紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

さようならBlue Train~北斗星最後の勇姿

2015-08-28 06:00:00 | 写真
                 <ブルーの機関車二台に牽引されて走る北斗星 苗穂歩道橋から>



旧国鉄時代の1958年に、東京~博多間を走る「あさかぜ」に初めて青い塗装の寝台特急が登場しました。その後全国を走り回ったブルートレインも、8月22日の札幌駅発着をもってすべてが廃止されました。今年の3月には定期運行が廃止され、4月以降は臨時便として二日に一度運行されていました。

最終運行が近づくにつれ、札幌駅ホームには撮り鉄ファンが押し寄せ、最終発着日の22日(土曜)には早朝から600人が詰めかけたといいます。また上野駅最終出発日の21日(金曜)には約2000人のファンでホームがごった返したとも言います。と言うことで、最終日の22日を避けて、20(木曜)の発着を撮ることにしました。11時15分札幌駅3番ホーム着ですが、激混みが予想され、いいポジションの確保は不可能と思われるので、とりあえず一つ手前の苗穂駅付近で撮ることにします。

<ブルートレインとは~北海道新聞社会面の記事から>
機関車が青い塗装の客車をけん引する寝台特急列車の愛称です。前述のあさかぜに初めて導入されて「走るホテル」として高度経済成長期にビジネスの足として活躍しました。その後新幹線や飛行機、高速道路など交通網の発達で、その役割を終えていきました。北斗星の運行終了で、ブルートレインはJRからすべてなくなりました。なお道内では、牽引する機関車もDD51型の、青い塗装の機関車で、しかも重連牽引です。

さて、苗穂駅から300mほど札幌寄りの歩道橋から狙うことにしました。10分ほど前に歩道橋に着くと、撮り鉄ファンは4-5人しかおらず、自由に身動きできます。やがて定刻から10分ほど遅れて青い機関車が見えてきました。てっきり駅ホームの右側線路を通過して…と思ったら左側線路で、歩道橋の位置からはホームと重なってしまいました。


事前の知識がなかったばかりに…まあ、いいか。高速連続シャッターを切る。その一枚が標題のカット。

あっという間に歩道橋の下を通過、さて反対側から後ろ姿をと思い、鉄橋と保護用金網の隙間にカメラを…あれれ、さびた太いパイプがあって隙間がない。北斗星は行ってしまった。ぶつぶつしゃべりながら苗穂駅から札幌駅へ向かいます。16時12分発(入線は16時3分)までは時間があるし…と思っているうちに札幌駅着です。なんと3番ホームに北斗星がまだ停車中です、ラッキー。


3番ホームに駆け上がると同時に、北斗星は手稲の車両基地へ動き出しました。


後ろ姿もとらえることが出来ました。左2番ホームは手稲・小樽方面への列車です。


やはり3番ホームの先端は、かなりの撮り鉄ファンでごった返しているようです。


北斗星の札幌発時間は16時12分、入選時間が16時3分ですから、時間があるので、地下歩行空間を見てくることにします。この日は、フォトコンサミット in Sapporo「いいとこ撮り北海道2015」なるイベントが開催中でした。詳しくは別途ブログで紹介します。白い恋人の石屋製菓のビル地下で、飴玉つくりの実演中でした。ついつい見とれていて気が付いたら15時50分。あれれ、北斗星の入線(4番線ホーム)まで13分しかない。あわてて戻りますが、4番ホームは混むと思い、一気に7番ホームに駆け上がります。


ありゃ、北斗星入線の一本手前の5番ホームには撮り鉄が数人しかいない、と言うことは4番ホームにも少ないかも…


4番ホームの最先端はごった返していますが中ほどはそれほどでもありません。


先端は5-60人ほどでしょうか。


これでは人ごみを写しに来たようなもので…


最先端はロープで仕切られてます。


定刻に列車は上野駅に向けて発車です。振り子特急とすれ違い。


8月20日に撮影した分については以上の通りですが、2月の真冬に撮影した北斗星がありますので紹介しておきます。


札幌駅は高架になっているので、一つ手前の苗穂駅を過ぎると、登り坂です。結構な斜度を重連で駆け上がってきます。


函館からは雪原の中を走るので…


機関車も客車も、雪と氷におおわれています。


迎える駅員さんも重装備。


客車の窓は氷がへばりついています。


偶然機関車に乗り込む運転士さんを見かけました。普通は車両基地に戻るだけですので、出入りはないのですが…


そして手稲の車両基地に戻っていきます。画像のように撮り鉄の姿はほとんど見かけませんでした。


最後に札幌駅ホーム見かけた北斗星あれこれを取り上げます。


3番ホームに入線する北斗星。写真を撮る人は私だけでした。(H25年5月31日撮影)


