紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

小樽商大応援団第百代記念式典を見て

2014-11-25 06:00:00 | 日記



先月12日(日曜)に小樽市会館にて、小樽商大応援団第百代記念式典がありました。応援団OB、大学関係者、北海道大学応援団や商大OB&OGに市民など約300人が式典に駆けつけました。

商大応援団の起源は、ほぼ商大の歴史とほぼ重なり、明治44年商大の前身である小樽高等商業学校設立の翌年(明治45年)には結成されたといわれています。その年の北海道大学の前身である東北帝国大学農科大学(明治9年設立の札幌農業学校が明治40年に改組)との間で行われた野球の試合を契機に両校に応援団が誕生しました。爾来両校の野球をはじめとする各種スポーツの定期戦を応援するようになりました。すでに100年を超える歴史を持っている訳です。

ただ、平成19年には団員不足から活動休止に追い込まれましたが、応援団OBの尽力もあって、平成22年3月に復活し、翌年23年には第97大応援団長として、初めて女性団長が誕生しました。全国でも初の女性応援団長誕生のニュースは、各種新聞、マスコミで取り上げられ、一躍小樽商大応援団が脚光を浴びました。現在では二人の女性団員を含め20名の団員が、さらに5名のマネージャがいるそうです。そして今年100代目を迎えたわけです。

式典実行委員長である前年の99代応援団長堀井隼人氏の挨拶、商大学長和田健夫氏の挨拶、さらに北大104代応援団長笹瀬達也氏の挨拶が続きました。白装束の参謀が大きな扇子を両手に進行役を担います。この辺は、北大との対面式と同じです。


第100代応援団 参謀 鈴木智哉氏 華麗な舞を見せてくれました。


演武「胡蝶の舞」応援団OBも参加して舞っております。

応援団の演舞には、先ほどの「胡蝶の舞」「雲竜型」「南蛮踊り」などいくつかあります。次に紹介する「南蛮踊り」は団員の中で女形が躍るユニークなものです。昭和中期までは、男女共学とはいえ、全学生の99%が男子学生でした。ですのでこの南蛮踊りも男子団員が女装して演舞したものでした。そのためかいつしかこの「南蛮踊り」が躍られなくなって、今年31年ぶりに復活したのです。

今年女性団員が2名加わり、そのうちの1名は、小樽市内M飲食店の娘さんです。この店に来店する応援団にあこがれ、商大に入学するや即入団したとのこと、TV新聞等で話題になりました。


左赤い着物がM飲食店の娘さん。右は女装した団員。(当初OB団員と記しましたが、現役の団員との指摘があり、訂正しました。お詫びいたします)


演武「南蛮踊り」の始まりです。31年ぶりの演舞です。

この演舞の指導のために、昭和39年の応援団で女形を務め、南蛮踊りを北大との対面式で演舞された、Watanabe Katuhiroさんが、数日前に来樽、このお二人を指導されたとのことでした。Watanabe氏(FB友で、ローマ字綴り)は島根県大田市居住で、遠路式典に出席のため、また演舞指導のために来られたというから驚きです。


Watanabe氏の指導の甲斐あって、スムーズに演舞が出来たようです。南蛮踊りの舞の由来については不詳ですが、今では日本の踊りのようにも見えますが、70年前、80年前には、外国・東南アジアの珍しい舞踊だったのでしょうね。

<H26.11.25「南蛮踊り」の由来について追記>
Watanabe氏から南蛮踊りの由来にかかわる口上についてご紹介がありました。
『頃は元禄14年、ポルトガルより伝わりて、二代目中村歌右衛門これを脚色し、将軍家に献上せしより数百年、流れ流れて北海道、北海道は小樽市の小樽商大に伝わりし、これぞまことの南蛮踊り』 


もう一つ「雲竜型」と言われる演舞です。中央で演舞するのは、100代副団長森弘樹氏です。長髪、ひげ伸び放題のバンカラ風で登場です。司会によれば、演武のつど熱が入りすぎて、扇子が壊れる…とぼやいておりました。果たして今日の演舞は…


