紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

晩秋の積丹路を彷徨い歩く

2015-11-28 06:00:00 | 旅行

                      <枯草に着いた朝露が滴となって輝いています> 

 

前回のブログ「晩秋の富良野路を往く」に続いて、今回は「晩秋の積丹路を…」取り上げました。前回はフォトコンでGETした宿泊券の消化で層雲峡までの一人旅、長距離運転で結構疲れました。なにぶん後期高齢者(あと2年チョイ)目前、運転していても、体力的にも精神的にも、かなり衰えてきたことを自覚しています。車での長時間・長距離運転は難しくなってきたことを実感しました。

そんななか、写友から積丹撮影ツアーの誘いが来ました。そういえば「積丹観光フォトコンテスト」の締め切りが11月30日だったような…、早速OKの返事をしました。え!午前3時半出発?いま日の出が午前6時20分ころだよ、そんなに早く出てどうするの?日の出を撮るって言ったって、このところ天候の具合が…等々やり取りの結果、午前4時出発で妥協。それにしても早すぎるような気が…

途中コンビニで飲み物を調達したり、小樽~余市間の高速道路工事中のカットを撮ったりしながら、国道229号線(積丹1周)を西に向かいます。なお、この229号線沿いの海岸は奇岩奇跡の多いところで、ニセコ、羊蹄を含めて「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」に指定されています。

 

先ずは余市郊外の白岩漁港で、えびす岩と大黒岩の撮影です。奥の水平線上・札幌方面は夜明けの兆しが見えます。ここは道路側に夜間でも街路灯があって、結構明るい。余市の観光パンフレット等には、鳥居の中に朝日を取り込んだ画像や、朝日を点撮りして鳥居の中に入れるという高度なノウハウを持って撮影した写真も見たことがあります。

 

余市と古平の境にある豊浜漁港(余市町)、ここからはロウソク岩が見られます。かつては前述の白岩漁港から旧トンネル沿いにロウソク岩の真ん前まで行けましたが、今は通行禁止で、金網の塀があって近づくことは出来ません。AM5:45幾分空が明るくなってきましたが、晴とはいかないようです。

 

同じく豊浜漁港ですが、上方右辺に金星でしょうか、一番星が出てきました。

 

 

中央左がロウソク岩です。ロウソク岩と漁火やロウソク岩の先端に朝日を取り込んだり、そういう画像をよく目にします。

 

先に進んでいくと、古平町の浜町十字街の手前に大きな川があります。この古平川の河口には、秋口には鮭が遡上してきます。6:10地平線が明るくなってきました。あと10分もすれば日の出の時間です。と言っても空には分厚い雲が垂れ込めています。とにかく積丹方面に急ぎます。途中の婦美町から道道913号線で幌武意(ホロムイ)、日司(ヒヅカ)に向かいます。

 

農家の作業小屋のようですが煙が立ち上っています。奥の方の松林もすっかり紅葉しています。天気が良ければ黄金色に輝くのですが…

 

なんとなく様になっているような、いないような…中央の枯れ木が撮ってくれと…

 

積丹岬の入り口付近の駐車場に到着しましたが、島武意海岸へ降りる途中のトンネルが封鎖されていました。トンネルの向こう側には、日本の渚百選にも選ばれた島武意海岸を一望できる展望台があるのですが、残念です。とはいってもこの時期、花も咲いておらず海もねずみ色では絵になりません。日司漁港方向に降りて行きます。

 

日の出から30分弱、積丹岳の中腹に雲の割れ目から陽が射しこみました。AM6:50

 

しばらくすると日差しは海岸近くの林に差し込み、一段と赤くなりました。

 

なんとなく不気味な空模様です。あらためて見ると、神威岩(中央の岩)の周辺にかなりの岩礁があるんですね。

 

野塚を過ぎて神岬に進むと国道わきからキタキツネが、親子でしょうか低姿勢で出てきました。あげるものはないよ、自分で餌を探しなさい。と言いつつ、数カット撮影。

 

さて、途中で神威岬の駐車場に立ち寄りましたが、あの広い駐車場には誰もいません、シーズンオフと言うことでしょうか、自販機が全部封印されています。やむなく、神岬に立ち寄りしばらく漁村風景を撮影、その後婦美に戻り、積丹岳登山口あたりに向かいます。周辺は一面セピアカラーです。

 

正面に冠雪した積丹岳が見えますが、道路わきのカラマツは黄葉ピークを過ぎていました。

 

やや!変な風景、何がって?後ろの山がトラ刈り状態だよ。ん?バリカンの見ない今の時代、トラ刈りは死語かな?

