紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

紅葉シーズン真っ盛り~和光荘の秋

2013-10-28 06:00:00 | 街中ウォッチング
10月も第4週に入って、寒さも一段と厳しくなってきました。雪虫が飛び交い始めると、1~2週間後には初雪が降ると言われています。この分ですと11月に入ると平地にも雪が降るような気配です。小樽市内の紅葉も急ピッチで進み、毛無山方面も、天狗山もすっかり山々が赤と黄色と緑のまだら模様になってきました。街路樹のプラタナスの大きな葉が舞い散り、イチョウもかなり黄色くなってきました。

そんな中、10月23日太田照二氏が代表を務める「写団豊友会」の紅葉撮影ツアーに参加させていただきました。太田氏は私が属する写真倶楽部「フォートピア」の代表でもあり、両団体に交流があります。今回は豊友会の撮影ツアーに参加させていただきました。まず、星置の滝(札幌手稲区)、朝里宏楽園、朝里ダム、豊倉町のパークゴルフ場、奥沢水源地、潮見台町の和光荘、入舟町の天上寺の順で回ってきました。中でも和光荘の紅葉が素晴らしく、今回第1回目として取り上げました。

和光荘は、小樽の歴史的建築物の一つです。小樽の歴史的建築物と言うと、石造りの倉庫群がイメージされますが、和光荘はれっきとした木造建築物で、大正11年(1922年)に地元酒造会社「北の誉」の2代目社長の邸宅として建てられました。アールデコ調の洋風で統一されながらも、随所に和風を組み込んでいます。なお、かつては宿泊所としても利用され、昭和29年に昭和天皇皇后両殿下が宿泊されております。


正面玄関前に至る小路の途中にはイチョウが植えられていて、紅葉真っ盛り。私の愛車に映り込みました。


前面広場にある丸い池には落ち葉が…

和光荘は個人の所有建物ですので、勝手に敷地内に入ることが出来ません。事前に和光荘の管理者に庭園内の立ち入り及び写真撮影の許可をいただいております。庭園内の樹木はすっかり紅葉が進んで、折からの日差しに赤く輝いております。まずは建物の周辺から撮ってみます。


正面の洋式建築物の横に平屋の建物があります。見取り図(9月の和光荘見学時に頂いた資料による)からは、従業員用の住まいだったようです。左の蔦で覆われた部分は、1Fが従業員用食堂、2F、3Fが什器庫となっています。なお現在は全館居住用には使われておりません。


平屋の部分からは小樽の市内が一望できます。


まずは庭から和風の建物と紅葉を撮ります。正面は洋風ですが、側面は全くの純和風づくりになっています。


さらに近づくとガラス戸に庭の紅葉が映り込んでいます。


もっと近づいてみました。


庭園内のあちこちでカエデが紅葉しています。


庭全体が燃えているかのようです…


建物の影の部分をバックに赤いカエデが、撮って、撮ってと言っているようでした。


庭園を進むと広場もあります。


庭園内には灯篭も数か所に置かれています。

一旦庭園内の広場に出てみると、100坪ほどの広さがあるでしょうか、海側には藤棚があります。藤棚はもちろんシーズンが終わっていて、今は大きな実をつけています。枝豆を数倍大きくしたような形です。さらに藤棚の隣にはアジサイが、一部いまだ青い花を咲かせています。


午後2時近く、晩秋の陽はかなり低くなってきました。中央奥に藤棚とアジサイが見えます。


藤棚を下からのぞくと、大きな枝豆上の実がぶら下がっています。


やがて雪に埋もれてドライフラワーになるのでしょうか。この時期でもアジサイは咲くんですね。

広場から再び木々の間の小道を抜けて和光荘の裏側の方へ出てみます。かなり広くて、ちょっとしたグランドが作れるほどの広場があります。広場の向こうは住宅街になっているようです。その広場の端に紅葉した樹木が見えます。


広場には柵もないので自由に行き来が出来るようですが…、さらに左手を見ると、


やや高くなった部分の土が流れ出したのか、木の根っこが地表に出てきています。


もっとズームレンズで引っ張ってみると、まるで木の根が今にも歩き出してきそうな感じがします。数年前に見たときよりも、さらに根が這い出してきたようです。

再び庭園内に戻り紅葉撮影に専念します。


園内の樹木はカエデ類が多いようです。


カエデ等の赤い葉が多い中、イチョウの黄色が目立ちます。園内にはイチョウはこの二本しかありませんが、市道から和光荘に至る海側(潮陵高校のグランド)には数本のイチョウの木があって、銀杏がたわわに実っていました。このイチョウの木は横に広がらず、ポプラのように縦に伸びています。


やはりカエデの赤い葉に目が行きます。


まだ赤くなり切らない葉が、逆光で透けて葉脈が見えます。

それほど広くはない庭園なので、小一時間もすると、ほとんど撮りつくしてしまいました。すでに豊友会のメンバーも撮影を終わって建物の前の広場に集まっています。太田代表が管理事務所にお礼の挨拶をして引き上げます。なお、和光荘は、地酒「北の誉」酒造会社社長である野口氏の個人住宅(別邸、今は使われていない)ですので、庭園も建物の内部についても、一般公開はしておりません。とはいえ由緒ある歴史的建築物ですので、数年に一度、公開されることもあります。今年度はNPO法人小樽ワークス主催で和光荘の見学会が9月21日(土曜)から29日(日曜)まで行われました。私も抽選に当たり、25日(水曜)見学会に行ってきました。内容等については機会があれば紹介します。

なお、和光荘は紅葉の時期だけ映えるわけではありません。梅が正面横に数本植えられていて春先にもいい景観を示します。実は今年の春先に、和光荘+桜を撮影に来たところ、桜の木は1本しかありませんでした。梅の老木が5-6本あって、見事に白梅が咲き誇っていました。


平成25年5月26日撮影。なお、内地では梅が2月、桜が3月に満開となります。花札のとおりですが、開花前線が北上して津軽海峡を渡ると開花の時期が逆転します。桜が先に咲いて、梅が後から咲くというように。小樽ではほぼ同時期に満開になるようですが…