鼓手長の打つ太鼓に合わせ演舞が進みます。左奥に女性団員が見えます。


扇子の中骨(なかぼね)がすでに普通ではない…


かろうじて扇子とわかるかも…


殆ど飛び散ってしまった。


熱のこもった迫力の演舞、


右手の扇子は影も形もない…、左手の扇子も中骨が壊れかかっている。


式典も後半終わりに近づいてきました。100代応援団長による「檄」文の読み上げです。片足20Kgと言われる下駄を高々と持ち上げる、これも見どころです。


数歩前面に出て、懐から巻紙を取り出し、口で結び目を切り、巻紙を広げ、左に放り投げます。


檄文を高々と掲げ、独特の節回しで読み上げます。


式典の最後は商大、北大両校のエール合戦です。先に北大の団旗長が演舞に入ります。これだけの大きな旗を振り回すのですから、相当な腕力が必要かと思います。




北大寮歌「都ぞ弥生」に合わせて観客席のOB達も肩を組んで合唱です。

  <北海道大学 明治45年度寮歌 都ぞ弥生>
 ☆都ぞ弥生の雲紫に 花の香漂ふ 宴遊の筵
  尽きせぬ奢りに濃き紅や その春暮れては移ろふ色の
  夢こそ一時青き繁みに 燃えなん我胸思ひを載せて
  星影冴かに光れる北を
  人の世の 清き国ぞとあこがれぬ (二番以下略)


最後は小樽商大のエールです。小樽商大 寮歌「若人逍遥の歌」

  <小樽商大 寮歌「若人逍遥のうた」>
 ☆琅かん融くる緑丘の 春曙を逍遥へば
  浪漫の霞に街沈み 風悠久の言葉あり
  瀾朶の桜吹雪つつ あわただしくも逝く春の
  伝統古き学舎に 展ける海の果てしなき(二番以下略)


若人逍遥の歌で式典は終了です。


この後は、会場を地下1Fの「小樽桜坂」に移して現役学生と市民・OBとの懇親会が行われますが、残念ながた周囲に知人友人が見当たらず、出席せずに帰宅しました。素晴らしい式典でしたが、ただ一つ残念だったのは…歴代の団長も、舞台上で一言挨拶があってもよかったかな、と思いました。とりわけ、商大応援団を全国に知らしめた、第97代初の女性応援団長牧さんの姿を見かけなかったことが心残りでした。


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札幌市内の紅葉撮影~道庁と北大へ

2014-11-19 06:00:00 | 街中ウォッチング
                                         <北大のイチョウ並木を撮るカメラ女子>


中島公園内を一通り撮影したら、午後を大きく回っておりました。腹が減っては戦が…のことわざ通り、まずは腹ごしらえです。再度地下鉄で札幌駅へ向かい、同庁に通じる地下街の飲食店で遅い昼食を済ませました。そして、道庁内に入る前に、つい最近完成した「赤レンガテラス」前の広場に行きました。正式には「札幌市北3条広場」と言うのですが…

なお、「赤レンガテラス」と言うのは、平成26年8月28日にオープンした三井不動産のオフイス・商業複合施設の『商業施設部分(1~5F)』を言います。このビルと北3条通りを挟んだ向かいのニッセイビル(このビルも平成21年11月オープン)の間の広場を「札幌市北3条広場」と言います。ここ北3条通りは、車両が通行しておりましたが、赤レンガテラスのオープンに合わせ、車両を交通止めにして、レンガ・石畳風の広場になりました。この広場の両側にイチョウ並木があります。ややピークは過ぎましたが、斜光に照らされ、黄金色に輝いていました。


もっと大勢の通行人観光客を取り込みたかったのですが、時間帯が悪かったようです。赤レンガテラス完成以前は、車両が通行できました。今は、散策はもちろん、休憩できるように木製のシートベンチ風になっています、暖かい日には、ここで昼食を取る姿を目にします。


赤レンガテラスの店先で見かけましたが…はて!珈琲の焙煎機械なのでしょうか?目盛かゲージを調整しているようです。


さて、道庁内に足を踏み入れ、池のほとりを見回すと、例年に比べて彩が今一つかな。でも池に映る紅葉を眺めていると気持ちが落ち着いてきます。


緋鯉が1匹、人の気配を感じたのか浮き上がってきました。


池の周囲を回って、吹き出し口の近くまで来ました。


道庁向かいのニッセイビルが映り込んで、ゆらゆら、とても幻想的でした。


反対側の池を見ると、紅葉した木が数本見えます。そこは毎年きれいな紅葉が見られる撮影スポットです。奥に赤い服を着た人がいるような…ぐるっと回り込んでみます。


家族で紅葉や道庁をバックに写真を撮っている方々がおりました。香港から来た人方で、木々の紅葉が珍しいとか、赤ジャケットの男性がモニター画面を見せてくれました。北海道の秋を楽しんでくださいと、片言の英語で挨拶。


