チェ 28歳の革命
2008年 スペイン=フランス=アメリカ
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ベニチオ・デル・トロ/デミアン・ビチル/エルビラ・ミンゲ
20世紀最大のカリスマと言われる革命家チェ・ゲバラの半生を2部作で描く前編。
フィデル・カストロと出会ったチェ・ゲバラが、キューバ革命へと突き進む。
アルゼンチン人の青年医師であるゲバラが、フィデル・カストロに同調し、
ともにキューバに渡って、独裁軍事政権を打倒するべく闘っていく・・・
のだけど、これがまた地道。
派手さはなく、淡々とした描写で行軍させているシーンが多く、
その中で少しずつ民間人や兵士を味方につけていく。
常に周囲の人を気遣って声をかけ、信念に満ちた顔つきで進むチェ•ゲバラ。
「祖国か死か」
熱く重い言葉がこころに響く。
チェ•ゲバラの人類に対する深い愛が、かいま見える。
「20世紀最大のカリスマ」と評される彼を、スーパースターとしてではなく
泥臭い人間としてリアルに描く。
ドキュメンタリータッチなので、最初は入り込みづらいのだけど
いつのまにか、スクリーンに釘付け。キューバ革命の、かの地に、あの時に
自分自身も立ちあっていた!! ような気持で興奮しきりだった。