GOOなMONOたち

ケータイ、音楽、PC、デジカメ。僕らの毎日を楽しく彩るGOOなMONOたちをご紹介!

RICOH AUTO HALF (オートハーフ) Vol.4

2008年12月24日 22時41分49秒 | GOO MONO クラシック
オートハーフ。
カメラとしての最大の特徴が、ぜんまい仕掛けによる、フィルム自動巻き上げ機構。
写真向って右側の足元にある円筒形のWINDSノブが、巻き上げ機構のキーポイント。
フィルムを本体内にセットした後、このWINDSノブを巻き上げていくと、ワインダーがパワーチャージされます。
あとはただ、シャッターを押すだけ。
シャッターを切ると同時に、「シュウィッ」と小気味のいい音を立てて、フィルムが一枚分、自動で巻き上げられます。
巻き上げたぜんまいのパワーが続く限り、いつでも即、撮影待機状態。
巻き上げ動作がいらないオートハーフは、そのコンパクトボディの手軽さと相まって、テンポの良いお気軽なスナップ写真が撮れそうです。

RICOH AUTO HALF (オートハーフ) Vol.3

2008年12月23日 22時27分18秒 | GOO MONO クラシック
カクカクシカジカ、四角いフォルムのオートハーフ。
レンズカバーももちろん長四角。
こうした直線と円だけで構成されたシンプルな外観ですが、そうしたベーシックなフォルムをベースにしているがゆえ、ひときわ目を引くのが、セルフタイマーのレバー。
レバーのセンター部分にキラリと光るスターマークは、まるで切子の刃を入れたように、鮮やかなカッティングが施されています。
従って、角度を少し変えるだけでいつでもキラキラひかるのです。
無骨なブラックボディに合わせた、絶妙なワンポイント・アクセント。
40年前に生まれたカメラいうことが信じられないほど、ビビットに決まっている、見事なチャームになっています。

RICOH AUTO HALF (オートハーフ) Vol.2

2008年12月22日 23時16分39秒 | GOO MONO クラシック
1960年代、日本では世界でも類をみないほど秀逸なハーフサイズカメラが、数多く生まれました。
このオートハーフもそのひとつ。
35㎜フィルムを半分に割って撮影するという、実にエコノミーなコンセプトで誕生した、ハーフサイズカメラの数々。
24枚撮りフィルムなら48枚、36枚撮りならなんと72枚以上!
膨大すぎて持て余してしまうほどの撮影枚数は、日常のスナップ写真を気兼ねなくパシャパシャと撮って楽しめるという、精神衛生上とても良いカジュアルカメラの登場は、多くの人々に支持され、一つの時代を築いてきました。
40年前のこのカメラを手にしてみると、極薄サイズのコンパクトデジカメ全盛の中、手にがっちり掴めるボクシーなボディーが実に新鮮。
天面絞りリングの、ピッチの細かいローレットが、小気味良いディティールを演出しています。

RICOH AUTO HALF (オートハーフ)

2008年12月21日 22時28分50秒 | GOO MONO クラシック
1962年11月、リコーを代表する名機が発売されました。
累計で1600万台以上と言われる驚異的な数を売り上げたシリーズ“AUTO HALF (オートハーフ)”
先日手に入れたのが、このシリーズである「オートハーフSE」。
数あるシリーズを網羅したデータ表を見ると、ストロボのホットシューが搭載されたのは、「SE2」からなのですが、なぜかパネルの表記は「SE」。
ちょっと首を傾げましたが、そうしたことは横に置いても、花柄やサイケ柄など、キュートなイメージのオートハーフが多い中、この精悍な顔つきのブラックボディに、強く心を掴まれました。
36枚撮りのフィルムを詰めて、早速撮影を開始しましたが、デジタルに慣れきった癖で、シャッターの度に、液晶画面も何もない裏蓋に目をやってしまいます。
20年ぶりの銀塩の楽しみ。
ハーフサイズカメラの魅力をいっぱいに詰めて、近々別のブログで、ハーフの写真のフォトログを予定しています。
ぜひともお楽しみに。