次いで訪れたのは北大のイチョウ並木です。イチョウ並木は、北13条門から工学部校舎へ続く約400mほどの道路わきに並んでいます。北13条門へは地下鉄南北線で札幌駅の次ですが、正門から歩いてもそれほどの距離ではありません。途中の風景を撮りながらイチョウ並木方面に向かいます。その前にいつも気になる撮影スポットがあります。正門横のJR側の小道を往くと左手マンション(企業のアパートかも)隣に瀟洒な庭を持つ別荘のような、料亭のような建物があります。


低い塀越しに庭を覗くと…手入れが十分とは言えませんが、紅葉が綺麗で、平屋の建物にはいつも白熱灯が灯っていて、暖かい雰囲気が伝わってきます。ここを通るたびに、どなたかの邸宅?それとも寮?あるいは、ベンチ・テーブルが置いてあることもあって、不思議に思っておりました。


正面に回ってみると「博多ぶあいそ別邸」と言う料理店でした。表門の左手に、メニューが表示された大きな立て看板がありました。


さて正門横の駐車場出入り口から、キャンパスを南北に走るメインの通りを、イチョウ並木のある方向に向かいます。クラーク会館前の広場の木々の影が長くなってきました。


通りはすっかり日陰になって、さすが日が陰ると肌寒く感じます。


理学部と北大生協中央大食堂の間の路を西の方に進むと、今は立ち入り禁止となっているポプラ並木があります。食堂横の小さな広場には枯れ葉がいっぱい。夕日を浴びて、赤く輝いているカエデが目立ちました。画面左奥がポプラ並木に通じています。


理学部の学生さんでしょうか、自転車を止めて教室に向かうようです。サドルにスカートが引っ掛かって…、赤い自転車に、赤いスカート、さらに赤いマフラーと、なんとおしゃれな学生さんなんでしょう。なお、ポプラ並木はこの道の奥です。


奥の建物は教育学部でしょうか。陽が陰ると、紅葉の彩が今一つ…


理学部博物館の前にカエデの木がありますが、一本の木にも関わらず、枝によって葉の色が、黄色だったり、赤だったりしています。


やっとイチョウ並木の前に来ましたが、陽がかなり傾いてきて、影がかなり伸びています。この最奥が、北13条門になります。

この道路の両側に約70本のイチョウが並んでいます。11月の1日(土曜)と2日(日曜)には、このイチョウ並木を車両通行止めにして、歩行者に開放し、午後4時半から9時まで並木のライトアップが行われる予定です。イチョウ並木の両側に薬学部がありますが、現在両側共に工事中で、大型ダンプカーがひっきりなしに出入りしています。


工事中の薬学部は白いパネル塀で覆われていますが、パネル塀には北大構内の代表的な建物の写真がパネル張りにされています。黄色いじゅうたんの上を自転車が走ります。


生協大食堂前のベンチで専門書を読む学生。


午後4時半を過ぎて、陽はすっかり影ってしまいました。時間があればもっと撮影していたいところでが…。5時過ぎに東京行きのブルートレイン北斗星がJR札幌駅に、入線してきます。と言うことで、急いで札幌駅に向かうことにします。


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札幌市内の紅葉撮影に…中島公園へ

2014-11-13 06:00:00 | 街中ウォッチング


10月25日(土曜)に行われた、私の属する写真グループ写団豊友会の秋の撮影ツアーに参加できず、今年は札幌市内の紅葉撮影はあきらめておりました。10月22日(水曜)から25日(土曜)まで、不整脈の検査・治療で小樽協会病院に入院と言うアクシデント(と言うほど大げさではないですが)のためでした。この間北海道新聞の道央版には、北海道大学の北13条門のイチョウ並木が色づき、見ごろを迎えている、と言う記事が写真入りで出ておりました。退院直後の数日は外出を控えていましたが、我慢しきれずに、30日(木曜)撮影に行ってきました。

