Kimama Cinema

観た映画の気ままな覚え書き

フランス映画祭2010 オールナイト

2010年03月21日 | フランス映画祭
六本木ヒルズで開催中の「フランス映画祭」に行ってきました。

3月18日(木)~22日(月・祝)の会期すべてに参加したいところでしたが、
わたしが行けれたのは、19日のオールナイト上映+21日の昼間だけ。
それでも充分に楽しくて、心いっぱいに満たされました。

繁忙期の職場から連休をいただいて、19日(土)の仕事を定時で終らせ、
新幹線に乗り込み、東京へ!!
夜中の12時からオールナイト上映が始まる、とのことで、まずは腹ごしらえ。
レストラン格付けガイドブック「ザガット・サーべイ NY版」で、20年間以上
イタリアン部門第1位の座に君臨している『Il Mulino New York』イルムリーノ
ニューヨークの世界2号店へと、足を運びました。

席につくなり、トマトのマリネやチーズやらパンがどんどんサーブされ、
どうしたものやら。(前菜の一部だったということがわかったのですが、まだ
注文前なので)恐る恐る口にしてみると、どれもこれもすごくおいしくって、
わーこれは異世界に来たんだっという感じを受けました。

アラカルトで、ポルチーニ茸のラビオリやらフォアグラを詰めた子牛の煮込み
やらを頼み、スパイシーな赤ワインとともに堪能しました。
おいしかった!! 食後酒のグラッパまで頂いて、これは暗い映画館ですぐに
寝てしまうかも・・と思ったけど、なんのなんのです。
どれも傑作ぞろいでした。


「テルマ、ルイーズとシャンタル」(原題)THELMA,LOUISE ET CHANTAL 
監督:ブノワ・ペトレ
出演:ジェーン・バーキン、キャロリーヌ・セリエ、キャトリーヌ・ジャコブ

ストーリー:ガブリエルとネリーとシャンタルは、昔の恋人の結婚式に出席する
ために一緒に小旅行をすることに決める。その波瀾に満ちた旅路のなかで、
三人の女性たちは、恋のときめきと、おしゃべりと、50代のセンチメンタルな
気分を分かち合う。

50歳を過ぎた女性達なのですが、心の中は「乙女」といった感じ。
いくつになっても恋はしなきゃ! 輝いてなくっちゃ!
特にシャンタルの、つつましさと、いじらしさと、勘違い加減は、
さすがです。
永遠の「乙女」でいるためには、勘違いは、必要だと思います。



「バス・パラディアム」(原題)BUS PALLADIUM 
監督:クリストファー・トンプソン
出演:マーク・アンドレ・グロンダン、エリザ・セドナウイ、
アルチュール・デュポン、ジェラルディン・ペラス

ストーリー:幼なじみで結成したロックグループ「ラスト」は、好調な走り出しで
人気を集め、ツアーも成功。しかし、ローラというひとりの女の子の出現によって、
ボーカルのマニュと、ギターのリュカの微妙な人間関係のバランスは、ますます
危ういものになってゆく。

俳優さんたちが、皆それぞれにはまってて、素敵でした。
わたしも一緒にひとときのロックの幻想を見ました。
ほんとなら自分都合でバンドを抜けるメンバーなんて、ひどい奴だと思うけれど、
彼があんまり魅力的なので憎めないな、と思いました。


「スフィンクス」(仮題) GARDIENS DE L'ORDRE 
監督:ニコラ・ブークリエフ
出演:セシル・ド・フランス、フレッド・テスト、ジュリアン・ボワッスリエ

ストーリー:夜のパトロールのさなかに麻薬がらみの惨劇が起きた。政治家の圧力に
より、偽の告発を受けたふたりは、自分たちの無実を証明するために、ある薬物の
捜索を開始する。

まさに本格犯罪もの・・です。
警官が、そんなに手を染めていいのかって、ド肝を抜かれるところはありますが
日本とは規律がだいぶ違うのでしょうね。
いや、でも、やり過ぎかな? 

スクリーンを埋め尽くす緊張感が凄まじくて、さんざん酔っぱらって夜明けの4時だと
いうのに寝入ることなく、見入っちゃいました。
セシル・ド・フランスの闇に落ちて行く顔の美しさといったら・・・
こういう闇と光が交差するような作品は好みです。

とりあえずオールナイト上映のくだりまで。


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