毎年恒例、古都の夜を優しい光が照らし出す「しあわせ回廊なら瑠璃絵(るりえ)」が今年も開催。
2月8日から2月14日まで、明日が最終日となりました。
今年は春日大社へ、本殿内回廊に吊り下げられた吊灯篭を見に行きました。
中から火が灯された灯篭は、日中に見る静かな佇まいの灯篭とは異なり、暖かな生命感に包まれています。
一つ一つの灯りの照らす力は僅かでも、その光が沢山集まれば、回廊全体を柔らかく映し出し、鮮やかな朱の赤さを目の前に浮かび上がらせてくれるのです。
そんな幻想的な風景の中で一際ユニークだったのが吊灯篭の火袋の意匠。
一番手前の火袋は、藤と瓢箪(ひょうたん)。
春日大社は藤原氏の氏神ですから、藤の模様なのは頷けるのですが、果たして瓢箪の意味は…。
よくは分かりませんが、思いのほかグラフィカルなパターンが現代的で、非常に印象に残ったのです。