紅葉のピークは過ぎつつありますが、何とか滑り込みセーフを狙って、この日1日で、中島公園、北海道庁そして北大のイチョウ並木等の紅葉&黄葉を撮影予定。加えて、来年の3月で廃止が言われているブルートレイン・北斗星の撮影も加えるという欲張りスケジュールです。先ずは午前11時15分札幌駅到着の北斗星を狙います。ついでに午後5時12分発車の北斗星を撮る予定です。なおブルートレインについては機会を改めて、8月末で廃止となった赤電と合わせ掲載する予定です。


<中島公園の紅葉は、ピークは過ぎつつあるものの…ハプニングも>

札幌駅で北斗星の撮影を終えて、地下鉄南北線で中島公園に着いたときはちょうど正午でした。パークホテル側の出口から出てみると、一面黄色いイチョウが出迎えてくれました。幾分ピークは過ぎているものの間に合った。「ばんざ~い」とつい、叫びたくなる気持ちを抑え、夢中でシャッターを切りました。


絶好の撮影日和、地下鉄出口から北の方向・札幌駅方面を望む。


公園内は至る所で紅葉&黄葉、まずは右回りで…日本庭園の入り口付近で何やら…


あれれ、花嫁さんがいる(もちろん花婿さんも…)、手前にプロのカメラマンと衣装係のスタッフがいて、どうやら日本庭園の紅葉をバックに撮影しているようです。花婿さんの寄りかかっている左の門柱には「ペットのフンの始末は…」の注書あるのでカットしました。

声をかけると、香港から結婚記念用の撮影に来ているという。話によれば、式の当日に、その模様を放映するとのこと、またフォトブックとして引き出物にすると喜ばれるとのことでした。そういえば、昨年9月に旭岳の紅葉を撮影に行った際にも、ロープウエーの姿見駅付近で、台湾のカップル&カメラマンが撮影していたのを思い出しました。その時は周辺の観光客も含め、カメラを持っている方はどんどん撮影してくださいと、言われました。今回も声をかけると、プロカメラマンの邪魔にならなければOKとのこと。数カット撮らせて頂きました。


前を歩く方も香港の観光客でした。


まだ赤みが足りないようですが…今年の紅葉はカエデ類の赤みが今一つ足りないような気がします。

さて日本庭園を抜けて、菖蒲池の周りの遊歩道に出ました。


対岸の紅葉をスマホで撮っているようですが…何も中腰にならなくてもいいと思うのですが…


いけに映り込む紅葉もきれい。


豊平館はただいま改装中で塀囲いがされているので、撮影を避け、向かいの広場を見ると…読書しながらスナック菓子をつまんでいるのでしょうか。カラスがおこぼれ狙って寄ってきました。


菖蒲池のそばでは、秋の風景を描く人たち方たちのサークルでしょうか。そのうちの一人が「あれ!あそこに新郎新婦がいるよ」と指差しました。


カップルの後ろにはカメラマンがいて、ポーズに注文を付けているようです。付き人がその都度飛んできてドレスを直していました。


いけに映り込んだ画像では、これが一番きれいかもしれません。正面がパークホテルで、隣はマンションのようです。

さて菖蒲池の周辺から一旦音楽ホール「キタラ」の方に向かいます。キタラの先にはイチョウ並木があります。同じ公園内でも日当たりや温度に差があるのでしょうか、この辺りのイチョウはかなり葉が落ちてしまってました。行きつ戻りつして撮影スポットを探していると、またもや出会いました。


幸せそうなカップルに、幸多かれと祈ります。


さらに公園内をふらついていると、バスから降りた中学生の団体でしょうか、先生に引率されながら、キタラの方に向かうのでしょうか。

撮影スポットを探しましたが、紅葉のピークを過ぎているせいでしょうか、これはと思う紅葉がみつかりません。と言うことで、中島公園に隣接する幌平橋寄りの護国神社に向かいます。去年はここ護国神社入り口のカエデがものすごくきれいだったことを思い出したからです。


護国神社の少し手前にある伊夜日小神社(=弥彦神社)の境内に、綺麗なカエデを見つけました。普通に撮ると、暗い部分が多いのでカエデの色が飛んでしまいます。ここは大幅にマイナス補正です。


七五三の幟が目立ちますが、平日の昼なので散策者が数人いただけでした。去年は鳥居の辺りに色鮮やかなカエデが何本も見られ、撮るのに待ったのですが、今年はいい色が出てないみたいです。


