紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

道東厳冬の撮影ツアー~その3

2013-03-29 06:00:00 | 旅行
さて道東撮影ツアーの三日目になります。初日二日目と予想以上に温かく、とはいっても氷点下10前後なので小樽さっぽろに比べれば相当な冷え込みです。氷点下15度以下を期待していたのですが、なかなか思い通りにはいかないのが撮影ツアーです。今日の早朝は、一応細岡展望台から湿原に差し込む朝日を撮影する、予備日としておりましたが、前夜の内に断念して、三日目の朝はホテルの朝食を済ませてから行程を検討しようということになりました。

事前の予定では、釧路川のケアラシ、和商市場、湿原号の撮影、厚岸のコンキリエで昼食、豊頃のハルニレの夕景、音更彩凛華の撮影というスケジュールでした。写友4人で相談の結果、本日の行程は、釧路市郊外の空港付近、谷内坊主の湿原展望台、然別湖のコタン祭り、豊頃のハルニレの夕景、音更の彩凛華という行程に組み直しです。まずは車に撮影機材を積み込みます。このときホテルの玄関前の植え込みの灌木が白くきらきら光っています。そうです待望の樹氷がやっとあらわれたのです。一路国道を帯広方面に車を進め、大楽毛から釧路湿原に入ってゆきます。何とも目の覚めるような樹氷林が続きます。


ホテル横隣りの公園の垣根は真っ白。


湿原の樹木はどれも真っ白。


朝日を浴びてキラキラ光っている部分も…カメラでは再現しにくい。


踊っているような木々にもびっしり樹氷がついている。なお、根釧地方には大木はありません。平均気温が低くて育ちにくいのです。


ホワイトバランスを調整して青味を強調。

車をさらに脇道に進めます。見渡す限りの樹氷林。無我夢中でシャッターを切ります。かなり温度が低いのか、今までに感じなかったほど手足や指が冷たく感じました。おそらく氷点下15度を下回っているのではないでしょうか。ここで大事なのはカメラのリチュウム電池は寒さに弱いことです。氷点下20度を下回ると急速に消耗し、場合によってはエラーマークが出ます。そこでバッテリーのグリップ部分に携帯用カイロを貼り付けます。見てくれは悪いですが、これで対策はバッチリ。


遠方の山の樹木には樹氷がついておりません。樹氷は近くに川があると発生しやすくなります。


近寄ってみると、雪の結晶が積み重なってこのようになっています。


撮って、撮ってと言わんばかりに、ポーズを撮っているようにも見えます。


湿原展望台の近く北斗地区で見かけた倒木と馬たち。倒木にも樹氷の華が咲いている。


樹氷の部分をモノクロ変換してみました。


湿原展望台から大楽毛方面を見ると、製紙工場がかすんで見えます。この画像もモノクロ変換したものです。湿原一面樹氷で覆われています。

釧路最後の日に樹氷に出会えたのはラッキーでした。2時間以上も撮影して、写友4人とも満足のようでした。車はいったん国道38号線に出て、白糠町に向かいます。白糠からは、茶路川沿いを北上し本別に出ます。本別から士幌を通って然別湖に向かいます。


途中茶路川沿いで丹頂の夫婦を見かけました。


然別湖畔の温泉旅館の前の駐車場から結氷した湖畔にかけて会場があります。氷でできた建物に入ると…


ビヤホール?があってカウンター内でウェイトレス(観光協会の職員?)がにっこり、


先客があって、氷の器に入れたワインを楽しんでおりました。1杯いかがと勧められましたが、車の運転がありますので丁重にお断りしました。それにしても氷の器に入ったお酒はうまそう。


冷蔵庫は不要、氷漬けのお酒の瓶。

一旦このハウスを出てみると大小の氷のの建物があちこちに点在しています。最奥のドームでは切り出した氷を加工して、室内の装飾にしておりました。


湖の氷の厚さは約30cmほどあるそうです。その氷を積み重ねて建物を作ります。その一つを覗いてみると…


中央に氷のテーブルがあって4隅にはウレタンの椅子があります。積み重ねた氷の模様が美しい。


ところどころ壁にはこのような飾りつけがあります。氷漬けの鳥。


アルバイトの女性はチェーンソウで氷の切り割り中。ポーズに注文を付けている写友Y氏。この娘さん日本人とは言っておりましたが、イントネーションが違うような…ちなみにドームの中で作業している男性は二人とも台湾人でここでアルバイトしていますとのこと。


コタン祭りは夜間がメインのようで、日中は補修作業に追われているようです。


露天風呂に男性客が、声をかけると両手を上げて応えてくれました。

やはり、このコタン祭りは夜間のほうがいいようです。会場のあちこちに夜間用の照明が設置されています。夜間だともっと幻想的になるんでしょうね。時間的に無理ですので、今夜のホテルを予約している帯広に向かいます。次の撮影目的地である豊頃には午後4時半頃につきそうです。夕景に染まる春楡が撮れるかもしれません。しかしながら、これまで時折顔を見せていた太陽がだんだんと分厚い雲の中に入っていきます。豊頃近くに来た時にはほとんど太陽が望めない状況となってしまいました。


豊頃に着いた時にはこのような状況で、残念ながらもくろみは外れてしまいました。

音更の彩凛華開始までは時間があります。一旦ホテルに入ることにしますが…何分然別でアルコールを我慢したこともあって、とにかく飲みたいという欲望に勝てずに、午後7時からの彩凛華の撮影を断念することに、意見が一致してしまいました。思い起こせば、昨年も彩凛華の撮影を前にしてアルコール派が勝ってしまったことを思い出しました。う~ん、酒飲みの写友と同道する限り彩凛華の撮影は無理か…。

撮影ツアー4日目は更別の霧氷、十勝川の霧氷、帯広ばんえい競馬の撮影予定です。早朝ホテルを出て更別方向に南下しますが、どうも日の具合がよくありません。分厚い雲に隠れて陽が顔を出しません。そのうちに、雪が舞い始めときおり地吹雪となります。断念するかどうか判断の難しいところ。とにかくビューポイントに向かいます。


十勝らしい光景。やや露出オーバー、このところCASIO EXILIM Z3000はご機嫌斜め。


車の中から180度ほどの画角。


十勝らしい光景はあちこちで見られます。やっと松林の上方に太陽が見えてきました。


モノクロにしてみました。


振り返れば、道路には地吹雪模様が、よく見ると結構きれいかも。

結局更別の霧氷には、去年に引き続き出会えませんでした。自然が相手ですからこんなことはしょっちゅうです。帯広に引き返します。この調子ですと十勝川の霧氷も無理のようです。帯広競馬場に向かいます。本場のばんえい競馬の撮影と意気込んでみたものの、午前10時半に到着すると、係員が寄ってきて、競技開始は午後からとのこと、それ以前は場内にも立ち入りが出来ませんと、冷たい宣告。1時間半もとても待てません。もうどうでもいいやという気分です。結局高速に入り小樽に戻ることとなりました。
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東京・横浜散策~その2