 

なんだろう?変なモノ見つけたけれど、牛舎の跡でもなさそうだし、それに丸いコンクリートの玉は?

 

カラマツの赤が一段と目立ってます。

 

周辺のカラマツに陽が射すのを待ってあれこれ撮影しましたが、進むうちに、美国町に出てしまいました。まっすぐ進むと、漁港で干物を販売している鎌田商店があります。生干しのイカを購入し、親父さんとしばし雑談。その後余市・小樽に戻ることにします。

 

今日は生干しのイカしかありませんでした。ここの店も、漁港改修で立ち退きを要請されており、今年一杯で営業を終わるとか…

 

途中古平漁港に寄ってみると、漁協の前の海岸で、魚船から魚を降ろしているようです。よく見るとかなり大きな魚です、それに混じって小魚も一杯上がってきます。聞くとブリの定置網漁から戻ったばかりで、仕分けの最中ということです。早速撮らせていただきました。

後方の三角のマスからベルトコンベアの上に捕獲した魚が並んで出てきます。サイズ別に周辺のポリ篭に仕分けられます。

 

漁船から網で救い上げて、三角のマスに入れられます。マスの出口を調整して魚の大きさ別にベルトコンベアーに流します。

 

ブリを選別します。その前にブリが咥えていた小魚をエラをつかんで吐き出させます。小魚は、イカ、フグ、サバなど多種多様です。ん?ブリはフグを丸呑みして毒にあたらないのかな?何ともないそうです、漁師の返事でした。不思議?

 

(注)ブリは出世魚と言われるように、大きさなどで区分されます。体調80cm以上をブリと称します、60cm程のものをワラサ、40㎝のものをイナダと言うようです。ただ地域によって区分も呼び名も異なります。60cm程のものをハマチとも言いますが、ハマチは養殖に限って使うようです。

 

船腹にはまだまだ魚が詰まってます。

 

ブリが咥えていた小魚を漁師が捨てると、すかさずカラスが寄ってきます。

 

運ばれてきたブリを漁協の職員が大きさ、重さ別に再仕分けしています。1本約1万円ほどとか…個人には販売しませんとのこと。すべてセリにかけて卸売業者に渡すとのことでした。

 

最後に珍しい光景に出合い、十分満足しました。これも午前4時に出発したおかげかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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晩秋の富良野路を往く

2015-11-22 06:00:00 | 旅行

                          <十勝連峰はすでに冠雪しています>

 

11月4-5日層雲峡の朝暘亭に行ってきました。ご存知の方もおられるかと思いますが、朝暘亭30周年を記念して今年の4月から3カ月ごとに4回にわたって「旅の思い出」フォトコンテストを実施しております。その第1回フォトコンテストで、グランプリとなって、ペアー宿泊券を頂きました。家内と行こうかと思ったのですが、我が家にはイヌ&ネコが同居していて、夫婦で宿泊旅行と言う訳に行かず、単独で行くことにしました。

自家用車で行くとなると、雪の降る前に、できれば周辺の景色等を撮影しながら…ということになります。二日間とも快晴の日にと思い天気予報とにらめっこ、晴れマークの続いく4-5日と言うことになりました。一月ほど前の10月7日に、写友と夕張・富良野・美瑛に撮影ツアーで行ったばかりですが、再度晩秋の富良野路を撮影することに決めました。一人旅ですので、気ままにゆっくりと…

 国道12号線を岩見沢まで高速・道央道で行きます。岩見沢市郊外から道々917号線で三笠・桂沢湖に向かいます。なお、この沿線には北海道で最初に鉄道の敷かれた、旧幌内鉄道(小樽手宮~三笠幌内)の鉄道駅舎等が保存され、残っています。その一つ「唐松駅」で数カット撮影、その後桂沢湖でも数カット、そして富良野市に入りました。

 