お昼もかなり過ぎてきました。空腹感に追われては撮影意欲がなえてしまいます。次の撮影地、北海道庁&カフェテラスと北海道大学に向かうことにしました。なお道庁と北大の紅葉については次回アップいたします。

中島公園の紅葉については、当ブログ2012.11.17付「札幌市内紅葉見て歩き」も合わせご覧ください。


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11月に入り、相次いで写真コンテストの表彰式が…

2014-11-07 06:00:00 | フォトコン関係
                                 小樽市民会議「2015おたるカレンダー」11-12月頁「小樽ゆき物語の始まり」


1日(土曜)には、小樽市民会議主催「2015おたるカレンダー」写真コンテストの表彰式が、また3日(月・祭日)には小樽写真市展の表彰式がありました。すでに前々回のブログで紹介しました小樽写真市展が、10月の31日(金曜)から11月3日まで、小樽文学館内の市民ギャラリーで、入賞作品が展示公開されておりました。展示最終日に、表彰式を行い、その後作品を持ち帰るというものです。

前々回のブログでは、第2部ネイチャーの部の入賞作品をご紹介しておりませんでした。ので、ここに改めて紹介いたします。


左から推薦1点、特選2点、準特選2点です。
☆推薦(市長賞) 「夜明け」 嵯峨秋雄
☆特選(美術館長賞) 「旭岳の恵み」 鹿戸芳之
☆特選(ユネスコ賞) 「閉じ込められた気泡」 紅露雅之
☆準特選(朝日新聞社賞) 「金環日食とベイリービーズ」 角江嘉昭
☆準特選(読売新聞社賞) 「運河のアート」 内田絢子


入選作品に見入る人たち

なお、会場隣の別室にて市展運営委員長の川原静雄氏はじめ各賞を協賛した団体代表が一堂に介し、滞りなく表彰が行われました。なお上位入賞者には賞状と楯が、入選者には賞状が贈られました。副賞等は一切ありません。


ちなみに頂いた楯は、左が市展賞(推薦)、右がネイチャーの部のユネスコ賞(特選)の楯です。なお市展賞は平成10年にもいただいておりますが、まったく同じ楯でした。



さて11月1日(土曜)には「2015おたるカレンダー」フォトコンテストの表彰式が、小樽運河側のホテルノルドありました。小樽市民会議は、1982(昭和57)年、全国各地の日本青年会議所の呼びかけに応じ、組織し、町づくり団体と深い繋がりを持つために発足しました。全国の330もあった市民会議は、ここ小樽のみが現存しています。同カレンダーは、2000(平成12)年に小樽の良さを全国に発信しようと始め、途中休止もありまあしたが、今年で14回目の発行となります。10月中旬に市民会議のメンバーによる選考委員会(本郷正利審査委員長)を開き、審査の結果、6枚の掲載写真を決定しました。


ホテルノルド2Fで行われた表彰式の前に、報道機関にカレンダーが紹介されました。


各自入選作品ページを持って記念撮影。前列右は、市民会議の大渕会長。手にしているのは表紙ページで、金久保兵士郎氏のスケッチ画「小樽和光荘」です。


表彰式の後は、審査委員長本郷正利氏の講評がありました。

1-2月頁 「おもてなし・小樽雪あかりの路」 鹿戸芳之

<講評>「小樽雪あかりの路」が定着し、国内外を問わず多くの観光客が、寒さが厳しいこの時期に来ます。かまくらの中の雪だるまが、暖炉に温まるカップルのよう。心が温まる感じがします。

3-4月頁 「桜トンネルを征く」 貝沼正雄

<講評>水天宮鳥居正面の花園橋での撮影。、小樽の古い町並と桜をコラボして面白い。線路の上に桜のトンネルに見立て、画面の構成に成功している。

5-6月頁 「運河慕情」 太田照二

<講評>この角度からの運河は凛とした表情を見せている。またガス灯にかもめが休んでいるのもいいアクセント。普段の賑やかさがなく、ボートもゆったりと漂い、静かな運河を上手く切り取っている。

7-8月頁 「水すだれ(天神)」 嵯峨秋雄

<講評>小樽市の水道は今年100年を迎え、それを記念し、周辺をライトアップして水管橋を開放しました。スポットライトにより水の流れと森林が浮かび上がり、幻想的で、見学者のシルエットも神秘的な光景となりました。