平成21年10月25日撮影。2011年小樽カレンダーコンテスト入選、9-10月頁「和光荘の秋」


次回は、豊友会のツアーで撮影した市内各所の紅葉等を紹介いたします。


コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大型クルーズ客船の寄港が終わりました

2013-10-24 06:00:00 | 写真
10月15日(火曜)今年最後となる、大型クルーズ客船が入港しました。小樽初寄港となるフランス船籍の「ル・ソレアル号」10944トンで、午前7時に第3埠頭16番バース(berth)に着岸いたしました。同日午後7時には、次の寄港地金沢に向けて出港しました。6月1日のブレーメン号に始まった大型クルーズ船は、今回のル・ソレアル号が最後の寄港で、合計18回となりました。寄港回数は過去20回の昨年に次ぐ多さでした。その中から印象に残ったクルーズ船を振り返ってみたいと思います。

残念ながら、最後の寄港となったル・ソレアル号については、撮影に行く予定をしていながら、うっかりミスで逃してしまいました。気が付いたときは、午後7時過ぎで夕食中に大きく長い汽笛が聞こえたときでした。今から飛び出しても間に合いません。と言うことで最終寄港船の画像はありませんが、今年を振り返ってみたいと思います。話題になったのは、過去最大の豪華客船「サン・プリンセス号」77441トンが寄港したことでした。


(1) 過去最大級の「サン・プリンセス号」入港

過去に小樽港に入港した最大のクルーズ客船は、平成22年5月21日の「レジェンドオブザシー号」(69130トン、乗客2076人)ですが、サン・プリンセス号はこれを上回る77441トン、乗客2022人となっています。その威容の大きさに、港で撮影しようとしてもカメラの収まりきれませんでした。6月19日(水曜)と7月19日(金曜)の2度寄港しました。

なお、これらの大型クルーズ船を上回る船は、実は小樽港に2度入港しています。民間船ではありませんが、米軍の空母「インデペンデンス号」(80643トン、乗員数3950名)が平成9年9月5~7日に、同じく米軍空母「キティホーク号」(83301トン、乗員数5624名)が平成12年10月と18年7月の2度寄港しています。インディペンデンス号が民間港初入港と言うことで、3日間で何と40万人が、小樽港に見学に来たと、当時の新聞で報じられました。


サン・プリンセス号を普通に撮ったのでは入りきらないので、パノラマで撮ってみると…かなり歪みました。


舳先のほうから、下がって下がって撮ったもの。


二度目の7月19日(金曜)の寄港時には、船内見学が出来ました。とにかく広くてでかい。飲食コーナーが何か所、いや何十か所あるのだろうか。飲食料金は、クルーズ料金に込だというから、食べて飲まなきゃ損、なんていうのは貧乏人根性丸出し、でもいいや、食べたい。


7月19日2度目の出港時には小樽商大のYOSAKOIソーランチーム「翔楽舞」による演舞で見送りがされました。YOSAKOIソーランが歓迎や見送りで演舞されるのは、これが初めてではないかと思います(勘違いかもしれませんが…)。


同じ勝納埠頭にある、東日本海フェリーのビルから見る。サンプリンセス号が、薄暮の中小樽港を出ていく。


(2) 初寄港イタリア船籍の「コスタ・ビクトリア号」

サン・プリンセス号の陰に隠れあまり話題になりませんでした。このコスタ・ビクトリア号も大きさでは引けを取りません。75166トン、乗客数2394名とサン・プリンセス号とほぼ同じです。8月27日に入港しました。この日は第3号埠頭14番バースににっぽん丸(22472トン)が、勝納埠頭にコスタビクトリア号が、2隻同時に入港となりました。普段大型船舶が着岸する16番バース(3号埠頭左側)は、クルーズ船停泊用に改良工事中で14番バースに大型船が着岸します。第3埠頭は、5万トンクラスが上限ですので、それを超える船は勝納埠頭に着岸します。午後5時の出港を見送りに行ってきました。


いくら下がっても全容が収まりきれません。


出港に合わせて小樽潮太鼓保存会の太鼓が打ち鳴らされます。乗船客が見入っています。


やがて大きな汽笛を発して沖合に出て行きました。


(3) 比較的小型(ほぼ1万トン以下)の客船「クリッパーオデッセイ号」と「カレドニアン・スカイ号」

上記以外に、本年6月1日(土曜)最初に入港した「ブレーメン号」(6752トン)がありますが、早朝午前6時の入港と言うことで、出迎えには行きませんでした。「クリッパーオデッセイ号」(5218トン、乗客128名)はもともと日本で小型高級クルーぜ船として平成元年に建造され、昭和海運の船でした。しかし高級クルーズ需要が国内では未発達で、その後米国に売却されました。米国船籍となりましたが、ゆかりの地日本へのクルーズが毎年行われています。


小型ながら、白い船体は気品が漂います。午前11時入港の予定が1時間早く入港したために、出迎えが市の担当者以外ほとんどおりませんでした。

カレドニアンスカイ号は、小樽港初寄港になります。8月12日(月曜)昼の12時着岸予定でしたが、この船も予定より1時間早く着岸したために、出迎えがほとんどおりませんでした。ハバマ船籍ですが、運行は英国の会社が行っています。主に東南アジア、台湾・韓国・日本中心としたクルーズ船です。


予定より1時間早く着岸、一般の出迎え客が殆どおりません。寂しい歓迎となりました。


ネズミ返しが、何ともまた…恐ろしい絵が、


(4) その他のクルーズ船

このほか日本船籍の「パシフィックビーナス号」(26218トン、乗客数696名)が6月に3度寄港しております。この船は、日本クルーズ客船(株)が運営しており、主に日本の湾岸を回るショート・ミドルクルーズが中心です。しかし2015年には約3か月間の世界一周クルーズも計画されています。


6月18日(火曜)第3埠頭14番バースに入港中のパシフィックビーナス号。小樽駅前の中央通りからHDR撮影しました。

日本船籍の中では最大規模の飛鳥2号(50142トン、は、今年は1度だけの入港となりました。過去毎年3-4回入港しているのですが…。7月30日(火曜日)潮太鼓に見送られて、母港横浜港に戻る飛鳥2号。