2013-03-25 06:00:00 | 旅行
二日目の午前中に,銀座とお台場を撮影し終わり、鎌倉へと向かいます。午後は主に江ノ島電鉄とその周辺等を撮影する予定です。一度、ゆりかもめで新橋に戻ります。新橋に着くと運よく東海道線の熱海行きの普通電車が入線してきました。京浜東北線や横須賀線を利用するよりも、停車駅の数が少ないので、鎌倉の二つ手前の大船には一番早く到着します。大船で横須賀線に乗り換えれば次の次が鎌倉駅です。

かつて昭和の終わりころ、某政府系金融機関の横浜支店に勤務していた折は、鎌倉市は管轄エリアでしたので、よく仕事で来たことがあります。鎌倉駅前(鶴岡八幡宮側)も当時とは比べ物にならないほど変化しております。近代的なビルが駅前周辺に立ち並んでいます。駅前が再開発整備されたのでしょうか、古い建物が見当たらないような気がしました。ともあれ主眼は江の島電車に乗ることですので、鎌倉駅正面口で数カット撮影後は、地下歩道を抜けて西口(御成り通り側)にある江ノ島電鉄の駅に来ます。


駅前をコンデジでパノラマ撮影中に、正面のバス停留場から若い男性がこちらに向かてきました。構わずカメラをパーン(回転)し続けると…、あれれ、画面のつなぎ目あたりに大きな顔が入ってしまいました。なお、パノラマ撮影は、カメラをぐるっと回転させると、あとはカメラが勝手に横長の画像を作成します。


江ノ島電鉄側に出ると、周辺の建物も新しくなり、駅前広場も広くなったような気がします。


建物は新しくなりましたが相変わらず道は狭く、くねくねしています。

さて江ノ島電鉄一日乗車券の「のりおりくん」580円を購入します。今日一日江ノ電は全線乗り降りが自由です。お寺にはあまり興味がないのですが、観光パンフレットを見ると、駅から徒歩3分という「極楽寺」が目に飛び込んできました。極楽寺駅を出て線路沿いを上がるとすぐそばに山門があります。


トンネルを出ると極楽寺駅。


駅から徒歩3分のところにありました、極楽寺が。寺のいわれはよくわかりませんが、山門をくぐって最初に目にしたのが、「写真撮影禁止」の立札でした。

さらに正面に進むと、写真撮影並びに写生することを禁ずるという注意書きの紙が張られていました。う~ん、一気に気勢がそがれてしまいました。写生まで禁止するとは…どれほどのいわれのある有名寺なのかとんとわかりませんが、怒りに似たものが、即駅に戻りました。

そして稲村ケ崎に向かいます。ここ稲村ケ崎は、元弘3年(1333年)新田義貞が、北条軍を討つため鎌倉入りする際に立ち往生した地です。金装の太刀を海に捧げるとたちまち荒れた海の潮が引き、浅瀬を渡って鎌倉討伐に向かったという逸話があります。また近年では、桑田圭介主演の「稲村ジェーン」のロケ地でもあります。冬期間の夕方にはここから江の島の右手に冠雪した富士山が見えることでも有名です。


稲村ケ崎駅付近。


砂浜には砂鉄を含むためかところどころ黒い。中央奥は江の島。


この辺りの浜は七里ガ浜という。


この像は、明治43年(1910年)逗子開成中学校ボート部の12人が、七里ヶ浜沖で遭難・死亡した事件の慰霊碑(『真白き富士の嶺』の歌詞を刻む)です。


この日運のいいことにうっすらと富士山が見えました。


砂浜では若い娘さんたちが砂に字を書いて遊んでいます。


国道沿いには素敵なお店があります。シーズン前で休業中らしい。


この日は日中ぽかぽか陽気。


再び稲村ヶ崎駅に戻ると、ペイントを施した江ノ電が発車中でした。スローシャッターでパチリ。

次は本日江ノ電の最終目的地江の島に向かいます。江ノ島で特に撮影したいというものはありませんが、天気が良いので砂浜に腰を掛け沖を行きかうヨットや散策する人を眺めるだけで十分なのです。八王子勤務時代も休日にはよく江の島に来たことがあります。


住宅街の中を縫うようにして走る江ノ電、住民とともに歩む江ノ電という庶民的な感じがたまらない。


少し走ると商店街のど真ん中を走っていく。


駅を出て左に7-8分歩くと海に出ます。


狭い道路を海に向かって歩く。道の両側には海に関するお土産品店や飲食店などが立ち並ぶ。十数年前と変わらない。


波打ち際で何やら…


若い女性たちが、子連れのヤングママに写真を撮ってもらっているようだ。飛び上がるものの、全員がうまくそろわなかったり、シャッターのタイミングが合わないのか…3-4度ジャンプしていました。

しばらく するとやがて彼女たちは波打ち際から離れこちらの方にやってきました。私が首から一眼レフをぶら下げているのを見て、写真を撮ってほしいというのです。そして携帯とコンデジを差し出してきました。ところがジャンプと携帯のシャッターのタイミングが全く会いません。ではとコンデジを構えるとなんと充電切れのマークが出てしまいました。ここはチャンスと、私の一眼レフで撮ることにします。


高速連続シャッターを切ると、2度のジャンプで撮影OK。


話を聞くとこの3月に大学を卒業したばかりで、全員保育士になるんだとか…さわやかな6人組の彼女たちでした。


江ノ島入口あたりで見つけたオブジェ。豊満な体をひねって…


最後に、今乗ってきた折り返しの江ノ電を撮り収めました。

さて、鎌倉江ノ電の旅も無事終了しました。あとは横浜駅で家内と待ち合わせ、ランドマークタワーのホテルにチェックインします。横浜駅中央改札を出ると平日の5時前だというのにものすごい人たちで少々驚きました。家内を待っている間に、ノーファインダー+スローシャッターで数カット撮影。


人の多さに酔ってしまいそう。

5時少し過ぎに無事家内と出会い、みなとみらい線でみなとみらい駅に向かいます。みなとみらい駅は、クィーンズスクエアの地下3Fにあって地下街でランドマークタワーとつながっています。とりあえずランドマークタワー内の「横浜ロイヤルパークホテル」にチェックインします。56Fの海側のコーナールームです。午後6時半までの夕食までは時間があるので、さっそく窓からの風景を撮影しました。


CASIO EXILIM Z3000 PM6:02


CANON EOS40D PM6:07 -1補正


CANON EOS40D PM6:20

夕食後は疲れたという家内をおいて、一人で汽車道、赤れんが倉庫群、像の鼻パーク、大桟橋の撮影に行ってきました。それらの画像は「東京・横浜散策~その3」で紹介します。
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道東厳冬の撮影ツアー~その2

