紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

今年もSLニセコ号の走る時期がやって来ました

2009-09-29 09:00:37 | 写真
小樽の街中にも秋の気配が漂い始めました。メルヘン広場の街路樹も一部紅葉が始まり、我が家の横小路では雪虫が飛び始めました。10月にはいるといよいよ初雪の声も聞かれます。

今年もまたSLニセコ号が走る時期がやってきました。9月の19日(土)~11月3日(祝日)の土日祝日に運行されます。札幌~小樽間は標題の画像のとおり、ジーゼル機関車が先頭でSLを牽引します。小樽駅で、ジーゼル機関車は最後尾に回り、SLが牽引して蘭越まで走ります。

機関車の入れ替え等で、小樽駅には45分間停車します。SLファンにとっては、嬉しい停車です。まじかでSLが撮り放題です。しかも、機関室に入り込んで写真も撮れるんですから。SLマニアでない私ですら嬉しくなります。



この間、機関車の周辺では記念写真を撮る人でごった返します。機関車の最先端部のステップ上では、車掌さんの制服帽子を着用して記念写真を撮る人が発車直前まで続きます。その間もSLは蒸気を吐き続けます。(下の画像)



ここで面白い事を発見しました。下の画像をよく見てください。車掌の帽子のマークを見ると、「車長」とあります。かつては車長(綴りは右から左)と呼んでいたのですね。ホームの反対側のベンチでは、蒸気機関車の機関士さんや保守係りの方が、ベンチで一息ついております。右側の方の道具入れに、金槌が見えます。これで車輪等を叩いて、反射音で異常を確認するわけです。昔ながらの伝統技術の一端を垣間見た気がしました。





さてSL発車の時間が迫ってきました。勢いよく蒸気を吐き出します。下の画像を見てください。さすがJRマン、蒸気を吹きかけられようが、びくともしません。なお、SLの停車するこの小樽駅4番ホームは、別名裕次郎ホームとも言われております。子どもの頃小樽で育った石原裕次郎にちなんでつけられました。



10時1分に小樽駅を発車したSLは、登り勾配を、蒸気を一杯吐きながら駆け上っていきます。下の画像は、長橋付近で撮ったものです。この辺は撮影スポットとして有名で、多くのSLファンが詰めかけておりました。



なお、最後の画像はSLと直接関係がありませんが、今年8月に行われた第2回タムロン鉄道風景コンテスト「私の好きな鉄道BestShot」で入選した「カラフルなレール」です。小樽築港ヤードで見かけたレールです。焼入れの有無等でレールが色分けされていることを初めて知りました。

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三笠炭住跡を通って旭山動物園へ

2009-09-26 08:01:18 | 旅行
9月16-17日、一泊で大雪高原沼に向かって出発したことはすでにブログに書いております。行きの16日には、三笠、美瑛を経由して旭川に入りました。美瑛については、すでに報告したとおりです。そこで今回は、三笠の炭住跡地と旭山動物園を紹介いたします。

三笠の中心街を抜けて、道道116号線を桂沢湖、夕張、富良野方面に走ると、旧本別炭鉱のあった幾春別(イクシュンベツ)地域に出ます。標題の画像がかつてこの幾春別にあった住友奔別炭鉱立坑跡です。

道道116号線脇に、炭住が立ち並んでおります。一棟6戸の建物が5棟並んでたっております。(下の画像)かつて昭和30年代までは賑わったであろうこの地区も、今はすっかり寂れ果てております。

炭住の画像は下のとおりですが、現在でも一部使われているらしく、訪れた時には、ガスの供給業者が出入りしておりました。黄色い真新しいガスボンベが目立っております。また周囲の花畑が綺麗に整備されていました。





住むもののいなくなった犬小屋に、何とも言えぬ侘しさが感じられます。次に、奔別炭鉱跡地を探して車を住宅街に乗り入れると、市営住宅の片隅に、ご婦人が二人椅子にかけております。花を売っているようにも見えましたので声をかけてみました。