日本の船の場合のみに見られる出港時の紙テープの乱舞、昔ながらの風景に旅情が漂う。

もう一つ日本船籍の大型クルーズ船「にっぽん丸」(22472トン、乗客数524名)は、大手海運会社の三井商船が運行しています。現にっぽん丸は、3代目にあたります。なお、漢字で日本丸と書くと、海洋実習船の帆船「日本丸」をさします。にっぽん丸は、8月27日に入港して以来、6回寄港しております。そのうちの一回(9月5-6日)は、小樽港湾外のサンセットクルーズを行っています。したがって、公式にはダブルカウントすることになります。


紙テープが舞い、旅情が出ますね。8月27日午後6時半にもなると、夕暮れが押し迫ってきます。


こちらはにっぽん丸のネズミ返し。絵はこちらの方がユーモアが感じられます。


(5) 番外編 大型帆船の寄港もありました

今年は何と、大型帆船が2隻も相次いで入港したことも話題となりました。いずれも独立法人航海訓練所所属の大型帆船で、「海王丸」と「日本丸」です。海王丸は7月19日から23日まで、日本丸は8月15日から20日まで小樽港に滞在ししました。両船共に海事教育機関の練習船であり、国家資格である海技士を養成するための船舶です。両船共に、昭和の終わりから平成にかけて建造された2代目に当たります。初代の海王丸は富山県射水市にある海王丸パーク保存展示されています。一方初代の日本丸は、横浜メモリアルパークに保存展示されています。

両船は姉妹船とも呼ばれ、形も大きさもほぼ同じです。見分け方としては、ボディのライン、船首に取り付けられた女神像に違いのあることくらいです。

☆海王丸 H元年建造 2556トン 乗員数199名 全長110.09m 全幅13.8m 船首の女神像 「紺青」と呼ばれ、横笛を吹く女神
☆日本丸 S59年建造 2570トン 乗員数190名 全長110.09m 全幅13.8m 船首の女神像 「藍青」と呼ばれ、祈る女神


7月に入港した海王丸、先代の海王丸は「海の貴婦人」と呼ばれ親しまれていました。




上の2枚の画像は見てもほとんど区別がつきません。上小さく映り込んでいる方が海王丸。下大き目が日本丸です。

日本丸は、8月20日(火曜)午後4時の出航に際しては「登檣礼(トウショウレイ)」が行われました。登檣礼とは、当用漢字にない難しい字を書きますが、練習生がマストにのぼり、全員でお礼を言う儀式です。午後4時離岸が始まるとともに、訓練生全員がマストにのぼり、帆船がタグボートでけん引される中、何度も何度も「ごきげんよう~」を繰り返していました。


全員帽子を振りながら「ごきげんよう~」


タグボートに牽引されながら構内を出て行きます。

小樽港へのクルーズ客船の寄港は、今年は昨年の20回に次ぐ18回(9月5-6日の日本丸のダブルカウントを含め)となりました。7万トン級までしか着岸できなかった勝納埠頭が、整備され来年は13万トン級まで可能となります。このため大型船が相次いで訪れる予定で、計30回を超えるのではないかと言われています。今年最大の客船であった「サン・プリンセス号」(77441トン)を超える「ダイヤモンド・プリンセス号」(115875トン)が、なんと7回寄港を予定しています。





コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

OLYMPUSフォトフェスタ2013を見てきました

2013-10-20 06:00:00 | カメラ
北海道はこのところ急に寒くなってきました。最低気温が一けた台はもちろん5度を下回る日もあります。日中でも暖房が恋しくなる季節です。我が家でも10月15日から茶の間だけ、石油ファンヒータを入れています。何分灯油価格がリッターあたり95円と高値が続いているので、おいそれと床暖房のスイッチを入れることが出来ません。まぁ、愚痴はこの程度として、紅葉前線が気になる今日この頃です。街中はまだまだ緑色の樹木が多いのですが、標高の高いニセコなどでは相当紅葉が進んでいます。

と言うことで気になるのが中島公園や北海道大学のイチョウ並木です。中島公園は、公園そばのパークホテル主催のフォトコンテスト「中島公園の四季」が今年も実施されます。去年までは「中島公園の秋」がテーマでしたが、今年は「四季」に変わったようです。そこで12日(土曜)に紅葉視察に行ってまいりました。ちょうどこの日は、オリンパスのミラーレス一眼レフカメラ「OM-D E-M1」の発売に合わせ、OLYMPUSフォトフェスタ2013が札幌グランドホテルで開催されています。

PhotoPus(旧ズイコークラブ)会員である私も多少気になります。事前にプログラムを見ると、PhotoPusに投稿している私のブログにコメントをくれた写真家の畠山公妥氏がトークライブを担当されています。新発売のカメラよりも畠山氏のトークが気になります。そこで、フォトフェスタでトークを聞き、その後大通公園や中島公園の様子を見てくることにしました。


(1) OLYMPUSフォトフェスタ2013inSAPPORO

フォトフェスタは全国大都市各地で行われていて、札幌が最後の開催です。


午前中はPhotoPus会員限定で、午後は会員以外も自由に参加できます。オリンパスファンが結構来ていて、トーク会場は満員でした。


オリンパス社員による新発売「OM-D E-M1」の説明が始まっておりました。

それにしても、新発売のフラグシップ機と言うOM-D E-M1、ネーミングが気に入らないですね。なんという長ったらしい、とても覚えられません。単純にOM-D1と出来ないのでしょうか。ニコンにしてもキヤノンにしても、カメラのネーミングは至極単純ですよね。センスがないというか…長年フィルムカメラのOMシリーズを使ってきたものとしては…、さて畠山氏のトークライブは10時半から始まります。


畠山公妥(ひろやす)氏のプロフィールですが、コマーシャル等の商業写真家であり、PhotoPusクラブの札幌支部長でもあります。


つい最近撮影した定山渓の紅葉だそうです。

普通であれば、紅葉を目立つようにするためにPCソフトで再度を引き上げますが、氏の場合は逆に再度を幾分引き下げて相対的に紅葉の赤を見せるということです。写真から見ても斑点模様の紅葉がとても鮮やかに見えます。紅葉を際立たせるために、ついつい彩度を引き上げてしまいますが、逆に引き下げるとは、寝耳に水、目からうろこの話でした。プロらしい写真に出来上がりますと解説がありました。


画像が小さいのと、室内灯の関係で実際の色と違って見えますが、雨粒が勢い良く降るさまがよく見て取れます。これはアートフィルターの「ドラマチックトーン」(他社のカメラでいうHDR風)で撮影したカットとのこと。