十勝連峰はすでに冠雪、晩秋の紅葉とマッチしています。市内には入らず、そのまま麓郷方面に向かいます。

 

収穫の終わった畑は来春のために耕され、冬を待つばかり。

 

富良野郊外から、麓郷方面に向かう少し手前の道路わきから…里の秋が感じられます。

 

山間部に入って最初に目にする赤く燃えたカラマツ林と一軒の建物。トラクターが見えるので農家かも…ペンション風のしゃれた建物でした。

 

さらに進むと白樺の木でしょうか、日蔭となった斜面から木の先端に日が当たって…

 

途中、2015.10.27付当ブログ「紅葉撮影ツアーで富良野・美瑛へ(3)」で取り上げた八幡丘の「草太の牧場(フェニックス牧場)」や「三好牧場」でも撮影しましたが、フェニックス牧場の牧舎(牛舎?)は取り壊され、跡形もありません。わずかにサイロと建物が1棟残っているだけでした。また三好牧場は、ブルで丘が掘り返されている最中でした。その後どういう風景になるのかが楽しみです。

布礼別の交差点で右折すればドラマ北の国からで使われたロケセットが多数残っている麓郷ですが、左折して上富良野方面に向かいます。

丘陵地帯に赤い屋根の一軒家がありました。農家ではないようですが…

 

丘陵地帯はカラマツの赤い色と雑草地の緑、耕作地の黒が帯状に広がり、美しい帯模様となっています。

 

上富良野市外に出る前のカラマツ林路側帯で一服です。

 

林道を抜け出て上富良野郊外に抜けるあたりは、このような風景があちこちに見られます。

 

さらに進んで国道237号線、通称「花人街道」(富良野~旭川間)に出ます。この国道を直進すると旭川市内に出ます。まだ時間が早いので、もう少し周辺を撮り歩くことにします。さすが観光シーズンが終わっていることもあって、交通量も少なく、観光スポットにも殆ど車が見られません。12時過ぎでしたので、美瑛町と上富良野町の境にある深山峠でふらふら…食堂を探していると、閉鎖中のお土産品店の中で、1軒だけ営業中の店がありました。

メニューは麺類が数種類のみ、ワンコインで食べられるのがうれしい。腹ごしらえの後は、四季彩の丘、拓真館ギャラリーに行くことにします。

 

あれだけ華やかだった四季彩の丘も、ごらんのとおり冬将軍の到来を待つばかり。花1本見当たりません。其れでもレンタカーが数台止まって売店で買い物をしていました。

 

四季彩の丘から新星の拓真館刊までは車で10分ほど、途中カラマツ林があったり…

 

丘陵の農道で自転車が一休み中だったり…

 

周辺の畑はほとんど収穫を終えてますが、ビートは収穫の最盛期のようです。なお、沖縄のサトウキビは主に黒糖になりますが、北海道のビートは主に白砂糖になります。画面からはわかりにくいですが、ビートは、ジャガイモ3-5個分くらいの大きさです。

 

拓真館は幸い営業中でした、が来館客は私一人。このギャラリーは無料ですが、玄関ホールに「館内撮影禁止」のマークがあちこちに張られていました。10数年前に訪れたときには禁止の札は貼られていなかったのですが…当時館内で結構撮影したはずですが、当時のネガが探し出せず…拓真館館内の庭の画像を撮りましたので…

冬期間は休館します。過去何度もここを通っていますが、館内に入るのは…10年ぶりくらいかも…。関内には写真集などで見たことのある富良野・美瑛の写真がたくさん展示されています。中央ホール正面には「麦秋鮮烈」という題名で、前田真三の名を一躍有名にした、写真が大きく引き伸ばされ展示されています。

<参考 「麦秋鮮烈」下記>

某お土産品店でパネル入りで販売されていました、それをチョイ失敬して…

 

拓真館はこの地区の小学校の廃校跡を利用したもの。元学校だっただけに敷地がかなり広く、大きな雑木(白樺が主)ばやしや、広大なラベンダー畑があります。

 

さて時間も午後4時半を過ぎてしまいました。もうすぐ日が落ちてしまいます。急いで旭川方面、さらに層雲峡へと向かいます。途中旭川から上川町に入ったあたりで日没、周囲は真っ暗です。ただただ層雲峡に向けて走ります。午後6時半無時朝暘亭に到着です。