オリンパス OM-1 Vol.4

2008年03月10日 23時17分32秒 | GOO MONO クラシック
OM-1をはじめとするOMシステムに欠かせないのが、ズイコーレンズ・シリーズです。
カリッとしたシャープな写りが信条のこのレンズのブランド名、「ズイコー」の名前の由来を今まで知りませんでしたが、これを機にWikipediaで調べてみると、オリンパスのレンズ研究部門であった“瑞穂光学研究所”の「瑞」と「光」からとった省略名でした。
また更に、吉兆の光という「瑞光」という意味をも合わせ持つといった、実に純日本的な和名なのでした。
ドイツから芽吹いた光学カメラ機器の世界を受け継ぎ、現在では世界をリードし続ける日本の技術。
こうした光学機器を冠するブランド名が日本の名前であることは、大変誇りに思ってしまいます。

オリンパス OM-1 Vol.3

2008年03月09日 17時13分42秒 | GOO MONO クラシック
OM-1を手にすると、まず手に伝わってくるスティールボディのひんやりとした温度と確かな感触。
現在の一眼レフは、握りやすさを追求したグリップ形状をメインとした、エルゴノミクスデザインがほとんどですが、OM-1のボディはそっけないほどフラット。
でもミニマムを追求したボディの軽さそのものが、OM-1本体の持ち易さを作り出しています。
そして、大きめの円周ローレットが特徴的な、ISO感度設定ダイヤルの存在が、オリジナリティ溢れるOM-1のデザインを引き立てています。
更に、シャッターボタンの台座部分。
小さな円錐を逆さにして本体に押し込んだかのような、ユニークなボタンベースの形状は、どことなく愛嬌があります。
細かなディティールに潜む、パーツ部品の個性。
こうした個性が集まって、独自のキャラクターが出来上がっています。

オリンパス OM-1 Vol.2

2008年03月08日 23時14分48秒 | GOO MONO クラシック
オリンパスのカメラを語るとき、伝説のエンジニア、米谷美久(まいたに・よしひさ)氏の功績を忘れるわけにはいきません。
いわゆる米谷イズムが宿る数々の名機の中のひとつが、このOM-1です。
米谷氏が常に目指している「本格機能を極限まで小さく」という強い思いは、設計の常識を覆し続けながら形を削ぎ落とすという、型破り人の方法論そのものでした。
アレック・イシゴニスによるMINIや、ダンテ・ジアコーザによるフィアット500のように、キレ味の鋭いエンジニアは、数々の名デザインを生み出してきました。
機能が形を変え、外側に現れて見えるかつての工業製品の中で、時を経ても色褪せない素晴らしいモノがあるとしたら、その背後には必ず名エンジニアがいるのです。
OM-1の凛とした佇まい。
これもそのひとつです。
   ↓
オリンパス オリンパスの歩み: OM-1~XAシリーズ

オリンパス OM-1

2008年03月07日 23時04分14秒 | GOO MONO クラシック
デジタル一眼レフの最小・最軽量がオリンパス E-420なら、35mm一眼レフの世界最小最軽量(当時)がこちら、オリンパス OM-1です。
コンパクトサイズを極限まで追求するオリンパスの血統は、デジタル時代になっても確実に引き継がれています。
当時、キャノンF-1や、ニコンF3といった男の道具感溢れる角型カメラが全盛の中、エレガントなラインを描く、ピラミッド型のペンタ部を備えたOM-1の登場はとても新鮮でした。
小さくて軽いのは当然のこと、カメラのデザインそのものも軽やかで清潔感があり、このカメラが持っているシャープで中性的な雰囲気は、他メーカーには無い独自の魅力を湛えていました。

オリンパス LT-1 Vol.3

2007年11月11日 18時12分17秒 | GOO MONO クラシック
レンズフラップを開くと、以外にもメカニカルイメージのフェースが現れます。
ブラックスモークのフラッシュ&測光窓部分と、ミラーフィニッシュのレンズ部分が水平二分割され、矩形の角をわざとはずした位置にパワースイッチを配置する等、なかなか小技の効いたフェースレイアウトです。
また、革とメカとの合わせも、ちょいレトロなイメージを醸し出していて、味わい深いデザインになっています。
実はLT-1の中身、オリンパス・μ(ミュー)PANORAMAなのですが、ベースモデルの匂いを全く感じさせないほどドラスティックに変化させたデザインの力。
その魅力は3倍増しです。  