大倉山シャンツェでジャンパーが街の中へ飛び込んで行くように撮影したそうです。ここでも意外な話が…

普通であれば、高速連続シャッターを切りたくなるところです。氏によれば置きピンで、1回のジャンプでせいぜい1-2カットの撮影で、最高のフォームが決まった瞬間にシャッターを押すとのことでした。


スキーの回転競技ですが、雪煙が少ない点に注目です。スキーヤーが上手ければ上手いほど、無駄な走りがなくて雪煙が出ないとのこと。この作品を見て、雪煙が少なくて失敗作ですか、と聞かれることがあります、と大笑いでした。


オートレースでタイヤがドリフトした瞬間を撮っています。シャッタースピードが遅すぎても早すぎてもタイヤからの噴煙は写らないそうです。この手法は、作り立てのラーメンに湯気が立っているシーンと似ているとのこと。1/5~1/60位のシャッタースピードが最も良い結果になるとのことでした。


このほかにも数枚の作品の解説がありました。ボディキャップレンズを使った作例では、威圧感がないので接近して撮れることを話しておられました。初めて聞く技法に驚いたり、感心したり、とても有益なトークライブでした。この後は、「じゃんけんプレゼント大会」がありました。3回挑戦しましたが、いずれも初戦敗退、じゃんけんに弱が自分に嫌になりました。


連続3回敗退で、会場を後にしました。

新発売のE-M1他PENシリーズなどたくさんのカメラや交換レンズが並んでいましたが、興味がわきませんでした。デジタル一眼レフカメラも、そろそろ更新の時期に来ていますが、所有デジタルカメラで、唯一OLYMPUS製品の、PEN E-P1もこのところさっぱり出番がありません。夕暮れ時のオートフォーカスに弱く、ジーコ、ジーコ言ってピントが合いません。マニュアルフォーカスに切り替えて撮ろうとすると、無限遠にストッパーがないので、距離リングが際限なく回転して、ピントの山がつかめないという難点があるからです。モニター画面を必死で見ている内に、撮り損ねるというケースを、再三経験しました。


(2) 大通公園の秋

昼少し前に、フォトフェスタの会場である札幌グランドホテルを出て、大通公園に向かいます。二ブロック先が公園です。以前はこの通りに光映堂と言う中古カメラ店があって、その2Fがギャラリーになっていました。よく写真展を見に行きましたが、1年ほど前に閉店してしまいました。公園の樹木をみると幾分秋の気配が濃くなりつつあるものの、紅葉した木がちらほら見えるにすぎません。


園内の芝生には枯れ葉がたくさん落ちています。HDR風に加工してみました。


鳩オジサン、いつもここで鳩と遊んでおり、鳩も慣れていて肩や手に止まります。

西4丁目、5丁目の公園には紅葉した樹木がほとんど見られません。3丁目、2丁目へと逆戻りします。広い園内に数本の紅葉した木が見られます。


ナナカマドの木ではなく、カエデのようです。


徐々に黄葉が進んでいることがわかります。


木陰で昼食を楽しんでいる親子、双子用のベビーカートのオレンジが目立ちます。


(3) 中島公園の秋

地下鉄南北線の大通駅から南に二つ目の駅が、地下鉄中島公園駅です。出口が公園内にあって、目の前に札幌パークホテルがあります。出口から奥に伸びる通路沿いにイチョウ並木がありますが、いまだ青々しています。


イチョウ並木が色づくのは10月最終週ごろでしょうか。

公園中央にある菖蒲池を左手に見て、右方向に進みます。その前にのぼりが数本立っている蕎麦屋さんがあるので、ここで腹ごしらえをします。そのあと池に沿って進みます。


池のふちの木々がかなり赤くなっています。


池に落ちた枯れ葉も色とりどり。


対面の貸しボート屋さんも冬の準備なのかボートを陸にあげて…と思っていたらまだ営業中らしく数隻のボートが漕ぎ出していました。


藤棚には、インゲン豆の親分のような大きな実がぶら下がっています。その下をイヌ連れの自転車が…


突然「頑張るぞ~」と言う大声が聞こえてきました。それも何度も何度も。天文台前の広場を見ると、何かコマーシャルの撮影でしょうか。ランドセルを背負った小学背生が数人、こぶしをあげて叫んでいます。


音楽ホールKitara向かいの広場ではリサイクルフェアーが行われていました。

ここ中島公園もやっと紅葉が始まったばかりで、本格的に紅葉するのはあと2-3週間かかりそうです。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋のニセコ路を行く

2013-10-16 06:00:00 | 旅行
                                       ツタウルシの赤い色がひときわ目立ちます

10月5日(土曜)は久しぶりに天気予報で快晴のマークが出ました。このところ好天がさっぱり続かず、紅葉の撮影時期が過ぎてしまうのではないかと心配していました。金曜夕方6時のNHKの天気予報でも、5日は一日中晴れます、とのお墨付き。そこで早速写友と相談。キロロの朝日を撮影しようということになりました。キロロはスキー場としても全国的に有名ですが、冬場以外にも結構見どころがあります。

9月下旬の新聞のチラシに、ゴンドラ山頂付近に新しく展望デッキが設置され、それを記念してフォトコンテストを実施しますと載っておりました。紅葉の時期に合わせてゴンドラも運行されるとありました。朝日や夕陽を撮影するために、ゴンドラの運行も日の出、日の入りに合わせて運行されます。日中も紅葉観賞に合わせて運行されます。こうしたお膳立てを利用しない手はありません。5日午前4時半の出発です。小一時間もあればキロロに到着します。

しかし何という天気予報のはずれ方、あれほどの快晴マークにもかかわらず、キロロに近づき明け方が近くなって、空には厚い雲がかかっています。そういえば、出発の時点でも星が所々にしか顔を出していなかった。これではせっかくゴンドラで登っても朝日を撮影することはできません。急きょ目的地をニセコ方面に変更です。まずはニセコ東山曽我の「二本のサクランボの木と羊蹄」のスポットに向かいます。