 

荷物を部屋に置いて即夕食をとりに1Fレストランへ、バイキング料理ですがとても食べきれないほどの量と種類。食後のアイスクリームも8種類ほどあって、食べ放題。部屋に戻って大浴場にもゆかず、そのままバッタンQ~。翌日も大浴場には入らず朝食後すぐスタート。

 

う~ん、せっかくの温泉にも浸からず何をしにホテルに行ったのか…、食事をして寝ただけでした。一旦南下して、銀河の滝、流星の滝を撮りましたが、日陰で絵になりそうにもなく早々に戻ります。途中旭川市内には入らず、旭川空港から美瑛方面に抜けます。北瑛で、マイルドセブンの丘、北西の丘で撮影、その後富良野、三笠桂沢湖、岩見沢から高速道で帰りました。

 

旭川郊外、東神楽町付近は靄がかかって、後方の大雪山の雪渓が太陽に反射しているのがかすかにわかるほどでした。

 

北瑛の「親子の木」は10月上旬の爆弾低気圧と台風で、真ん中の子供の木が倒壊してしまいました。さて、これから何と呼ぶのでしょうか?元親子の木?

 

 

 

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北大のイチョウ並木、今年も凄かった…

2015-11-16 06:00:00 | 写真

                        <北大北13条門通りはイチョウ満開>

 

10月も半ばを過ぎると、あちこちから紅葉の便りが届きます。夕方のTVニュースでも取り上げられ、道内各地の紅葉情報に接する機会が多くなります。そんななか、最も気になるのが北大のイチョウ並木です。周知のように、北13条門から工学部前までの約400mほどの道路(車道)の両側、さらに両側の歩道の外側にもイチョウとカエデの並木があります。

4列にイチョウが約400m並んでいます。公称70本と言われてますが…数えたことがありませんが、工学部前のイチョウも合わせると、優に100本を超すイチョウが一斉に黄葉するわけですから、見事と言わざるを得ません。最近では海外でも有名となり、ツアーに組み込まれることがあるとか、実際10月26日(月曜)に訪れた際にも、外国人観光客が大勢見学に来ていました。

 

JRで来て、北9条門(正門)から入ると、くねった道に沿って小川があります。しばらく進むと、クラーク像があって、左手はクラーク会館(レストラン)、正面が農学部になります。

下段奥に、クラーク像の台座(胸像)が見えます。このクラーク像は、よく目にする羊が丘の「Boys 、Be Ambitious!」の像とは違います。

農学部前の広場です。かなり散ってしまっています。

農学部前の十字路(北9条)から北に18条まで一直線の道路が続いいています。道路右側に、文学部、教育学部が続き、左側には理学部、工学部が続きます。紅葉した木々が続いています。平日とあって、行き交う学生も多い。

文学部前の広場は自転車がびっしり並んでいます。う~ん、勉強熱心な学生が多いのかな~

理学部と工学部の間に、北大生協中央店(学生食堂)があります。紅葉は今がピークのようです。なお、ここを左に進むと、あの有名な「ポプラ並木」に突き当たります。まずはここの食堂で腹ごしらえです、ワンコイン程度で昼食が出来ます。サラダは量り売り、うれしいですね、学生時代にちょっぴりUターン。

生協横の沼には、紅葉が映り込んでいます。

工学部前の広場には、数本のイチョウが満開、奥の方には銀杏を拾う人もいました。なおここから北13条門方向にイチョウ並木があります。その前に周辺をじっくりとみてみると…

アジア系外国人のようです、コンデジで自分たち撮りをしています。時折カメラ裏面のモニターをチェックし、撮影位置を確認してました。

北13条門通りのイチョウ並木を、生協横の沼から横から見ると、カエデの赤とイチョウに黄色が見事にマッチ。しばらく見とれるほどでした。奥の建物は歯学部の教室です。

さらに、同じ位置から右手薬学部方向を見ると、真っ赤なカエデの木の下に、これまた真っ赤な小型車が駐車していました。これは絵になりそうだと決め込んで、しばらくこの位置で、鴨が…いえ被写体が来るのを待ちます。見事なカエデの赤に誘われ一組のカップルがやって来ました。

