2012年の修二会、10本のお松明の炎が全て燃え尽き、二月堂に集まった観客達は皆それぞれに帰り始めました。
僕も落ちた松明の焼け残りの杉の葉をもらい、帰途へと向かう前に、二月堂にお参りへ行きました。
石段を上り本堂の正面へ。
つい先ほどまで、炎の松明が右へ左へと移動していた、まさにその舞台へと着きました。
見れば、お堂の軒から下がる様々な形をした吊り灯篭が、光を灯して迎えてくれています。
そういえば、夜の二月堂にはこれまで来たことがなかったなぁ…と思い出し、周囲を闇に包まれた中、やさしく参拝者を出迎えてくれる灯篭の暖かな光に、気持ちはすっかり癒されました。