オリンパス LT-1 Vol.2

2007年11月10日 17時27分30秒 | GOO MONO クラシック
後ろ姿に眼をやると、革のレンズカバーのフラップの留まり方が分かります。
レンズを覆ってぐるりと巻かれたフラップは、背面中央部分にマグネットで固定されます。
このカバーをはずす感触が、まるでランドセルのフラップのようで、アナログ感たっぷりの演出がなされています。
さて、本体キャビティーに一体成型されたこの革素材。
もちろん人工皮革なのですが、強度や機能性に優れたこのテクスチャーには、4つの色違いが用意されていました。
僕が選んだのは、一番革らしい風合いのあるこのブラウンでしたが、シックなブラックレザーも大人っぽい雰囲気で、また違う魅力に溢れています。
    ↓
オリンパス LT-1

オリンパス LT-1

2007年11月09日 22時29分34秒 | GOO MONO クラシック
この写真を見て、これがカメラであるとすぐに分かる人は、なかなかの通です。
1994年発売、異色のコンパクトカメラ、オリンパス LT-1です。(デジカメではありませんよ)
当時、フィルムの性能が格段に良くなったおかげで、極端な話、「写ルンです」でもそこそこきれいな写真が撮れるようになり、コンパクトカメラはすっかり安物化してしまいました。
そのため、気軽に持ち歩ける小さなカメラのデザイン品質は、どのメーカーも揃えたようにチープになり、もう期待の持てないカテゴリーになってしまったかと思っていました。
そこに登場したのがこのLT-1。
全キャビ革巻きのオリジナリティー溢れるボディーにしびれました。
フィルムを入れて使うことはもうありませんが、今でもたまに手に取って、懐かしくて暖かいこの手触りを確かめたりしています。

MDウォークマン MZ-E77 Vol.2

2007年07月28日 16時35分27秒 | GOO MONO クラシック
MZ-E77のアイキャッチとなっている、三つの小窓。
実は、カラフルなMDディスクを透かして見せるというだけではない、もうひとつの“遊び”が隠されていました。
その遊びとは「モワレ」です。
窓の背面にはドットのパターンが印刷されているうえに、窓から見える内部底面にメッシュのパターンシートがあるため、その距離のズレ方から、見る位置によって様々なドットパターンのモワレが起こるのです。
しかもこのオレンジはドットのモワレなのに対し、ブルーはウェイブパターンのモワレにするなど、色とパターンで違う魅力をアピールするといった、細かなこだわりが凝縮されていました。
大人なポップ感に徹底したデザインは、今見ても新鮮です。

GOO度:★★★★☆

MDウォークマン MZ-E77

2007年07月27日 23時38分10秒 | GOO MONO クラシック
なつかしグッズ紹介するGOO MONO クラシック第二弾、ソニーMDウォークマン MZ-E77です。
発売は2000年ですから、今から7年前。
全世界で1億台を超えたiPodもまだ生まれていないその当時、ポータブルミュージックプレーヤーといえば、すなわちMDでした。
ランダムアクセス。ワンプッシュ録音。曲順編集の自在性など、一方通行なアナログテープでは考えられないフリーダムな感覚に、デジタルミュージックの新しい時代をしみじみと感じたものです。
なによりも、テープメディアでは絶対に実現できない正方形のフォルム・バランスがキッチュでクールでした。
しかし、たった7年で世界は変わるものなのです。
そしてまた、それまでの世界のことを、すっかり忘れてしまうものなのです。
    ↓
News and Information "MZ-E77"

オリンパス ペンEE Vol.4

2007年06月22日 22時32分04秒 | GOO MONO クラシック
コンパクトで高画質。
オリンパスカメラの良きDNAです。
ペンシリーズは数多くのモデルを生み出しましたが、その技術の集大成として、世界で唯一の“ハーフサイズ一眼レフ”、ペンFの誕生へと到達しました。
シンメトリーでジェントルな風貌のペンEE。
アンシンメトリーでエレガントな姿のペンF。
独創の技術は、独創のデザインを生み出します。
その独自の存在感は、いつの世も魅力を失うことがありません。
     ↓
オリンパス オリンパスの歩み: ペンシリーズ

オリンパス ペンEE Vol.3

2007年06月21日 23時35分11秒 | GOO MONO クラシック
ペンEEを特徴付けている独特なレンズ周りのデザイン。
内臓されたセレン光式の露出計へと集光するために考案された、機能から生み出されたパーツです。
キャッチーでユニークなアイポイントを見ていると、なんだかまるで複眼のようです。
しかし、半永久的な電源供給稼動を実現したと言われている、このセレン光式の技術。
エコ・エンジニアリングの走りです。