紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

新しいスキャナーを購入しました

2013-04-10 06:00:00 | デジタル
10年ほど前に購入したスキャナーがついにダウン。フィルムのスキャンが出来なくなってしまいました。そこで思い切って新しいスキャナーを買ったのです。スキャナーには、(1)フィルムだけを専門に取り込むスキャナーと、(2)コピーを兼ねたり、写真を取り込む機能も兼ねたスキャナーもあります。さらには(3)プリンタとスキャナーが一緒になったタイプもあります。

私が持っていたのは、2番目のタイプで、フラットヘッドと呼ばれるタイプです。10年ほど前に購入したのはCANON製の5200Fと呼ばれるスキャナーで、最高解像度が2400dpi、35mm判フィルムのみ取り込むスキャナーで、セミ判(6×4.5㎜)や6×6判などのブロニーフィルムは取り込みが出来ませんでした。価格的にも2万余円と、中級機でしたが…。ところが昨年1月にPCをWindows7に切り替えたとき、5200Fの対応ソフトがなくて(アップデートされていない)、インスツール出来ず、やむなく古いPC(WindowsXP)でデーターを取り込んでいました。その5200Fも寿命が尽きたのか電源が入らなくなって、ただのゴミと化してしまいました。

新しいスキャナーは、CANO SCAN9600F Mark2と言い、キャノン製品のフラグシップ機であるMark2のネーム入りです。3月14日に新発売された製品ですが、価格ドットコムで最安値を見ると、なんと23000円台で購入できることがわかり、即購入しました。


梱包用外函を写しました。

主な仕様・スペックは下記のとおりです。

35mmフィルム スリーブ(6コマ)、マウント
ブロニーフィルム スリーブ(セミ判、6×6判、6×9判ほか)

スキャンスピード
35mmネガ 9600dpi 6分10秒  1200dpi 18秒
35mmポジ 9600dpi 2分10秒 1200dpi 10秒
L判カラー写真  4秒
A4判カラー文書 7秒 

実際には35mmフィルムを最高解像度の9600dpiで取り込むことはなさそうです。ワンカット取りこんでデジタルデータ化すると、約800~900MBとなってしまいます。1画像で1GBに近いデーターは、明らかにオーバースペック。PCがパンクしてしまいます。ということで今回は取り込んだ画像をもとにブログを書いてみました。5200Fと9600FMark2との画像比較や、数十年前のフィルムから出てきた画像を交えて見ていきます。


(1) スキャナー両機比較


5200F機による35mmポジフィルムの取り込み(出力2400dpi)。画像は平成11年ころ小樽マイカル(現WingBay)に出店した石原プロワールドの受付嬢を撮影したものです。5200F機は赤い部分が多いと、全体に紫っぽいモヤがかかったようになります。解像度2400dpiですが、画像中心部を拡大してみると(拡大率200%)…


かなりシャープさが落ちています。チラシの文字は解読不能です。


9600F機による取り込み(出力2400dpi)。上の画像との差は歴然です。


200%に拡大した画像ですが、チラシの文字も割と鮮明に読み取れます。


5200F機による35mmネガカラーフィルムの取り込みです。


9600F機による35mmフィルムの取り込みです。上のカットは小樽雪あかりのフォトコンテストで「ぬくもり賞」となり、原版を主催者に渡したために、上のスキャナーで取り込んだ画像しか残っていません。したがって、下の画像はコマ番号が隣のカットになっています。両カットともに、スキャナーで取り込み後ソフトで調整しています。ソフトで調整後は両機に大差は見られません。


(2) 大判フィルムの取り込み

スキャナー比較はこれくらいとして、5200Fでは取り込めなかったブロニー判フィルムが、9600Fで取り込めるようになったが最大のメリットです。中学生、高校生時代にオヤジのカメラ(パール2型、セミ判)を借り出して撮ったフィルムがデジタル化でよみがえりました。ここではセミ判、6×6判、6×9判を取り上げます。

9600F機では、セミ判、6×6判、6×9判の判断は機器が自動で行います。手動で出来ないのが残念ですが、自動判別するために、珍現象が起きることもあります。それは後で述べるとして、セミ判から見てみましょう。


中学校3年生頃の遠足の時のカットです。新十津川町との間の尾白利加(おしらりか)川にかかるつり橋で撮影。


コマの間が重なったために、機械は6×9判と判断したようです。中学3年の時の修学旅行で十和田奥入瀬をまわったとき撮影。


ロシア製の二眼レフカメラ「LUBITEL」で、平成7年に撮影した画像。現役時代青森支店から釧路支店に転勤し、単身赴任していた頃の画像です。当時住宅が鶴ヶ岱にあって、広い一戸建ての住宅を手に余していたことを思い出しました。また前年の平成6年10月に、根室沖を震源とするマグニチュード8.2の最大級の東方沖地震が発生し、釧路根室に大きな被害が出ました。


