紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

新緑の季節に…

2014-06-26 06:00:00 | 旅行


北海道は桜が終わって、新緑の季節真っ盛りです。一時は桜前線の北上が遅れるのではと思われていましたが、5月に入るや異常な暑さに見舞われ、一気に桜が咲き、札幌市のシンボルライラックも予想以上に早めに開花し、ライラック祭り準備が間に合わないといった事態も起こりました。道内各地で花フェスタが、盛んに行われ、テレビ、新聞などで報道されています。

そんな中、6月上旬に、写友と支笏湖の「苔の洞門」、苫小牧郊外の「北大演習林」に撮影に行ってきました。勿論新緑の風景を撮るためです。小樽を早朝5時に出発し、定山渓を経由して、支笏湖に出ます。そこから苔の洞門に入り、次いで、苫小牧市に入ります。写友おすすめの「マルトマ食堂」で昼食を取り、その後北大演習林に向かいます。


(1) 支笏湖はチップ漁の最盛期

支笏湖は、4万年ほど前にできたカルデラ湖で、周囲40km、水深363mあって、田沢湖に次ぐ日本2番目の深度があります。また湖水の透明度が高く、環境省の水質調査で5年連続日本1位に認定されています。また明治27年にヒメマス(チップ)の養殖事業が開始され、この時期チップ釣が盛んに行われています。なお解禁日は、6月1日から8月31日までです。

<チップ chep>
Wikipediaによれば、チップとは北海道原産のサケ科の淡水魚を言う。明治末期に和名ヒメマスと命名された。「チップ(チェプchep)」は本来アイヌ語で「(食用の)魚」一般を指す語であり、「ヒメマス」は「カバ・チェプ」と呼ばれていた。これを和人が「チップ=ヒメマス」と誤用して広まったとされる。


恵庭岳の麓の丸駒温泉の敷地から見た支笏湖。カメラ(CANON EOS 70D)内蔵のクリエイティブフィルターで油彩風に仕上げていますので、多少青味が強く出ています。


チップ釣を終えた漁船が湖畔に戻ってきました。


湖畔の漁師小屋では、釣り上げたチップの取引が行われています。


水槽には生きたチップが…


支笏湖の透明度が日本一と言うのも、この画像から推察できるかも… 正面に見える山が1320mの恵庭岳、その麓の温泉が丸駒温泉です。


(2) 苔の洞門は新緑に囲まれて…

苔の洞門は、1739年(元文4年)7月の樽前山(1041㍍)噴火の際に、火砕流が堆積してできた溶結凝灰岩が、土石流で侵食されてできた涸沢です。下流の第1洞門と、その上流の第2洞門で構成され、ともに両岸の岩壁がコケで覆われた回廊となっています。現在は岩壁崩落の危険性があるために、洞門の入り口から奥は立ち入り禁止となっています。また付近は、ヒグマの生息地でもあるために、環境省から委託された業者が、観光シーズン中は常時監視しております。


洞門管理センターの入り口近くに建てられた案内板。


管理センタから洞門までは徒歩15分くらいあります。途中は新緑の樹木に覆われています。


朝日を浴びた若葉。とても清々しい気分になります。


洞門入口に設けられたテラスからしか撮影できません。ここより先は立ち入り禁止で、数年前にも来ましたが、同じカットになってしまいます。


テラスの付近には、苔むした大石がごろごろ…


見上げると、今にも樹木と一緒に土砂・岩石が崩れ落ちそうです。


ふと見上げると、赤いまつぽっくりが目に入りました。松ぽっくりはこげ茶色とばかり思っていたのでびっくり。


(3) 知る人ぞ知る超有名な食堂…マルトマ食堂

苫小牧漁業協同組合事務所の一角にある小さな食堂です。10人も入れば満席です。写友F氏お勧めの店ですが、11時すぎに行ったときには、先客が4人ほどおりました。な~んだ普通の市場の食堂かと思って、一歩中に入ると…


天井から壁から、著名人のサイン&色紙がびっしり貼られていて…、中の一枚に、今大リーグで活躍中の、田中将大投手(当時駒大苫小牧高校)のサインがありました。


メニューも数えきれない。ひっきりなしに出前の注文が来ている。カウンターには、魚介類だけに限らず山菜等の揚げ物が並んでいて、単品で注文することが出来ます。

写友3人は、本日のおすすめ「ホッキ丼」(1000円)を注文しました。苫小牧港は、北寄貝の水揚げが全国一位とのことです。ここの食堂も北寄貝にちなんだメニューの短冊が所狭しと貼られています。定価の下には、赤文字で本日の割引価格が表示されています。私は生の貝よりも魚の煮つけのほうが好きなので、本日の魚定食(600円)を注文しました。