2013-03-21 06:00:00 | 旅行
撮影ツアー二日目は、ホテルを午前5時に出て、細岡展望台から朝焼けの湿原撮影です。次いで塘路湖・釧路川河畔で樹氷と流氷撮影、時間が合えば標茶でSL湿原号の撮影、次いで屈斜路湖半・和琴半島での撮影、湿原の鶴の撮影、最後が釧路川の夕景撮影という手順です。ただいずれも気象条件に左右されます。そこは臨機応変に対応ということで意見が一致しています。

午前5時ホテルの前で準備作業をしていると、空には雲がかかっています。また気温も-9度と思ったほど下がっていません。湿原が霧氷で真っ白になるには釧路市内で、-15度以下が望ましいのですが…。過去平成22年、24年の時もホテルを出る時が-12~13度で、樹氷が現れませんでした。という一抹の不安はありますがとにかく夜明け前の国道を進みます。

細岡展望台に至る両側の湿原はまったく樹氷がありません。展望台での気温は-11度、しかも雲が厚く日の出も望めそうもありません。せっかくですので展望台で数カット撮影してすぐ、塘路湖半に向かいます。


明るめに撮っていますが…。実際はもっと暗い。


ならば一層のこと、WBのケルビン数(色温度)を下げて青の世界にしてしまえば…


どうやら期待したカットは望めそうにもありません。急いで塘路湖半に車を進めます。去年はここで夜明けの湖面泳ぐ白鳥のカットを撮ることが出来ました。日の出とともに太陽が湖面に反射し、その中にハクチョウが…というカットですが今回は日がさしません。ここでも空振りです。


ハクチョウも見当たりません。


夜明けの空が綺麗なので撮ってみました。湖面に水鳥がいないのが淋しい。


次いで少し北上して釧路川の河畔に出ましたが、ここも樹氷がほとんど見当たりません。去年は両岸の樹木が真っ白になっており、流れる川にも上流から氷塊が次々押し寄せて、河畔にぶつかるたびに、どすん、どすんと鈍い音を立てていました。

どうやら今年の2月は、1月にかなり冷え込んだ分、冷え込みは鈍いようです。それでも写友は樹氷撮影があきらめきれず、川湯温泉の源泉に行って、樹氷を撮る算段をしています。源泉から湧き上がる湯気が急速に冷却され、周辺の樹木に樹氷となって張り付くからです。


途中コッタロ湿原で撮影、鶴は見当たりませんでした。去年あれだけ見かけた鹿も見かけません。

しかしながら、川湯温泉に行っては見たものの、確かに源泉から湯気が湧き上がっているものの、周辺を見渡しても一向に樹氷は見当たりませんでした。ということで樹氷撮影をあきらめて、屈斜路湖半が見渡せる藻琴山展望台を目指します。途中硫黄山を過ぎたあたりからところどころに綺麗な樹氷林が見えてきました。


川湯温泉の硫黄山を振り返ると、噴煙なのかモヤなのか判別できませんが、幻想的な光景が広がっていました。


松林をバックにすると、白樺の樹氷が綺麗に浮かび上がってくる。


なんの木であろうか、くるくると渦巻のような…


白樺の樹氷林を後に、屈斜路湖を一望できる藻琴山展望台にむかいます。さらにこの道道102号線を北上すると、芝桜で有名な東藻琴(現大空町)に至ります。


ワイドレンズで見ると…


湖の中央部に中島がある。


ここが藻琴山駐車場公園。


湖とはほぼ反対方向には標津岳他1000m級の山々が連なっています。


次は、湖畔の近くまでおります。途中砂湯を経由して和琴半島に入ります。屈斜路湖半はほとんどが結氷していますが。砂湯など湖岸の温泉が噴き出しているあたりは結氷しておらず、ハクチョウが集まってきます。砂湯の駐車場には大型バスが何台も停車しており、中国(台湾?)人らしき観光客が大勢来ております。ハクチョウをバックに記念写真を撮っては、急ぎ足でバスに駆け込んでいきます。ここ砂湯では、撮るものも少なく、次に池の湯に向かいます。ここは大型バスは来ませんが、レンタカーなどでやって来た中国人グループが数組、ハクチョウを撮影していました。


15㎜対角魚眼レンズでデフォルメされています。左端のほうにお湯の湧き出し口があって、足湯が出来るようになっています。


中国人カメラマンが狙っている先は?真ん中のOLYMPUS PENを持っている女性が笑っています。


狙った先は、彼らのツアーガイドの男性のサングラスでした。最初に写友のY氏がお願いして、魚眼レンズを目の前にかざしたために、周囲が大笑いしたんです。

池の湯を後にして和琴半島に車を乗り入れます。ここは湖畔の近くで浅い湖底からプクプクと湯が噴き出してくるために、夜間冷やされて周囲が凍ると面白い形の薄氷が出来ます。また湖面はほぼ結氷して、その氷の上に数cmの雪が積もっています。その雪が反射していて、しかも7色に反射しています。


探せばいくらでも不思議な形の氷が見られそうです。


画像を上下反転してみました。


通常の撮影です。画面全体が白いのでやや露出不足になりました。雪面一面7色に輝いています。これをさらに-補正すると魚力例に輝くのではないでしょうか?


同じ被写体を、-2補正して撮ってみました。まるで砂の中に宝石を混ぜたような感じがします。もう一枚さらに-補正すると…


まるで夜空の星を見ているような気分になります。


ここで屈斜路湖の撮影を終えると昼になりました。コンビニの弁当で昼食を済ませ、いったん阿寒の国際タンチョウセンターに向かいます。上手くいけば午後の給餌時間に間に合います。一日に一回ウグイやフナなどの生餌を与えるのです。その生餌を巡って、丹頂鶴とオジロワシが猛烈なバトルを繰り広げることがあります。そこを狙って写真に収めようと、ときには外国からもカメラマンがやってきます。

この後、阿寒丹頂自然公園にも行ってきましたが、これはという写真は撮れませんでした。今日の最終目的である釧路川河口の夕日を撮ることにします。久寿里橋河畔の空き地に車を駐車させ、幣舞橋方面を見ると、空が徐々にが赤く染まって来ました。川には砕けた氷がたくさん漂っておりますが、満ち潮なのでしょうか、河口から上流に向かって氷が逆流しています。


河畔の水位が上がって、上流(右手)に向かって氷が流れています。


久寿里橋の赤い橋げたが夕陽に染まって、なお赤くなってきました。


久寿里橋のたもとから幣舞橋方面を見る。


ズームレンズで切り取ってみると、河畔の街路灯に夕日が反射してまるで灯がともったようにも見えます。乙女の像が2基綺麗に見えます。


どうやら日は沈んだようです。

さて、このところの気温の緩みから細岡展望台の樹氷林は望めそうにもありません。一応3日目の早朝も予備日としておりましたが、朝早く出発しても不可であれば、一層のこと午前7時からの朝食を取った後、検討することにしました。(3日目に続きます)
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東京・横浜散策~その1