「ここで花を売っているんですか?」
「いや、余りにも暇なもんで、話しているだけさ。
お兄さん方どこから?小樽から、何しに?
炭鉱跡の写真を撮りにかい。モノ好きだね~(笑)
本当は、外部の男の人と話してはいけないことになってるんだよ。
どうしてって?
ここの市営住宅は老人ばかりでね、ほれ、ほれ、
オレオレ詐欺に引っかからない様にさ。
奔別炭鉱なら、あそこの角を曲がって、すぐさ。」(この画像の後方に見える)

どこまでものどかで、率直な人たちが住んでいるようです。指示通り進んで撮ったのが最初の画像です。
さて本別を後にして、美瑛を経由して旭山動物園に着いたのが午後2時過ぎでした。

先ずは、アザラシ館です。ホールの中央にある円筒形の筒の中をアザラシが上下に行き来します。その都度周囲の子ども達から歓声が沸き起こります。またこのホールにはクラゲや魚達も展示されております。





下の画像は、ふぐの仲間ハリセンボンです。目が宝石のように輝いております。始めて見ました、何度もシャッターをきるのですが、動きが早く、いいカットがなかなか撮れませんでした。



最後の画像は、もっとも人気のあるペンギン館で撮りました。水槽の中に設けられた通路の中で上を見上げると、ペンギンがまるで宙に浮いているように見えます。ペンギン館を出ますと、いつの間にか、外は大雨です。サルの写真も撮りたいところですが、あいにく雨具の用意がなく断念しました。午後4時も大きく過ぎております。とりあえず、ビジネスホテルに直行です。

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怒り心頭…続き

2009-09-24 17:42:35 | 写真
9月24日、プラザノース施設長のK氏より、今回の件に至る説明と謝罪、ならびに再度繰り返すことがないよう対策を取る旨の、詳細な文書をいただきました。また8年前の作品のコピーも同封されておりました。コピーを見ましたが、確かに、似ております。偶然とはいえよく似たものだと思います。

早速文書を受け取った旨の電話連絡をいたしました。次年度以降、同じ間違いを起こさないように応募要領の一部の見直しを含めて検討中ということであります。私としても、不愉快な気持ちは残りますが、これ以上長引かせたくもありません。また、主催者側の誠意も十分感じ取れましたので、これで了とする旨お話して電話を切りました。

今回の件を踏まえて、応募に際しては、過去にどのような作品が入選しているか、少なくても数年間分を閲覧すべきだったという反省点もあります。
とにかく一件落着で、すっきりした気分で、写真撮影に望むつもりです。
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怒り心頭、不愉快千万なこと

2009-09-22 05:38:45 | 日記
つい最近、とても怒りを押さえきれない、とても不愉快な事件に遭遇しました。
問題は下の画像に関することでした。

(愉快な孫娘)

この画像の子どもは、二世帯住宅に住む、保育園に通う5歳の孫娘です。ペットボトルに水を詰めて持たせたところ、顔や目の形がとても面白くなります。十数カット撮影し、そのうちの一枚を、8月30日締め切りの「さいたま市ユーモアフォトコンテスト2009」に応募したのです。

9月15日昼過ぎに、ユーモアフォトコンテスト主催者である、さいたま市プラザノースの女性事務員の方から電話がありました。

「紅露様、あなたの作品(愉快な孫娘)が最優秀賞に選ばれました。
ついては、11月3日に表彰式を行います。往復の旅費も当方で持ちます。
ご都合はいかがでしょうか」

というもので、即座に出席する胸の返事をしました。何と、最優秀賞の賞金10万円+往復の旅費までいただけるとは。家族中で大喜びでした。家族全員で、先ずは焼肉を食べに行く予定まで決まりました。

翌日16-17日は、写友三人で大雪高原沼へ紅葉撮影旅行です。16日午前10時半頃三笠に向かう途中で、携帯にユーモアフォトコンテスト事務局の女性から電話がありました。

「誠に申し訳ありません。
実は過去に紅露様と同じ類似作品が入選しており、最優秀賞にはふさわしくないとという意見が出て、最優秀賞取り消しという結論になりました。
入選にはなりますので、ご了解ください」

