Web上で開催されている「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル2017」にて
http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/
長編「旅芸人と怪物たち(Les Ogres)」を鑑賞。
花嫁に将軍、曲芸師、ピエロ、小さな子供たちに、テント、舞台装置・・・etsを載せて
幾台ものトレーラーで街から街へと芝居をみせてまわる一座。
喧嘩も笑いも絶えない彼らの毎日は、いつもショーとともに、旅とともにある。
その中で恋をして別れ、子供を産み育て、愛し合い憎しみあい、すべてを引っくるめて
祭りのようにエネルギッシュな非日常の日常が続いていく。
とある公演中に怪我をしたジゼルの代役のために、座長のフランソワが以前に関係の
あった女性ローラを呼び寄せたことから妻の心が乱れ、口論が口論を生み、座長一家が、
そして一座が保っていた均衡がガラガラと崩れていく。
いくつもの揉め事を孕んだまま、祭りは続く。張り詰めた糸は緩むことなく、なんもかも
引っくるめて共同生活していくっていうのはけっこうキツいなあ。
助け合あえることも多いけれども。
登場人物ひとりひとりが魅力的で華やか、いつも画面が騒がしい。
そんな一座の演目は、座長のオリジナル脚本らしき「キャバレー・チェーホフ」!
せっかくだから通しで観てみたいなあ。
大人向けの演目だと思うのだけど、学校の子供らが課外事業か何かで観に来る。
その子供らに団員が勝手に性教育の講義をして公演取りやめの事態に陥るのは
フランスは性に対してオープンなお国柄だと感じていたので意外だったけど
教育現場はまた違うのね。