2013-03-17 06:00:00 | 旅行
GGAwardという写真コンテストのノミネート賞に選ばれて、豪華ホテルのペア宿泊券をいただくことになったという話を、昨年末のブログで紹介いたしました。GGとはグランドジェネレーションの略で、55歳からの人生を楽しく生きる世代を言います。元気はつらつをテーマにしたGG世代の写真コンテストが3期に分けて行われ、各期6名のノミネート賞を選出します。そして3期18名の中からグランプリを選出します。ノミネート賞は各期50万円相当(6名分)、3期合計150万円相当のペア旅行がプレゼントされます。

3月上旬に写真コンテスト事務局からホテル一覧表と宿泊予定表が送られてきました。北は青森県の星野リゾートから、南は沖縄県八重山まで17か所から選べます。ただ現地までの交通費は自己負担ですので、家内と相談のうえ、横浜みなとみらいのロイヤルパークホテル(ランドマークタワー内)を、さらに都内で一泊込の飛行機チケットを取ることとしました。かくして3月11日~13日、2泊3日で東京・横浜旅行となりました。

9日、10日と低気圧の影響で道内は大荒れ、猛吹雪となりました。そのため11日も交通機関の遅延や欠航が心配でしたが、JRが30分ほどの遅れ、飛行機は通常通り運航で、無事定刻通り羽田に着くことが出来ました。一日目の宿泊予定の品川にある高輪東武ホテルにまずチェックインします。午後3時近くになりますが、事前の計画通り、浅草、六本木ヒルズへと向かいます。時間が早く家内が希望していた浅草「三定」のてんぷらは食べ損ねましたが、手焼き煎餅を買い求めました。


もう桜が咲いて…造化の飾り物でした。


外人は日本伝統のものに興味津々のようです。


香の煙を頭にかけると、頭がよくなるとか、本当に効くのなら孫にかけてやりたい。右の娘さん、今の独り言が聞こえましたか?


仲見世通りから横に入ると…スカイツリーが見える。


ここの煎餅屋さんには外国人も来ます。家内はお土産用にと、箱に詰め合わせで…さらに激辛煎餅を入れ、袋詰めの壊れ煎餅まで…。

浅草から吾妻橋を渡って、北十間川に行くことが出来ます。この十間川にはスカイツリーが映り込むので、写真撮影のスポットにもなっています。このような撮影チャンスは滅多にないので、向かうことにします。吾妻橋のたもとに出ると、川向に、アサヒビールの金色のオブジェとスカイツリーが見えます。


金のオブジェは欠けてしまいましたが、折からの夕景にビルが金色に光っています。

ただ川面に目を移すと、風が強くかなり波が立っています。十間川に行っても波があるとスカイツリーの映り込みは無理かもしれません。かといって、三定で夕食を食べるには早すぎます。となると次の目的地、六本木ヒルズに向かうのがよさそうということになりました。鉄道路線図を見ると、うん?…浅草が終点の銀座線が、「東京メトロ」線となっている??確か営団地下鉄という名称だったはずが。平成16年に営団地下鉄が改組されて、東京メトロになったということで納得。そのメトロに乗って途中銀座で日比谷線に乗り換え六本木を目指します。

東京から離れて10余年、その間に南北線、大江戸線など新しい路線も増えたようです。さらに路線によってはJRや私鉄と相互乗り入れが増えて、路線図を確認しないと移動が出来なくなりました。確かに便利に、また運賃も割安のようです。ともあれ夕方六本木ヒルズに到着、さっそく52Fの東京シティビューに上がります。一人1500円のスカイギャラリー入館料を支払します。案内図によれば、海抜250m、360度ガラス張りのスカイギャラリーを満喫できますとあります。でも実際スカイギャラリーについてみると…何か違和感が、それはのちほど触れるとして…


地下から地上に出てくると、まずこの足長蜘蛛が出迎えてくれます。


どうしても気になります。振り返ってみても蜘蛛は蜘蛛です。


薄暮で、夕焼けもちょっぴり出て申し分ないのですが…、違和感が…、

そうですパンフレットや投稿画像で見たのはもっと広いスペースで、180度とは言いませんがかなりワイド感がありました。でも実際に見るとガラス窓と背中の壁の間が短いように思えます。そこで係員に確認しますと、それらの写真は吹き抜けの53Fから撮影されたというこちです。今は53Fがイベント開催中で、53Fからの撮影ができないとのことです。仕方がないので一回りしてみることとします。


喫茶、バーコーナーもあります。


夜景を見ながら飲んでいる方もおられます。


左の高層ビルは、六本木東京ミッドタウンです。


六本木ヒルズを出て振り返ると…、ビルと地上の標識をからめて撮影しました。

なお、53Fで行われていた「会田誠展:天才でごめんなさい」については、ほかのイベントと合わせて、最終回(多分3回目)に取り上げたいと思います。この後は途中で夕食を食べ、品川のホテルに直行しました。

翌日12日は、夫婦別行動をとります。家内は同級生の友人と新大久保の韓国むらへ、私は銀座、お台場を回り午後は鎌倉、江の島に向かいます。午後5時頃に家内と横浜駅で落ち合い、みなとみらいのランドマークタワーに向かいます。ということで、銀座とお台場についても写真をアップしたいと思います。


午前9時すぎ、どの店舗も開いていません。


ユニークなデスプレー、大都市でのセンスの良さがうかがえます。


思い切ってマネキンに近寄ってパチリ。


光と影が面白い。


道路上の三角柱が邪魔だが…


不思議な形のビルを見つけました。よく見ると窓ガラスの清掃作業中です。ここで30分ほど清掃作業を見守り、シャッターチャンスをうかがいました。下の一枚。30分も時間をロスしたって?


狙って撮った一枚。「ロッククライミング」なんちゃって。


銀座最後の一枚。HDR風。

午前10時、やっと各店舗がオープンし始めました。すでに一通り撮影し終わりましたので、お台場に向かいます。新橋からゆりかもめに乗ります。ゆりかもめは、電車にもホームにも駅員はおりません。すべて遠隔操作で運転されています。一番前の座席で、最近話題になった逆流し撮り撮影に挑戦です。まあ、結論から言うとほぼ失敗でした。ISO感度最低の100にセットし、PLフィルターで減光し、絞りを目いっぱい絞ってもシャッタースピードが1/8~1/10にしかなりません。それ以下のスローシャッターが切れないのです。せめてあと2段程度(0.5~0.7秒)のスローシャッターが必要です。


0.3秒のシャッタースピードで撮影し、PhotoshopCS6のフィルター→ボケ→放射線状ボケを用いました。


桜が咲いていました。


午前中のお台場は、まだ眠りの最中のようです。人通りもまばら。

ゆりかもめの撮影がうまくいかないのであれば、早々に鎌倉に、江の島に向かう方がベターかもしれません。新橋から東海道線に乗り、大船で乗り換えて、鎌倉に向かいます。なお、鎌倉、江の島については東京・横浜散策~その2で取り上げます。