一瞬、理解が出来ませんでした、類似作品を他のコンテストに出したわけではないし…、要は第三者の似たような作品が入選しているというのです。とにかく写友の運転中の車の中のことでもあり、一旦電話を切りました。

17日旅行を終えて自宅に戻りまいたが、類似作品を出した私に責任があるのか、応募の際には過去に類似作品があるかないか調べよということなのか、はたまた、最優秀賞に選定した責任はどうなのか、なぜ最終確定前に連絡したのか、疑問だらけで、納得がいきません。

17日午後4時半頃、事務局に抗議の電話を入れたところ、件の事務員が、平謝りするだけです、経緯をたずねてもしどろもどろで、到底納得できませんでした。せきんある上司の文書による説明を要求して電話をきりました。

19日午後7時過ぎに、上司と名乗る男性の方から電話があり、経緯の説明がありました。私が遠方に住んでいることもあり、とりあえず部下が(勝手にと言うことらしい)11月3日の表彰式に出席可能かどうか電話したという。監督不行き届きを謝罪するという。要は、最終決定前に連絡してしまったのがミスだったというのだ。

今回の類似作品については、8年前の作品らしい。応募者が、8年前の作品まで、類似しているかどうか判断して応募することは、事実上不可能に近い。応募規定には記載していないが、内部ルールで、上位から撥ねているということらしい。

とにかく、謝罪文と、類似作品のコピーを送付するということなので、電話を切りました。最優秀賞獲得、焼肉食べながらお祝いという予定も、一瞬の内に吹き飛んでしまいました。それにしても、怒りは収まりません。

とはいえ、人間誰にでもミスはつき物です。私自身、現役の時は部下のミスに悩まされました。金融機関ですから、一円のミスでも、相手の企業が不渡りを起こすことも考えられます。

とにかくミスを起こしたら、原因を究明し、こちらにミスのあるときは、責任者が、菓子折りを持って、即座に謝罪に訪問しました。ミスを防ぐことも大事ですが、発生したらどう早急に対処するかが、管理職の手腕の見せ所です。

今回のミスを、糧として、応募者に不愉快な思いをさせることのない様に、主催者の配慮をお願いいたします。(今回の件については、ブログに掲載する事を通告ずみです。)
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大雪高原沼へ行く予定が…

2009-09-21 09:00:33 | 旅行
朝5時に東川町のビジネスホテルを出発し、層雲峡を回って高原沼に向かいました。ホテルを出て、先ず旭川方面に向かうと、濃い霧が流れ始めてきました。霧の向こうから朝日が上がり始めます。雲海が見られるという期待が高まります。先ず、旭川手前で撮影したのが、標題のカットです。撮影位置に手間取っている間に、朝日はもう高く上ってしまいました。

先を急ぎ、シャトルバスの駐車場に滑り込んだのは、7時5分前で、二回目のバスの発車直前です。慌てて、登山の用意を済ませカメラザックを背負い、シャトルバスに乗り込みました。写友3人とも、ほっとした途端です。ん?バスの進む方向がおかしいと気付いたのは。

バスの運転先表示を見ると、何と「銀泉台行き」とあるではありませんか。気付いた時はバスは10分ほど走っております。何と言うドジでしょう。後刻確認したところによれば、駐車場~高原沼間の一般車の乗り入れ規制は19日からということです。今日は17日、規制されていなかったのです。

事前にPCで、シャトルバスの時刻表まで打ち出して確認したはずですが、すっかり間違えてしまいました。仕方がありません、引き返しても時間のロスが大きくて、じっくり沼を撮れないだろうと言う事で、銀泉台から赤岳登山へと方針変更です。

銀泉台に着くと、真下に雲海が開けています。一つ残念ながら、太陽はかなり上がっておりました。赤岳のほうに目をやると、かなり紅葉が進んでいるようです。登山道の入り口で、入林許可名簿に名前を記入して、登山開始です。





暫らく平坦な砂利道が続き、やがて、岩と石ころと木の根が入り組んだ急な山道を登ります。20-30分も登ると、視界のいい場所に出ます。登山者が盛んにカメラのシャッターを切っています。