AM5:30、羊蹄山の後ろがうっすらと赤みを帯びてきましたが…、雲が覆いかぶさるように流れこれ以上赤く染まりません。


天気予報を恨みつつ、やけくそで撮った一枚。露光中にズーミングしてみると…雲とサクランボの木が流れた。おもしろい画像になったと、自画自賛。


図中右手にピンクのマーカーで示したところが「二本のサクランボの木」の撮影スポットです。

これ以上粘っても天気の回復は望めないようです。時間とともに朝焼けの赤みが薄れていきます。と言うことでここでの撮影を切り上げて、一旦道道66号線に出てます。岩内町方面に北上して、神仙沼を目指します。約30分ほどで神仙沼入り口のレストハウス前の駐車場に到着です。まだ午前6時半を過ぎたばかりで、売店も営業しておりません。駐車場に先着しているは車一台のみです。時折雲の割れ間から日が射すことはありますが、青空は広がりません。

なお、神仙沼はニセコ連峰の一つチセヌプリの麓の標高750mほどの溶岩台地に広がる高層湿原です。沼自体は周囲500mほどと小さいのですが、秋口の早朝には霧がかかってとても幻想的な雰囲気になります。


神仙沼入り口付近の樹木には紅葉したツタウルシがいっぱい。美しいからと手に取ってみると後が大変です。


木道にも真っ赤に紅葉した葉が落ちています。


木道を進む途中近くの山には霧がかかっています。ひょっとすると沼にも霧が期待できるかもと思いましたが、いかんせん時折強い風が吹き抜けます。笹や木々が大きくざわめきます。残念ながらこの日は風が強すぎて霧は出ておりませんでした。


木道を30分ほど進むと広い湿原に出てきます。湿原の入り口に神仙沼についての案内板が掲げられています。


湿原の草が綺麗に紅葉しています。


池塘の水草とその影がとても綺麗です。


例年ならもっときれいな紅葉になるのですが…


大谷地方面から抜けてきた登山者が、下山するのでしょうか。木道を戻ってゆきました。

しばらく神仙沼を撮影していましたが、一向に陽が出る様子がありません。霧でも出ていると様子が違うのでしょうが、とにかく撮影を切り上げて、駐車場に戻ることにします。戻る途中に木道が二股になっており、来るときに通らなかった木道を歩きます。時折視界が開けます。


岩内港が見えます。

神仙沼を出て再びニセコに向かいます。まずは、ニセコの「お花畑」へ行ってみます。お花畑と言うので、最初は辺り一面花畑かと思いましたが、イワオヌプリの登山口にあたるこの辺は、夏には一面高山植物が花咲くところから「お花畑」と呼ばれるようになったそうです。登山口にはお花畑と書かれた大きな石板があります。


道道そばの小川も水流が小さくなっています。


山全体に薄茶けた色で、今年の紅葉は冴えないようです。


お花畑からニセコ方面に進むと、五色沼温泉が近くにあります。ここの駐車場には、登山客がたくさんおります。そんな中写友Y氏は早くも若い山ガールに声をかけて、激写です。「ハイ!両手をあげてポーズを」、写真家たるものこの図々しさを見習わないといけませんね。


道道58語線沿いの山の紅葉も、こげ茶色が多い。

さらに道道を南下して、湯元温泉郷に入ります。ここは源泉が噴き出していて冬でも沼が凍らず、絵になります。源泉のそばに「雪秩父」と言う温泉旅館があるため、別名雪秩父温泉とも呼ばれています。


ここ大湯沼は1週200mほどあります。奥に見えるのが雪秩父温泉旅館、冬はスキーヤーで、夏は登山客で結構にぎわいます。


周囲の山々も黄葉が進んでいますが、今一つ綺麗さに欠けるようです。


広葉樹が黄色くなる前にこげ茶色になってしまっています。日が当たると少しは見栄えがしてきました。

さて、ニセコの紅葉はあまり期待が出来ないので、国道5号線に出て、半月湖にいくことにします。ひと月ほど前に、今回同道のS氏が行ったことがあるということで案内してもらうことにしました。道道343号線を倶知安方面に進み、国道5号線にぶつかると、5分ほどニセコに戻ると、道路わきに半月湖入口という大きな看板が出ています。左折して5分ほど進むと、駐車場に到着です。ここは羊蹄山の登山コース(山頂まで約5時間の倶知安コース)にもあたります。

割となだらかな山道を20分ほど進むと大きな老木があり、半月湖の案内板が立っています。案内板の指示に従って、細い山道を下ってゆきます。すれ違うのがやっとと思えるほどの狭さです。くわえて片側は柵のない急斜面になっているので、ひやひやもんです。しばらく九十九折に降りてゆくと樹木の隙間から緑色の湖面が見えてきました。


紅葉の隙間から見えるグリーンがとても綺麗です。さらに降りて行きます。


やや風があるのか湖面にさざ波が立っています。


岸辺に着きましたが、展望台もありません。

湖畔には踏み固められたわずかなスペースしかなく、2-3人も立てば入り込む隙間がなくなってしまいます。勿論湖畔を一周できるルートもありません。ここからは半月湖全体が見渡せます。対岸の一部ところどころが赤く染まっています。葡萄の葉かモミジかは、遠くからではわかりませんが、綺麗に色づいています。


形からして山ブドウの葉のようです。


カエデの葉も虫食いだらけ、異常気象の影響でしょうか。

午前11時頃になってやっと少し晴れ間が出てきました。早朝から神仙沼、半月湖と結構な距離を歩きましたので、体力的にも休憩の欲しいところです。午後からさらに撮影に行きたいという意見も出ず、今日のニセコの撮影をこれで終了することにしました。あとは小樽へ直行です。なお、この日5日(土曜)は午後2時から小樽市展写真コンテストの公開審査が、午後2時から始まります。間に合うように戻ることにしました。なお、公開審査については前回のブログを参照してください。



コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小樽写真市展の公開審査が行われました

2013-10-12 06:00:00 | フォトコン関係
                              第1部(自由の部)で準特選に選ばれた私の作品「街角にて」


10月5日(土曜)午後2時から、小樽生涯学習プラザにて、第21回小樽写真市展の公開審査が行われました。小樽写真市展は、小樽市文化祭の一環として始まり、今年で第21回目となります。小樽市民を対象にした、「小樽文化祭」は、美術市展、書道市展、山草展、盆栽展、工芸展、俳句・短歌・川柳大会など多種多様な文化、芸術を発表する場として、昭和24年から始まりました。写真市展も平成4年から「小樽文化祭」に加わり、今年で第21回目となりました。