二組目はアジア系外国人のようです。股に自撮り棒を挟んで(笑)、カエデを激写中です。

三人組の女性が、交代でモデルになっていました。

反対側に回り込んで撮影。ここでの撮影は50カット近くありますが、いずれ機会を見て紹介します。

この通りが北13条門通り。見事な銀杏並木です。イチョウをバックに記念写真を撮る観光客が後を絶ちません。左側で飛び跳ねている二人組も、アジア系外国人でした。

さて、少し視点を変えて自転車通学の学生を、流し撮りしてみました。何事か話しながら通り過ぎて行きましたが笑顔が素敵でした。

冬物のウェアーで自転車通学、素敵です。

赤っぽい車が来ました、流し撮り+ズーミングがぴったり決まりました。後方は歯学部の建物です。

赤いウェアーに赤チャリ、これで笑顔いならいうことなしですが…

 

さて、十分すぎるほどイチョウ&学生を撮影しましたので、農学部のポプラ並木の方へ移動します。

生協中央店から理学部の校舎の日陰をバックにカエデを激写。

ポプラ並木は、途中に柵があって、そこから先は立ち入り禁止です。数年前の台風で結構な数のポプラが倒壊したためです。また過日の爆弾低気圧でも数本倒壊したと聞きました。何分ポプラの高齢化が進み、倒壊の危険があるからです。現在若木を育成中とか…

3人ほどのカメラマンが撮影中でした。うち二人は三脚を構え本格的な撮影のようです。わたしはここから右の散策路に入りました。

オオウバユリだと思うのですが、この周辺は「クロユリ」の繁殖・保護区域ですとの看板と柵がありました。

最後はFacebook友でもあり、マクロの師匠でもある榊原卓男氏の作風を真似してみました。

 

 

 

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小樽市民会議編『2016おたるカレンダー』が出来ました

2015-11-11 17:57:40 | 写真

10月31日(土曜)に、運河沿いのホテルノルドで、『2016おたるカレンダー』写真コンテストの表彰式がありました。今回で15回目となる写真コンテストですが、小樽市内の風景を題材とし、2か月ごとに6枚の風景写真+表紙1枚(30cm×50cm)のカレンダーです。9月10日に応募が締め切られ、10月上旬に、市民会議(会長大渕勝敏氏)のメンバーと審査委員長本郷正則氏(北海道写真協会会長)によって6点の写真が決まりました。

なお、カレンダーは800部ほど製作され小樽市内はもとより、小樽出身者を中心に全国に販売され、海外移住者からも注文があるほどの人気と言います。入選者6名の表彰式がありましたが、例年報道していただいている道新・小樽支社や小樽ジャーナルの記者が、手違いで取材が出来ずに、報道されませんでした。(H27.11.12注追記、最下段参照)ということで、小生が代わってブログで取り上げることとしました。

会場に張り出された6枚+表紙1枚です。

 

 小樽市民会議会長大渕勝敏氏の挨拶

 

続いて、審査委員長本郷正利氏の講評

 

☆表紙ページ 金久保兵衛士郎氏 画「金融資料館」

 

☆1~2月頁 貝沼正雄氏撮影 「燃ゆる思ひ」雪あかりの路

<講評>2月におこなわれた冬のイベント「雪あかりの路」でのアイスキャンドルを撮ったものですが、キャンドルの炎でモミジの葉がぐっと浮き出て存在感が増しました。

☆3~4月ページ 藤本精二氏撮影 「朝里ダム」

<講評>構図の良さが光る。縦に長く途中の人物もよき添景となっている。

☆5~6月頁 高橋敏明氏撮影 「窓」

<講評>色内十字街の中央バスの運河ターミナルの窓から撮影したものだが、覗き見している感じがすると同時に、赤い日除け傘がよき添景となって、画面を引き締めている。

☆7~8月頁 鹿戸芳之氏撮影 「クルーズ船」

<講評>ガイドの説明で乗客が一斉にこちらを見た瞬間に撮影したタイミングの良さと、手前の波紋を大きく取り込んだのが最大のポイントと言える。

☆9~10月頁 紅露雅之撮影 「いちょう色づく」

<講評>どうしても住吉神社の境内で撮りたくなるが、視点を変えて量徳橋方面から撮影したのが面白い。鳥居も本殿の屋根も写っていて、住吉神社であることは一目瞭然。

☆11~12月頁 嵯峨秋雄氏撮影 「運河の夜明け」

<講評>北運河北海製缶工場前にかかる竜宮橋のたもとに建つ「カモメを呼ぶ少女」の像を、ローアングルから夜明け前の夜空に向けて撮ったものだが、シルエットが美しい。

 