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道東厳冬の撮影ツアー~その1

2013-03-13 06:00:00 | 旅行
例年2月の厳冬期に行っている、フォートピアメンバーによる道東ツアー、第4回目の今年はメンバー4人で行ってきました。毎年もっとも寒くなる2月中旬を選んだのは、第1回目のツアーで出会った細岡展望台での夜明けの湿原が忘れられず、再度そのチャンスを狙っているからです。平成21年の第1回目から、途中23年私自身個人的な事情(1月に実母の葬儀)から中止となりましたが、その後継続し、今回が第4回目となりました。

今回の主たる撮影主眼は、(1)温根湯に新しくできた「山の水族館」の撮影、(2)糠平湖のタウシュベツ陸橋とキノコ氷の撮影、(3)細岡展望台からの樹氷林の朝焼けの撮影、(4)世界に誇る夕陽と言われる釧路川の夕景撮影、(5)十勝川の樹氷、(6)音更町の彩凛華の撮影等々です。何分天候等の気象条件に左右されますのでこのうちのいくつか撮影できれば、御の字かということになりました。従前は2泊3日の行程でしたが、今回は、釧路2泊、帯広1泊の3泊4日の行程です。まず初日は早朝5時に小樽を出て高速で旭川に向かいます。層雲峡、温根湯、糠平、釧路という行程です。

(1) 層雲峡の流星・銀河の滝

う~ん、残念ながら結氷していて、流星の滝がわずかに流れ出ているのがわかる程度でした。


流星の滝は一部流れています。ズームレンズでもう少し引っ張りたいところですが、TAMRON18-270mmではこれが限度でした。


銀河の滝は全面結氷中。画面中央枝の間に結氷した滝を登るクライマーが3人おりますが…、判別できないですね。最下段の二人は写友です。


川の流れの途中にある雪氷が面白い。F22、1/6、手持ち撮影。TAMRONのVS様様です。


真冬にもかかわらず、大型観光バスが次々とここにやってきます。そのほとんどは中国らしき言葉ですが、トイレタイムも兼ねているのでしょうか。15分ほどで、流星の滝の看板前で記念写真を撮って終わりのようでした。我々も撮影対象が少なく、ここを切り上げて、温根湯の山の水族館を目指します。開館時間の9時半頃到着すると、何かあわただしい動きが見られます。パラボラアンテナを付けた車両が数台横付けされています。


手前3人が写友、一人別方向へ?一人670円の入館料を支払い中に入ると…


NHKの取材スタッフが何事か打ち合わせ中のようです。昼の12時から女性タレントの〇〇さん(名前忘れてしまいました)と男性有名人(こちらも忘れました)がここで水族館について実況放映するとのことでした。興味がないので、水族館内の撮影に写ります。


「生命がきらめく滝つぼ」コーナー。日本初の滝つぼを見上げる水槽になっています。泳いでいる魚はイワナかな、ヤマメかな、魚音痴の私にはタコとイカくらいしか区別がつきません。


北の大魚イトウの楕円形の水槽。


北の大魚イトウはこのような水槽の中で、悠々と泳いでいます。一見静かな魚のように見えますが、イトウを漢字で表すと…PCでは出てきませんね。魚編に鬼と書きます。獰猛な魚らしいです。


熱帯魚のコーナーもあります。


こちらではNHKのスタッフが打ち合わせ中。


取材スタッフがあちこち点検中のようでした。


お嬢さん!タレントさんですか?と声をかけたら、のっぽのお兄さんがにやにや、「いえ私はスタッフです」と。ちょっとモデルになってくれませんか、とは忙しそうで声をかけられませんでした。残念。写真がぶれている?偶然です。

山の水族館はその展示方法がユニークで、各所に工夫がされているということもあって、新聞報道はもちろんTV取材も多いようです。ただ残念ながら小樽水族館や他の水族館に比べ展示点数が少なく一回り30分もかかりません。2階にもコーナーがあるのではと思いましたが、そういえば外観を見たときは平屋だったことを思い出しました。


さて、いったん国道39号線を戻って大雪湖から273号線を通り、三国峠を通って、糠平湖に向かいます。目指すタウシュベツ川橋梁は糠平湖の国道とは反対側にあって、道路地図によれば、町道か道道かわかりませんが道路があるようです。ですが脇道に入る道路は交通止めのようです。やむ得ず国道を走ると路側帯に多くの車が駐車しています。小さな看板で「タウシュベツ川展望台まで500m」とあります。ここで偶然札幌から来たカメラマンの3人にお会いしました。そのうちの一人プロカメラマンのKさんは、過去2度ほどフォトコン表彰式の会場でお会いしたことがありました。Kさんによれば、全面結氷しているのでタウシュベツ川橋梁まで小一時間ほど歩けば行けるとのこと。

まずは、糠平湖のキノコ氷を撮影しようということになりました。一応カンジキは車に積み込んでおりますが、道路わきから湖面に至る小道にはすでにワカサギ釣りの方々が歩いた道がついており、カンジキは不要のようです。何人かの釣りの方々とすれ違いましたが、皆さん豊漁のようで、そりに機材一式と釣果が積み込まれていました。


水位が下がったために姿を現したタウシュベツ川橋梁。


湖面の中央あたりではワカサギ釣りのカラフルなテントが見えます。

夏の糠平湖は水が豊富で、タウシュベツ川橋梁は水没しています。冬期間は糠平湖の水位が下がります。水力発電のために放水され続けるためです。その結果水位が下がって凍結した湖面が下がっていきます。その結果、夏には現れなかった橋梁が姿を現します。一方、湖底の立ち木に覆いかぶさった氷は周辺の氷が下がってもそのまま帽子のように残ります。これがキノコの形に似ていることからキノコ氷と呼ばれている訳です。


湖面に顔を出したキノコ氷。


右と左では湖底の深さが違うので段差のところで氷が大きく割れます。その断面を切り取る写友Y氏。


何とも言えない自然が作り出した美。


氷の露出した場所によっていろんな模様になる。


かなり大きな根元近くにへばりついた氷塊。


見事なキノコ氷。周囲の足跡は、カメラマンが撮影のためぐるぐる回った足跡。


遠方では野鳥を撮影するカメラマン、手前ではキノコ氷を撮影するカメラマン。私の撮影位置が高いため俯瞰した画面になっています。湖の場所によって湖底の高さが異なるために、こういう現象が起こります。

キノコ氷の近くに寄ると、足元の氷塊がミシッ、ミシッと不気味な音を立てます。今にも氷が裂けて割れ目に落ちるんではないかという錯覚に陥ります。多分氷とその下の水面に空間が出来ていて、氷自体の重みで氷塊が下がる可能性があるのかもしれません。なお、タウシュベツ川橋梁までは直線距離で1㎞弱、歩いて20-30分かと思いますが、ピーカンのもとでは絵になるカットが撮れるかどうかわかりません。

一応本日予定していた撮影行程は昼ごろまでに終わりました。糠平から釧路までは、約270kmほどあります。午後5時前に釧路に着けば釧路川の夕景も撮影できますが、無理は禁物、ゆっくり釧路市内のホテルに向かいます。