北斗星エンブレムの前で記念撮影しているのは、利用客の家族だけでした。


ごらんの通り撮り鉄ゼロ。


札幌駅から上野駅に向かう北斗星機関車。夕陽を浴びて4番線を出たところ、赤電とすれ違うところ。この赤電もH26年8月末で時刻表から消えてしまいました。


なお、最終ランとなる札幌駅を22日(土曜)発車した北斗星が、翌23日(日曜)上野駅に9時過ぎに到着する際には、前日からの泊まり込みも含めて、約6000人のファンがカメラに収めるべく、上野駅に押しかけたという記事が載っておりました。
8月22日の札幌発着の北斗星をもって、JR時刻表からはすべてのブルートレインが消えてしまいました。お疲れ様でした北斗星。
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ゆかた美人全員集合!~小樽堺町ゆかた風鈴祭り

2015-08-22 06:00:00 | 祭り・イベント
                      <洋菓子店ルタオの浴衣の似合う店員さん>




8月8日(土曜)-9日(日曜)の両日、小樽最大の観光街である堺町通りで、第6回「小樽堺町ゆかた風鈴祭り」が行われました。北一硝子、洋菓子店ルタオ、オルゴール堂など小樽を代表する店舗が居並ぶメルヘン広場をメイン会場に、堺町通りを歩行者天国に開放し、色内町の運河ターミナルに至るまでの会場で様々なイベントが行われました。

何分、メルヘン広場は我が家から50mと離れておらず、会場の喧騒が耳に入ってきます。遠慮なく浴衣美人の撮影ができるとなれば…カメラ担いでふらふらと会場周辺をうろつくことにします。まずはプログラムを貰おうと本部席に行くと、全部配布済みで、残ゼロとのこと、う~ん最初から躓いてしまったか。まあ、受付の浴衣美人をパチリして…


すいません、そちらの看板を見てくださいね。いいの、いいの、浴衣美人に免じて…


あれれ、家で昼飯食べてる間に小樽商大翔楽舞のYOSAKOI演舞見逃してしまった。これからスィーツの早食い競争か…


ロールケーキのパッケージを開けるところからスタート、右から3番目の女の子のパッケージが破れない…


スィーツ早食い2回目は、ルタオのケーキ?スタート直後とんでもない作戦が飛び出した。


他の選手がスプーンで食べるところを、手を突っ込んでイッキ食い、あっという間に食べ終わった。結局決勝も同様にイッキ食いで優勝してしまいました。


堺町通りをメルヘン広場から運河ターミナル方面に進むと、風鈴コンテストが行われていました。全国48の工房が製作した風鈴が展示され、道行く人々が気に入った風鈴に1票を投じていました。


さまざまな風鈴が優しい音を奏でています。


道行く人もスマホに収めたり…


おきにいりの一点が見つかったのかな?


さて、私も1票を…


二日間で最多得票を得たのは…エントリーNo.19「わおんぎょ」こもれびがらす工房で、群馬県からの出品でした。


さらに進むと、風鈴がたくさん展示されています。


つい、風鈴に魅入れられちゃいます、あれ日本語がおかしいかも…たぶん暑さのせいでロレツが回らなくなった…


こちらは通常の風鈴の10倍ほど大きなジャンボ風鈴。逆さにしてラーメン入れると大盛りが…風靡を愛でるセンスゼロの私。


風鈴ばかりではなく、少し周辺の店舗や変わったものにも目を向けた見ましょう。


数年前にできた店ですが、何屋さんなんだろうか?お守りと言う文字が見えましたが…


金賞コロッケの店舗がこちらにもできたんですね。元々は大正硝子館製作工房横にありましたが…


最近できた海鮮焼きの店の入り口で、焼いているお兄ちゃんは外人さん。


韓国からのカップルのようです。


ホクレン風土館近くのお土産・雑貨店の名物犬の専務ですね、名物犬の会長はどこに?と聞くと店の奥で休んでますとのこと。


イヌが来たら、今度はネコです。浴衣を着ています。右のお姉ちゃんは韓国人。ネコと記念写真撮ってました。


凄い、気品のあるネコ!ヒゲも長くて立派だ。


そうこうしているうちに、神輿のお宮入りが近づいてきたようです。運河ターミナル方面から、メルヘン広場のメイン会場にやって来ました。


メルヘン広場の会場で、何度も神輿が見得を切って、 無事お宮入りが終了です。


神輿の担ぎ手は全道から集まってきたようで、それぞれの神輿会の名前が披露されました。


いい汗かいてます。


会場の端では、担ぎ手が集まりビールで一服してます。韓国人観光客を交え、片言の日本語で、わいわい、大笑いしています。仲間たちがその様子をカメラでパチリ、この一角が大いに盛り上がっていました。