9月28日(土曜)に締め切られ、第1部(自由の部)に151点、第2部(ネイチャーの部)に100点の応募がありました。これらの応募作品の中から、推薦1点、特選2点、準特選2点、入選20数点を選出します。審査員は、日本写真家協会会員の「石津聡」先生です。例によって、第1部から審査が始まります。午後1時半過ぎに審査会場に着いた時には、第1部の全作品がテーブルに並べられていました。審査開始前には、自由に立ち回って、応募作品を見ることが出来ます。


モノクロ作品は、私の2点を含め6点のみの応募でした。


圧倒的にデジタルのカラー作品が多くなっています。

午後2時過ぎに、小樽写真市展運営委員会委員長(北海道写真協会小樽支部長)の川原静雄氏の挨拶に続き、審査員の石津聡先生の審査にあたっての言葉がありました。石津先生は、私が小樽市展に初応募した平成10年の時点でも審査員をされておりました。かなり構図を大事にされる傾向があり、構図が決まっていれば多少のピントのずれでも取り上げられます。


審査が始まりました。次々と1次通過作品が決まってゆきます。


30点近く取り上げたでしょうか。中央青い服が運営委員長の川原氏(道写協小樽支部長)、奥が審査員の石津先生。


24点が1次通過しました。この中から上位5点を選びます。応募者も緊張の面持ちです。私の作品(モノクロ2点)も1次通過しました。これで最低入選は決まりです。


推薦1点、特選2点そして準特選1点が決まりました。残るは準特選1点のみです。テーブルの上には私のモノクロ2点を含め10点が残っています。

先生の手がぱたりと止まり、作品を何度も並べ替えています。あぁ~、今年は上位入賞はだめかと思っていると、最後に取り上げたのが標題のモノクロ作品でした。何とか上位に滑り込みました。あとは上位入賞から漏れた作品が入選となりさらに1次選考から漏れた作品群から数点取り上げて、入選20数点が決まりました。私のモノクロの残り1点も入選となりました。

次いで、第2部[ネイチャーの部]です。テーブルに全作品が並べられ、審査開始前に、出品者が見て回ります。


手前左2点が私の応募作品です。


出品者も熱心に見ています。


上位入選候補が出そろいました。この時点で残念ながら私の作品は入っていません。

ほぼ2時間ほど経過して、第1部、第2部ともに上位入賞及び入選作品が決まりました。なお私の出品は第1部3点(内モノクロ2点)、第2部2点(カラー)です。休憩時間を挟んで、石津先生から入賞作品及び一部の入選作品について講評がありました。以下に掲げた画像はコンデジで撮影、多少ぶれていますが、実際の作品はきっちりピントが来ていますので、念のため。(出品者が男性の場合は氏を、女性の場合はさんをつかいました)


第1部(自由の部)推薦となった中町氏の「光射す」です。網走監獄博物館の中の獄舎内での撮影で、女性の歩く姿がシルエットで浮かび上がっています。奥行き感と動感があって、素晴らしい作品仕上がりましたとの講評でした。


第1部特選「大好き」久慈さんの作品です。スイスで撮影したものだそうです。子供の表情がとてもよく表現されていて、キスされた女の子の嫌がる表情が抜群にいいとの講評でした。


第1部特選「兄弟」小泉さんの作品で、兄弟のほのぼのとした仕草に好感が持たれます。バックの花が一層の優しさを演出していますとの講評でした。

準特選となった私の作品「街角にて」については、ポスターの女性の視線が左の通行人に向けられていて、とても自然で、モノクロにした画面を単純化したことが成功していますとの講評がありました。もう一点の準特選及び入選作品についても講評がありましたが割愛させていただきます。次いで第2部の講評が始まりました。


第2部推薦「一瞬」は写友でもある鹿戸氏の作品です。上位入賞作品を選択するときに、鹿戸氏の作品が4点残り、どれを推薦にするか迷ったそうです。最終的には、この作品となりました。安平町の鶴の湯の蓮池で撮影した作品で、葉に貯まった朝露が零れ落ちる一瞬を撮影した技量が誉められました。周囲がアンダーで黒くなったので、主題が一層引き立ちましたとの講評でした。鹿戸氏は、これで1部、2部とおして3年連続推薦を得ております。


第2部特選「木漏れ日の中で」大湯氏の作品で、エゾリス、ハクチョウ、鶴はネイチャーの部では三大テーマと呼ばれ、なかなか入選が難しいのですが、シルエットにしたことと、木漏れ日のボケがとても美しく、特選としましたとの講評でした。

もう1点の特選は、中町氏の作品で「春の妖精」と題して、ハイキー調のエゾエンゴサクとカタクリを撮ったものです。残念ながら、作品を撮りもらしてしまいました。準特選の2点についても割愛させていただきます。

なお、。私の第1部、第2部の入選作品については以下のとおりです。


第1部入選「スパイダーマン現れる」平成14年に八王子駅前で、通勤途上にコンパクトフィルムカメラ(モノクロフィルム)で撮影したカットです。石津先生からの講評はありませんでした。


第2部入選「朝露に濡れて」寿部を3割ほどカットしたほうがベターとの指摘がありました。


なお、小樽写真市展の入賞、入選作品展は、10月31日(木曜)から11月3日(日曜)まで、小樽市立美術館1階ギャラリー(旧日銀小樽支店前)で展示されます。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小樽の花火大会名場面

2013-10-08 06:00:00 | 写真
花火については、2013年8月18日付ブログ「夜空に咲く大輪の花」で、瞬間フォーカス移動、瞬間ズーミングなど特殊な方法による画像をあげました。これは、Gooブログスタッフに「普通に撮っても面白くない!花火をアートにする方法」として紹介されました。読者の方々に大きな反響をがあったようですが、花火大会で打ち上げられる花火をすべてこうした手法で撮っている訳ではありませ。皆さんが普通に撮るような撮影もしております。