なお、表彰式のあとは、ノルド屋上ラウンジで、被表彰者と関係者の懇親会がありました。大渕会長から、このカレンダー写真コンテストの応募者数をもっと増やせないものかという話もありました。このところ応募点数が伸び悩み、入選者が一部のハイアマチュアに偏る傾向も見られるので、何とかできないものかと…

それには、①応募規定にある「四切プリント(ホームプリント可)」に限るという規定を、一般の家庭でもプリントできるA4サイズも含めて、『A4または四切サイズ』とすること。

②応募用紙を過去に応募した人に限って事務局から送付しているが、広く一般の方も応募できるように、NET公開してはどうか。市民会議のHPやフォトコンサイト(登竜門、公募ガイド等)に登録する方法もある。

③Facebookのサークル「小樽の仲間たち」に募集要項を掲載してもらう方法もある。等々の意見も出て、市民会議内で検討するということでした。

応募者個人としては競争相手が少ない方が有利なので…相談は痛しかゆしですが、広い目で見れば、この小樽カレンダー写真コンテストが盛り上がって、長く続いたほうがベターですね。

 

なお、カレンダーは1部1000円で、小樽駅前ビルの「紀伊國屋書店」、手宮博物館広場の「リストランテ・トレノ」(客車を改造したレストラン)、山田町の「荒仏壇店」で取り扱っています。

(注)H27.11.12追記

おたるカレンダーについて報道されなかったとしましたが、H27.11.12北海道新聞朝刊(小樽版)に記事及び写真が掲載されましたので、追記しておきます。

 

 

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晩秋の羊蹄山麓

2015-11-08 06:00:00 | 旅行

               <ダイヤモンド富士ならぬ、羊蹄ですが…上部の雲が邪魔、自然が相手では…>

 

10月22日(木曜)ニセコ倶知安へ撮影に行ってきました。前日夕方写友から突然電話で、明日は羊蹄山山麓に雲海が発生するかもしれない、ついては22日午前4時に出発しようという誘いでした。思えば従来毎月と言っていいほどニセコ・倶知安へは撮影に行っておりましたが、今年はタイミングが合わず、4月23日以来約半年ぶりとなりました。

満天の星空の下、国道393のメイプル街道を進みます。途中キロロ、道の駅を過ぎ、トンネルを二つ過ぎると倶知安町大和に出ます。左側に羊蹄山が頭に雲をかぶって、体半分ほど見えてきました。さらに扶桑に進むと羊蹄山全体が姿を現します。いつもであればそのまま393号線を富士見まで走りますが、途中で町道西3号線を、羊蹄山に向かって直進します。この辺りは碁盤の目のようになっていて、迷うことはありません。

山頂は薄い雲に覆われてます。傘雲の期待も…、農家の煙突から煙が出ていいアクセントです。

 

少し引いて撮ると、山頂に傘雲、麓に雲海が漂い始めました。AM5:50、周囲は明るくなりましたが、日の出までには、まだ15分ほどあります。

周囲を見渡すと、麓の尻別川にそって雲海が流れ出しています。

 

羊蹄の右側(ニセコ連峰方向)の空はピンクに染まりました。もうすぐ日の出です。

 

AM6:05、日の出です。傘雲の左側(東方向、京極町方面)に朝日が当たって雲がピンクに染まりました。

 

日の出の左側の木々が赤く染まりました。

ニセコ連峰の山々も麓も赤く染まっています。

 

日の出にカメラを向かると、尻別川から湧き出た霧が舞い上がっています。

AM6:25、日の出から20分経ちました。尻別川に近づき過ぎたせいか、周辺一面霧に包まれてしまい。一旦バックして、富士見町の十割蕎麦屋(注:下記)の姿見の池に行ってみることにします。