紅葉がとても美しく、いつまでも見ていて飽きません。盛んにカメラのシャッターを切りました。写友に促され、更に登ります。途中色んな高山植物に出会います。その都度、レンズをマクロレンズに交換して撮影です。花の名前や種類はよく分かりませんが、チングルマやワタスゲがとても可愛く見えました。



一方、銀泉台のシャトルバス駐車場方向を見て見ますと、松と広葉樹がとても綺麗です。紅葉も、まだそこまでは降りていないようです。更に登ります。いくつかの急な坂道を上り詰めて、最も眺めのいい第三花園と呼ばれる地点です。



写友によれば、これ以上登っても、眺めはよくならず、上は紅葉はほぼ終わっているということで、ここで下山することになりました。しかしながら、後から後からと、登ってくる方々が続きます。話を聞くと、東京からの登山ツアーの方もおられました。またツーリスト会社ののバッジをつけてグループで登ってこられる方もおられます。



今日は、シャトルバスを間違えるという、ドジもありましたが、いい天気に恵まれ、快適な登山でした。大雪高原沼の撮影は来年の楽しみとしておきましょう。昇り降りの疲れも殆ど感じませんでした。ちょっぴり、登山に自信のついた一日でした。
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美瑛に立ち寄る

2009-09-19 09:00:04 | 旅行
9月16-17日と大雪山高原沼の撮影に行ってきました。16日は小樽を出て、途中三笠~美瑛~旭山動物園に立ち寄りました。三笠では、前回の幌内鉄道遺構ツアーで立寄ることが出来なかった、炭鉱施設、炭住などを撮影しました。機会があれば、後日取り上げたいと思います。

次いで、富良野の富田ファーム、美馬牛小学校、色彩の丘に立寄りました。富田ファームのラベンダーはすでに終わっておりましたが、サルビア、コスモスなどが満開でした。相変わらず観光客が一杯です。日本人よりも、中国人、韓国人が多いようです。

標題の画像は、コスモス畑から、建物を含め撮影したものですが、夏の名残か、大きな入道雲がとても印象的でした。お花畑には、見たこともない黒っぽい蝶が乱舞しておりました。(下の画像)



美馬牛小学校の横の敷地にはヒマワリが今が盛りといわんばかりに、太陽に向かって、花を咲かせております。真っ青な空に、大きな雲が黙々と流れます。レンズをワイド側にて一杯広げて撮って見ました。



次に四季彩の丘に行って見ました。真夏に来た時ほどの、花の乱舞はありませんが、コスモスや、色鮮やかなケイトウが咲き乱れております。ここでもやはり外国人の、それもアジア人バスツアー客が大勢来ておりました。







そうこうしている内に、空が急速に暗くなってきました。天気予報でも不安定な一日と予報しておりましが、やがて大粒の雨が降り出してきました。ふと遠方を見ると、半分欠けた虹が見えます。何と鮮やかな虹でしょう。虹を惜しみつつ、次の目的地である旭山動物園に向かいました。

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幌内鉄道の遺構をバスで巡る…その2

2009-09-16 12:37:11 | 旅行
岩見沢駅で昼食を取った後は、再度バスでかつての鉄路跡を追って三笠に向かいます。なお岩見沢~幾春別、幌内間の線路が廃止されたのは、昭和62年のことでした。岩見沢駅から6km程進むと「萱野駅」跡に到着です。駅のホームには保守用の車両が一台ぽつんとおかれておりました。それが下の画像です。

駅舎は綺麗に保存されておりました。壁面にはかつて走ったであろう蒸気機関車の写真や、ここを訪れた観光客のメッセージ等が張られておりました。(標題の画像)更にバスは進んで、唐松(とうまつ)駅に着きました。この駅も綺麗に保存されておりました。(下の画像)





さらにバスは進んでいきます。幌内線の終点に当たる幾春別駅跡地は、現在は更地でバスのターミナルになっておりました。なお、幾分話が複雑になりますが、岩見沢を出た幌内線は、途中三笠駅(旧幌内太)で幾春別方面と、幌内方面に分かれるのです。双方それぞれに炭鉱があって、石炭積み出し駅として栄えたのです。