9-10月頁 「塩谷 徳源寺の秋」 宮尾一美

<講評>
年輪を重ねたイチョウが、寺の門のように秋そのものを表現し、季節感を創出。窓に黄葉した木々が反映し、画面に無駄のない写真となりました。

11-12月頁 「小樽ゆき物語の始まり」 紅露雅之

<講評>深々と降りしきる雪、ストロボの発光撮影で、雪をシャボン玉のように表現しました。ファンタジックな世界に引き込まれそうになる、幻想的な雰囲気も良かった。

講評の後は、会場をホテルの最上階に移し、入選者と、市民会議のメンバー、審査員本郷氏との懇親会の始まりです。


なお入選者6人のうち5人までが旧フォートピアのメンバーでした。写真・カメラ談義に花が咲く。


2015おたるカレンダーは、紀伊國屋小樽店他小樽市民会議事務局(山田町荒幸雄仏壇店)でも取り扱っています(1部800円+送料)。旧小樽在住者や海外に転居されたからも引き合いがあるとか。


 
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小樽街中紅葉ウォッチング

2014-11-01 06:00:00 | 街中ウォッチング


恒例の写団豊友会の紅葉撮影ツアーが、10月25日(土曜)に行われるという、事務局からの通知をいただき、楽しみにしていたのですが…。不運なことに、通院中の協会病院の担当医師から、不整脈の抜本的治療を23日(木曜)に行いますとの通知を受けてしまいました。去年12月の下旬に不整脈で8日間ほど入院治療を行いましたが、今回は手術そのものは簡単で3泊4日の入院で完治するとのこと。今まで2種類の投薬を、1種類で済むようになり再発はまず起こらないとの説明に、不安ながらも、受けることにしました。

そのため、せっかくの紅葉撮影ツアーも参加できませんでした。ならば入院前に小樽市内の紅葉を撮ってしまえということで、10月12日(日曜)には孫たちを連れて天狗山へ、15日(水曜)には写友と朝里宏楽園温泉の庭園、朝里ダム付近を、18日(土曜)には小樽公園及び長橋の苗穂公園を、26日(日曜)には中野植物園に行って見ました。


(1) 孫たちを連れて天狗山へ

この日は10月9日の、テン(10)グ(9)をもじって色んなイベントが行われていました。山頂レスハウスでは、野菜や果物の即売会や、餅つき大会の最中でした。また1周4km程の天狗山スライダーも行列のできるほどでした。


普段は閑散としていますが、今日は順番待ちが出るほど。嫌がる娘たち(孫)を説得して婿が無理やり乗せる一幕も…


展望レストハウス横の撮影スポットでまずは記念撮影。山々が結構紅葉してきている。


小5の孫娘がコンデジで撮った1枚。本人の頭の影が映り込んでいる。


これも小5の孫娘の作品。最上町の霊園ですが、木々が見事に紅葉している。


秋物野菜、果物の即売会、多分市価より安いのでしょうが到着したばかりなので、買わずに見学だけ。


天狗神社境内はすっかり紅葉しています。


山頂右手の展望台兼休息所付近から、市内が眼下に見渡せます。


レストハウス付近の広場からは対岸がうっすらと見えます。右端の木は、天狗桜と呼ばれています。


(2) 朝里川温泉宏楽園と朝里ダムの紅葉を撮りに…

宏楽園の庭園の紅葉が見ごろと言う話を聞き、10月15日(木曜)に写友と撮影に行ってきました。宏楽園は小樽を代表する温泉旅館で、約2万坪の広大な敷地を有し、敷地内に源泉を持ち、代々日本庭園の整備に力を入れ、春には200本の桜が咲き誇り、秋にはエゾ山桜を始め楓類が見事な紅葉を見せます。


庭園内に入る正門とそれに続く塀の脇の見事なカエデが、お客を出迎える。


白いあじさいでしょうか、枯れずに白さを保っています。


花の名前はわかりませんが、ライラックや百日紅にしては背が低いし…枯れかかってもなお美しく咲き誇っています。


枯れ葉の中を、悠々とカラスが歩いていました。


庭園内にはいくつもの池が作られていて、周囲の紅葉が映り込んでいます。


真ん中の大きな緋鯉が跳ねたのでしょうか、大きな波紋が出来ました。

宏楽園温泉の庭園で十分撮りつくし、次は朝里ダムに向かいます。この辺りは北海道新幹線が通るのでしょうか。今盛んに鉄道関係の工事が始まっていて、大型ダンプが、仮設の鉄橋を行き来しています。


