してきて、こちらが
「それで結構です」
というと、「Good!Good!」
そんなに喜んでくれて、こちらも嬉しい!という気分になります。
あまり意味は無いのかもしれませんが。

前回も少し書きましたが、この後この人(フィオレンツァというきれいな名前だった)から、
病院への来方と予約の確認をかいたメールが来て、実に丁寧だと感心した次第です。

さて、診療当日、息子のキャンプは4時半までなので、途中で迎えに行き、病院へと向かいました。
と言っても、病院もスタンフォード構内なので、車でわずか10分ほどです。
それが冒頭画像の「Blake Wilbur」というクリニック。
ご想像の通り、Blake Wilburというスタンフォード卒の篤志家の寄付で建てられたビルです。

名門大学は個人名を持つ建物がほとんどで、こういうのがアメリカ人の
「功なり名をあげた人物の大学への恩返し&自分の名を大学に刻む誇り」の象徴になっています。

それでは中に入ってみましょう。
おっと、その前に車を止めなくてはいけません。
建物の向かいにある駐車場は無料で、ゲートもありませんから何時間止めていてもいいのですが、
ERとか、予約の時間に遅れそうとか、駐車場まで停めに行って歩くのが面倒とか、
まあそういった諸事情をもつアメリカ人のために、この病院ではこんなサービスが。



ここで係に8ドル払えば、車を駐車場に停めてくれ、出てきたときには取りに行ってくれます。
こういうのをバレー・サービスと言いますが、これは病人と付き添いにとってはありがたいでしょう。
日本だと病院の駐車場すらお金を取られるところが多いので、
こういう商売はいろいろと難しく、成り立たないのかもしれませんが・・・。

因みにこのとき、ぎりぎりの時間だったので、バレーをお願いしました。

 

う、美しい・・・・。
病院独特の辛気臭さや暗さは全くなく、明るく爽やかなインテリアに、いたるところにかけられた絵画。
この受付に座っていた人に聞いて、三階に行き、そこでボードと問診票をもらいます。
ソファに座ったとたんに係が呼びに来て、診察室に通されました。
予約を取っているということは、こういうのが当たり前(のはず)なんですよね。



部屋には二つの椅子とドクター用の机があり、それも事務椅子みたいなものではありません。
「もうすこししたら、ドクターが来ますので、それまでのあいだ、問診票を書きながら、
リラックスして、ゆっくりとお待ちください」

直訳すればこんな感じでしたが、つまり「ごゆっくりとおくつろぎください」です。
10分ほど経ったとき、ノックの音がして、ドクター登場。

「I'm doctor Chen. Nice to meet you!」

にこやかな微笑みと共に入ってきたのは歳の頃30、石鹸で洗ったような爽やか系中国系青年。
診察をしてくれる予定の医師が「ドクター・ジミー・チェン」であることは前もって知らされていましたが、
なぜか中国四千年みたいな貫録の中年医師を予想していたので、全くのイメージ違いです。

そしてさらに驚いたのが、彼が握手の手を差し伸べて
「How are you?」
と聞いてきたことで、病院に来る患者にご機嫌を伺うと言うのも、相手によっては
「いいわけないだろ!」
と絡まれる危険もあるとつい思わないでもないのですが、とにかくそういう挨拶がありました。
まあ、これが英語圏のしきたりなんですね。
だから、答えるのに
「グッド、といってもいいのかどうか」などと深く考え込む必要もないのです。


さて、チェン医師は、カルテを見てだいたいのことは分かっているはずですが、それでも
「さて、今日はどんなことでここに来られましたか?」
とまず患者に説明を求めることから始めました。

日本でも、診察室に入ると
「どうしました~?」って先生が聴くでしょ?あれと同じ。
日本の先生が、それをカルテを見たまま患者の顔も見ないで言うのとは随分違う雰囲気ですが。

息子は英語が堪能ですが(チェン先生にも、『英語上手いねえ』と誉められていた)、
さすがにこういうとき順序立てて経過を説明すると言うことができないので、
わたしがそれを説明し、あとは先生がいくつかの質問をしていきます。
さらに、診察台に息子を乗せ、喉の奥や耳の穴、鼻などを診て、