(注)正式店名は『農家のそばや羊蹄山』と言いますが、十割蕎麦の幟が数本立っていて、目立つので十割蕎麦屋と勝手に呼んでいます。

一面霧で、羊蹄山は霧の中です。もう少し離れてみることとします。

薬剤噴霧器でしょうか、周辺は霜がびっしりです。

 

羊蹄山と周辺の街を含め、雲海を撮るべく、羊蹄山の山麓から離れて、ニセコ連峰に向かいます。倶知安郊外から道道58号線でイワオヌプリの麓の通称「ニセコお花畑」に向かうことにします。標高が高くなるにつれて、寒くなってきました。車から降りて写真撮っていると、手袋を用意して無かったために、10分もカメラを構えてくると、しびれが来ます。倶知安の平地で-0.1℃の予報でしたから、お花畑付近は、-7~8℃かもしれません。

道路わきの笹薮は、霜と言うより雪がかぶってました。

この小川(幅1mほど)の両側は霜で真っ白です。

周囲の斜面は、白樺(垂直に立っている木々)と岳樺(踊りくねっている木々)の木々が、階層状に並んでいます。

寒さに耐えかねて少し、山を下って五色沼温泉、大湯温泉郷(通称旅館名をとって雪秩父温泉ともいう)に降りてきます。雪秩父温泉はあの古い建物が改築されて、「日帰り温泉雪秩父」になりました。羊蹄山山麓の雲海が見えます。

 

上の画像をもう少し望遠側で引っ張ってみました。

 

一通り雲海を撮り終えたので、道道66号線、207号線を下って昆布駅方面に向かい、国道5号線を通って一路倶知安方面に戻ることにします。と、蘭越湯の里の手前で、薯掘り作業中に休息している農夫の方々が目に留まりました。いい風景です。そこは地元出身のF氏、休息中の農夫の方々の輪の中に入り交渉、「写真OKの了解を取ったよ」と、大声で呼び寄せるではありませんか。さそっそく、休息中のカット、作業中のカットをたくさん撮らせていただきました。

なんとお菓子までいただきました。

トラクターで掘り出した薯を、選別、篭詰め作業をしている最中だったのですね。

トラクターで掬い上げた薯を選別してプラ篭に入れます。 

この後、湯山別川の橋の上から産卵のため遡上したシャケを撮り、ニセコの道の駅「ビュープラザ」でソフトクリームを食して、周辺を激写。ハローウィンが近いせいか、オレンジ色の飼料用カボチャが庭に置かれていました。

「真昼の決闘」かぼちゃ編、なんちゃって!

さて最後はキロロに黄金岩の滝で撮影ですが、何度も撮っていますので、私は周辺をふらふら。

センターフォーカスフィルターを使用。

シャッタースピード設定のミスなのか、それにしてはおもしろい画像になったと思います。題名「風に吹かれて…」、フォークソングに同じ題名の曲があったような…

ともかく楽しい一日でした。運転役をしてくれたS氏、ナビ役をしてくれたF氏、ほか写友の皆さんに感謝です。

 

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写団豊友会秋の撮影会に参加して

2015-11-02 06:00:00 | 旅行

                 <ふと見上げると、木々の隙間から差し込んだ光に輝いたカエデが一枚…>

 

10月16日(金曜)に写団豊友会の秋の撮影会がありました。ちょうど紅葉の時期でもあり、紅葉の名所と呼ばれる撮影スポットを巡ることになりました。小樽市立美術館前を起点に、朝里ダム、定山渓ダム&渓谷、支笏湖、そして最後は苫小牧市の北大演習林です。高速道路を利用して小樽に戻るという順路です。

参加会員7名を2台の車に分乗、午前8時過ぎに出発しましたが、途中朝里ダムで路肩に転倒者が出たり、支笏湖付近の道路で壁面に車輪をぶつけバーストしたりとトラブルがあったものの、幸い大事に至らず、無事撮影が終了しました。ただ昼食の機会を失し、撮影後苫小牧の「海の駅・ぷらっとみなと市場」で昼食を取ったのは午後3時半でした。ともかく楽しく、いい写真がGET出来たと、皆さん大喜びでした。

朝里から道道1号線で定山渓方向に進むとまず目にするのがこの光景。朝里スキー場の手前温泉ホテルが立ち並ぶあたりで、今盛んに工事が始まっています。当初新幹線工事?と思ったのですが、高速道路(札樽自動車道)の延長工事のようです。小樽から余市までの延伸工事が最盛期を迎えているようです。

地上数10mの高さの道路になるのかな?