そこで今回は、小樽市内で行われた花火大会について、特殊な技法を用いずに撮影した名場面をあげたいと思います。小樽市内で行われる花火大会はそれほど多くはありませんし規模も、札幌の大会に比べれば、数段も小さなものです。毎年定期的に行われる大会は次の通りです。これ以外に数年前までは、小樽ウィングベイ主催の花火大会が不定期ですが行われていました。潮祭りに合わせたり、クリスマスなどのイベントに合わせて行われていました。しかし、財政面の悪化からここ数年は実施されていません。10~15分程度の打ち上げ数ですが、小樽マリーナで打ち上げられる花火は、最も絵になります。

☆道新納涼花火大会(潮祭り花火大会) 7月26日(祭り初日)と28日(最終日)の二日間 初日1000発 最終日1500発
☆朝里川花火大会 8月1日と2日の二日間 初日500発 二日目1500発
☆高島漁港納涼花火大会 8月18日 3400発
☆銭函サンセットビーチ花火大会 8月31日 約9000発(小型煙花含む)
☆祝津納涼花火大会 9月7日 1500発
以上は平成25年小樽市観光振興室調べによる、ただし銭函サンセットビーチにについては主催者HPによる。


(1) 小樽ウィングベイの花火大会

小樽ウィングベイの花火は、旧社名小樽マイカルとして誕生した平成11年からイベントごとに花火大会が行われていました。年間7-8回も行われていたでしょうか。その後マイカルは経営破綻して、ウィングベイに社名変更しましたが、依然財務の悪化が続き、テナントの撤退、花火大会、クリスマスツリー&イルミネーションの規模縮小や中止等が続きました。


マリーナのイルミネーションも今は中止されました。イベント「小樽雪あかりの路」に合わせ花火大会が実施されていました。


「小樽潮祭り」の前後1週間に行われた花火大会。


この日は滅多にないほどのベタ凪で、花火が海面に映り込んでいた。


花火がゆらゆら揺れて…、10年近く通ったがこれほどきれいに映り込んだのは、これ1回きりでした。


ウィングベイの花火を場所を変えて、東小樽の海員学校近くの市道から撮影。


こちらも上記と同じ場所から撮影しました。


JR小樽築港駅のある国道5号線沿いから撮影。観覧車をからめて撮影しましたが、花火大会時は、観覧所の照明が止められました。


上記と同じ場所から撮影。この観覧車も営業中止になっています。


さらに撮影位置を変えて、…手宮寄りの厩岸壁から撮影。ちょっと距離がありすぎました。小樽港の東端(ウイングベイ側)と西端ですから3kmも離れているでしょうか。

(2) 道新納涼花火大会(潮祭りの花火大会)

北海道新聞社がスポンサーとなって、かつて潮祭りの花火大会と呼んでいましたが、今は冠大会で呼ばれるようになりました。道新の冠がついて花火大会も、初日と最終日の2回に分けられました。分けられた理由については詳しくは承知していませんが、2013年8月2日付ブログ「小樽潮祭りを撮る」を参照してください。


潮祭りの花火は色内埠頭公園で打ち上げられますが、我が家の屋上から洋菓子店ルタオの塔越しに見ることが出来ます。


仕掛け花火は見えませんが打ち上げ花火はすべて見えます。


ルタオのライトアップされた塔がいい添景になります。


色内公園の向かいの第3埠頭がこの日に限って一般開放されます。普段は国際ソーラス条約に従って、一般の方は立ち入りが出来ません。


観覧会場の第3埠頭の入り口付近は大変込み合い、立錐の余地がないほどですが、埠頭の先端はガラガラです。


撮影場所を変えて、天狗山の展望台から撮ってみました。


天狗山からですと、少し遠すぎるようでした。

(3) 高島漁港納涼花火大会

毎年お盆に行われます。町内の有志の基金による花火大会で、故人の冥福をお祈りしながら打ち上げられます。打ち上げの前に、故人のエピソードなどがアナウンスされます。漁港ですので、花火大会の最中に漁から戻った漁船が、魚を水揚げするというハプニングもまれに生じます。数年前に岸壁のふちに三脚を立てて撮影中に、漁船が横付けされ、やむなく移動したこともありました。


岸壁ぎりぎりに腰かけて打ち上げを待つ観客。


そこに突然漁船が横付けされました。見ていた観客はぞろぞろと空いているスペースに移動です。幸い打ち上げ会場から4-500m離れており、混んでいないので、トラブルはありません。漁船優先ですので当たり前のように移動します。漁船員も、悪いな~と言うそぶりで頭を下げていました。


水中花火が見事扇型に開きました。


海岸から50mほど先の弁天島から打ち上げられているようです。


波が割りと穏やかで、海面に映り込みました。


仕掛け花火は煙が多くて今一つはっきりしませんでした。


(4) 祝津花火大会

小樽の夏最後を飾る花火大会で、小樽水族館の駐車場を観覧会場に、祝津の前浜から花火が打ち上げられます。花火大会に合わせて同会場で縁日が開かれ、会場の一部をステージに、YOSAKOIソーラン演舞の発表やカラオケ大会などのイベントも行われます。


ニシン御殿をバックに花火が打ち上げられる。駐車場広場から撮影。


屋台も数多く出ている。


撮影位置を祝津展望台にしてみると、ニシン御殿がくっきり映り込む。


午後8時過ぎには、沖合をフェリーが小樽港に向かう姿もとらえられる。ただし、今年は開始時間が繰り上がって、午後7時開始となったので、花火とフェリーの組合わせは見られない。


上記以外に、朝里川花火大会や銭函サンセットビーチの大会がありますが、撮影に行ったことがありませんのであしからずご了解ください。それにしても、ウィングベイの花火大会が中止されてしまったのは残念でなりません。



コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

錦秋の旭岳を撮る

2013-10-04 06:00:00 | 日記
9月の3連休最後の23日(祭日)は、旭岳で撮影です。前日の富良野・美瑛での撮影がうまく行ったせいもあって、早朝夜明け前の午前4時半ホテルを出発に誰も文句を言いません。旭岳山麓駅での混雑が予想されるために、午前6時の始発のロープウェーに乗るためです。うかうかすると、駐車場さえ満杯になりかねないのです。富良野市内から約1時間余をかけて山麓駅に到着すると、駐車場はほぼ満杯、かろうじて数台の空きスペースを見つけて、車を滑り込ませます。