「典型的な副鼻腔炎です。
かれはアレルギー体質ですか?」

アレルゲン検査をたまたま出国前にしていたので、

「ハウスダスト、ポーレン(花粉)、食べ物、ラテックス(果物など、ゴム質のこと)全てに
結構なアレルゲンがあります」

というと、

「おそらく日本からボストンに行ったときに空気中の何かにアレルゲンがあり、
アレルギー性の副鼻腔炎を起こしたものと思われます」

診察を待っているときにわたしが

「案外アレルギーが原因かもしれないね」

というと、反抗期の息子

「そんなわけないよ!」

と、全く意味なく反発してくれたのですが、当たっていたというわけです。

「当たってたでしょ?アレルギー性だって」
「・・・・・・」

ドクターは診断書と処方箋をさらさらと書いて、「何か質問はありますか?」
30分で診察は終わりました。

前回のERのドクターのしゃべり方でも感じたことですが、アメリカの医師の質問や説明は
どうしてこうきっちりと分かりやすいのでしょうか。
だらだらとしゃべることなく、要点とポイントだけをさくさく聴いていき、説明も修辞なしで、
ずばりと結果だけを言う。

始まりと終わりの挨拶は非常に安心感を与えるべくにこやかに、爽やかでありながら、
診療はきびきびと的確に、という感じです。
医学そのものもであるけれど、患者との「セッション」に対する方法も、
またそのようなトレーニングの成果、という感じのする診察でした。

さて、病院を出た我々は、ホテルの向かいにあるCVSに向かいました。
アメリカではこのCVS、Walgreenなどが、いわゆる調剤薬局を兼ねた大型スーパー薬局。
奥に調剤コーナーがあり、処方箋をここで出して薬を貰うのですが、
実質は日本の大型薬局のように化粧品も置いている「何でも屋」。
写真の現像、プール用品や、キッチン、生活雑貨、食料品、電化製品なども扱っています。

薬を処方している間、「店内を見てまっていてください」などと言われるのですが、
このあたりも日本の調剤薬局とはだいぶ違いますね。

この日CVSで発見した「こんなもの誰が買うのかシリーズ」のお菓子。



食べたとたん、なんか良くない病気にかかりそうな色をしています。



いわゆるテンピュールもどきの低反発マクラ。
それはいいとして、「ソバカワ」ってなんですか?
もしかしたら「そばがら」の聴きちがい?
「ニンジャ」に続く、怪しい日本語製品シリーズです。
さらに!



「ミヤシ」。
揉む、という字が一字あると言うのも、分かるようでなんか違う、って気がしますが、
この「ミヤシ」、「ソバカワ」と同じ会社のプロダクトによるもの。

「癒し」が伝言ゲームの段階で「ミヤシ」になってしまったんでしょうね。
いずれも「ちょっと惜しい」というところで間違っているのが涙をそそります。







「カリフォルニアの青い空」

2012-07-30 | アメリカ


朝、前を走っていた車のリアウィンドウがお茶目なので撮ってみました。



この「クールキャッツ&ホットドッグス」は、ペットの出張トリミング会社。
日本でもあれば流行りそうですが、自宅に来て犬や猫のお手入れをしてくれる業者のようです。
これを見て息子と喜んでいたら、この日の午後、全く別の地域の住宅前この車が停まっていました。

アメリカは前にも少し書いた「散歩屋さん」をはじめ「犬猫商売」もなかなかさかんらしく、
ボストンでは大きなビルディングが「プーチ・ホテル」という(おそらく)ペットホテルになっていましたし、
今住んでいるホテルの隣には動物病院があります。



無茶苦茶大きくて、日本のちょっとした個人病院なんかよりずっと立派です。
あの「アドビ」がやっています。
社員からの要請が多かったんでしょうか。

夫婦でアドビ社員という知り合いがいます。
サンフランシスコの超一流ホテルのレジデンスを、インテリアコーディネーターにデコレートさせて、
ホテルと兼用のバレー(配車係)付き駐車場を使用。
入り口には、これも勿論ホテルと兼用のドアマン付きの住宅です。
この二人だけ見ると、まったくそういう「富裕層」に見えない、というのが実にアメリカ的ですが。
この地域はシリコンバレーと言われるIT地帯で、近隣にはアドビは勿論、アップル本社もあります。


さて、この辺のお天気について少し。
ここはパロアルトという一帯ですが、サンフランシスコに住んでいた頃、
知り合いが住んでいたので遊びに来たっきりで、もちろん長期滞在は初めて。
普通に夏は暑いです。