次回は2日目、細岡展望台または塘路湖の日の出、屈斜路湖半、阿寒タンチョウセンターでの給餌風景、釧路川の夕景撮影を予定しています。
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東京ロマン飛行~最終回・都内近郊編

2013-03-09 06:00:00 | 街中ウォッチング
この東京ロマン飛行も最終回となりました。前回までは都内特別区内を取り上げてきました。23区以外にも名所旧跡は数えきれないほどあります。私が八王子に勤務していた2年半ほどの間に、新聞や友人知人の情報をもとにイベントがあると聞いては駆けつけ、撮りためた画像がかなりあります。今回はそうした中からいくつかを紹介して、ロマン飛行を終わりにしたいと思います。


(1) 日高市高麗の巾着田の彼岸花

北海道育ちの私には、彼岸花あるいは曼珠沙華と聞いても、どのような花なのか、皆目見当がつきませんでした。北海道には自生しない花なのです。カメラ雑誌に掲載された、田んぼの畔に鮮やかに咲く赤い花をみて、強烈な印象を受けました。ある日新聞を見ていると、巾着田の彼岸花が、9月の22-3日ごろに満開になるという記事を見て、さっそくカメラを担いで撮影に行ってきました。八王子からは、JR八高線に乗って東飯能まで行き、そこで西武池袋線に乗り換えます。高麗駅で下車し15分ほど歩けば巾着田(埼玉県日高市)につきます。なんせ降りたほぼ全員が巾着田を目指しているので迷うことはありません。


200万本とも300万本ともいわれるほど群生しています。


クローズアップすると、ちょい霧吹きをかけて…


クロアゲハが止まりましたが動きが速く、なかなか写しとめられませんでした。

なお、職場の同僚の話によれば、彼岸花は縁起のいい花ではないそうな…、昔はお墓の周りに植えられることが多かったといいます。野犬等の墓荒しを防ぐために、毒のあるこの花が周囲に植えられたとのことでした。ともあれ、美空ひばりや、山口百恵の歌に出てくる曼珠沙華が、このように綺麗な花であることを知ったこと自体満足できるものでした。


(2) 山梨桃の里・桃源郷

桃の木や花も北海道にはないものです。山梨県は県下一帯が桃の産地で、春先にはどこを見ても桃色一色になります。中国の故事に由来する桃源郷を前面に出して街づくりをしている市町村もあるようです。桃が満開という新聞情報を見て、勝沼と春日井の二か所を見てきました。


モノクロ画像でも雰囲気はつかめると思いますが…


老婦人がスケッチしておりました。


ちょうど菜の花の咲くころに、桃も満開となります。


(3) 八王子高尾山薬王院の火渡り

高尾山は、八王子市内にあって標高599mと割と低く、気軽に楽しめる登山やハイキングコースとして、都民に人気があります。私が初めて登山らしき真似を経験したのもこの高尾山でした。その経緯は別の機会に述べるとして、3月の中旬にここ高尾山薬王院で火渡りの儀式があるのです。日本古来の儀式ということもあって、当日は外国人も多く体験に来ます。


標高120mの終点までケーブルカーで行く。


高尾山薬王院の境内の一角にうず高く積まれた松の枝に火が放たれる。火が放たれる前にいろいろ儀式があります。


山伏姿の信者たちが祈りを込めて…


寄進された経木が次々と炎の中に放り込まれる。


炎で見る側の顔も熱くなるほどです。


鎮火を確かめてから、薬王院貫主をはじめ僧侶たち、山伏が続きます。最後に一般参詣者がご利益を願って裸足で渡ります。


外国人も、珍しい行事に興味津々…


(4) 日野市高幡不動尊のあじさい祭りと日野新選組祭り

日野市というと、人口18万人弱の都市で、都下では大きな市ではありません。ですが、日野自動車の本拠地があること、また関東3大不動尊の一つ高幡不動尊金剛寺があることが有名です。また幕末に新選組副長として活躍した土方歳三の出身地としても有名です。高幡不動尊は、土方歳三の菩提寺でもあることから5月には新撰組祭りがあります。世論では評判のよくない新選組が、堂々とお祭りとして祝われるのは、ここ日野市の新選組祭りと、函館の五稜郭祭(新選組パレードが有名)のみです。また高幡不動尊は6月から7月にかけて境内一面に数種類のあじさいが咲き誇り、あじさい祭りが行われます。


隊士が行く…幕末期にタイムスリップしたような気が…


日野新選組(青い羽織)と函館蝦夷新撰組とがこの年は合同で祝われた。


高幡不動尊万灯会の日


境内庭園の一部。


山門の近くで遊ぶ子供たち。


(5) 青梅塩船観音のつつじ祭り

当寺は歴史をさかのぼること、大化(西暦645年)に開基した古刹ですが、むしろ境内の2万本のつつじが咲き誇ることが有名のようです。寺名については全く不知でしたが、新聞でつつじが満開であることを知りました。


色とりどりのつつじが鮮やかに咲き誇ろ。


境内どこを見てもつつじ、つつじ、つつじ…


斜面一面につつじが続く。


(6) 青梅吉野梅郷 

都内近郊には梅の名所は、数え上げればきりがないほど数多くあります。八王子単身赴任中に住んでいた立川市の隣には国立市があります。立川からJR南武線(立川~川崎)3つ目の駅が矢保駅です。ここの矢保天神の梅も有名です。いわゆる「野暮天」の語源となった矢保天神なのです。残念ながら画像をデジタルデータ化していませんので、青梅の梅を紹介します。そもそも「青梅」と市名にまでなっている訳ですから梅が盛んでないわけがありません。


山一面が梅、梅、梅


遊歩道が設けられていて歩きやすい。


この日梅祭りがあったのか、祭りの出演者たちが一服中でした。


(7) 御岳(みたけ)スターの樹

青梅郊外の御岳山(みたけさん)ふもと、多摩川渓流沿いに生える大きな一本の銀杏の木、その堂々たる枝振りが賞賛されて「御岳スターの木」と呼ばれています。秋口になると、渓流でカヌーやラフティング楽しむ人々とは別に紅葉とイチョウの黄葉を楽しむ人たちで沸き返ります。


渓流の対岸からスターの木を見る。


その堂々たる枝振りが賞賛されている。


シーズンにはこの木の下を歩き楽しむ人が絶えない。

なお、NET情報によると2011年この渓流で水難事故が起こり、救助のヘリコプターの風圧で数本の枝が折れたということです。
もう一つ注意を要するのが、地名の呼び方です。青梅の「御岳山」は、みたけさんと呼びます。木曽の「御嶽山」は、おんたけさんと呼びます。ただスターの木の近くのJR青梅線の駅名は、「御嶽駅」と書いて、おんたけ…ではなく、みたけえきと読ませるから、頭が混乱してしまいます。


(8) 多摩動物公園

昭和33年開園のこの多摩動物園は、年間入館者は92万人で、上野動物園と並んで日本有数の動物園と言われています。上野動物園の約4倍の広さがあり、丘陵地帯にあるので、園内を巡るバスが運行されています。猛獣は無柵による放し飼いにされ、専用バスでコースを見学します。


どの子が一番うまそうかな、ペロリ。迫力満点です。


いやはやこんがらがっちゃうよ、


ペリカンの合唱。お~い、だれか一人音程がずれておるぞ!


