
キラキラと輝く銀色の魚体。
細身の美しい姿。
“海の貴婦人”と賞賛されるこの魚。
見ているだけで惚れ惚れとしてきます。
30cmを超えるものは、両開きの扉の戸締りに使う閂(カンヌキ)に例えられ、「カンヌキ」と呼ばれています。
先端が紅色をした長い下あごを持つこの魚は【サヨリ】

今日、島根から見事なサヨリがやってきました!
お刺身にしたら、美味しそう~。
他の料理方法として、塩焼き・天ぷら・酢の物・丸干し・寿司種・椀種など。
椀種の場合には、三枚おろしにした身を結んで入れると上品です。

こちらは、瀬戸内海(岡山県)産。
こちらもなかなかのサイズです。
ですが、島根産のサヨリ2尾と岡山産のサヨリ1盛がほぼ同じ相場だったという・・・。
そのときの天候や、場所柄(需要)によっても相場は変わってきますからねぇ。
それにしても、ちょっと驚きでした。
さて、このサヨリ。
見た目はとっても美しいのですが、お腹の中(腹腔内の薄い膜)は真っ黒。
「あなたって、サヨリみたいな人ねぇ」と言われてしまったら・・・。
暗に“腹黒い”と言われたことになるのです。
まぁ、この話を知っていたらのことですが。
しかし。
サヨリには何の罪もないのに、人間ってすごい例え方をするものですねぇ。
サヨリの旬は3~5月。
まさに“今”です。
サイズもいろいろ。それに合わせて料理法を考えてみるのも楽しいですよ。
お買い求めの際には、下あごの紅色が鮮やかなものをお選びください。
そして、透き通るような銀色で身が張ったものを。
旬のサヨリ、美味しく召し上がってくださいね♪
【おまけ】

万人が美しいと評するサヨリの後に、オコゼの姿って?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね(笑)
でも私、このオコゼの顔が好きなんです。
愛らしいなぁ、と思ってしまう。
写真撮影をしたこの時、このオコゼくんは活きておりまして。
口をパクパクさせておりました。
mariさん さより。おこぜ。
全く 反対なんですね・・・
私はどちらでしょうねw
名は体を表すと言いますが、それを地でいくような名前で一度聞くと忘れませんね。
「サヨリみたいな人」との表現も初耳で、意味も初めて知りましたが、サヨリにとっては大迷惑です。
魚に限ったことではありませんが、人間の勝手でつけた名前に迷惑する場合も多々ありますね。日だまりに咲く青い可憐な花で「おおいぬのふぐり」などは、その最たるものです。
mariさんの「体形的にサヨリの対極にあるのがオコゼ」とは言い得て妙です。またこんちゃん説にも納得しました。
サヨリの食べ方としては刺身が一押しのようですが、我が家では干物が多いです。
以前、お供えにするからとオコゼのご注文を承ったことがあります。
「えっ?鯛ではなく、おこぜ???」
と思っていたら・・・。
女の神様なので、鯛だと美しさに嫉妬されるんだそうです。
(えーーーーっ!神様でも?)
と思った私。
友人たちと、「イメージする動物は?花は?」と盛り上がったことがあります。
魚はお題に上がりませんでした。
こんちゃん、言った者勝ちですよ!(笑)
はて、私は何だろう…?
ちなみに、オコゼには“毒”がありますよ~♪
個性で勝負!
魚は、大きさによっても、地方によっても、いろいろ名前があるんですよね。
私も分からないものがたくさんありますよ~。
サヨリのお話はね、魚屋さんの間では有名です。
たまに冗談で使っていらっしゃいますよ(^^;
おおいぬのふぐり、先日咲いているのを見かけました。
可愛いお花ですよね。
子供の頃に取って遊んでいました。
すくうようにすると、花だけがスッと取れるんです。
しかし、誰が名付けたんでしょうねぇ…。
サヨリとオコゼ、見た目はかけ離れていますが、どちらの姿も好きですよ~。
それぞれに良さがあります(^^)
サヨリの刺身、美味しいですよ~。
もちろん、干物も美味しいですよね!