海辺のねこ

どんな日もかけがえのない一日。

心とお腹

2009-03-04 | 日記
今日は、頭を空っぽにして“心を洗い流し、お腹を満たす一日”にしようと思い、出掛けてきました。

心を洗い流すには、映画を観ること。
お腹を満たすには、パスタと食後のケーキにしました。

チケット売り場に早めに着いたにもかかわらず・・・。
既にいい席はなし。
予定よりももう一つ後の上映時間のチケットを手に入れ、まずはお腹を満たしに―。



こちらは食後のケーキ。
お腹に春、心もHappy気分に。




そして。
「おくりびと」を観てきました。

納棺師というお仕事があるのを何年か前にテレビで拝見し、知っていました。
本当に大変な仕事だなぁ、と感じたのを覚えています。

映画を観て「あぁ、そうか」と納得したことがありました。
最近では専門の納棺師が請け負うことを、以前は家族やお寺の住職、葬儀社などの手で行われていたということ。
私の大切な人たちが亡くなったときも、家族や親戚が行っていたと記憶しています。


「おくりびと」、素晴らしい映画です。
たくさん感じることのある映画です。
感想は人それぞれなので、少しだけ思ったことを書きます。

まずは、食べることについて描かれていること。
食材、食べているシーンがとても印象的です。
「死ぬ気になれなきゃ食うしかない」という言葉も。

今日は頭を空っぽにしたくて出掛けた私ですが、やっぱり“おいしいものを食べよう!”と思う気持ちがありました。
生きるためには、食べなくちゃいけないんですよね。
いのちあるものを―。

それから、「石文」。
脚本の小山薫堂さんが、向田邦子さんのエッセイの中の一説を好きな話として覚えていらっしゃって、ヒントにされたそうです。
このお話は『男どき女どき』(新潮社)の中の「無口な手紙」というエッセイに描かれています。
私もとても好きなエッセイで、以前ここでもご紹介したことがあります。
2006.11.2「手紙」2006.11.3「予定以上」
心に残っているものが同じという方がいらっしゃるのは、何だか嬉しいですね。

銭湯でのシーンも印象的。
銭湯、お風呂って裸になって洗い流す場所なんですよね。
番台からは様々な人生が垣間見えるんだろうなぁ。

いろいろなエピソードが繋がり合って、心に響く映画でした。
少しだけと言いつつ、書き過ぎましたね。


“心を洗い流し、お腹を満たす一日”、大成功!
さぁ、明日も頑張るぞ!