昭和11年製の六桜社(のちのコニカ)リリー(6×9判)によるカット。ポジフィルムによる。リリーについては、2010.12.25日付ブログ「コニカという名のカメラたち~その2」に詳しく述べております。


上と同じ。ネガフィルムによる。


オリンパスペンのようなハーフサイズのフィルムでは、二カット同時に取り込んでしまいます。画像は昭和50年代の東京競馬場のパドックです。

ちなみにこれら以外のフィルムの取り込みはどうであろうか、という疑問がわいてきます。文書やカラー写真が取り込めるのですから、フィルムガイドレールから外れたサイズでも取り込めると思うのは当然です。ちなみにベスト判(4×4cm)で試した見ましたが、取り込みOKでした。それでは110判は?これはポケットサイズのカメラのフィルムです。もちろんデジタルデータ化できました。


110判のフィルム1ピースまま取り込みましたが、ここでは半分にカットして例示しました。昭和50年ころの画像で、カメラはAGFA110です。右端の画像は私自身で当時30歳台前半の頃でした。


<昭和30年代初めの頃~オヤジのパール2型を持ち出して>

私が中学、高校の頃にパール2型カメラで撮影した画像がたくさん出てきました。そのほとんどはモノクロ画像ですが、取り込んでみると当時の記憶がよみがえってきます。ここで最後に何カットか紹介します。


中学3年3月の卒業式後の謝恩会にて。当時はカメラが大流行し学校に持ってくる子も多かった。


同級生たち。このカットは、当時現像プリントしてくれた地元の写真屋さんに、いいカットで、友達の表情が生き生きしている、とほめられました。


なぜか、放課後に弁当を食べている…。思い出せません。


中学校の校庭で、友人にシャッターを切ってもらった一枚。3年生の夏でした。今は珍しくなった木のサンダルを履いて自転車で通学していたことを思い出しました。


この美人は?友達でも恋人でもありません。写真屋のオヤジさんに誘われて、生まれて初めてモデル撮影会に参加しました。今見ると、モデルの前が空きが少なくて窮屈な感じがしますね。


モデル撮影会のカット。昭和33年ころだったと思います。地元雨竜町神社の境内でした。

機会があれば、高校生、大学生のころの写真も取り上げてみたいと思います。  
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カメラ雑誌デジタルフォトに作品が…

2009-08-15 09:00:17 | デジタル
月刊カメラ雑誌「デジタルフォト」(ソフトバンク・クリエイティブ社)に、二月連続作品が取り上げられる予定です。デジタルフォトの写真投稿サイト(creative people)のDAILY PICKSに以下の作品が取り上げられました。

先ず、7月23日に取り上げられたのが下の作品です。元々はネガカラー作品ですが、作品のポイントである中央の二人の女性を強調するために、あえてモノクロ化してみました。

          7.23 DAILY PICKS  「秋空を撮る」
          (デジタルフォト8月20日号掲載予定)

<選評>
大胆にフレーミングするモニュメントは、かの有名な彫刻家野口勇による「テトラマンド」ですね。雲の表情がとても豊かで、美しいグラデーションを描いています。そういう意味では、モノクロに仕上げたことは正解ですね。
しかし、構図的には、もう一歩追い詰めることが出来たように思えます。右側を少しカットして二人を画面中央に配置(構図提案)、そうすれば二人の視線がモニュメントの頂点と重なり、さらに空の上へと導かれるように思います。(デジタルフォト:福島)

昨日8月14日に取り上げられた作品は、美瑛の青い池で、昨年7月に撮影したものです。

          8.14 DAILY PICKS 「倒木」
          (デジタルフォト9月20日号掲載予定)

<選評>
私も一度、訪れてみたいと思っている美瑛川の「青い池」。コバルトブルーとも、エメラルドグリーンとも言えぬ、何とも言えない素敵な色合いですね。浅瀬に倒れた倒木の姿が徐々に、その美しき色合いに染まっていく姿がとても印象的です。
そして、本作品のポイントは手前にいきいきとして草と小さな花を入れたことにあると思います。倒木を老人に例えるとすれば、草花は子供、その対比的な両者の競演が、この作品をより優れたものに押し上げているように思います。(デジタルフォト:福島晃)
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