さてメルヘン広場の特設会場では、ゆかたコンテストの真っ最中のようです。


司会者が、いろいろ質問していました。


笑顔の可愛い浴衣美人。


会場にも浴衣美人が…


最後はやはりこの店員さんで締めたいと思います。


撮影にご協力くださいました浴衣美人の皆さんありがとうございました。

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初夏の道東を訪ねて(3)~富良野・美瑛へ

2015-08-16 06:00:00 | 旅行
            <富良野のラベンダー園は中国語、ハングル、英語が飛び交う、一瞬、外国に来た錯覚に…>



初夏の道東撮影ツアー3日目は、この際何としてもトマムの雲海テラスを見たいものと思っていましたが、天気が良すぎてどうやら雲海が発生していない模様でした。となると津別峠の雲海見逃しが悔やまれます。帯広から国道38号線を札幌方面に向けて走ります。途中の清水町から高速に入り占冠まで行きます。占冠から最後の撮影地美瑛・富良野に向かいます。

帯広郊外に出ると、国道の両側にイモ畑が広がります。さらに進んで清水町に入ると、大きな池と公園が見えてきました。高速道に乗る前に公園内を歩いてみます。


薄い紫の花がどこまでも続きます。


平日の早朝と言うこともあって、人影が全く見えません。何度かこの国道38号線を通っていますが、このような公園があることに気づきませんでした。奥の赤い屋根の建物の方に行ってみると…


休憩所でしょうか、奥の方はゴルフ場のようにも見えますが…


ボート遊びもできるようです。


誰もいない公園、ベンチがぽつんと…絵になります。


奥に社があるのでしょうか、赤い鳥居が二門並んでいました。

清水町の公園内で十分撮影した後は、十勝清水インターから高速道路道央道線に乗り、トマム・占冠方面に向かいます。富良野・美瑛方面は国道38号線でも行けますが、ひょっとするとトマムの雲海テラスが望めるかもしれないからです。と話し込んでいるうちに、トマムインターの出口を過ぎてしまいました。振り返って見ても、天候が良すぎるのか時間的に遅すぎたのか、、雲海が発生していない様子(あるいは消滅)。次の占冠で高速道を降りて、国道237号線、38号線を乗り継いで富良野方面に向かいます。

トマム雲海テラス

星野リゾートトマムHPから 雲海を撮るためには日の出前の4時30分発(時期によって5時発)のゴンドラに乗る必要がありそう。次回に期待です。


富良野市内に入って、まずは富良野マルシェでなにか食べ物を物色です。ここの名物と言えば「なまら棒」です、餃子と春巻きを足して2で割って、揚げたもの、と言えば理解できるでしょうか。


このマルシェが出来た当初はなまら棒を求めて列ができるほどでしたが…


写友がカメラに収めています。一本では、う~ん満腹感は今一つ。


あれれ、こんなガラナもあるんだね、初めて見ました。

<北海道限定 炭酸飲料のガラナ>
内地の方にはなじみが薄いですが、道民にとってはなじみの飲料です。詳しくはブログでも何度か取り上げていますので、そちらを参照願います。2010年12月1日付ブログ「小樽街中散策~キョロキョロ1」最下段9番目に画像および解説があります。


現在の富良野マルシェの道路一本はさんで、「富良野マルシェ2」が新しくできました。中は「マルシェ1」と大差ありませんが…吹き抜けの大ホールがあって、イベントが可能なようです。

なまら棒一本では満腹感が満たされず、結局は近くのコンビニで弁当を買うことになりました。食べた後はまずは富田ファームのラベンダー見学です。


駐車場に、メロンカラーのバイクが、中年ライダーがさっそうと跨いでいました。え!鹿児島から来たって?


ラベンダー畑の方に進むと…これまた奇妙な格好の…モデル?コスプレ?


