紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

道央近郊の秘境へ…

2023-06-22 14:04:12 | 旅行

 

知人に秘境好きのK氏がいて、このK氏に、以前、鉄道マニアの間で、日本一の秘境駅と言われる「JR小幌駅」に案内していただいたことがあります。詳しくは2017.10.12付け当ブログ「日本一の秘境…」参照。

今回も、滅多に人が行かないところに行ってみようぜ、という事になって、6月17日(土)朝の6時に出発。まずは石狩方面に向かいます。なんでも滅多に人の通らない奥地に油田の跡があるという。次いで、当別方面のダム湖をあちこち回り、通称「ふくろう街道」を通って、雨竜町の雨竜沼湿原の入り口ゲートへ、そして朱鞠内湖を目指そうというもの。朱鞠内湖というと、つい数週間ほど前、釣り人がヒグマに襲われ、骨だけが残っていたとか…

ともあれ当日の天気は快晴、最高気温27度という夏日予想で、絶好のツアー日和でしたが…

 

☆石狩油田跡地へ

 


道路を走っていると、こんな案内板が、石狩はH8年(1996年)に市に昇格していますので…見るからに古い案内板です。「五の沢線」という車1台が通れる林道を進みます。細い道で、車体が笹薮をこすりながら20分も走ると、やや広い通りに出ました。

 


石段があって、登ると「石狩油田 八の沢鉱業所跡」の碑が見えました。

 


碑のそばの見取図によれば、かなり広範囲にわたって、油田関連施設の敷地があったようです。ちなみにグーグルで検索してみると、安政5年(1858年)に発見され、明治36年に開発、昭和初期の最盛期には、250人がここに暮らし、小学校があったとか。昭和35年に生産が終了しましたが、一時は道内の石油生産量の9割を占めていたと言います。
道産子の私でも、ここに油田があったことは、初めて聞きました。ただ道内に石油らしきものは、道北の「豊富温泉」では、湯が石油のにおいがするし、阿寒湖の近くのオンネトーに行く途中には石油がしみ出した湿地があるので、油田があったとしても不思議ではないと思います。

 


上の見取り図の左下方に、小学校があって、図中に青い屋根が見えます。今でも、校門の跡が残っています。多分当時の小学生が作ったのか、鳥の巣箱が数カ所木の枝に残っていました。

 

☆林道を先に進むと「ふくろう街道」という標識が多々現れて、やがて人家のある地域に出てきます。ふくろう街道、とは初めて聞きますが、当別町のシンボルでもある、ふくろうをを愛称にしたようです。

 


道路標識に沿って進むと、当別ダム(別名=ふくろうダム)の下流域に出ました。

 


ダムは、南北にかなり長く、街道は途中ダム2か所を横切り厚田方面に伸びています。
なお、当別町は亜麻の生産地としても有名です。亜麻は種から食用油を、茎から布(リネン)を作ります。

 


下流域から見ると、川に浮かぶ緑の島がとても可愛く見えます。

 


渇水期なのか湖面からは流れ出ていませんでしたが、上の看板の下には水色の亜麻の花が一杯咲いておりました。

 


青い花に交じって、白い花もあるようです。
さてさらに上流に進むと…

 


休憩所があって、ライダーたちがダム湖を眺めておりました。

 


ダム湖はこのようになっていて周囲が緑に囲まれ、とても落ち着きます。おや、よく見ると…

 


木の枝に鳥が一羽止まっていて、こちらを見ている。残念ながらふくろうではない。トンビだ。なお周辺からはボー、ボーというふくろうの鳴き声が絶えず聞こえてきます。

 

☆さらに北上して「新十津川町」へ
国道275号線(雁来~月形~新十津川~雨竜~深川方面)と並行して、北上する青山街道を進むと、新十津川に出ます。実際は並行ではなくほぼVの字型に開いているのですが、いかんせん青山街道(というのか、青山地区)は車で走ったことがありませんので…。
ともあれ着いたのが、徳富(トップ)ダムでした。

 


トップダムから先は通行止め。行った日が土曜日でもありますが、管理棟に人のいる気配がしませんでした。

 