撮影準備を終えて、往復2800円のチケットを購入して、搭乗の順番待ちをします。幸い先頭から30-40番目、始発のロープウェーに乗れます。なぜそんなに急ぐのかって?朝日が出てしまうと、せっかく高山植物に付着した朝露が蒸発してしまうからです。昨夜は結構冷え込んだので、霜が降りている可能性もあります。霜がかかった高山植物が撮影できる絶好のチャンスなのです。


ロープウェーの姿見駅に着くと、案の定霜が降りていて、遊歩道は真っ白です。


ロープウェー駅の前にある小さな池でも薄氷が張っています。


遊歩道の反対側の池には電波塔とお月さんがゆらゆらと…

旭岳ロープウェーの案内図には、第1展望台、第2展望台と書かれているように左回りを勧めています。この順路ですと、夫婦池と第4展望台の間にある、急な崖を登ることになります。反対周りであれば、急な崖は下りになります。当然我々は右回りのコースを取ります。


案内図では左回りに矢印が付いていますが…


早速このように、霜をかぶった高山植物に出会います。朝日が旭岳の稜線から上がったばかりで、一面霜がかかった幻想的な光景が広がっています。


この時期よく見かける赤い実ですが…名前忘れてしまいました。


綿毛になったチングルマがあちこちに霜をかぶって…どこを見渡してもチングルマの群生。


夏には、この綿毛からは想像できないような白い可憐な花が咲くんですね。


ナナカマドの赤い実が、朝日を受けて輝いていました。


朝日が会ったって、高山植物の霜が溶け出してきました。


日陰では、まだまだ霜柱が踏ん張っています。


日陰の霜柱+高山植物を探して歩く写友たち。午前6時50分、右手から上がった朝日が噴気孔から舞い上がった蒸気を照らす。


さらに進むと、左手は、第2展望台、夫婦池へと進みます。我々は右手、姿見の池の展望台へと進みます。


この交差点付近は割と平坦なガレバとなっていて、岩の隙間から綿毛のチングルマや、半分枯れかかったエゾリンドウが顔を出しています。


姿見の池のある展望台に着きました。すっかり太陽は中天付近に来ており、霜は消えてしまったようです。


手前の人たちは、姿見の池の周りを半周ほどして、これから尾根伝いに旭岳の山頂を目指します。画面奥の路は噴気孔へと続く道です。


時間は午前8時ちょうど。我々はこの展望台で、早朝ホテル近くのコンビニで購入した朝食を取ります。

ロープウェーの姿見駅から中央に見える登山道を通ってきました。この間約2時間ほど撮影しながら、のろのろ上がってきましたので、疲れは全くありません。日も高くなってしまいましたので、撮影にはいまひとつ物足りません。今日の撮影はここまでで、ほぼ8割方終了でしょうか。あとは右手の登山道を通って姿見の駅に戻るだけです。と思っていたら、そうです、連休最後の行楽日。次々と若い山ガールが登ってきます。


彼女たち登山部に入っていて、これから山頂を目指し、帰ったら飲食店でバイトだそうです。旭川市内の焼き肉の〇〇にいますので、帰りに寄ってください、と誘われましたが…我々もまっすぐ帰るので…。彼女たちのザックがとてもカラフルでした。


こちらの山ガールたちも、カラフルな装備をしていました。フォートピアのジジイどもは若い娘を見るとすぐ声をかけたがる…まぁ、人畜無害なれば、若い娘も警戒心を持たないからね。

さて、姿見池の展望台をあとにしましたが、ほぼ撮り終えたと言う満足感もあって、誰も噴気孔に行こうとは言いません。もちろん4月の残雪の旭岳撮影旅行時に、いやとと言うほど噴気孔付近を撮影しているからかもしれません。


第4展望台近くで、姿見の展望台方向を見ると…午前9時少し前、続々と登ってきます。


今度は出発地点の姿見駅の方を見ると、中央にハイマツの群落があるが、紅葉も今一つ色がさえない感じがします。

さらに進んで第4展望台が近くなって、異様な一団が近づいて来るのを見かけました。スーツとネクタイを着用し、正装した男性とした、およそ山登りとは無関係な男性と…あれれ、後ろに白いロングドレスと言うかウエディングドレスを着て、ブーツをはいた女性がいます。さらに彼と彼女の周囲に数名のカメラマンとアシスタントがおります。てっきりコマーシャルの撮影かと思い、すれ違いざまに声をかけてみました。写真撮影ですかと問うと、ハイそうですと、にこやかにカメラマンが言います。う~ん、付いて行きたいような…駅舎に戻りたいような…


第4展望台を出てすぐ急な下りのガレバになります。その前にワンカット。右鏡池と左すり鉢池、両方合わせて夫婦池と呼びます。


最終第1地展望台から姿見駅を見ると、午前9時45分、続々ロープウェーから降りてきます。


これから第4展望台を経由して姿見の池方面に向かう人、ロープウェー駅舎に戻る人たちが行き交います。ここから駅舎までは、あと10分ほどです。

駅舎のテラスに着いて、カメラ等を片付け始めていると、あれれ、先ほどすれ違った新郎新婦らしき人たち+カメラマン一行がやってきました。なんと、ここで撮影開始らしいのです。カメラマンに横から撮影していいかと尋ねると、ぎこちない日本語で大いに結構ですというではないか。詳しく聞くと、彼らは台湾からやってきて、新郎新婦の結婚披露宴で、旭岳をバックにした写真をプロジェクターで披露するらしいのです。周囲の人達が新郎新婦を撮影したり、拍手をしてくれれば、披露宴が大いに盛り上がるのだという。早速われらフォートピアのメンバーもパシャパシャシャッターを切ります。


ここは、朝方薄氷の張っていた池です。真っ白いドレスの内側はブーツ姿ですと言うのは内緒です。


姿見駅の看板の下で、新郎新婦がキッス。それをわれわれや近くにいたカメラマンが激写。さらにその光景を台湾カメラマンが激写。

最後は、台湾カメラマンのチンさんと名刺交換し、新郎新婦の横に全員並んで記念撮影。後日メールで写真を添付送信してくれるとのこと。台湾や韓国では、結婚披露宴の席で、有名景勝地で撮影した画像を披露するんですね。我々フォートピアのメンバーも、北海道観光に一役買ったのかな?とても気分爽快な一日でした。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする