ブルースが聞こえる(原題:Biloxi Blues)
1988年 アメリカ
監督:マイク・ニコルズ
製作:レイ・スターク
脚本:ニール・サイモン
出演:マシュー・ブロデリック、クリストファー・ウォーケン、マット・マルハーン、コリー・パーカー、ペネロープ・アン・ミラー
太平洋戦争当時、徴兵されたアメリカ人の青年たちは、汽車でまず訓練所へと向かいます。
訓練所では、鬼軍曹のもと、10週間にわたる厳しい戦闘訓練が行われるのです。
とは言いつつ、まだまだ旅行気分の若者たち。
戦場に行くにあたっても、「もし死ぬことが決まっていて1週間猶予があったら何をするか?」なんて
話題で夜中盛り上がったり、自由行動日の外出にはめを外したりと、とにかく楽しそう。
この映画の脚本を担当したニール・サイモンの回顧録である、とされているのですが
んーー、この、ゆるい和気あいあいムードはなんだろう。
実際にそうだったんだろうか、アメリカ兵にとっての第二次世界大戦は。
戦場を描いているわけではないので緊迫感が無いのはしょうがないかもしれないけど
少なからず、ショックでもあります。
陰険なようで、実は青年たちに深い共感を抱いているトゥーミー軍曹を演じるのは、クリストファー・ウォーケン。
ウォーケンは、年をとるほどに目尻がセクシーになっていくと思うのですが、この頃は、まだまだ若いですね。
この人がいてこそ、と思えるストーリーです。