韓国から来たという二人組でした。


親子連れ、子供がポーズを取って…絵になってますね。こちらも外国の方のようです。


撮影スポットの定番ですが…赤い花がありませんでした。チョイ物足りない。


先程の親子連れにもう一度登場してもらいます。母親も娘もラベンダー色のシャツですね、ラベンダーソフトが美味しそうです。


撮っても撮っても飽きない風景がいっぱいです。さすが1時間も撮影していると…満足感がわいてきます。

時間もたっぷりあります。また絶好の好天、美瑛に足を延ばすこととします。時間が合えばノロッコ号に乗車してみたいのですが…、それはまた別の機会にして、北瑛方面に車を進めます。ケンとメリーの木を素通りして、セブンスターの木に向かいます。名古屋から来たという娘さんたちが、セブンスターの木の前でジャンプしてはパチリしてますが、タイミングが合わないようです。早速しゃしゃり出て声をかけます…


何度かタイミングを合わせてジャンプしてもらいますが…約1名タイミングが合わない。3-4度繰り返してやっと…


美瑛の雄大な景色に見とれて…道産子でも見とれてしまいます。


有名な親子の木です。麦畑に着いたトラクターの跡がいいアクセントになってます。

まだまだ撮っていたいのですが、最後に青い池に向かいます。う~ん、なんと観光客の多いことか、夏休み前だというのに、駐車スペースがほとんど埋まっている。しかも飛び交う言葉が中国語にハングル…


相変わらず青い、当然と言えば当然ですが、


温泉成分に含まれる硫黄の成分が、太陽の光に反射して…

<この青さは、ウィキペディアによると…>
この付近の湧水には水酸化アルミニウムなど、主に白色系の微粒子が含まれており、美瑛川本流の水と混ざることによって分散され一種のコロイドが生成される。水中に差し込んだ太陽光がコロイドの粒子と衝突散乱して水の吸収による青色の透過光が加わり、美しい青色に見えると言われている。


自撮り棒が威力を発揮、


今回の道東初夏の旅は、途中タイヤのバーストと言うハプニングに見舞われ、当初の計画通りに進まなかった点はありますが、絵になる写真がたくさん撮れ、十分満足できるものでした。雲海の撮影については、次回にリベンジしたいと思っています。







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初夏の道東を訪ねて(2)~日本最東端の地納沙布岬

2015-08-11 07:30:08 | 旅行
              <ん、これは何だ?最果ての地で出会った珍しいモノに…新型の風力発電らしい>




7月7日から9日まで道東ツアーに行きましたが、今回二日目は、屈斜路湖から根室の先、日本最東端の地納沙布岬へ、そして釧路経由で帯広(泊)までの行程です。当初のスケジュールでは、津別峠の雲海、根室の手前の春国岱、そして納沙布岬を撮影し、浜中町の霧多布湿原、厚岸町の道の駅「コンキリエ」でのあぶり焼きの昼食、釧路市内での撮影(釧路コールマイン・石炭関連の撮影、米町公園、幣前橋夕景等)、そして帯広のホテルまで直行と言う予定でした。

結論から言うと、その予定の半分も消化できませんでした。途中でとんでもないハプニングのために…詳しくは後程述べるとして、朝一番で、津別峠の雲海撮影を予定しています。前日ホテルに確認すると、このところ毎日雲海が出ているとのことです。期待が膨らみます。日によっては10時頃まで雲海が出ているとのこと。と言うことで午前7時からの朝食を取ってからでも十分間に合うはず…

朝3時過ぎに目を覚ましトイレに向かうと、ザックとカメラを背負った数人が出かけるようです。聞くと雲海と朝日を撮りに行くといいます。う~ん、ここは日の出の5時前に現地に行くべきか…しかし同行の写友とは朝食後出発と言う約束。ともかく7時からの朝食を手早く済ませ、津別峠に向かいます。


津別峠の展望台からは、一面霧がかかって雲海どころではありません。やはり日の出前に来るべきだったかと反省しきり。止む得ません、3日目の朝のトマムの雲海テラスに期待です。

スタートからつまずきですが、気を取り直して、弟子屈町から別海町経由で根室市に向かいます。別海町は酪農業が盛んですが、人口の約10倍の10万頭の牛が飼育されています。


途中で見かけたドライブイン、私が釧路に勤務していた折に数回立ち寄ったことがありますが…広い駐車場はいつもガラガラでした。駐車場に大型トラックが何台も止まっているドライブイン程、安くて美味しいという口コミがありますが…


根釧原野らしいどこまでもまっすぐな道と広い大地。


平原にぽつんと木が一本


やっと牛の放牧に出会えた。カメラを構えると何やってるの、とばかりに牛が集まってくる。牛は何にでも興味を示します。

このまま国道243号線を南下すると、霧多布湿原で有名な浜中町と、根室の中間の国道44号線の厚床に出ます。この経路は釧路勤務時代に何度も通っています。途中横槍から左折して近道を通ります。ジェットコースターのような下りを進みますが、両側に牧草ロールがたくさん見えます。


電線もいいアクセントになったかな?


