メスキータを訪れたことのある方なら、きっと深く記憶に刻まれているであろう光景といえば、やはりこの二重アーチでしょう。
聖マリア大聖堂の内部は、その高い天井を支えるため、無数の円柱によって支えられています。
その柱と柱とを繋いでいるアーチは、赤レンガと石灰岩を交互に用いて組まれ、赤と白が交互に繰り返す独特のパターンが、まるで無限連鎖のように視界の奥まで続いていきます。
他に類を見ないこの不思議な光景は、見た途端、頭の奥にしっかりと刻み込まれ、何年経っても忘れることのできない鮮やかな記憶として、すっかり定着しています。