このダムは大雨洪水予防、田畑の灌漑用水路、新十津川区域への水道水供給に使われています。
ダム名が、トップとあり一瞬英語かと思いましたが、地元小中学生からダム名を募集して「トップ」とつけられたそうです。この地域も上徳富(かみトップ)と言われており、隣町の雨竜から滝川高校に通っていた私にはなじみ深い地名でした。

 


ダムの表示板を見ると、街の中心部からはかなり離れた山奥にあります。しかも行き止まり。秘境ですね。しばらくいても誰も来ません、ヒグマが怖く、そうそうに新十津川、瓜生方面に向かいます。何やらぽつぽつ降ってきて膚寒くなってきました。
なお、画面右下にJRの線路が2本あります。右は函館本線で旭川方面に向かいます。もう1本は新十津川どまりで、国道275号線と並行して走っていた旧札沼線です。現在は学園都市線として当別止まりとなっています。

 


国道275号線を走らず、脇道を雨竜町、雨竜沼湿原ゲートに向かって進みます。途中で、見かけた新十津川「吉野公園」、キャンプ場でした。隣町に住んでいたとはいえ初めて聞く名前でした。公園向かいには、温泉施設や郵便局もあります。

 


郵便局隣にはヘリポートがあって、さらに盛り土された一面には西洋タンポポが満開でした。ホッとする光景ですね。

☆雨竜沼湿原入山ゲート及び道の駅・田園の里雨竜へ向かいます。
だんだんと雲行きが怪しくなって、天気予報とは大違いで小雨が降ってきました。

 


k氏が5月に来た時にはこのゲートの数㎞手前で閉鎖されていたと言います。湿原への登山は予定しておりません。管理棟の中を見たいという事で立ち寄りました。ゲート前の駐車場には10台以上の車が止まっていて、入山済みのようです。
さて、天候も悪化し、肌寒さが深刻、道の駅に降りることにします。昼食の時間でもあるし…
30分ほどで「道の駅うりゅう」に到着。

 


道の駅のホールには、写真家として有名な岡本洋典氏の作品が4面に張り出されています。



さらにもうひと方、書家・辻井景雲氏の展示ルームもあります。

 


レストランで、昼食を済ませましたが、店内に岡本氏の作品が展示されていました。目を惹いたのが下の写真です。

 


ミズバショウを撮ったものですが望遠レンズで、絞りを浅くして、周辺の水玉を大きく光らせた作品が特に目を惹きました。私の手持機材では不可能な撮り方です。

 

さて、天候悪化に加え、相当疲労も溜まって来たので、道北の朱鞠内湖、3月31日で廃線tなった留萌線を巡るツアーは中止して帰樽することとしました。
なお、浜益の「千本なら」にも立ち寄りましたので、機会があれば、次回以降に機会があればご紹介いたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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写真展あれこれ

2023-06-14 11:22:37 | 写真展

 

6月7日(水)~11日(日)は、札幌初夏の風物詩と言われている札幌YOSAKOIソーラン祭りが、3年ぶりに本格開催されます。ただし、写真撮影となると場所というか、撮影位置が指定されるので…、大通公園では有料観覧席以外演舞の撮影ができない。

YOSAKOIについては別の機会に譲るとして、今回は小樽市内で開催された三つの写真展を紹介します。①北海道写真協会小樽支部写真展、②写真家沓間照男氏写真展、③2023今年の小樽の桜写真展の三つです。①と②には、小樽市民ギャラリーで6月7日~11日まで、③は旧手宮線沿いのFreeLanceで5月31日~6月11日まで、行われました。

 

☆北海道写真協会(=道写協)小樽支部展
展示写真のサイズも点数も各自まちまちのようです。その中から特に目についた数点を紹介します。

 


審査会員のK氏(左)とM氏(右)の作品ですが、左は絵馬を撮っものですが直線が中央に向かって収束していて、引き込まれるような感じがします。右は多分古平町の海岸のシャケ釣りを撮ったものと思います。釣り人が横一列に並び、夕陽が落ちていく、オレンジ一色に染まった瞬間を切り取っています。

 