昆虫館が併設されているのも、この動物園の特徴。様々な蝶が飼育されていて、見学者の手や髪に止まったりします。この方は飼育員で、手に砂糖水をつけているので、オオゴマダラ(国の天然記念物)が寄ってきます。


(9) 山梨枯露柿の里

柿も北海道では採れません。近年は庭木として柿を植えるケースも散見されますが、食用としては私どもの目に触れるのはすべて内地産です。干し柿は好物でもありますが、どのようにして作られるのかは全く知りませんでした。運よく、京王バスのツアーに「枯露柿の里めぐり」のチラシを見ました。その時の画像です。初めて見る干し柿に圧倒されました。


ハウス内で天日干しされる。


皮を剥いた柿を一個ずつ紐でつるして干す。大変な手作業です。


機械化する余地はすくなく、ほとんどが手作業です。


このほかにも紹介したい名所旧跡がいくつもありますが、フィルムからデジタルデータ化していないものが多く、機会があればアップしたいと思います。



 
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小樽雛めぐり~その2

2013-03-05 06:00:00 | 祭り・イベント
前回3月1日のブログでは、雛めぐり開始の2月23日(土曜)と24日(日曜)の二日間で回った17箇所のうち、主なところを紹介いたしました。その後26日、27日の両日は家内と小3の孫娘の3人連れで、都通・小樽駅、手宮方面を巡りました。また3月3日の雛祭り当日は朝里地区と、再度田中酒造の亀甲蔵(3日は琴の演奏会がある)を孫ともどもめぐってきました。


(1) 田中酒造亀甲蔵

雛壇と雛人形の数では、参加施設の中では亀甲蔵が最大規模だと思われます。同施設の1Fにも4-5組のお雛様が展示されていますが、2Fのイベント会場の壁三方には所狭しと雛セットが並べられています。加えて天上にはつるし雛が飾られています。


2月24日撮影、パノラマサイズで撮影しているので両サイドが極端にデフォルメされています。


こちらは同じ亀甲蔵で琴の演奏会のあった日(3月3日)の画像です。


琴アンサンブル(カナル)の演奏、AKB48のヘビーローテーション他全12曲が演奏されました。


天井にはつるし雛が飾れています。


(2) JR小樽駅・駅売店

今年からはJR小樽駅改札前広場に加えて、売店・飲食コーナーの店舗が2店参加しました。「駅なかマート・タルシェ」と「カフエ可否茶館JR小樽駅店」の2か所です。


JR小樽駅、前と後ろ4組の雛壇が設置されています。


駅なかマート・タルシェの雛壇


カフェ可否茶館JR小樽駅店、客席の横に二組のお雛様セットが置かれています。奥ではお客がコーヒーを楽しんでいました。


(3) 入船市場

国道側から市場に入ると、3組の雛壇があります。パチリ、パチリと数枚シャッターを切って車に戻ろうとすると、市場の店主から声がかかりました。「こっちにもあるよ!新聞に載ったんだよ」という声。声の主は総菜屋さんの、さかた商店のあるじ。あわてて引き返し、指示された小ぶりの雛セットを見ると可愛いセットがありました。一瞬新聞記事になったのはこれ?と思いましたが、あとで考えると、記事になったのはさかた商店の惣菜のようで…手書きのポスターがあちこちに張られ…まぁ、どちらでもいいか。


市場に入って右側に3組の雛壇が飾られている。右手前の青い雛壇にはミッキーマウスたちが並んでいます。出がけに呼び止められ示されたのが下の雛セット。


可愛い動物たちの雛セット。さかた商店の主のいかつい顔とは裏腹に…(失礼)


向かいの果物屋さんの店頭にも手作りの雛セットがありました。


(4) ケーキ・喫茶店あまとう

久しぶりに家内と2F喫茶コーナーに入ってみました。以前は都通に来ると老舗のこの店で家内とよくクリーム汁粉を食べたものです。今回もクリーム汁粉を注文。10年ほど前は2Fの喫茶コーナーに上がると、老店主があまとうの歴史を、名調子でひとくさりアナウンスしていました。その老店主も今は故人とか。肝心のメインのお雛さまですが、店舗のウインドウに小型のケース飾られ、通りから見えるようになっています。写し忘れてしまいました。それよりも目を引いたのが1Fの保冷ケースに飾れた雛ケーキでした。


クリームと汁粉、美味い、


孫たちに買って帰りたいけれど…、ちと高すぎて手が出ませんでした。


2Fのレジカウンターの横にこのように立派な雛セットがありました。伸びた梅は本物の梅。なぜかカエルが…


(5) 海産珍味問屋山崎商店

臨港線と祝津方面への道道がぶつかる付近にあるこの店は、当初期待はしておらず、スタンプだけどもらおうかと思っておりました。ところが店内に入ると、和紙で作られた雛人形がいくつも並べられております。


屏風の色は、コガネムシの羽のように輝いて、光の当たり方で変化します。


家内はいつまでも見入って、なかなか離れようとはしない。


金色に塗られた貝に和紙のお雛様が立っている。ワンセット500円、一つ購入しました。ついでに珍味も…


(6) 手宮市場


市場の中央付近の空きスペースに3組のセットがあります。なお、手宮市場の近くに「手仕ごとかぎひろ」があります。一般民家を工房に改造したお店ですが、中に入ると手作りによる、素敵な素焼きの雄雛、雌雛のセットが所狭しと並べられています。残念ながら写真撮影は不可ということで紹介できません。小樽ジャーナルには写真が紹介されたのですが…


(7) ホテルクラッセ

朝里スキー場の麓にあるせいか、スキー客が多いようです。ホテルのロビーの一角に雛壇がセットされておりました。


手前のテープが張られていて近づけません。


(8) 狸庵

この狸庵は、雛めぐりの開催期間が3月1日から3日までの、わずか3日間しかないのが大変惜しい限りです。北海道新聞にも取り上げられましたが、初日の3月1日には、訪れた見学者が100人を超えたと言います。今回で10回目の参加になるということですが、年々見学客が増えているようです。通常の段飾りの雛壇はもちろん、北海道では珍しいつるし雛が多いことです。つるし雛は、もともと伊豆の稲取地方や、九州の柳川などが盛んです。