幾春別地区には、三笠市博物館があります。この博物館には、アンモナイトの化石が展示されております。大きいものでは直径1.5mほどあり、収集数では日本一だそうです。6500万年~1億年前は、この山奥が、海の底であった事を示していて、ただただ驚くばかりでした。



さてバスは、今来た道を戻って、旧三笠駅(旧幌内太)に向かいます。今は、クロフォード公園となっていて、車両や駅舎がオープンスペースのまま保存されております。散策していると、良い匂いがしてきます。かつてのホームで焼肉パーティをやっているではありませんか。

(旧三笠駅)

次は、いよいよ今回ツアーの最終目的地、幌内です。駅跡は、三笠鉄道記念館に変身しておりました。もとろん記念館を見学しましたが、小樽の総合博物館(旧鉄道記念館)と大差はありません。

屋外では、SLが走っておりました。停車中に写真を撮っていると、運転手さんが機関室に入って写真を撮ってもいいというではありませんか。入ると、わざわざ釜を開けてくれるサービス付です。

     

以上のとおり、今日は大変有意義な一日でした。この幌内線、特に三笠には、美瑛・富良野方面に行く際には必ず通ります。次回機会があれば、旧炭住跡地を撮って見たいと思っております。
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幌内鉄道の遺構をバスで巡る

2009-09-14 15:46:54 | 旅行
13日の日曜日に、小樽市総合博物館主催の「北海道鉄道史探索バスツアー」に参加しました。これは、同博物館所有の蒸気機関車「アイアンホース号」(詳細については、5月6日付本ブログ「鉄道…あれこれ」参照してくださ)誕生100年祭の最終関連事業としてバスツアーが企画されたものです。

概要を言いますと、岩見沢レールセンターや、岩見沢駅舎の古レールを見学し、旧幾春別駅、三笠鉄道記念館を見学するものです。入館料込みで、参加費1000円ですからとてもお得なツアーでした。参加者の大半は高齢者で、かつての鉄道に思い入れのある方たちです。

バス乗車中に、前博物館館長の土屋氏から、古い写真を基に、鉄道についてのお話がありました。このブログでも、何度か紹介しましたが、北海道に最初に鉄道が開通したのは、明治13年11月28日です。小樽の手宮~札幌間約36kmです。

明治5年開通の新橋~横浜間、同7年開通の神戸~大阪間に次いで日本で3番目の鉄道です。当時は石炭輸送のために作られたものです。その後、明治15年11月には、札幌~幌内太(現三笠)が開通して、幌内鉄道全線が開通しました。

ところで、標題の画像は、手宮~札幌間開通の10日前、すなわち、明治13年11月18日に試運転の際に、記念に撮影されたものだそうです。(写真は小樽市博物館所蔵、掲載許可済み、次の写真も同じ)

映っている蒸気機関車は弁慶号で、入船陸橋上(現在も同じ場所にJRの陸橋があります)に停車しております。再度画像を見ますと右下一人の人物が映り込んでおります。モデルとして雇われたアイヌ人です。

この人の前に6人ほどの人物が座っておりますが、始めて見るSLに仰天したアイヌ人が座り込んでお辞儀をしてしまったらしく、体の一部がぶれて消えてしまいました。

また民家に注目すると、当時屋根に石をおいていたことが分かります。立っている人物の上のほうに数人の人物らしきものが見えますが、始めてみる蒸気機関車に、右往左往したために画像がはっきりしていません。

次の画像はSL「しづか号」です。撮影場所、年月日は不詳ですが前の画像とそれほどはなれてはいないようです。当時は、弁慶号、義経号、しづか号などの蒸気機関車が幌内鉄道で大活躍しておりました。



その後、弁慶号は東京の交通博物館に、義経号は大阪の交通記念館に、しづか号は、小樽博物館に、分散保存されています。

前置きがとても長くなりましたが、バスは岩見沢に着きました。鉄道網が全道に広がっていきましたが、枕木やレールを一括管理するために、函館本線、幌内線、室蘭線、万字線などの分岐駅である岩見沢にセンターが設けられました。