Kさんの写真で、中島公園で団体客が公演会場キタラに向かっている行列を撮ったものです。でもよく見ると、

上の一部を切り取ってみました。すると「向こうの方だ!いやこっちの方だ!」と言っているよに見えて、とても可笑しい写真になるのかも…。

 


Fさんの作品ですが、右の写真は天狗の火渡りですが、左は夕陽に輝く湖畔または海岸で、流木を撮ったものですが、引き潮と同時に撮影しており躍動感がいいですね。

 


正面奥は、北海道庁のドームですが、暗くて見にくいですが、なんといっても上空の流れるような雲が素晴らしいと思いまいた。聞くところによると、今どきのスマホは、ワンタッチで、クモの流れが強調できるとか…恐るべしスマホの進化ですね。

 


熊野古道巡礼を撮った1枚とか。「これより先聖地につきペットを同伴しないでください」という注意書きもさりながら、その横で青い坊主頭の小僧の看板がなんともおかしい。巡礼者がまじめに拝んでいるのに対し、小僧の立て看板がとても面白く見えました。

 

☆沓間照男氏写真展
会場内は写真撮影禁止のため個々の画像は紹介できませんが、自然の中の野草や花々を展示しておりました。しかも右回りで、春、夏、秋、冬の順番に80点ほどの大作が…。作品にも展示方法にも相当なこだわりがうかがえました。沓間氏は小樽市在住で、写真教室も開かれているようです。

 


頂いたパンフレット、多少ヨレヨレになっちゃいましたが…

 

☆ジャズ喫茶FreeLanceで行われている「2023今年の小樽の桜写真展」を見てきました。
なお、ジャズ喫茶FreeLanceの詳細については、左をクリックしてください。ジャンプします。

 


木骨軟石造りの倉庫の、薄暗い2Fの部屋に上ると、唯一の窓には花やお酒の瓶などが置かれています。なお写真展は、2Fの壁全面に展示されています。

 


頂いたチラシでは画像が小さくてわかりにくいですが…FreeLance店主の神田泰行氏を含め計30名の方々からの作品です。各人別に展示されていますが、中にはファイル詰めになっているのもあって、総点数は不明です。
その中から目についた方々の作品をいくつか紹介します。

 

  
画像が小さいのと照明の関係で、色が偏っていますが、この3ブロックの作品は、小樽運河の作品でもおなじみの、写真家志佐公道氏の作品です。

 


小樽商大写真部の方々の作品です。商大写真部は、ここ数年自校の学園祭「緑丘祭」でも作品展を行っておらず、今年の緑丘祭では、作品展があるのかもしれません、楽しみです。

 


写真サークルを主宰されていた藤松佳晃氏の作品です。


林裕也氏の作品ですが、JR南小樽駅で撮影された右下のカットが印象的でした。

 

まだまだ紹介したい写真がありますが、機会があればどこかで紹介します。

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数年ぶりに一般公開された「北大祭」を見に

2023-06-07 20:40:32 | 祭り・イベント

              <今回の目玉イベントの一つ「出張金葉祭」から、スマホ画像を借用>

 

6月3~4日、久しぶりに一般公開された第65回「北大祭」。6月3日(土)午後、見に(撮りに)行ってきました。前年(2022年)は、コロナ禍の影響もあって、北大関係者を優先した事前許可制でしたので、行けませんでした。コロナで中止された2020~21年以前は、ほぼ毎年撮影に行っていたのですが…

大規模校だけあって、通常見られないようなイベントが目白押し。学生による写真展や留学生によるお国自慢の食べ物店、工学部主催のダンパレ等々。加えて、今回目玉企画として、例年10月末に、北13条門イチョウ並木で行われるライトアップの金葉祭が、「出張金葉祭」と称して7色のLEDで照射されるという、絶好のフォトタイミングになります。

当日は午前中は雨予報でしたが、午後は晴れるとのこと。午後2時半ころ小樽を出て3時半過ぎに北大正門(北9条)に到着しました。すっかり晴れて青空も見えます。

 


模擬店ガイドから「キャンパスマップ」を転載
メインストリートの両側を中心に模擬店が出店されていますが、この通りは約1.2㎞ほどあると言われています。それ以外にも各学部近くにも出店されているので、何店舗あるのか…。

 

☆先ずはメインストリート沿いの店舗を覗くと…

 


馬術部の店舗では、蹄鉄や鐙(あぶみ=騎手が足をかける道具)が売られていました。あれ、このテントの食べ物は何だったけ?