途中の牧場入口で見かけた花、根釧原野で目にするものは牧草や木々であって、花を目にするのは珍しいことです。なんの花だろう、葉はエゾ山桜に似ていますが、花はハナミズキにも似ているし…

国道44号線を根室方向に進むと、やがて風連湖を囲む砂嘴、春国岱に出ます。ここは別名原生野鳥公園とも言われています。国道から100mほど離れたところに鶴の親子が見えました。


最初親子3羽固まってましたが、1羽が右のほうに歩いてゆくと、子がじっと見ておりました。


春国岱は砂嘴との間に橋がかけられ車で渡れますが、そこから先は進めません。この風連湖には子育て中の鶴が何組も見られます。


浜茄子とシシウド(正しくはシシウドの変種エゾノヨロイグサ)が満開です。


看板が朽ち落ちてしまったようです。左側に木造の通路がありますが、通行止めになっています。

さて春国岱で十分撮影し、根室市に向かいます。街中には立ち寄らず、根室半島の最東端納沙布岬に向かいます。岬の数km手前で妙な風車を見つけました(標題の画像)。道の先には見慣れた大型の風車も一基あります。


最初見かけたときは???と思いましたが…

道路側にある小屋(施設)の壁には「風力発電云々」と表示されていました。なるほど、これだと小型で、従来の風車に比べて羽の落下などという事故も少ないし、コストも格段に安くなりそうですが…


道端の湿原にはエゾカンゾウが満開。カメラのフィルターでミニチュア風に加工。

周辺の景色に見とれ、あれこれと話し合っていると、突然がたがたとそろばん道路を走っているような音が…たぶん自衛隊の戦車か農業用トラクターが通ってキャタピラの跡が路面についてなんて、気楽に考え、先に進みました。最東端納沙布岬の灯台です。


日本最東端の灯台。


納沙布岬から約3.7㎞先に、旧日本陸軍が設置した灯台があります。潮が引くと砂地が見えます。これを貝殻島と呼んでいます。

<貝殻島について>
正しくは島ではありません(国際海洋法上)。そのため戦後直後には奥に見える水晶島(平らな島)と納沙布岬の中間に、日ソの境界線が引かれ(いわゆるマッカーサーライン)、貝殻島は日本の領海に入っていました。しかし3年後にGHQが再調査し、貝殻島と納沙布岬の中間(納沙布岬から1.8㎞)にマッカーサーラインが設置し直されてしまいました。当時アメリカ軍は日本の防衛義務を負っていなかったためとも言われていますが、詳細不明。
貝殻島周辺は昔から良質な昆布が採れることで有名です。なんせ目の前に漁場が広がっている訳ですし、一時日本の領海内でしたから、地元漁民は納得できず、1.8㎞先の中間ラインを超えてまででも出漁するケースが多発しました。拿捕、銃撃事件が多発したのも、背景にはかような事情があったわけです。早く北方4島が日本に戻ってきてほしいものです。


はるか彼方には水晶島が見えます。不思議なことにこの周辺の島々は、剃刀で削ぎ取られたように、凹凸がありません。中央付近に監視塔と監視小屋が二棟見えます。


実は、この周辺には撮影ポイントがまだまだたくさんあります。できれば北方資料館にも立ち寄りたいし…それが撮影不可能になってしまうなんて、予想もつきませんでした。いざ車を動かそうとすると、左後輪がパンクのようです。よく見ると、タイヤがバーストしているではありませんか。キャタピラーの跡を、がたがた走っていたと思ったのは、実はパンクだったのです。しかも無理して数㎞走ったために、タイヤが裂けてしまったとわかって愕然です。