あいにく、日曜日で、センターの中は見学できませんでした。次に岩見沢駅ビルにある交流プラザで古いレールを見てきました。古いレールがここ岩見沢に多く保存されています。なかには、皇紀2601年(昭和15年)国営八幡製鉄所製造という文字も見えました。多くは、イギリス、アメリカ、ドイツ製です。

下の画像は、数年前に新築された岩見沢駅の駅舎の窓ガラスを見たものです。窓には、古いレールが使われており、それぞれのレールには、製造会社名、国名が白ペンキで表示されております。

     

さて以下の画像二枚は、昼食時間中に撮影したもので、ツアーとは直接関係ありません。1F駅入り口付近で、メールを打つ女性をシルエットで撮ったものです。広告との対比が面白いと思いました。その次の画像は、駅端に併設されている歩道橋です。駅新築以前は、急勾配な跨線橋を自転車を押しながら渡っておりました。



   
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小樽鉄路展開催中

2009-09-12 09:00:16 | 日記
小樽市民には、もう恒例となっている「小樽鉄路展」が13日(日)まで開催されています。場所は、旧手宮線跡地で、小樽駅から海側に下る中央通の途中にあります。旧手宮線は、北海道で最初に、全国でも3番目に鉄道が敷かれた処です。

幌内炭鉱から鉄路で運ばれた石炭が、小樽手宮から、船に積まれ本州方面に運ばれたのです。炭鉱の衰退と共に、手宮線(南小樽~手宮間)も廃止されて、鉄路だけが残りました。

手宮線の歴史はさておき、鉄路は小樽駅前通の中央通で二分され、手宮側は普段立ち入り禁止となっております。南小樽側は遊歩道が整備され、市民や観光客が散策しております。また冬季は、ここが、「小樽雪あかりの路」のメイン会場の一つになります。

下の画像は、中央通(通称セピア通)の鉄路から海側を見たものです。坂道になっており、人力車のお兄ちゃんも大変な様子が伺えます。左側の画像は、南小樽側を見たものです。

    

標題の画像が、開催中の鉄路展です。プロ、アマ含めて40人の写真家たちが約400点ほど出品しております。特にテーマや形式にはこだわらずに、自由に展示しているのが、この鉄路展の特徴でもあります。また夜間はライトアップされており、24時間、雨の日も晴れの日も見学自由です。

以下に、数点画像を取り上げてみました。なお画像は過去の鉄路展のものも含まれております。機会があれば、是非訪れてみてください。なお、私自身は出品しておりません。

(物置の板塀に写真がびっしり)

(去年の画像ですが、モノクロでとても好きな一枚です)

(数年前のもので、赤が印象的でした)
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札幌駅前通は工事中

2009-09-09 09:00:03 | 日記
運転免許証の更新のために、札幌中央運転者更新センター(札幌中央警察署内)に行ってきました。何もわざわざ、札幌まで出かけなくてもと、思われるでしょうが、即日交付ができるからです。それに、ヨドバシカメラで買物もしたいからです。

駅前から大通方面にかけては、相変わらず、地下街通路工事のために地上でも大規模な工事が続いています。工事は、掲示板によると、平成23年3月まで続くようです。すでに工事に取り掛かってから3年ほど経過しております。下の二枚の画像は、地上の工事風景を撮ったものです。





上の画像は北2条の交差点からJR札幌駅方面を見たものです。かつて中央分離帯が大きく取られていて、木が植えられていました。冬季間にはこれらの木にイルミネーションが飾られておりました。今はその分離帯には重機が置かれ、作業小屋が建てられております。

さて肝心の免許更新ですが、30分の講習を含め小一時間ほどで、無事新免許が交付されました。道路交通法の改正で、8トン以下の中型車まで運転可能となっています。S39年に取得した時は、普通自動車の免許だったものが、今は自動二輪に加え、中型車まで運転が可能になりました。

札幌に折角来たのですから、北海道庁に行って見ました。地下の食堂で昼食をとり、前庭をぶらぶらしてみました。秋が少しずつ忍び寄っているようです。標題の画像でも分かるように、落葉が盛んに池に降り注いでいました。

