海辺のねこ

どんな日もかけがえのない一日。

予定以上

2006-11-03 | 日記
今日は「片付けと物作りをするぞ~!!」と朝から張り切っていたのですが…。

本の整理を始めたら、すっかり遅くなってしまいました。
物作りをする時間がない!

でもだいぶ片付きましたよ~。
私の部屋は二階なので、「本をたくさん置いていると座が抜ける!」と両親から注意を受けるのです。
というわけで、読み返す本か否か定期的に見直します。

今回は大きな紙袋に4つ分が、古本屋行き、もしくは知り合いのところに行きます。
重かった。。。放っておきすぎたかな?

整理をしながら、“そういえば・・・”と探し出した本があります。
昨日「手紙」というタイトルでブログを書いたこともあり、向田邦子さんのエッセイに手紙にまつわる心に沁みるお話があったことを思い出したのです。
それは末の妹さんが戦時中に疎開していたときのお話でした。

自分の名前を書くのがやっとという末娘のために、お父様は「びっくりするほど沢山のハガキに、自分宛の宛名だけを書いて」娘のリュックに入れました。
「元気な時は大きいマルを書いて、一日一通必ず出すように」と。

一通目ははみ出すほどの大きなマルが赤エンピツで書かれてあったのですが、それは翌日から急激に小さくなっていくのです。
やがてマルはバツになって、そのバツのハガキも来なくなり…。
この後お母様が迎えに行き、やせ細った妹が帰ってきたときお父様は抱きしめて号泣したそうです。

向田邦子さんにとって一番心に残る手紙は、この妹さんがお父様宛に出した何通かの手紙だと言います。

この「無口な手紙」というエッセイの最後の文章に、以前読んだときに赤線を引いていました。
今回もとても心に響いたので、昨日のブログの最後に引用させて頂きました。

それにしても。
こんな風に途中で読み出すから片付けが前に進まないんですよね。
ああ、反省です。

↓この写真は、棚の上から片付けを見守る小さな小さなフクロウと招き猫たち。
座布団は手作り。



先日、物作りをするための材料を求めに倉敷美観地区周辺に行ってきました。
ライトアップの期間だったんですね。
薄暗がりの中の撮影だったのですが、少しは雰囲気が伝わるでしょうか。



その日の収穫。
物作りには、一向に関係ありません。
ただ単に天使好きなだけです。
こういう小物を見ると、冬が近付いてきたんだなぁと感じますね。
後ろに写っているのは、十年ほど前に頂いたツリーを模ったガラス細工です。



予定は狂ってしまったけれど、ちょっとだけでもパーツを作っておこうかな~。
その前に。
お腹が空いたのでご飯を食べよう!
友人の美奈子さんに教えてもらったジャガイモのグラタンのレシピ。
作ってみましたよ~。これから頂きます。
美奈子さん、ありがとう。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
収穫祭 (美奈子)
2006-11-03 23:06:03
mariちゃん作ったんだ「グラタン・ド・フィノア」!

私はハロウィンにちなみじゃがいもにかぼちゃを加えました。

近々作りたいのは「プーレ・ソ\テー・ノルマンディー」という鶏肉とりんごの煮込みです。
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>予定以上 (omotann)
2006-11-04 05:54:38
最近はあまりやりませんが、昔は突如思い出して部屋の模様替えなどして気分転換を図ったものです。
しかし、ちょっとしたきっかけから、横道にそれ模様替えが頓挫するのも経験ずみです。
国語の試験勉強中に、無性に小説が読みたくなるように…。

「無口な手紙」は読んだことはありませんが、mariさんの短い書評から、離れて暮らす幼子を想う、親の愛情が滲み出るような話の内容が十二分に伝わってきます。

『書かなくてはいけない時に書かないのは、目に見えない大きな借金を作っているのと同じなのである。』
何とも胸に響く一言で、忸怩たる思いです。心当たりがあります。
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出来栄えは (mari)
2006-11-04 23:41:20
美奈子様
作りましたよ~。
ブログを書いていたときは、まだオーブンの中でしたが。
時間をセットしてパソコンを開いたの(^^)
レシピのまんま作ったのだけど、本物?を食べたことがないのでちゃんと出来ていたのかわかりませんが、美味しく頂きました。
グラタンにしては、ちょっとサッパリ目の味に仕上がりました。

鶏とリンゴの煮込みも美味しそうですね~。
是非今度もレシピをお教えください!!
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思いっきり頓挫 (mari)
2006-11-04 23:52:14
omotann様
私の場合、手放すものと残しておくものの篩いにかけなければなりませんので、余計です。
読んでしまいますよねぇ…。

試験勉強中の横道も経験済みです。誘惑に抵抗できない弱い意思。というか、現実逃避だったのかな?

向田邦子さんのエッセイの中でも「無口な手紙」はとても印象に残っているものです。
「ハガキにマルを書く」というアイディアさえ思い浮かばなかったですから。
素晴らしい愛情ですよね。

手紙はタイミングが大切。
このことは重々承知しているつもりなのですが…。
気を付けたいと思います。
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ここはどこ?わたしはだれ? (美奈子)
2006-11-07 13:23:03
葉書に丸のエピソード、mariちゃんと行動したいつかどこかでこのエピソードに触れた記憶はあるんだけど思い出せない。脳力鍛えなくちゃ。
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わたしも、だれ? (mari)
2006-11-07 21:55:58
美奈子様
私も全くもって思い出せません…。
美奈ちゃんも手紙好きだから、手紙に関しての話はよくしていると思うからなぁ。
同じく脳力鍛えなくちゃ。
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