とりあえず、スペアタイヤに履き替えますが、バーストしてしまっては修理が不能、早く残り3本と同系のタイヤに取り換える必要があります。早速根室のオートバックスに出向くも、在庫なしとのこと。周辺のタイヤ専門店に架電してもらうも、見つからず、やっと目処がついたのが釧路星が浦のオートバックス。結局タイヤ交換できたのが午後6時過ぎ。厚岸での撮影も、コンキリエでのあぶり焼きも、釧路市内での撮影も中止です。

と言うことで、平成15年7月に訪れた納沙布岬での画像を2枚あげて終わりとします。


今は見られなくなった看板。以前はもっと過激な看板もありました「武力で取り返せ、北方四島!」と言うのも…


かすかに貝殻島の灯台が見えます。


『望郷の地、北方四島、早く戻れ日本に!』祈らずにはいられません。

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小樽潮祭り、熱い3日間が終わりました

2015-08-06 06:00:00 | 旅行
           <祭り最終日にメイン会場ステージ前でお宮入りする神輿 担ぎ手によって激しく揺さぶられる>



小樽最大の祭り第49回潮祭りが、7月24日(金曜)~26日(日曜)行われました。この3日間ともあいにく曇り・小雨の天気でしたが、昨年のように激しい降雨で行事が中止になることもなく、無事全行事が終わりました。観客入込数も113万に達し、一昨年(H25)の108万人を上回りました。平成26年は一部行事中止で、数値が把握されませんでした。

この3日間の主な行事は、24日(金曜)が潮ふれこみ、花火第1部打ち上げ、25日(土曜)が89梯団・7000人の潮ねりこみ、26日(日曜)が海上パレード、神輿お宮入り、花火第2部の打ち上げでした。なお同じ期間中に旧手宮線会場で小樽ガラス市も行われました。


<旧手宮線跡地にきらめくガラス…>

今年は地元小樽をはじめ全国から37店舗が出店、各店舗思い思いの作品が展示されました。また日銀通りの入り口には20メートルにわたってやぐらが組まれ風鈴アーケードが作られました。夜間には照明も灯され幻想的な雰囲気を醸し出していました。祭り初日に、ステンドグラスの素材が欲しいという家内とともに、見て回りました。


輝くペンダントの後方に飾られた、ヒマラヤケシでしょうか青い花が目を惹きました。


浴衣姿の方々が目立ちました。


雪あかりの路などの浮き球を製作されている老舗「浅原硝子製造所」の4代目社長の浅原宰一郎さんにお会いできました。後方に展示されている雪山の写真に目を奪われて…「あれは全部山スキーに行った折に私が撮った写真です」とのこと…


左端はキロロの樹氷で、次は利尻富士…冬山スキーが大好きで、ついでに写真撮影をされるとか、しばし写真談義。社長さん、ガラス買わずにすいませんでした。


スポットライトを浴びたガラス小物達、話し声が聞こえてきそうです。


風鈴アーケード、ライトアップでより一層幻想的な雰囲気となりました。


<25日は潮ねりこみ、花園小6年の孫娘も出るとあって…>

祭りメインイベントの一つ、潮ねりこみです。89梯団約7000人の踊り手が、花園町のグリーンロードから会場まで1時間半ほどかけて進んで行きます。花園小学校は、菁園中学校、花園連合町会と組んで、一つの梯団となります。


花銀通りからサンモール一番街へと進みます。


スタートから30分もたっていないので生徒たちもまだまだ元気。


異色のチーム、小樽商大留学生のチームです。浴衣姿にスニーカーは…ご愛嬌と言うことで。


<メイン会場の第3埠頭には屋台がずらり123店舗も…>

圧倒的に食べ物屋の屋台が多いようですが、このところ単価が上がっているのか、焼きそばで5-600円、くじ引きで500円等々小学生の子供にとっては1000円程度の小遣いは、あっという間に消えてしまいそうです。


浴衣姿の親子連れ


削りイチゴ、これが今年は流行っているのかな。あちこちで見かけるし、我が家の孫も食べたいといって、1000円札ねだって買いに走りました。


どうやらこのグループも削りイチゴらしい。


定番のチョコバナナ、


浴衣姿の女シューター


<神輿のお宮入り>

地元小樽の各神輿会をはじめ、遠く東京浅草三社祭の担ぎ手を含め、70の神輿会、約1000人の担ぎ手が6基の神輿で街中を渡御し、午後5時にメインステージ前に集合しました。そして実行委員長の合図のもと、豪快な引き廻しが行われ無事お宮入りが終わりました。