下の画像は、赤レンガ館の入り口のホールです。丁度やってきたカップルを逆光で撮って見ました。絨毯の色は、もっと赤いのですが、逆光のせいか、或いはコンデジで撮ったせいか、幾分くすんで見えます。



外に出ると前庭の花壇に腰をかけて、パンフレットでしょうか資料に目を通している女性を見かけました、バックの花ととてもよくマッチしております。



更に池のほうに行ってみると、鴨が盛んに毛づくろいをしております。幾分黄葉した木々が地面に写りこんで、秋を思わせます。つい二、三日前まで半袖のまま自宅の中で過ごせたのが、今は一枚長袖を羽織るまでに朝夕は冷え込んできました。

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ニセコの夜空に星が降る…その2

2009-09-06 09:00:09 | 写真
前回のブログで、フィルムカメラ二台持参したと書きましたが、そのうちの一台のフィルムが撮り終わり、画像をCDに取り込みました。標題の画像は、20分間露光したもの、下の画像は、約一時間露光したものです。フィルムはネガカラーで、フジスペリア400です。(EOS55+SIGMA17~35mm)

いずれも、満月に近い月のためか、露出がオーバー気味になってしまいました。絞りをもう一段絞り込めばよかったのかもしれませんが、そこはフィルムカメラ、事前に調整が出来ません。



フィルムカメラで露光中に、デジタルカメラで撮影した画像を二枚追加しておきます。上段は、二本のサクランボの木を大きく取り込んで見ました。下段は、サクランボの木とは反対側の夜空を撮ったものです。夜空に満天の星です。右側には北斗七星も見えましたが、画面に写っているかどうかは、確認できません。




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再びニセコへ…星空を撮りに

2009-09-03 09:00:11 | 旅行
ここ二、三日、グリグリの晴れマークが出ました。私の住んで入り小樽市を含む後志管内(シリベシと読みます、正式には後志支庁)は、どこもかしこも、一日中ぴかぴかの晴れマークが出ました。前回ニセコに行ったときは(8月5-6日)霧が出てニセコの星空は全くダメでした。

今回は濃霧注意報も出ておりません。二本のサクランボの木と羊蹄山を背景に星空が撮れそうです。午後5時に小樽を出て、赤井川から倶知安、ニセコに行きました。途中で夕景を撮ったのが下の画像です。普段は、写真撮影には、厄介者の電線も、この時ばかりは、ピカピカと輝いて宝石が連なっているように見えました。



ニセコの二本のサクランボの木のあるところに着いたのは午後7時半頃で、すっかり日は落ちておりました。しかし不運なるかな、満月に近い(7分満月?)月が羊蹄山の左に煌煌と出ているではありませんか。(標題の画像)

何とか月を外して撮れば、星が写りこむかもしれません。早速フィルムカメラを二台設置して約一時間の長時間露光に挑みました。前回神仙沼での長時間露光では、気温が下がりすぎて、カメラやレンズに結露が生じて失敗しております。長袖のシャツを着込みましたが、それでも肌寒くなってきました。

この間に、デジタルカメラで撮影したのが、下の二枚の画像です。7分満月も何の心配も要りませんでした。まさに、羊蹄山に降る星の写真が撮れました。フィルムカメラの出来上がりが大いに期待できそうです。




午後8時半に撮影を終了して帰ることにしました。途中、倶知安郊外の姿見の池に立ち寄りました。(下の画像)ここで撮影した池に映りこんだ羊蹄山については、5月22日付のブログで紹介しております。



赤井川を経由して小樽に戻りことにしましたが、もう一箇所気になる場所があります。それは、昨年の10月の早朝に、赤井川の冷や水峠で雲海を見たことがあります。今回はこの冷や水峠の高台から、赤井川の街と星空を撮りたいと思ったからです。

ところが9時半頃赤井川の街に入ると、所々霧が流れております。上手く行けば、夜間の霧、雲海が撮れるかも知れないのです。冷や水峠の展望台に着くと、右から左に霧が流れている事が分かりました。(下段の画像)左奥正面には何と羊蹄山が首を出しているではありませんか。暫らく見とれておりました。

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