民家を地域のコミニュニティに改造したもので、狭い部屋にびっしり並べられている。画角200度くらい。


小3の孫がコンデジで撮影中。


窓際にはつるし雛とタペストリーが飾られています。


玄関の入り口にも素敵な雛段がありました。


ともあれ、3月の3日現在で、29か所制覇した勘定になります。スタンプラリーには40施設が参加しておりますが、3月10まで期間がありますので、30個のコースはクリアーできそうです。ちなみに我が家ではここ数年雛壇を飾ったことがありません。億劫になったこともありますが、飾る場所がなくなってしまいました。代わりに登場したのが、家内手作りのステンドグラスによる雛セットで、玄関ホールの靴箱の上に鎮座しております。


奥の雛セットは過日山崎商店で購入した和紙製のお雛様。


3月3日は娘家族ともども我が家で手製のちらしずしを食べました。さすが7人ともなると、手前のオードブルはあっという間に消えてしまい、私の口に入ったのはキーウィが二切れだけでした。
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銀河鉄道の夜と小樽雛めぐり(その1)

2013-03-01 06:00:00 | 祭り・イベント
銀河鉄道と雛めぐりは全く関連がないのですが、2月の23日(土曜)と24日(日曜)は学校が休みなので、小3と小5の孫娘を連れて、小樽美術館で行われている「銀河鉄道の夜~KAGAYA・幻想の世界」を見てきました。また23日から始まった小樽雛めぐりツアーも行ってきました。雛めぐりについては、家内も参加して、車であちこち駆け巡り、この二日間で17か所を巡って、スタンプを押してきました。

小樽美術館で行われている「銀河鉄道の夜~KAGAYA・幻想の世界」は、宮沢賢治原作の童話「銀河鉄道の夜」をもとにデジタルグラフィック手法で描いた作品が展示されています。また同時上映されている、KAGAYA氏のプラネタリウム番組「銀河鉄道の夜」(上映時間約40分)は、世界的に行われ大ヒットしているといいます。原則は上映開始時間が決まっていますが、お客の入り込みに合わせて、要望次第で随時上映してくれます。孫娘二人を連れて入館したときは、来館者が2名しかおらず、休映中でしたが、映画を見たいと申し出るとすぐに上映してくれました。また作品の写真撮影、Web放映も自由とのことです。


物語の主人公ジョバンニが野原で星空を眺めているシーンから始まります。


白鳥座の北十字を出た銀河鉄道は、ジョバンニと友人のカンパネラを乗せて、天の川に沿って南に進みます。


途中リンドウの咲く丘を通り過ぎます。


ケンタウルス座を過ぎて遠くに赤く光るさそり座が見えてきました。さそり座の1等星アンタレスがなぜ赤く身を燃やすのか、その由来が述べられています。


やがて銀河鉄道は、日本からは見えない南半球の南十字星で終点を迎えます。友人のカンパネラの姿も消えてしまいました。

ふと気が付くと天気輪(天体観測の3角柱=作者の造語)の柱の根元で居眠りしていたのでした。というのが粗筋のようですが、私自身は銀河鉄道の夜を読んだことがありませんので、よく理解できませんでした。小5の孫娘悠里は、1年ほど前の読んでおり理解できたようでした。孫娘二人は持参したゲーム機DS3で盛んにKAGAYA氏の作品を撮っていました。


孫娘・綺里(小3)


孫娘・悠里(小5)


星座をモチーフにした作品に見入り孫娘たち。


パノラマで撮影。


同上。


てんびん座をモチーフにした作品。このように素晴らしい作品が20数点展示されている。


なお、この展示会は3月17日(日曜)まで行われています。子供だけでなく大人も十分楽しめる作品がずらり並んでおります。機会があればぜひご覧になることをお勧めいたします。入館料大人300円、中学生以下無料です。


さて話は180度変わって、小樽雛めぐりです。雛めぐりは23日(土曜)に始まり、3月10日(日曜)まで続きます。23日11時からは小樽運河プラザで開会式が行われ、演奏会もあると聞いておりましたが、この日は余市ビンヤードフォトコンテスト表彰式があり、そちらに出席したために、開会式の模様は撮影できませんでした。ともあれ小樽に戻り次第、家内と小3の孫娘の3人で雛めぐりを開始、翌24日(日曜)には小5の孫娘も加わって、雛めぐりを行いました。なんと土日の2日間で、スタンプの数は17個。運が良ければスタンプ30個コースの寿司券10000円分をGETと、捕らぬ狸の皮算用。


まずは「銀河鉄道の夜」の企画展が行われている小樽美術館の向かいのフロアーの文学館でスタンプをもらいます。ここに展示されているお雛様は江戸時代末期のものです。画像からもわかるとおり幾分衣裳が退色したとい感じで、年代を感じさせます。


美術館の下隣りの小樽バインのお雛様です。小樽バインの建物は明治45年建築で、旧北海道銀行本店(現北海道銀行とは無関係)の建物です。その後百十三銀行、北海道拓殖銀行と変わり、現在は北海道中央バス系の飲食店となっています。


一旦運河プラザに戻ります。23日(土曜)にはここで開会式や箏曲の演奏が行われたとのことです。小3の孫娘(画面右下)はすっかりカメラマン気分。「ばあちゃん、もう少し前に出てiPhoneで写真を撮っていて」と、指示を出しています。


運河プラザ隣の小樽博物館運河館では、かつての商家の雛壇が飾られています。三か所ほどに分けて飾られていましたが、何分館は暗くて、ほとんどの画像がぶれるか、ピントが甘くなってしまいました。


小樽運河ターミナル(中央バスターミナル)のお雛様です。

堺町通りを自宅のあるメルヘン広場方面に車を進め途中雛めぐりをしていきます。利尻屋みのや大正クープ館、ホクレン風土館に立ち寄ります。次いで可否茶館小樽店でコーヒータイムです。可否茶館の画像は下のとおり。残るは北一硝子と手作りおもちゃのキンダーリープの2か所です。


家内はコーヒー、私はアイスクリーム、孫娘はケーキを注文。


北一硝子のお雛様はランプホールに飾られていて、暗いホールの中でライトアップされています。コンデジでは露出の制御が難しく白飛びが目立ちました。

翌24日(日曜)はウイングベイのイオンで買い物があるので、娘家族ともども車で雛めぐりも兼ねてのお出かけです。今日のコースは、南小樽から奥沢、ウイングベイへとコースを取ります。まずは、自宅の近くJR南小樽駅に立ち寄ります。ここのお雛様は、段飾りなのですが、その段が改札とホームの間の階段に設けられています。


改札を通らなければ雛壇を見ることが出来ませんが、でも特別に観覧、スタンプ押印はOKとのこと。


酒造メーカー北の誉に着いた時には猛烈な吹雪。


玄関内の売店コーナーにはさすがこの吹雪き、来ているお客はありませんでした。ひな祭りにちなんだ梅酒が売られていました。


田中酒造の亀甲蔵、部屋の両側に数十組の雛壇が飾られており、天井からは、つるし雛もありました。

このほか、小樽港縦貫線沿いの新倉屋本店、最後にウイングベイの利尻屋みのやウイングベイ店を回りました。その数二日間で17店舗、17個のスタンプをGETしました。
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