 


左上の人物は、クラーク博士だ!鼻をほじっている、う~んケーキ売店のイラストとしては??
ガイドブックによると、フォンダンショコラ風一口ケーキで、くそ安い!くそ美味しい!ので「クラークの鼻くそ」という店名を付けたとか(笑)。クラーク博士も笑っているかな?

 


帯広名物豚丼が500円で食べられるよ!

 


たこ焼き屋台の学生、しんどそうだ!

 


中央競馬の大賞典「有馬記念」をもじったねぎま記念店。串焼きを売っているようだ。

 


おっ!スリランカ美人だ!と思ったら、立て看板でした。

 


ん?モンゴルの国旗でした。飲み物、食べ物が売られていました。

 


こちらはエジプト留学生のテントで、日本人には、知られていない食べ物が作られています。
北大には世界各国から留学生が集まっているので、それぞれのお国の代表的な飲み物、食べ物が売られていました。

 

☆北大には、二つの写真部があるようで、両方ともに「高等教育推進機構」という校舎の3FのE301号室、すぐ隣のE319号室で行われていました。
E301号室では、2年生以上の学生による写真展で、隣の319号室では、1年生による作品展とのことです。
なお、この3Fにある教室の殆どが、学際に使われています。軽音楽ライブ、カードゲーム体験、ジャズ演奏&喫茶、邦楽演奏などなど、廊下を歩くと楽器の轟音が響いてきます。

 


319号室(1年生)の作品群で、どの作品も撮って出しの感じがしました。

 


同じく1年生の作品。カラフルな作品がほとんど。

 


こちらはE301号室で、2生以上の作品展。机の上にLサイズの作品が無造作に並べられている。同一人による作品で、テーマは特になくバラバラ。もう少しジャンル別にした方がいいかも、と思いました。
そんな中で目を惹いたのが下の猫の写真。

 


雨でぬれた道で、正座(?)して何を食べたのか舌なめずり、しっぽが両手の前に来ており、いいタイミングをとらえた作品と思いました。

 


大判に引き伸ばされた作品で、京都旅行の際、清水寺参道で撮影したとか。作者としては梅のピンクを強調したかったのかも、とすれば下段の小物をカットし、バックのタヌキをぼかしたほうがいいのかも…

 


秀逸な作品。展示横にある解説によると、スタジオ撮影で、スローシャッターによるシンクロ撮影という。プロ並みの手法だ。

 


朽ちかけたイチョウの葉が氷漬けになっている。普通の人は目を向けない被写体だ。

 


モノクロ作品も多々ありましたが、時間がなくじっくり見れなかったのが残念でした。手前の男性は、アンケートに回答しているところです。

 

☆工学部の祭典では何といっても「北大ダンパ」(以前はダンパレと称していたが…)

 


陽が沈みかけてきて幾分暗くなってきたものの、踊り狂う若者たちは止まらない、止まらない…

 


左手前のオレンジのマスクを顎に掛けた、この方は頭髪の薄さからも年配と思われます。止まらない止まらない、腕が抜けるまで、腰が立たなくまで、踊り狂うの図だ。
まだまだ紹介したいカットがありますが…別の機会に譲るとして先を急ぎます。

 

☆今回の学際の目玉の一つでもある「出張金葉祭2023」、金葉祭は例年、10月末~11月初めにかけて、北13条門のイチョウ並木をライトアップしていましたが、今回は夜間カラフルにライトアップするというものです。
(注)380mの通路の両側に、70本にイチョウがあります。

 


ライトアップは午後7時開始ですが、7時半でも空が未だ幾分明るさが残っている。

 


7時40分でカラフルさが出てきました。

 


午後8時近くになるとこの通り。スマホで撮影中の絵を、お借りしました。

 

☆紹介したい画像はまだまだありますが、またまた長文になるので、一旦切り上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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