担ぎ手が小樽近郊だけではなく、全道そして東京からも参加していたことに驚きました。神輿を担ぐことに情熱を燃やす方々がいかに多いか…初めてその熱気に触れた思いです。


観客の前で、大きく見得を切る、これが神輿のダイナミックシーン。


ご自分の持ち分は終わったのでしょうか、満足そうな表情が出ていました。


汗で法被までぐっしょり。


<花火大会は自宅の屋上から鑑賞>

潮祭りの花火大会が、それまでは祭り最終日の最後を締めるイベントでした。初日と最終日の2回に分けられたのは、もう6-7年前のことでしょうか。分割の理由は公表されていません。その前年の花火大会が潮祭り始まって以来の大型尺玉が打ち上げられると評判になったことがありました。

にもかかわらず当日は雲が低く垂れさがり、打ち上げられた尺玉が残したのは大きな音だけでした。市内のどこからも花火の姿が見られなかったという事がありました。その翌年から2回に分割されたのです。いわば危険分散でしょうか。それでなくても潮祭りの花火はショボイと言う批判もあったのですが…

確かに初日30分間(約1000発)、最終日40分間(約1500発)の花火は、人口12万の都市規模としては、最下位ランクかも…。ともあれ初日は祭り帰宅途中で手持ち撮影し、最終日は自宅屋上で撮影しました。


帰宅途中浅草橋交差点付近で、花火に遭遇。手持ち撮影するも、周辺の風景撮り込むと、4分の1以下のシャッタースピードではどれもブレブレ。


自宅屋上からの撮影、ルタオのドームがいいアクセントになります。WBを下げれば赤みが抑えられたかも、反省。


打ち上げ位置が固定されているのか、変化に乏しいい写真になりました。街の街路灯や祭りの提灯の明がフレアーとなってしまいました。


わずか40分の花火では、ズーミング、フォーカス移動等の画像は撮れませんでした。


潮祭りを上回る打ち上げ規模の、高島漁港の花火大会や祝津の花火大会に期待です。
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初夏の道東を訪ねて(1)~広大な十勝の大地

2015-08-01 06:00:00 | フォトコン関係
            <これは遠くからでも目立つ!さすが十勝の大地、初球からホームランコースに…ぶち当たる>



当初6月の中・下旬に撮影に行きたかったのですが、台風の影響や天候不順で二日と好天が続かず、7月7日~9日にずれてしまいました。直前まで出発日が定まらず、当初予定していた宿泊地が、釧路市内では手配できず、釧路から約2時間ほど離れた屈斜路湖半になってしまいました。

宿泊地1泊目の変更に加え、やぶ蚊が苦手で脇道に入れないと言う申し出もあり、当初のスケジュールは四分五裂…まあ道東は何度も訪れているので何とかなるさ、と言うことでまずは出発。高速道で帯広に向かいます。当初の天気予報では、7日(火曜)は曇り一時小雨。でも日高山脈を越えて道東に入ると、青空の広がる好天となりました。最初の目的地である紫竹ガーデンに向かいます。

高速道の帯広ジャンクションで左折して帯広広尾自動車道に乗り換えます。この区間はいずれ広尾までの高速道路になりますが、その間は無料区間となっています。終点の中札内で下車して、紫竹ガーデンに向かいます。何度か通ったことのある道で、広大な十勝平野を進みます。途中で下車し写真を撮っていると、遠方に黄色い牛舎が見えます。赤や青色の牛舎はよく見かけますが…黄色の牛舎とは珍しい。


15mm対角魚眼レンズで切り取ってみると…、反対に望遠レンズで切り取ってみたのが標題の画像です。


延々と続くイモ畑


まっすぐな道路と防風林が続くのも、十勝の風景です。


大きな鳥居があって、中央はお宮でしょうか、農作業小屋にも見えますが…黄色いショベルカーが止まっているし…

こうした田園地帯を走っていると、紫竹ガーデンに到着です。すでに大型観光バスが何台か止まっています。入り口で800円の入園料を払って入ると、いたるところ花また花…


中央奥に見える赤っぽい建物が入り口ゲート・レストラン・販売所になります。園内至る所に休憩用の椅子が設置されています。


園内の農作業小屋ですが、観光客の通路からは見えないようになっていますが、あえて覗いてみると…花々がよく手入れされて飾られています。


花々のコーナーから少し外れて広場に向かうと…トウモロコシが吊り下げられている。はてな?野鳥の餌かな?小動物の餌かな?