大盛りの丼飯+子持ちカレイの煮つけ+吸い物+小皿4品で600円は安い。

店に入ったのが11時10分ころ、11時半前には、次々と来店し、店の外に行列ができるほどです。生きのいい魚介類を中心にしたメニューでしかも美味しくて安いとなれば、行列ができるのも納得です。


11時40分、まだ正午前だというのに、もうこのような行列が出来ていました。


食堂の前の漁港では、ウニの水揚げが行われ、漁協に納入する最中に出くわしました。女性事務員が伝票を切っています。

しばし漁港で水揚げの風景や周辺の撮影を行い、次の撮影地北大の演習林に向かいます。お腹も気分も、満腹状態です。


(4) マイナスイオンを浴びて~北大演習林

一般には北大の演習林と呼ばれていますが、正式には「北海道大学苫小牧研究林」と言う名称で、一部区域を除いて、幌内川と言うせせらぎ沿いに沿って、広く一般に開放されています。まさにマイナスイオンがいっぱい、森林浴をしてきました。

<森林浴>
森に入ると、 空気が澄んでいるような感覚を覚え、 さわやかなリラックスした気持ちになります。 その効果の源は「フィトンチッド(生物活性物質)」や「マイナスイオン」などの効果では ないかと言われていましたが、 科学的な根拠はあまり出ていませんでした。 それが最近の研究では、 ガン細胞を防ぐNK(ナチュラルキラー)細胞が増える という結果や、 リラックス効果も実験 から実証されてきています。 体に良いといわれてきた森林浴が 、科学的にも実証されています。


こういう風景を見ただけで心身ともに癒されます。


うっそうとした森の中をゆっくりと流れる水。ここにもし、水車があれば…黒沢明監督の映画「夢」の中の第8編に出てくる「水車のある村」の舞台に似ていると思うんですが…長野県安曇野市の大王わさび農場のシーンと重なりました。


せせらぎの中に、新緑に葉が輝いて、古木と新しい木とが同居して…


川のそばでかもの親子を発見。子は5匹いましたが親鴨にぴったりとついていました。驚かせないようにそっと離れました。


川辺に咲いたピンクの花。


そのピンクの花にクロアゲハが舞う。


森林を約2時間ほど巡り歩いて、十分森林浴をし、マイナスイオンに癒されまいた。絵になりそうなカットを撮れたこともあって、早くPCに取り込んで編集したくなってきました。スケジュールとしては、恵庭のエコリン村撮影も入っていたのですが、またの機会にしようということで、早めの帰宅となりました。
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4 コメント

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お久しぶりのコメント(*^_^*) (kozuka)
2014-06-26 23:38:57
お元気でお過ごしの様子で何よりです   美味しいものを食べて&素敵な風景に出会ってマイナスイオンを沢山浴びて…  一層の御活躍を期待して居ります   今日6時台のNHKのでも森林浴マイナスイオンの事を実際の数値で放映していました  プログを拝見しながら1日の終わりに癒されて居ります  23日からのギックリ腰も 和らいだようなヽ(^o^)丿では ごきげんよう
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ええ!… (紅露)
2014-06-27 08:40:15
ぎっくり腰ですか、あれは痛くて歩くどころではない…過去何度も経験しました。ここ5-6年はありませんが。早く良くなるといいですね。やっと初夏の陽気、あちこちでイベントが開催され、嬉しい悲鳴を上げています。今週は商大の緑丘祭、流しそうめんとミス小樽商大のイベントがあります。29日は、ロリカワPT(詳細不明)とか…
お体大事に養生してください。
返信する
新緑のブログに… (yotuti)
2014-06-27 13:43:09
感動いたしました。
此れほどまでに綺麗に、感動的にまとめてのブログは他に見当たりません。
良い勉強させていただいております。
ありがとうございます(^L^)
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いつも… (紅露)
2014-06-28 09:58:03
お褒めいただきありがとうございます。身近な撮影対象物を、絵にする感覚には鹿戸さんに及びません。帰って、こちらが勉強させられることばかりです。
今後ともよろしくお願いします。
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