散歩写真をBGP(Back ground Photo)に
日々の徒然、主にたべもの。
わたしの居場所~M's Lunch Boxes



再び植物自由区の片山さんと盛り付けデザインの飯野先生によるワークショップに
参加させていただく。

今回のテーマはハーブ。
特筆すべきは 33種類のバジル そしてミント各種。
そして 片山さんが丹精込めて作られたセージやフェンネルやディルや…
部屋は 一歩足を踏み入れたらハーブの畑。
同じバジルとくくっても 香りの強いものから柔らかいもの、
シナモンの香りのするものや 香辛料のようなスパイスの香りを持ったものなど
葉の形だけでなく 香りもそれぞれ個性的。 



トップ画像に畑からついてきたカマキリが写っているように
摘み取ったら 洗うこともせずそのままお料理や飲み物に…という贅沢は
前回のレタス編と同じく。



窓辺には キューバ原産のモヒートのためのミント イエナバブエナをはじめ
スイスリコラミントや日本のはっかなどが涼しげに並び
モヒートづくりの準備も万端。
カラフルなカプレーゼにも 摘みたてのバジルが添えられる。



そこにあるだけで存在感のある香りの草たち。



恐る恐る最初は遠慮がちに そして最後には大胆にミントを摘むと
わたくしは アルコールなしのモヒート(単なるミントシロップでしょ?と言われる)を作っていただいて
さわやかな気分になる。





この日は「ハーブに合うお料理」ということで 飯野先生特製のラタトゥイユやナスのオリーブオイル焼き、
ハーブを利かせたローストポークなどが並び 
さらに参加者の皆さんのお料理やお菓子が次々とテーブルに並ぶのは毎度のことながら圧巻。





この会に参加させていただくのは4回目。
最初は全く知る人のいない場所に 一人で行く自分を我ながらエライと思ってみたり
集まる方たちのレベルの高さに恐縮してしまったり
本来人見知りであるはずの自分が 思っていたほどでもないような気がしてきたり
毎回 新しい発見がある。

参加者もその都度違うので 会を終えて帰途に就くときの
その日の自分も全く違う。
主催者である飯野先生のホステスとしてのスキルは 本当に学ぶところ多く
人と人を繋げていく楽しさを 自分でも味わってみたくなる。



面白かったのが ハーブを育てておられる片山さんが
成長して商品となったハーブを自ら消費することはないということ。
この日も商品説明はそれはそれは丁寧に愛情込めてされるのに
それを進んで口にされることはなく
極めつけは 参加者が心待ちにしていた「摘みたてバジルでジェノベーゼを作る」というメインイベント、
摘み始めれば「くさい」材料が混ぜられればまた「くさい」そして 無理やりすすめられて口にして「くさい」



ではなぜに育てられるのだろう?という質問に

たとえば今回のように ワークショップというゴールを設定する。
そこに合わせて播種し 水をやり 天候でのロスやダメージを想定し
そのイベントに一番の状態で植物を提供することが楽しいとおっしゃる。
(わたくしの勝手な解釈で申し訳ないのですが)

ああ これは単にハーブが好きだから育ててます というのとは違うぞ。
そして「ハーブは食卓にのせない」くらい嫌いと言いつつ
きっと畑では 植物との対話を楽しみつつ それを支配とも独占ともいえる愛情を持って
世に出るまでの限られた時間を満喫しておられるのではないかと 想像の翼をもって勝手なる推測。
それも 道楽ではなくお仕事として。

片山さんの足元にも及ばないけれど
もしかしたら わたくしも少し近しい気持ちになることがあるかもしれない。



実はわたくし、子供があまり好きではない。
(と言っても いじめたり無視したりするわけではないし
自分の子供は普通に育てたつもり)
これを言うと じゃ、なんで今の仕事しているの?と言われることがある。

わたくしの仕事は学習塾でのアシスタント業務なのだが
進学塾ではないので 受験というゴールはない。
でも 時折 この子が今できないことをできるようにする、
あと1年したら この子がどんなことができるようになっているだろうと
イメージすることは楽しい。
目の前の子に今何をすることがいいことなんだろうと思ったりする。
そして その日その日に笑って教室を出て行ってくれることが妙にうれしいこともある。
(そうでないこともあります…)
子供は植物ではないので まったく同じとは言いがたいけれど(笑)



鉢植えにされたレモングラスを 丸坊主にして贅沢に入れたハーブティ。
片山さんは口にされなかったけれど それを歓喜の声をあげて飲むわたくしたちは
緑の指を持つプロフェッショナルの目にはどう写ったのでしょう?



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