工事のめどが付いたら、この鉄橋は取り払われてしまいます。朝里ダムはこの先です。


途中スキー場のペンションが多い地域には、ペンションの周辺は花だらけです。


ループ橋のスタート地点には休憩用の駐車スペースがあります。ダムの下まで散策路があって、散策を楽しむ方々もおられます。


ループ橋を渡って、ダム左手の展望台に上がると、朝里ダムが一望できます。ダム湖周辺の紅葉は赤色が多少濁った感じでしたが、湖面のさざ波が輝いて、とても綺麗でした。奥の建物はダム資料館。


ダム資料館の駐車場から右手のダム湖に沿って散策路が整備されています。


(3) 長橋苗穂公園に紅葉は今一つ…

過日新聞で公園内でライトアップして夜間も市民に紅葉を楽しんでもらう旨の記事が出ました。早速18日(土曜)の午前中に下見に行ってきました。ところが、紅葉したカエデの樹木は資料館のそばに2本あるのみで、あとはエゾ山桜やナナカマドの葉が幾分紅葉しているだけでした。資料館の係員にライトアップされるのはどのあたりが尋ねましたが…、市民団体が実施するそうですが、詳細は聞いておりませんとのこと。う~ん、役所仕事丸出しのような対応に…いささかあきれ返る。


春には、この散策路は桜で覆われるのですが…


資料館横の大広場のそばで見かけました。


さらにアップで撮ってみました。


涙を流す妖怪?何が悲しいのか、大粒の涙を…


資料館裏の1本、日陰をバックに撮ると、とても綺麗でした。

苗穂公園はやはり秋よりも春の方が見応えがありますね。水芭蕉やザゼンソウの大群が花咲き、池の周りにオタマジャクシがウヨウヨ、そして公園全部が桜に包まれる、そんな時期の苗穂公園が大好きです。
☆参考☆
2013.4.26付当ブログ「水芭蕉の咲く頃
2014.4.25付当ブログ「モノクロで見る苗穂公園の春

(4) 中野植物園はまさに紅葉盛り…

小樽市内清水町の中野植物園は、施設の植物園で、開業が明治41年と言うからすでに100年以上の歴史があります。一部遊園地も兼ねていたようで、その名残があちこちに残っています。本当は小学生の孫娘を連れてきたかったのですが、孫は平日で学校に行っているので…


遊具を自分で回して、流し撮り…、孫がいればカメラを持たせて周囲を流し撮りしたかったところ。ではと、カメラを回転台の上に置いて…、あれれセルタイマーがついていない。


樹木の間から陽が差し込むと影もきれいだ。


中年のご夫婦が階段を上って行く。


あちこちに懐かしい遊具が手入れされて設置されている。時折吹く風に枯れ葉が舞い踊る。


アジサイが、ドライフラワーになりかけている。


(5) 病院の窓からは住吉神社が見える…

22日(水曜)から3泊4日の入院となりました。病室ではPCを使うことはできますが、netが使えません。ゆっくり休んで、読書でもと思っておりましたが、窓から南小樽駅から住吉神社に至る道路わきのイチョウが見えます。まさにイチョウが黄葉し、朝日に照らされてとても綺麗に見えます。持参したコンデジPENTAX WG3のHDRアートで撮りまくり。


朝日を浴びて、住吉神社の森は、赤く染まりました。中央に見える道路は参道ではなく、高田幼稚園通じる道です。


イチョウが見事に黄葉しています。HDR加工すると、極端にどぎつくなりますので、幾分補正しましたが…それでも見た目より再度が強すぎますね。


国道5号線から1本山の手側の小路で見かけました。入船市場の裏手にあたります。見事なツタでした。窓までツタに覆われていますが、倉庫のようです。


このほかに、小樽公園でも撮影しておりますが、スペースの都合ですべて載せられませんでした。折を見て掲載したいと思います。

なお、コメントは事前承認制としましたので悪しからず、ご了承ください。
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