そして、サンフランシスコの夏と同じく、雨が降りません。

「♪イッネーバーレインジンキャールフォーニャー♪」

という歌がありますね。
「雨が降らないなんて、世の中に砂漠以外でそんな場所があるか」
とかねがね思っていたのですが、本当に、雨、降らないんですよ。カリフォルニアって。


そもそもサンフランシスコという土地は西海岸と言っても特殊な地勢のため、天候も特殊です。
マーク・トウェインの言うところの

The coldest winter I ever spent was a summer in San Francisco.
(わたしの過ごした最も寒い冬はサンフランシスコの夏だった)

というのに端的に表わされています。
勿論実際は冬ほどは寒くありませんが、皆あまりの予期せぬ夏の寒さについ驚いてしまうのです。
わたしとて、何年も夏を過ごしていながら、暑い日本やボストンにいるとその寒さをいつも忘れ、
行くたびに「やっぱり寒い」と皮ジャケットにブーツなど慌てて買いに行くという始末ですから。

しかし、サンフランシスコからわずか30分も南に下ると、取りあえずは夏らしい夏を過ごせる、
それがここパロ・アルト、スタンフォード地域。

外を歩くのが辛いほど暑い昼間、しかし太陽が傾いたとたん、冷風が吹き始め、夜は寒いです。

 

因みにこれが夜8時の映像。
日没は8時半ごろでしょうか。

ところで、今住んでいるホテルを少しご紹介。

 

ここはレジデンス・イン・マリオットで、ボストンのと全く同じ系列です。
ソファはベッドになる2ルームで、キッチン付き。

 

飾られている額がピアノとストリングス。
ホテルカラーのクリムゾン・レッドに、統一感があって落ち着きます。



エントランスのわきにはこのような「なんちゃって獅子おどし」が。
なんとなくジャパネスク?
竹風の筒からちょろちょろと水が出ています。



朝ご飯は勿論毎日、月曜から木曜日までは「ハッピーアワー」と言って、6時から8時までの間
サラダと軽い一品(ハンバーガーやタコスなど)、果物やクッキーが出ます。
ボストンでは諸事情により廃止になってしまいましたが、ここでは健在。
夏休みで、この辺のキャンプに子供が参加する家庭が泊るのか、連日満室御礼状態です。

それにしても、中国人の多さよ・・・・。

彼らを見てつくづく思うのだけど、「センスはお金じゃ買えない」。
富裕層らしく、例えば奥様がことごとくブランド品を身につけているのですが、
センスで選んでいるのではなく、「取りあえずお金を出せばいいに違いない」という感じで、
一言で言うと「頑張り過ぎ」。
正直あんまり「イケてない」わけです。

誰が見てもどこのブランドのかわかってしまう、例えばフェンディのロゴが一面に入ったシャツに、
ヴィトンのモノグラムなんか持ってしまったりするんですよ。
つくづく、オシャレとか粋とかって、「これ見よがし」とは対極にあるのだなあと思った次第です。
失礼ついでに「文化発展途上国」という言葉がつい浮かんでしまいました。

ファッションで思い出したのでもう一つ。
ときどき、「日本で、一体いつこういう服を着るのだろう」ってアイテム、ありますよね。
袖なしのカシミヤセーターとか、半袖のニット。
日本の夏は蒸し暑くて、いくら半袖でもニットやセーターなんか着れたものではありません。

「春先に上にコートを引っ掛ければ着られるかな」
と考え、ボストンでいつも訪れるブティックのカシミヤ半袖ツインセットを買いました。
アメリカで着る機会は無いと思っていたのですが、ここに来てみて、役立つこと役立つこと。
こういうアイテムは湿度の低い夏に着るべきものであることを納得しました。

湿度が高いというのは女性の肌にとって恩恵らしく、日本女性の肌がきれいなのもこのせい、
と言われていますから、必ずしも多湿は悪いことではないと思いますが・・・。

 

なぜかアメリカで人気者、ドーモくん。
左は買い物に行ったファッションストアのレジにあったもの、
右は息子のキャンプの教室の壁に貼られていたもの。



街角で見つけた銅像。

「石にされる魔法がとけたと思って皆で喜んでいたら、また石にされた」

というネタ画像そのまま。