野鳥の巣箱もカラフル。


池があって、睡蓮やコウホネが咲いていました。


レストランに戻ると…あの名物社長がいました。売店で購入した紫竹ガーデン関係の本に、サインをされていました。


さて、次は旧幸福駅に行ってみましょう。旧国鉄広尾線(帯広から広尾)が国道236号線に沿って走っていましたが、昭和62年に廃線となってしまいました。本来取り壊されるはずだった駅舎が、NHKの新日本風土記の放映で取り上げられ、有名になった愛国、幸福の二駅は存続されることになりました。


オレンジ色の車両が数台置かれ、駅舎は右奥にあります。


なお、この駅舎も平成25年11月に建て替えられました。旧駅舎の張り紙も取り除かれました。


駅舎の中も以前と同様張り紙がいっぱいです。ピンクの紙は切符を模した大型のカードになっています。


ホームに停車中のオレンジの車両には、香港からやって来たというカップルに出会いました。片言の英語で了解を取って彼女をパチリ。笑顔の素敵な彼女…もっと撮りたかったけれどここは遠慮しました。


駐車場に戻るとバイクにまたがった彼女が…東京からやって来て近郊の農家で短期のアルバイトをしているとか…こちらも爽やかな彼女でした。


今日は何と言う幸先の良い、ラッキーな日と話し合いながら、次の撮影地に向かいました。次は浦幌の常室ダム地です。本当は旧浦幌炭鉱跡地も撮りたいところですが…市内から30分ほど進んで、炭鉱方面に進むと…。ええ!道路が鉄パイプで封鎖されている。看板を見ると、この先の道道は法面工事に着き、当分交通止めにしますとのこと。

ああ、いいことは続かない。では釧路方面に向かい、今夜の宿泊予定地の屈斜路湖へと進むことにします。釧路の手前の大楽毛から国道240号線(通称まりも国道)に入り、丹頂鶴自然公園に寄ることとします。この時期野生の鶴の子育ては湿原の奥ですので、まず目にすることが出来ません。そこで公園に寄ることとしました。


釧路管内音別町手前で、尺別と言う無人駅そばの浜辺に出てみました。


本州でいう「シシウド」に似たエゾノヨロイグサと夏の空。


丹頂公園内は、つがい、親子ごとに金網でエリアが仕切られています。この春生まれたひなで、親から餌を貰っています。


親鶴が餌を探しています。と言っても餌のタニシ、ドジョウなどは決まった場所に置かれています。


園内の管理棟の隅にあったオブジェが目を惹きました。


小一時間ほど園内で撮影し、次の目的地に向かうつもりでしたが…時間を見ると、午後4時を回っていました。宿泊予定の屈斜路湖湖畔の二伏までは約2時間ほどかかります。当初釧路市内泊の予定で建てたスケジュールでは、米町公園、幣舞橋夜景、釧路炭鉱(コールマイン)博物館、回転ずしなごやか亭(北海道三大回転ずしの一つ)での夕食等がすべておじゃんになってしまいました。

これらの訪問・撮影はまたの機会にして、まずはまりも街道(国道240号線)を阿寒湖方面に進みます。阿寒湖の数キロ手前で、右折して国道241号線(別名阿寒国立公園パノラマライン、阿寒縦断道路ともいう)を弟子屈町に向かいます。天気が良ければ双湖台、双岳台から絶景が望めるのですが…


標高が高くなるに従い霧が濃くなってきました。双湖台駐車場で霧の中を行きかう車と浜茄子をパチリ。

<余談>
最近テレビのコマーシャルで「六花亭」の包装紙に描かれている花が取り上げられています。見た方も多いかと思いますが、その花の一つに浜茄子があります。これを「ハマナシ」と発音し、字幕も「ハマナシ」となってました。おや、なんで訛っているんだろうと疑問に思っていました。ところが検索してみると、ハマナスの実が赤い「梨」に似ているので、ハマナシ(浜梨)が本名で、ハマナスが通称であることを知りました。植物学者牧野富太郎が、東北で採取した折に、現地の人が訛って、ハマナスと教えてためであると。う~ん…知床旅情♪にもハマナスの咲くころ…と歌われているのに…

ともあれ、阿寒縦断道路を降りて、弟子屈の町に近づくと霧も晴れ、雲の割れ目から日差しが射してきました。


普段は邪魔な電線も、この場合はいいアクセントになっている気がします。


赤くペイントされた牧舎に夕日が当たって…


道東の旅二日目は、とんでもないハプニングが…詳しくは次回のブログで紹介します。







コメント (4)
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