朝里ダムから流れ出し朝里川となって海にそそぎだします。階段状の落差を流れる水も、よく見ると面白い。

川に架かる橋の反対側の民家に、不思議な飾りがあるのを発見。大きな実のようなものは何だろう?両側の木は桜なのでこのような実がなるはずがないし…、オレンジの飾りはハローウィンと関係が?想像が膨らみます。

高台から見ると、周囲は紅葉一色。

ダム直下の公園を見ると、ダム上部の影が…

定山渓の街に入る前に定山渓ダム(さっぽろ湖)の縁に車を止めて数枚撮りました。

後方の天狗山・1145m(小樽市内の天狗山・533mとは異なる)には数日前に降った雪が残ってます。

道道1号線に沿ってダム湖は5㎞程続きます。途中数カ所の展望所があります。

さらに進んで定山渓渓谷に出ると、カヌーが2艘進んできました。橋の上から紅葉ツアー客も盛んにカメラのシャッターを切っていました。ここにもアジア系の観光客が来ています。

 

先を急ぎます、なんせ紅葉撮影のメインは苫小牧の北大演習林ですから…結構距離があるので、一か所に長時間を割くわけにはいきません。定山渓から支笏湖に出るには、国道230号線で一旦札幌市内に向かい、石山町付近で再び南下します。支笏湖までは小1時間ほど。

途中携帯電話圏外か所で、2号車が路肩に接触し、タイヤがバースト。補助タイヤに交換するというハプニング。幸い同乗者にけが人もなく、30-40分遅れで支笏湖着です。ために湖畔まで下りずに駐車場、お土産品店周辺で数カット撮影で、苫小牧へ急ぎます。

湖畔に出てじっくり撮りたかったのですが…

湖畔のお土産品店では、中国人団体でしょうか、何か曝買いしているのかな?長蛇の列です。お土産品店で列になるなんて、考えられませんが…

紅葉はピークのようです。

 

国道276号線(樽前国道)を南下して、苫小牧に入りますが、ここからが難解なんです。1号車にナビは搭載されてますが信用がいまいち、何度も騙された経緯があります。ここはS氏のSmartPhoneによるナビが活躍、迷うことなく、右折左折を何度も繰り返しながら、無事演習林の駐車場に到着です。

演習林の内部は、川沿いに沿って散策路が設けられ、誰でも入ることが出来ます。この日も数組の方々がカメラ片手に紅葉を撮っておられました。散策路入り口付近の川面に映り込んだ紅葉。 

川面に映り込んだ紅葉をバックに枯れ木のアート。

目を上にずらすと、カエデが赤く染まって…

遮光土器の 目を思わせる。

 あの青々としていた羊歯も今は茶色。

カエデも、数日前の爆弾低気圧や台風の影響で、必ずしも美しいとは言えない。

朽ちた倒木に新しい目が出てきた。

漣の美しさにしばし呆然。

 

しばらく小川(幌内川)に沿って上流に進みましたが、上流ほど紅葉が少なくなって、写真スポットとしてはイマイチでした。途中で駐車場に引き返しましたが、午後2時半を過ぎていました。あいにく食堂はおろか休憩場も付近にはありません。撮影はこれまでとして、漁港にあった「マルトマ食堂」に行くことにします。残念着いたら午後2時で閉店でした。夜の部までは待てませんので、教えて頂いた「海の駅ぷらっとみなと市場」に向かいます。ここで遅めの昼食です。

 

海産物、野菜などが売られています。奥の部分は定食、ラーメン、そばなどの食堂が並んでいます。

 最奥が食堂街。

苫小牧名物、ホッキカレーを注文。味ですか?味覚音痴の私に聞かれても…とにかく腹の足しにはなりました。

腹を満たしたところで、高速道で小樽に向かいます。各自自宅に戻ったのは、すでに日が落ちて、真っ暗でした。

 

コメント (2)
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